哲学・宗教・心理 - NHK出版作品一覧
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5.0この世界は本物か? 現代の代表的哲学者によるテクノロジーと「心の哲学」探求の最先端 私たちがいるこの世界は本物なのだろうか? それが「確か」だとなぜわかるのか? テクノロジーが急速な発展を遂げるなか、古くて新しい哲学的難問があらためて問い直されている―― 現実(リアリティ)とは何か、どのようにしてそれを知ることができるのか。「シミュレーション仮説」「可能世界」「水槽の中の脳」など、さまざまな思考実験を通じ、見えてくるものとは。 現代哲学の第一人者チャーマーズが、哲学とテクノロジーを大胆に融合させ、新しい現実(リアリティ)、新しい世界観を提示する。 【内容】 序章 テクノフィロソフィーの冒険 第1部 バーチャル世界に関する重要な問い 第1章 これは実在するのか? 第2章 シミュレーション説とは何か? 第2部 知識を疑う 第3章 私たちに知識はあるのか? 第4章 外部世界は本当にあるのか? 第5章 私たちはシミュレーションの中にいるのだろうか? 第3部 リアリティの定義 第6章 リアリティとは何か? 第7章 神はひとつ上の階層にいるハッカーなのか? 第8章 宇宙は情報でできているのか? 第9章 シミュレーションがビットからイット説をつくったのか? 第4部 VRテクノロジーがつくる現実世界 第10章 VRヘッドセットは現実をつくり出すのか? 第11章 VR機器は錯覚を生む機械なのか? 第12章 ARは真の実在なのか? 第13章 ディープフェイクにだまされないためには
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5.0マルクス・ガブリエルの次へ! 今世紀に入って、カンタン・メイヤスー、マルクス・ガブリエル、グレアム・ハーマンらの「新しい実在論」が一世を風靡した。これについての鮮やかな解説書で好評を得た新鋭哲学者が、オリジナルの哲学マニフェストを書き下ろす! 閉塞感ただよう時代、とくに若者は「自己実現の自由」に飽いて、個々人の「小さな幸福」に閉じこもる。しかし社会的「自由」を放棄すればカネの力やハラスメントがのさばり、「幸福」も脅かされる。幸福、そして自由を確保するためにいま必要なのは、哲学がもつ「合意を形成する力」だ――。現代実在論からポストモダン思想へ遡り、近代哲学の可能性を捉え直して、真の「多様性」を守るための哲学の原理を示す。 〈内容〉 現代の普遍論争 第一章 新しい実在論の登場――普遍性は実在する 第二章 構築主義の帰結――普遍性を批判する 第三章 現象学の原理――普遍認識の条件 第四章 現象学的言語ゲーム――普遍性を創出する 終章 もう一度、自由を選ぶ
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5.0私たちは、どこから来て、 どこへ向かおうとしているのか― 好評のNHKテレビ番組『別冊NHK100分de名著』ムックのテーマは「日本人論」。多様な価値観が噴出し、日本人のアイデンティティが揺らぐ昨今、美意識・感受性・心理・宗教観の4つをキーワードに、先人たちの遺した名著に立ち返ることで、私たち日本人の基層・根源へと迫る。 [内容] はじめに──これまでにない「日本人論」を! 第1章 日本人の美意識 九鬼周造『「いき」の構造』 松岡正剛 第2章 日本人の感受性 折口信夫『死者の書』 赤坂真理 第3章 日本人の心理 河合隼雄『中空構造日本の深層』 斎藤 環 第4章 日本人の宗教観 鈴木大拙『日本的霊性』 中沢新一
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4.8哲学の三大テーマが、この1冊で理解できる! 哲学の世界では2000年以上もの間、数々の哲学者が膨大な思想や哲学書を生み出してきた。しかし私たちは、それらがあまりに多様かつ難解で、どこから学び始めればいいのか分からない。そこで注目するのが、哲学の基礎をなしている三大テーマ、存在論・認識論・価値論。それらの領域を「はじまり」から紐解けば、驚くほど哲学が「分かる」ようになる。「哲学」という学問の特徴はどこにあるのか。プラトン、デカルト、カント、ヘーゲル、フッサール――哲学者は世界の何に疑問を抱き、その思想はどう展開されたのか。「NHK100分de名著」にて解説の鮮やかさで話題を呼んだ哲学界の俊英が描く、誰もが知識ゼロから学べる哲学の地図。
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4.6「なぜ人を殺してはいけないのか?」「地球外生命は存在するか?」・・・論理的に考えると、どのような回答がもたらされるか?演繹、帰納、背理法など推論のテクニックを豊富な例題とともに紹介しながら、現代論理学の基礎をわかりやすく解説。明晰な思考のためのトレーニングであるのみならず、宇宙論などの科学と論理学の接点をも探る、知的興奮に誘う一冊。
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4.5「旧統一教会問題」が露わにしたもの 安倍元首相銃撃事件を機に急浮上した旧統一教会問題。宗教のあり方が問い直された。本来は人を救うはずの宗教と“カルト”との境界はどこにあるのか。政治と宗教の関わり方にどのような“歪み”があったのか。これから私たちは、どのように宗教と向き合うべきなのか。現場の第一線にいる研究者・宗教者6人が集まり、宗教と社会・政治・人間の「これから」を徹底的に討論する。YouTube版動画が10 万回以上再生されたNHK E テレ「こころの時代 宗教・人生 問われる宗教と“カルト”」に、出演者の書下ろし論考を収載して緊急出版化。
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4.5何が「働くノン・エリート」を駆り立てたのか? 明治・大正期、旧制高校を出て帝国大学に入るようなエリートになれなかった多くの人々は、どうやって「立身出世」すべきか分からなかった。昭和期、サラリーマンになることで身を立てる人が増えたが、何を拠りどころにして働けばいいかが分からない。会社で「研修」に励んだ彼らは、平成以降の低成長期に入ると、派手な成功を望みづらいなかで、自己啓発やビジネス書の消費者となっていった 。近代日本の歴史の根底には、「働くノン・エリート」の「自己向上」への意欲が、常に「宗教っぽいもの」をまといながら、水脈となって流れていたのだ。明治から現代まで連綿と続く営為の系譜をたどり、“日本資本主義の精神”の展開史を描き出す! 序章 「自分磨き」の志向 第一章 語られた修養 伝統宗教と〈宗教っぽい〉もの 第二章 Self-Helpの波紋 立身出世と成功の夢 第三章 働く青年と処世術 新渡戸稲造と『実業之日本』 第四章 「経営の神様」と宗教 松下幸之助の実践 第五章 修養する企業集団 ダスキンの向上心 終章 修養の系譜と近代日本 集団の中で自分を磨く *電子書籍版には収録していない資料写真が1点ございます。ご了承ください。
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4.5「全部」を知らなくとも、理解できる道がある。 世界の三分の一もの人びとが信仰しているのに、日本人にとってはよく分からないキリスト教。しかし、聖書やキリスト教の「核心」に光を当てて、そのつながりを「よむ」ことができれば、理解への道が驚くほどひらけてくる。一神教の鍵「アブラハム」とはどんな人物なのか? 膨大な聖書のどこを読めばいいのか? 聖書の教えはどんな人によって受け継がれてきたのか? それらに通底しているキーワード「旅人の神学」とは? 本格的かつ平易な解説で注目が集まる東大教授による、格好のキリスト教入門。巻末にはキリスト教の理解を深めていくためのブックガイドを収載。
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4.5「あなたは尊い存在である」――その、貫かれた「人間観」に迫る。 古くは『源氏物語』から宮沢賢治まで、日本人を魅了し続けてきた法華経。「諸経の王」と呼ばれる経典には、いったい何が書かれているのか。法華経が説く「一仏乗の教え」とは何なのか。仏教の原点に還ることを説く経典に内蔵された、ブッダがほんとうに伝えたかったこととは何か。仏教に立ちはだかった「対立」という壁を乗り越えて「平等思想」を説いた法華経は、「分断」がはびこる世界に「融和」という処方箋を提示する。サンスクリット原典から日本語訳を果たした第一人者が、宗教書にとどまらない「人間に寄り添う書物」として、その思想の本質を探る。 〈内容〉 はじめに:思想として『法華経』を読む 第1章:全てのいのちは平等である 第2章:真の自己に目覚めよ 第3章:「永遠のブッダ」が示すもの 第4章:「人間の尊厳」への讃歌 特別章:対立と分断から融和へ 読書案内 あとがき
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4.5新世代の書き手による、ウィトゲンシュタイン哲学への最上の入門書が誕生! 哲学史に決定的なインパクトを残した独創的な哲学者として、また、奇行の多い天才の典型として、比類なき評価を得ている孤高の人物について、その波瀾に富んだ生涯と独特の思索の全体像をつかむ、初学者向けの理想的な1冊。 一般には“転向”とされる「前期→後期」の変遷も、「像(Bild)」という概念に沿って原典を読み解くことで統一的に理解し、ウィトゲンシュタインのラディカルな思考がもつ本質的な可能性を見出す。手稿・手記の精密な翻訳を手掛けた経験のうえに、身近で秀逸な比喩によって難解な原文のエッセンスを的確に伝える懇切丁寧な解説を実現した。21世紀のウィトゲンシュタイン入門書はこれで決まり!
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4.5レヴィ=ストロース、バルト、ラカン、フーコー。 誤解を一掃し、現代的意義を見出す 二十世紀半ば、それまでの哲学・社会思想の基盤を崩壊させてしまった構造主義。世界を席巻する思想となったが、いわば早すぎた流行であり、その真に革命的な意義は理解されていなかった。自己責任、自己啓発、「絆」への賞賛が氾濫する現代にこそ見直されるべき原典を読み解く、構造主義“再入門”。 [内 容] はじめに 序 章シベリアのラカン 第一部 主体と作品の解体 第一章 作者はなぜ死んでいるのか 第二章 言語は何を伝えるか 第三章 「構造」とは何か 第四章 「神話が考える」とはどういうことか 第五章 類似から相似へ 第六章 権力はいつ変容したか 第二部 権力と主体の解剖 第七章 代理から代替へ 第八章 古代における「主体化」 第九章 言語の権力を揺さぶる 第十章 悲劇の人格論 第十一章 「ない」という「ある」こと 第三部 今こそ読み返す 第十二章 人を喰う社会と人を吐き出す社会 第十三章 分人論を先取りし、のりこえる 終 章 新世界のレヴィ=ストロース 注 釈 あとがき
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4.4哲学はいま何を問うているのか? 現代の哲学における最もホットな5つのテーマーー正義論、承認論、自然主義、心脳問題、新実在論の大きな議論の流れを、それぞれのテーマが浮上してきた歴史的・社会的背景とともに解説。ロールズ、サンデルの正義論はいかなるインパクトがあったのか? ウィトゲンシュタインやディヴィッドソンの功績とは? マルクス・ガブリエルの新しい実在論はなぜ注目されるのか? 5つのテーマの核心を切り出し、哲学者がいま何に関心を持っているかを提示することで、読者の古くなった「哲学マップ」を塗り替える、21世紀の新しい哲学の見取り図。
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4.3「やり抜く力(GRIT)」から「切り替える力(SWITCH)」へ うまくいかないことを手放し、みずから変化を起こす! 長年の研究により、目標達成や幸福度を劇的に高めるのは「切り替える力」だと判明。脳が不安にとらわれたままでは行動を起こせない。どんな状況でもすばやく柔軟に対応できる人・組織だけが困難を乗りきれるのだ。認知心理学・神経科学の世界的権威が、フリーズした脳を動かし、しなやかな思考・行動が身につく方法をはじめて明かす! ・充実した人生のための質的なウェルビーイングを導く。 ・しなやかな思考・行動で成長マインドセットが身につく。 ・新しいビジネスモデルに対応するためのリスキリングに役立つ。 ・ステージに最適なライフスタイルをデザインする。 【内容】 はじめに――先の読めない世界を生き抜くために 第1章 変化を受け入れる――行動を変えるために必要なこと 第2章 予測できない状況への対応――はっきりしないことへの不安に慣れる 第3章 進化のなかの適応力――脳と身体のコミュニケーション 第4章 レジリエンスと「切り替える力」――立ち直る力を発揮できる人はなにが違うのか 第5章 すばやく、しなやかに切り替える――新しい考え方への移行 第6章 思考の切り替え――柔軟な対応力を鍛える 第7章 切り替えるための行動――みずから変化を起こす 第8章 自分を知ることの大切さ――心と身体の声に耳を傾ける 第9章 信念と価値観の強み――人生の意味と指針を知る 第10章 自分の感情を理解する――切り替えるための強力なツール 第11章 感情のコントロール――いまどんな「心」で考えているか 第12章 直観の驚くべき力――意思決定の案内役 第13章 外の世界への意識――経験が直観力を高める おわりに――「切り替える力」の法則
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4.3難攻不落の古典を「実用書」として読み直す。 誰もが一度は理解してみたいと思いながら、膨大な量と難解さで手も足も出ない儒教の古典「四書五経」。入門したくとも、世にある解説書もまた難しい。その四書五経を「実用の書」として読んでみると、驚くほど腑に落ちる。今の生き方に何となく違和感がある、でも何をどう変えればいいのか分からない……。その答えが四書五経の中にある。キーワードは、自分の心を書き換えるための「思」「学」「礼」。価値観を新たにしていくための9つの「思」とは? 孔子の説く、心の持ちようを変える「学び」の方法とは? 心の変化で大きな物事を動かせるようになる「礼」とは? 古典漢籍の道を究めた著者による、儒教を使いこなすための見取り図。
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4.3ヘーゲル、ニーチェ、ハイデガーよりも、パスカルこそが役に立つ! 100分de名著でもおなじみ、博覧強記の作家・フランス文学者の鹿島茂が、「自我と幸福追求を試みた最初の書」として絶賛する西洋哲学の古典『パンセ』。本書では、「キリスト護教論」を目的として書かれた『パンセ』の中から、現代人にとって切実かつ魅力的な部分を抽出し、著者が訳と解説を施すことで、パスカル×鹿島茂の新たな箴言集、いわば『パンセ 人間学篇』を編み直す。著者は「現代人が『パンセ』を読んだことがないのは、もったいないどころか大きな損失である」と語る。読者が、パスカルの思想に触れながら、人間の二大苦悩である「自我」と「幸福追求」について、自らの答えに行き着くよういざなう、究極の哲学ガイドである。 <目次> 第1章 ようこそ、『パンセ』の人間学へ/第2章 人は気晴らしなしでは生きられない/第3章 すべては「ドーダ」で理解できる/第4章 とにかく自分のことが好き!/第5章 人間は奇妙なオルガンである/第6章 人は変わる? 変わらない?/第7章 人間は習慣によってつくられる/第8章 オネットムと言われるようになれ/第9章 想像力って素晴らしい!/第10章 現在に安住できないのはなぜ?/第11章 「正義」ってなんだろう?/第12章 人間は惨めで偉大な存在である/第13章 人間は考える一本の葦である/第14章 だから神は存在する
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4.3類例のない究極の入門書 本書「序」のタイトルは「なぜ、『存在と時間』についてなおも書くのか」である。『存在と時間』やハイデガーの入門と謳う本はすでにいくるもあるからだ。 だが「なぜ、なおも書くのか」と問うには勇気がいる――正面から答えねばならないから。答えはこうだ; 「『存在と時間』は一度は読んだ方がいい。そして、『存在と時間』を読みたいとこころざした人にとって、この本がかつてなかった読み方と説得力を示しているから」。 哲学徒を引きつけてやまない“現代哲学の最高峰”の読解を、自分の読書体験としてモノにするための確かな道が本書だ。『存在と時間』の鮮烈な解釈で学界にデビューした新鋭による、問答無用のニュー・スタンダード! 〈内容〉 序 なぜ『存在と時間』についてなおも書くのか 第1章 なぜ「存在の意味」を問うのに自分自身を問うのか 第2章 なぜ『存在と時間』の言葉遣いは普通の哲学書と違うのか 第3章 なぜ「主体」でも「心」でもなく「世界内存在」なのか 第4章 なぜハンマーと釘の分析が存在論になるのか 第5章 なぜ「世界は存在しない」なんて言えるのか 第6章 なぜ「手」を中心に考えるのか 第7章 「世人」とは誰のことなのか 第8章 「死への先駆」は無理な要求か 第9章 『存在と時間』に倫理学はあるのか 第10章 結局、『存在と時間』は何を成し遂げたのか
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4.3「性格は変わらない」 と思い込んでいるあなたへ! 世の中には、「自分は性格で損をしている」などと、自分の性格を恨めしく思っている人が少なくありません。なかには、物事がうまくいかないことを性格のせいにして、「生来のもの」としてあきらめてしまう人もいます。 しかし、心理学者アドラーによれば、それは大きな間違い! 性格は、(1)生得的なものではなく、(2)対人関係の問題を解決するために身につけたもので、(3)自らが変わろうと決心すれば、必ず変えることができる。つまり、ここでもアドラーの持論である「人間の悩みは、すべて対人関係の悩み」であり、大事なことは、「まず自分を知り、他人を理解し、共同体感覚を身につけることにある」というわけです。 そこで著者は、アドラーの著作『性格の心理学』から、一般に「損」と思われがちな性格に焦点をあて(2-5章)、さらには多くの人が関心をもつ「きょうだい関係」を別立てし(6章)、一つずつ丁寧に解説していきます。 ポイントは、このタイプ分けの目的が「性格診断」にあるのではなく、個々人が自分の性格を理解し、必要があればその性格を変えていく「知的手段の場」とすること。 たとえば「虚栄心」は優越性の追求ですが、実は劣等感の裏返しで、人に認められようとする努力が原因である。だから、人の期待に合わせることをやめ、現実の自分をそのまま受け入れられれば虚栄心は払拭できる――というわけです。 「性格が変われば、人生はがらりと変わる」とアドラーは言います。現状の自分の性格や生き方に悩み、不満を持っている人たちに送る、アドラー×岸見一郎による、あなたの人生を変える一冊です!
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4.3科学が進歩し、キリスト教的世界観が崩れ始めた17世紀、「理性賛美」の風潮が高まった。そこに懐疑の念を抱いたのがフランスの哲学者で数学者のパスカル。「人間は一本の葦にすぎない。だが、それは考える葦である」。現代文明の脆さが露わになったいま、人間の理性の限界と可能性について考える。NHKテレビ講座「100分de名著」の単行本化。
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4.2迷走する日本人のこころと向き合う 二賢人から、渾身のメッセージ 東日本大震災後、あらためて問い直された日本人の死生観や宗教性。経済効率至上主義や個人主義が加速するなかで、置き去りにされた日本人の「こころ」の問題を、現代の二賢人が論じる。思想家として教育、医療、司法、宗教の倫理的立て直しを説く内田氏(第一部)、宗教者として日本的霊性のルーツに迫りつつ現代にふさわしい共生のありかたを探る釈氏(第二部)。どちらも自らの信ずる道を振り返りながら、社会を担う一員としての読者に、まっすぐ問いを投げかける。穏やかな笑顔からは想像もつかない、切実な問題意識に胸を打たれること間違いなしの力作。自分探しの「スピリチュアル」でもなく、特定の宗教・宗派にこだわるでもなく、人間が社会をつくり生き延びていくために根源的な支えとなる「霊性」をいま、問い直す。 ※電子版限定 内田樹×釈徹宗対談「日本的霊性と大拙、そして私たち」収載
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4.1子どもには、自分を全面的に受け入れてくれる親が必要だ。自分が必要とされていると確信することで、子どもは自分を信じ、他人を信頼することができるようになる。健全な愛を与えられなかった子どもの心には深い傷が残される。傷ついた内なる子ども(インナーチャイルド)を救う永遠のベストセラー。 ◆第1部 傷ついたインナーチャイルドの問題 傷ついたインナーチャイルドがあなたの人生を汚染する仕組み いかにして、ワンダーチャイルドは傷つけられたか ◆第2部 傷ついたインナーチャイルドの再生 オリジナルペイン・エクササイズ 乳児期の自己を再生する;歩行期の自己を再生する ほか ◆第3部 傷ついたインナーチャイルドの擁護 新しい力の源として、おとなの自分を利用する インナーチャイルドに新しい許可を与える 傷ついたインナーチャイルドを守る ほか ◆第4部 新生 新生のシンボルとしてのチャイルド イマーゴ・デイとしてのワンダーチャイルド
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4.1大学新入生しょくんへ、そして“じぶんって考えるのヘタかも?”と思ってる大人のみなさんへ。累計26万部突破『新版 論文の教室』著者による、思考のトレーニング本がここに誕生。 「演繹」「帰納」をいっさい使わず身近な例を豊富にまじえ、まずは論理的思考の本質を柔らかく説く。でも、さまざまな偏見や思考の飛躍によって、論理の筋道は曲がりくねってしまう。ならば、“じょうずに考える”ためには、どんな装置を使って、何をどのように勉強すればいいのか? 語彙力強化の秘伝から、じぶんの考えを効率的に伝えるための文章設計術、相手の考えをきちんと理解するためのクリティカル・リーディング、相手といっしょに考えるためのディベート術まで、ユーモア&論理エキスたっぷりの戸田山節で講義。“考える”ためのすべてを網羅した「知の教典」、練習問題42問も付いた決定版! “じょうずに考える”ためには、やっぱり考えてみないとダメなんだ。
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4.0第一人者が「核心」と「面白さ」を論じ尽くす! 日本における哲学の泰斗が集結し、全3巻で西洋哲学史の大きな見取り図を示す! 第1巻は、近代以降の哲学を理解するうえでも必須の古代ギリシアからルネサンスまで。哲学という営みはいかに誕生し、受け継がれていったか。主要哲学者の思想をもとに、この時代の哲学の重要論点とダイナミックな流れを浮かび上がらせる。ゼロからの学び方、いま学ぶことの意義・効用まで――、「聞き書き」によって哲学史の「核心」と「面白さ」に迫る。ありそうでなかった決定版の入門シリーズが誕生!
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4.0新しい世を担う有能な構成員(フォロワー)こそが、優れたリーダーを作り出す! 本書は、2020年1月のNHK「100分de名著」のテーマとなり、大好評を博した出口治明氏による『貞観政要』を語りつくしたテキストに「特別章」を付した、出口ファン待望の書籍化である。 大唐帝国の最盛期をつくりあげた皇帝・太宗(李世民)と、そのもとに集った優れた臣下たちの問答をまとめ、リーダー論の最高峰とされる『貞観政要』。その『貞観政要』を生涯の座右とする著者は、「どんな人にも役立つリーダー論」であると説いている。「どんな人にも」というのは、実際のリーダーを担う人だけでなく、「リーダーについていく人たち(著者の言葉では「フォロワー」)にとっても役に立つ」ということである。 豊富なエピソードの数々から例を挙げ、以下のように解釈し読み進めている。 「君主(リーダー)は実際に生産活動を行う人民(フォロワー)によってはじめて支えられる寄生階級に過ぎない」 「リーダーとは機能にしかすぎず人として偉いわけではなく、組織・チームを回すために割り当てられた役割であり、リーダーとフォロワーは、チーム(組織)においてたまたま違う役割を担っているに過ぎない」 ……などである。 書籍化に寄せた「ブックス特別章」では、太宗は、今日的な言葉でいうダイバーシティや多様性を重視した人であったが、それを今日的な意味でそのまま牽強付会的に理解してはならないこと、優れたリーダーを生み出すためにはフォロワーの側の優秀さもまた必須条件であり、フォロワーの側に回ることの多い私たちを戒める内容も、太宗や唐の例だけでなく、世界史全体に目を向け語られている。 長年「100分de名著」テキストも含め、『貞観政要』について発言を続けてきた著者が、「大学学長」という大きな任務を終えるなかで、番組出演以降の環境の激変で得た視点も交えつつ、普遍的な視野から『貞観政要』を通して、組織と人間の在り方、そしてどう充実した人生を送るべきかを説く一冊となっている。
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4.0「ネステッド・クライシス」の時代を生きる日本人へ! 時事問題にも積極的に発言してきた「活動する哲学者」ガブリエルの目に映る、日本社会の「レイヤー」とは何か? 「90年代で足踏みしている」と評された日本人は、これからどうすればいいのか? 気候変動に始まった複合的な危機の時代を見通す視座を伝授する!
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4.0人はなぜ人を殺すのか? そしてなぜ悲しむ人に寄り添うのか? 善悪の分岐点を探る 人間は戦争や暴力のような「最悪の行動」と、協力や利他といった「最善の行動」のどちらも選択しうる。その善悪を分けるものは何か? 上巻では、ある行動の瞬間から、その一秒前に脳内で起こっていること、数秒から数分前の感覚刺激、数時間から数日前のホルモンの状態……と時間を遡り、行動を決定する要因を探る。マッカーサー基金を受賞したスタンフォード大学の天才教授が、脳神経系の働きから行動の進化までさまざまな分野の知見を駆使し、人間行動の根源に迫る壮大な旅! 【内容】 序章 第1章 行動(本書の問題意識) 第2章 一秒前(神経生物学) 第3章 数秒から数分前(動物行動学) 第4章 数時間から数日前(内分泌学) 第5章 数日から数か月前(ふたたび神経生物学) 第6章 青年期――おい、おれの前頭葉はどこだ?(脳科学) 第7章 ゆりかごへ、そして子宮へ戻る(発達心理学) 第8章 受精卵まで戻る(遺伝学) 第9章 数百年から数千年前(文化人類学) 第10章 行動の進化(進化生物学)
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4.0※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 山深い奈良の尼寺に暮らすのは、愉快で聡明な2人の尼さんと、働き者のお手伝い、まっちゃん。笑顔あふれるにぎやかな暮らしには、明日をゆたかに生きるヒントがありました。山で採れる植物や麓に暮らす知人がつくる野菜をいただき、季節の移ろいを感じながら、お勤めと行事を大切にするその日常は、「尼寺版スローライフ」。都会では忘れられた「四季を感じる暮らし」を、朗らかな会話や知恵、シンプルなレシピとともに、カラー写真やイラストを交えながらお届けします。
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4.0哲学の常識は、今いかに変化しているのか? 「人間」を中心とした近代哲学の前提が今、揺らいでいる。パンデミックやテクノロジーの進化など、社会状況の変化によって、哲学には今どのような「問い」が生まれているのか?ネット時代の民主主義のあり方から、IT化と公私の変化、人新世とエコロジー、シンギュラリティとトランスヒューマニズム、動物・AIなどの「非人間」の倫理まで。哲学の最前線で起きている地殻変動を、8つの具体的な論点として提示し解説する! 〈目次〉 第一章 ネット時代に民主主義は可能か 第二章 人はなぜルールに従うのか 第三章 「公/私」の境界はいかに変化しているのか 第四章 「ポスト・ヒューマニズム」は何を意味するのか 第五章 動物・AIの権利はなぜ問題になるのか 第六章 哲学はエコロジーをどう捉えるか 第七章 人間を超えた世界の「科学」とは何か 第八章 コロナ時代の「自由」とは何か
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4.0「大衆」という多数派に気をつけろ 「多数派」であることに安住し、自分のことしか考えない傲慢な人=「大衆」が急増する時代に、なぜ政治は暴走してしまうか。その本質と民主主義の限界をあぶりだした大衆社会論の大著を、「大衆」「リベラル」「死者」「保守」という4つのキーワードでよみとく。「なぜ日本では「保守」が間違ってとらえられているのか」「死者とともに生きるとはどういうことか」ーーこれま語られてこなかった文脈から、私たちが生きる世界を認識しなおす術をとく。書下ろし特別章「他者との関係性を紡ぎなおすには」 「私たちの「民主主義」を機能させるために」を新たに収載した、シリーズ累計50万部突破「名著ブックス」の最新刊。 〈目次〉 はじめに 第1章:大衆の時代 第2章:リベラルであること 第3章:死者の民主主義 第4章:「保守」とは何か 特別章①:他者との関係性を紡ぎなおすには 特別章②:私たちの「民主主義」を機能させるために 読書案内
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4.0神とは、信仰とは、どういうものか? 霊性と宗教は矛盾しないのか? 批評家、随筆家、そしてNHK「100分de名著」で最多の指南役を務める著者が、自身と共通点も多いキリスト教文学の大家の作品から、「日本人とキリスト教」を考察する意欲作。本書の軸になるのは、遠藤最後の長編『深い河』。著者はこの作品を「遠藤周作一巻全集」と呼ぶべきもので、遠藤の問いがすべて凝縮されている重要作と語る。神、信仰、苦しみ、霊性、死について……。それら一つ一つを章タイトルに据え、登場人物の言動を丹念に追いながら、そこに『沈黙』や他作品を補助線として用いることで、遠藤や著者自身はもちろん、多くの日本人キリスト教者が追究した大テーマ「日本的霊性とキリスト教の共鳴」を可能にする。 はじめに 日本的霊性とキリスト教 第1章 神について 第2章 死について 第3章 出会いについて 第4章 信仰について 第5章 告白について 第6章 苦しみについて 第7章 愛について おわりに 復活について
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4.0死にゆく自分を支えるのは―― 神か、仏か、私自身か? NHK「100分de名著」の指南役としてもお馴染み、科学にも通じる仏教研究の第一人者による、究極の宗教論が登場! 「原始仏教」を題材にした『ゴータマは、いかにしてブッダとなったのか』、「宗派の教え」に着目した『大乗仏教――ブッダの教えはどこへ向かうのか』につづき、本書では、自分や家族の生き方の規範であり、死に際の救いとなる「宗教の本質」を取り上げる。仏教はもちろん、一神教、多神教、二元論宗教、そしてイデオロギーまで、それぞれの宗教の種類と成り立ち、向き合い方までを立体的に見ながら、「なぜ人間は宗教なしで生きられないのか」を解き明かす。
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4.0喪失の時代、私たちを支える「他者」との邂逅 古今東西の哲学者、宗教家、詩人、作家、そして無名の人々の言葉を引用し、「生きがい」とは何かを論じた神谷美恵子の『生きがいについて』。刊行から50年以上読み継がれるこの一冊は、神谷美恵子の生涯や他の作品に照らすとき、作家自身の精神的自叙伝としての姿を現す。誰かのために、何かのために必要とされることこそが「生きがい」であると考えた神谷は、一度は見失った「生きがい」をいかにしてふたたび見いだしたのか――。東日本大震災という「大きな喪失」を経験し、新型コロナウイルス禍という試練のなかにあって、わたしたちが「生きがい」を回復する方法について考える。
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4.0知の最前線5人との対話に、コロナ後の緊急インタビューも収載! 大反響のNHKEテレ『欲望の時代の哲学2020~マルクス・ガブリエル NY思索ドキュメント』書籍化の続編。日本でも話題のベストセラー作者クリスチャン・マスビアウやカート・アンダーセン、現代哲学の最前線に立つチャーマーズや世界的作家ケールマンらと、「新実在論」を掲げる思想界の旗手ガブリエルとの白熱の対話全5編を濃縮! さらにコロナ危機で急遽制作された、「欲望」シリーズの知性たちが世界の今を展望する『BS1スペシャル シリーズ コロナ危機 グローバル経済 複雑性への挑戦』での緊急インタビューも収載。「いま目撃しているのは新自由主義の終焉だ」と語るガブリエルの真意は? [目次] はじめに(丸山俊一筆) 第1章 コロナ危機と新自由主義の終焉(マルクス・ガブリエル緊急インタビュー) 第2章 「すべてがショー」というファンタジーを生きる(カート・アンダーセン×ガブリエル) 第3章 人文知なき資本主義は破綻する(クリスチャン・マスビアウ×ガブリエル) 第4章 科学主義的唯物論を乗り越える(デイヴィッド・チャーマーズ×ガブリエル) 第5章 ドイツ哲学を読め!(ダニエル・ケールマン×ガブリエル) 第6章 カラフルで複雑な民主主義へ(張旭東×ガブリエル) おわりに(丸山俊一筆)
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4.0なぜ私たちは考えることが苦手なのか? 日本人の思考力を磨く実践的哲学のススメ! 「国家とは何か」「権力とは何か」「政治とは何か」と問われて、明確に答えられる人がどれだけいるでしょうか。本書は、西洋哲学の名著を題材に、日本人にとって苦手な「概念によって物事を把握する力」をつけて、「哲学の実践」のスキルアップを図ろうするものです。 一般に「哲学を勉強する」というと、著名な哲学者の本を読んで丸ごと理解しなければならないと思う人が多いかもしれません。しかし、それは哲学研究者のすることで、哲学の本質ではないと著者はいいます。では「哲学」とは何なのか? 著者によれば、まさしく「〇〇とは何か」という問いそのものが極めて哲学的な問いであり、その問いに対して、あるいは物事をとらえるために、概念的に考えたり、概念を練り上げたり、新たな概念を創出したりする知的営みこそが「哲学」だと語ります。 では、概念的に考えるとはどういうことか? スピノザは、「〇〇とは何か」という問いについて、その問いの答えは、「対象となっているものの〈起成原因〉を表していなくてはならない」(『スピノザ往復書簡集』)と考えました。たとえば、地面に置いてあるボールを子どもが蹴ったとき、ボールが転がったのは「子どもが蹴ったから」とふつうは考えますが、それだけではありません。もし重い岩だったら蹴っても転がりません。ボールが転がったのは、ボールが丸くて軽く弾力性があるからで、また人間がそのように製造したからであり、ゴムという物質が地球上に存在したからであり、さらには硬い地表と重力が作用したからでもあります。これらが「ボールとは何か」の起成原因であり、物事を概念的に考えるということです。 本書では、このように近代の哲学者たちの名著を、「哲学」「人間」「国家」「政治」「権力」「存在」など、私たちが社会生活を営むうえで根幹となるものにグルーピングして、各項目3~5作品、1作品につき4、5ページのテキスト+イラストで構成します。 著者は「哲学の効用とは、頭をよくしてくれること、そして物事をより明晰に理解させてくれることにある」と断言します。自分の住む世界とはいったい何なのだろうか――。名著を味わいながら、世界のしくみを新たな視点でとらえる哲学の実践的素養が身につく、至れり尽くせりの哲学入門書です。
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4.0コロナ下でも、あなたの「自由」を手放さないために 「ウイルスを恐れて家から出ない立場を10、ウイルスなど存在しないとする立場を1とすれば、私は6か7です。しかし3の立場もありえます」「電車を乗り換えるとき必死で走りました。息が上がり、マスクを外したその瞬間、警官が近づいてきて『マスク着用は義務ですよ』と言ったのです。私は必死で『息ができない(I can’t breathe)』と答えました」――ボンでは経験に根差した言葉でかつてなく詳細にコロナ下の心性を分析し、今こそ可能な「倫理的進歩」を「手放してはならない自由」と絡めて論じる。故郷ジンツィヒでは新実在論の成り立ちを発祥の当地で語り起こす。平易な対話形式による、ガブリエルの新しい?哲学教室”! 〈目次〉 はじめに コロナ時代の精神のトレーニング(丸山俊一) Ⅰ章 正解なき状況での選択 Ⅱ章 思考で倫理は進歩する Ⅲ章 唯物主義を越えて、正しく錯覚せよ Ⅳ章 道徳哲学が合理的なツールになる Ⅴ章 ウイルスが教える「正しい」生き方 Ⅵ章 「新実在論」誕生の原点へ Ⅶ章 「他者が正しい可能性はある」 終章 分断を越える最後のチャンス おわりに 今、自然の意味を問い直すとき(丸山俊一)
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4.0ジェロントロジーとは、高齢化社会のさまざまな課題を解決することを目的とする学際的な学問。体系的な学びを通して、自分の生き方と社会のあり方を変えていく。今なぜジェロントロジーが必要なのか? 異次元の高齢化社会を生きるための「知の再武装」とは? 現実と向き合い、知的格闘を続ける著者が熱く語る、新・学問のすすめ。 私は「高齢化によって劣化する人間」という見方を共有しない。もちろん、老化による身体能力の衰えを直視する必要はある。だが、人間の知能の潜在能力は高い。心の底を見つめ、全体知に立ってこそ、美しい世界のあり方を見抜く力は進化しうる。「知の再武装」を志向する理由はここにある。 ──(「序 ジェロントロジー宣言」より)
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4.0近代日本に光を放った 内村鑑三の人間像を読み解く 近代日本の形成に影響を与えた宗教家・内村鑑三は、「無教会」という日本独自のキリスト教受容の道をひらいたが、その生涯は苦難の連続だった。自身の不敬事件と妻かずの死、その後の娘ルツの死は、内村鑑三の一生を変えた。教師・ジャーナリスト・思想家でもある内村の、苦しみの中で掲げた人間の理想、その根底にある信仰の深まりを探求する。 [目次] 第1章 迷いと慰め 第2章 現世と後世 第3章 静かなる細い声 第4章 真理と寛容 第5章 死者との対話 第6章 宇宙完成の祈り 第7章 ホームを求めて 第8章 天然の語るもの 第9章 人間の教育 第10章 大文学論 第11章 『聖書』について 第12章 内村鑑三の面影
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4.014歳の少女ソフィーのもとに見知らぬ人物から届いた手紙。そこにはたった1行「あなたはだれ?」とだけ書かれていた……。 本書が発行された1995年、日本では阪神・淡路大震災と地下鉄サリン事件が相次いで発生し、人々は命の価値と自らの存在意義を模索した。そしていま、未曾有の災害が日本を襲った。「哲学」は私たちの生きる道を照らすためにある。世界50か国1500万人超が読んだ名作が、著者の新たなメッセージを加えて再登場!
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3.8ハーバード教育大学院で〈個性学研究所〉設立の心理学者が、「みんな同じ」の危険性と脱却法を解説! 「集合的幻想」とは―― 事実に見えたことが実際には思い込みだったにもかかわらず、間違った認識に基づいて大勢が行動すること。 ・品不足と勘違いして買い占めに走り、本当に品不足を引き起こす。 ・欠陥があるとの誤解により、移植用の腎臓の10%以上が廃棄される。 ・周囲から期待されているという思い込みのため、自分の人生を犠牲にする。 ありもしないことを皆で信じる「集合的幻想」は、社会や組織、個人にいたるまで大きな弊害をもたらす。自身も「幻想」を体験した心理学者が、脳科学・心理学の知見と多くの事例をもとに、幻想にとらわれる過程、打破する方法を解説。ぶれない思考や正しい認識を身につけ、豊かな人生を送るための必読書! 【内容】 はじめに――ある小さな町の秘密 第1章 裸の王様たち――「物まね」の連鎖が起きる理由 第2章 仲間のためなら嘘もつく――個の利益より集団の利益 第3章 裏切りの沈黙――脳が求める多数派の安心感 第4章 模倣の本能――他人のまねが絆をつくる 第5章 多数派の恐ろしさ――「自分はバカじゃない」ルール 第6章 安全さの落とし穴─―「みんな」の価値観は誤解だらけ 第7章 自己一致を高める――満たされた人生のために 第8章 信頼は何よりも強い――不信の幻想を打ち砕く 第9章 真実とともに生きる――信念に基づく声の力
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3.8他者だけでなく、自分も利する「利他」の本質とは。 「利他」という言葉は「自分ではなく、他者のためにおこなうこと」だと捉えられがちだ。しかし、日本の起源から利他を見つめ直してみると、それとは全く異なる姿が見えてくる。空海の「自利利他」、孔子の「仁」、中江藤樹の「虚」、二宮尊徳の「誠の道」、エーリッヒ・フロムの「愛」……彼らは利他をどのようにとらえ、それをどう実践して生きたのか。彼らの考える利他は、現代とどう違うのか。「自分」があってこその利他のちからとは、どんなものなのか。日本を代表する批評家が、危機の時代における「自他のつながり」に迫る、日本初・利他の入門書。
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3.8著書が日本で異例の売れ行きを見せている“哲学界の新星”、マルクス・ガブリエル。2018年6月の来日時の滞在記録をまとめて大反響となったNHK番組「欲望の時代の哲学」を待望の書籍化。あのガブリエルが、誰にでも分かる言葉で「戦後史」から「日本」までを語りつくす! 世界的ロボット工学者・石黒浩氏とのスリリングな対論も収録。
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3.8「自由」の実感なくして、「幸福」はない。 では、どうすれば「自由」を実感できるか? 「どう生きようがあなたの自由だ」と言われて育った私たちは今、自由なんかないとか、自由よりも安定が大事とか、自らに言い聞かせて生きている。本当にそう言えるのか。これまで無数の議論が交わされてきた「自由」を、ヘーゲルをもとに真正面から考え直し、自由を実現できる社会の「条件」を問う。気鋭の教育哲学者による書き下ろし。 [内 容] はじめに 序章 「自由」に代わるもの? 第1部 「自由」の本質 第一章:「本質」とは何か 第二章:「自由」のイメージを解体する 第三章:「自由」とは何か 第四章:現代政治哲学の難点 第2部 「自由」の条件 第五章 どうすれば「自由」を感じられるか 第六章 どうすれば「自由」な社会を作れるか おわりに
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3.7ニヒリズムを超越する真の勇気は、孤独を知り、理想を手放さない知性にこそ宿る! 三木清(1897-1945)は、日本初の哲学者といわれる西田幾多郎と師弟関係を結んだ思索のひとである。また、孤独や貧窮を味わった在野の哲学者である。そんな彼が、日本が戦争へと突き進んでいくなか、「文學界」(1938~1941年)に寄稿した連載が「人生論ノート」だ。人生のなかで、誰もが一度は煩悶するであろう困難(「死」「虚栄」「孤独」「嫉妬」「偽善」「利己主義」など)への向き合い方や願望(「幸福」「理想」「成功」「希望」など)への道筋について、思索を深めた哲学エッセイである。その文章は、晦渋であるうえに、時局を踏まえ細心の注意が施された表現なため、難解で真意をつかみにくい側面がある。その難解かつ迂遠な表現の核心を、三木清を長年研究してきた岸見氏が懇切かつわかりやすく解説する。 岸見氏が注目するのは、三木が掲げた「理想主義」。それは、ひとが困難を乗り越えるために必要不可欠な態度であるのに、現代人に著しく欠けているセンスだと、氏はいう。「どうせ」や「いまさら」といったニヒリズムは現実を変える力を持たず、楽観的に見える理想主義こそが、ひとを幸福へと導く力だという三木。「人生は運命であるように、人生は希望である。運命的な存在である人間にとって生きていることは希望を持っていることである」。人間の負の側面を認めつつ、そこから一歩先へ進むための杖として、「希望」を失ってはいけないと説いたのだ。 また、真の勇気は「孤独」を恐れない、知的な姿勢にこそ宿るという。組織や集団の欠点・瑕疵を指摘するには、孤立を恐れない勇気が必要だ。社会のため、幸福のために孤独は重要な要素だと、三木はいうのだ。 1945年3月思想犯を匿ったかどで逮捕され、同年9月獄中で死を迎えた三木の、人生をかけた言葉の連なりは、閉塞した社会を生きる私たちを鼓舞し、勇気づける。哲学的な示唆とともに、人間の尊厳と幸福を希求したその人生もまた、読者を勇気づけるだろう。
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3.7世界の叡智であるラッセル自身が体現した「幸福の獲得法」をわかりやすく解説。 ラッセルはいう。「幸福な人とは、客観的な生き方をし、自由な愛情と広い興味を持っている人である。それゆえに自分がほかの多くの人びとの興味と愛情の対象にされるという事実を通して、幸福をつかみとる人である」。そういう人になるためには何をすべきなのか。ひきこもり・フリーターの経験を持つ哲学者が、日本人の内面にあわせて哲学的エッセイ『幸福論』をわかりやすく解説する。著者は原書の魅力を「ラッセル自らが幸福になるために実践したことを論理的・理性的に綴っていること」と「個人の幸福がひいては社会の幸福の基盤である平和につながることを示したこと」にあるという。数学者でもあったラッセルの合理性とリアリティが、読む者に確かな納得と、不幸を克服するための具体的な実践法を与えるのだと。書下ろしのブックス特別章では、ラッセルの幸福を希求する態度の現代的な意味と、貧困や人種問題、コロナ禍といった今日的「不幸」に対して彼の叡智が有効であることを詳述、いまを生きる私たちに響く解説を展開する。
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3.7心理学が明かす、「将来への漠然としたモヤモヤ」の正体! 休みの日にやることがない、友達が少ない、定年後のプランが決まっていない――。 会社という居場所を失ったとき、なぜ男性は、女性に比べて老後の時間を有効に使えないのか? それは男性が社会の中で集団的に形成してきた、特有の「認知」のあり方に原因があった! あなたを支配している無意識の「考え方のクセ」とは何か? どんな"定年本"を読んでも解決されない切実な悩みを、認知行動療法の専門家が根本から解説。 話題の「認知行動療法」の専門家が、社会の中で働く男性の心理を繊細に解きほぐしながら、心理学的な裏付けをもとに、責任世代からの老後不安・孤独との向き合い方のヒントを解説する。 〈目次〉 はじめに 第1章 定年後の人生はどうなっているのか 第2章 老後の孤独感の正体 第3章 あなたを支配する「考え方のクセ」 第4章 親密なヨコのつながりを築く方法 第5章 自分で自分を評価する生き方 おわりに 主な参考文献
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3.7この1冊で、仏教が一望できる! その中身についてはほとんど知らないのに、誰もが法事などで一度は聞いたことのある「お経」。本書はこのお経を5つ、時代順に読んでいく。すると、「お経のエッセンス」「ブッダの教え」「仏教の変遷」が一気に理解できる。『スッタニパータ』『涅槃経』から『ミリンダ王の問い』『維摩経』『阿弥陀経』まで。「NHK100分de名著」での分かりやすい解説で人気を誇る著者が、自身が惹かれた仏典をもとに仏教の「いろは」を整理、初心者でも理解できる道を照らす。「縁起」「智慧」「慈悲」「念仏」――押さえておくべき仏教の言葉に込められた「不変の知恵」をひも解くことで、その知恵を自分に引き寄せて生きていけるようになる1冊。
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3.7愛することが哲学だ えっ!? 紀元前のアテナイでソクラテスと愛について対話する? 当代一のプラトン研究者が、名著『饗宴』を再現して挑む、驚きのギリシア哲学入門書! 本書は、哲学者プラトンの代表作で、古代ギリシア語の散文作品として名高い『饗宴』のなかに、語り手の「私」(「現代からの客人」)が列席し、ソクラテスら演説者たちと「愛(エロース)」をテーマに競演する、類を見ない教養新書である。「哲学(フィロソフィア)」という言葉は「知(ソフィア)」を「愛し求める(フィレイン)」という意味の合成語。哲学=愛であることが、いま明かされる。 第一話 誘う――アカデメイアに立つ 第二話 競う――恋愛とはどんなものか 第三話 求める――欲望は満たされるか 第四話 出会う――美のイデアを目指して 第五話 乱れる――愛することが哲学だ
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3.7磨きすぎた女子力はもはや 「妖刀」である 「女子力アップ」の果てには何があるのか? 「結婚」で幸せになれるのか――気鋭の論客らが、“女子会”の場を借りて、若い女性を取り巻く環境を分析する。結婚観の変遷、専業主婦志向などをテーマとした論考も加わった、女子必読の一冊。著者は千田有紀、水無田気流、西森路代、古市憲寿、白河桃子、石崎裕子の6氏。 第1章 結婚で幸せになれますか?(結婚で幸せになれますか? 恋愛と結婚はつながっているのか?―ロマンティック・ラブ・イデオロギーを見直す 「憧れ」か、「リスク」か―専業主婦という選択) 第2章 「女子力」アップの果てに(男性に選ばれないと「かわいそう」ですか? 「玉の輿幻想」と「理想の妻」の変遷―夢と希望の同床異夢を検証する あなたの「ロールモデル」は?―生き方が細分化する時代の“お手本”像) 第3章 真に“自由”になるために(磨きすぎた「女子力」はもはや妖刀である モヤモヤ女子に捧ぐ―不確定な人生を生き抜くための「武器」四か条)
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