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世界の叡智であるラッセル自身が体現した「幸福の獲得法」をわかりやすく解説。
ラッセルはいう。「幸福な人とは、客観的な生き方をし、自由な愛情と広い興味を持っている人である。それゆえに自分がほかの多くの人びとの興味と愛情の対象にされるという事実を通して、幸福をつかみとる人である」。そういう人になるためには何をすべきなのか。ひきこもり・フリーターの経験を持つ哲学者が、日本人の内面にあわせて哲学的エッセイ『幸福論』をわかりやすく解説する。著者は原書の魅力を「ラッセル自らが幸福になるために実践したことを論理的・理性的に綴っていること」と「個人の幸福がひいては社会の幸福の基盤である平和につながることを示したこと」にあるという。数学者でもあったラッセルの合理性とリアリティが、読む者に確かな納得と、不幸を克服するための具体的な実践法を与えるのだと。書下ろしのブックス特別章では、ラッセルの幸福を希求する態度の現代的な意味と、貧困や人種問題、コロナ禍といった今日的「不幸」に対して彼の叡智が有効であることを詳述、いまを生きる私たちに響く解説を展開する。
Posted by ブクログ 2021年05月22日
ラッセルの幸福論を簡潔にかついまの現代日本の状況を踏まえて解説している。
非常にプラクティカルというか、市井に生きる自分たちでも考えやすい・取り入れやすい考えが多い。
以下、印象に残った点とそれを踏まえた感想や、したい行動を。
・不幸の原因は競争、退屈、ねたみ、疲れ そして自己没頭
→ねたみ=...続きを読む
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