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迷走する日本人のこころと向き合う
二賢人から、渾身のメッセージ
東日本大震災後、あらためて問い直された日本人の死生観や宗教性。経済効率至上主義や個人主義が加速するなかで、置き去りにされた日本人の「こころ」の問題を、現代の二賢人が論じる。思想家として教育、医療、司法、宗教の倫理的立て直しを説く内田氏(第一部)、宗教者として日本的霊性のルーツに迫りつつ現代にふさわしい共生のありかたを探る釈氏(第二部)。どちらも自らの信ずる道を振り返りながら、社会を担う一員としての読者に、まっすぐ問いを投げかける。穏やかな笑顔からは想像もつかない、切実な問題意識に胸を打たれること間違いなしの力作。自分探しの「スピリチュアル」でもなく、特定の宗教・宗派にこだわるでもなく、人間が社会をつくり生き延びていくために根源的な支えとなる「霊性」をいま、問い直す。
※電子版限定 内田樹×釈徹宗対談「日本的霊性と大拙、そして私たち」収載
Posted by ブクログ 2020年10月20日
『日本霊性論』内田樹×釈撤宗
東日本大震災以降、新たに日本の霊性を捉え直すというのが本書のテーマ。内田老師が常々仰っていることが新たに霊性という観点で書かれている。
・霊性とは人智を越えたものを感じ取る構え。「ここに何かがありそうだ」という直感を推し進め、とにかく触ってみる。そして、それを様々な...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年02月10日
日本人が今取り戻さなければならない霊性というものについて。2部構成になっていて、第一部は、内田先生が相愛大学にての講義です。ここでは、なぜ霊性が必要なのか。それはどのようにして現れ、解されていったのか。それを取り戻すためには、なにをしなければならないのかについて、非常に身近に分かりやすく書かれていま...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年09月21日
いやあ~。この二人のコンビの本は面白い。
どこかで読んだ内容が多い(多分、どこかで読んだ
内容ばかりといってもいいすぎではないかも)
のですが、何回よんでも面白いと思います。
○シグナルを感じる力
○プリコルール
○スティーブジョブズの話
○裁き。学び。癒し。祈り
○歩哨。人間的なものと非人間的なも...続きを読む
相変わらず切れの良い内田先生の文章・言説を浴びて、気持ちも気分も良くなりながらも、ここで語られている霊性的な呼びかけに実際うまく応えることができるのか幾分不安になる事象は巷に溢れている気はしてます。
確かに不特定多数に向けられた心無く根拠ないアノニマスなメッセージを自分宛と勘違いし、暴走気味に行動...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年12月29日
内田さんと釈徹宗さんの、霊性についての合本。
内田さんの担当した前半部分はいつもの内田さん、というかんじやけど、釈さんの後半部分はがちがちの宗教、霊性論。
前半はめちゃくちゃおもしろかったけど、後半、むずかしかったなぁ。
新書の割に三〇〇ページ超、文字も明らかに小さめで、かなり気合の入った作品なのか...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年04月27日
本書の前半には、2012年に相愛大学でおこなわれた内田樹の3日間の集中講義が収められています。後半には、内田が館主をつとめる凱風館で釈徹宗がおこなった、鈴木大拙の『日本的霊性』についての講義が収められています。
内田の担当しているパートでは、これまで内田がさまざまな著書のなかで述べている内容をまと...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年09月29日
子どもに教育を与えるのは、子ども個人の生活を向上させるためではなく、すべての世代を含めた集団維持のため、という理論に納得。
──学びというのは自分の手持ちの価値観では考量できぬもののうちに踏み入ることです。具体的な知識や技術を学ぶことではなくて「自分にはそれが何を意味するかわからないもの」に敬意と...続きを読む
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