作品一覧
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4.0近代日本に光を放った 内村鑑三の人間像を読み解く 近代日本の形成に影響を与えた宗教家・内村鑑三は、「無教会」という日本独自のキリスト教受容の道をひらいたが、その生涯は苦難の連続だった。自身の不敬事件と妻かずの死、その後の娘ルツの死は、内村鑑三の一生を変えた。教師・ジャーナリスト・思想家でもある内村の、苦しみの中で掲げた人間の理想、その根底にある信仰の深まりを探求する。 [目次] 第1章 迷いと慰め 第2章 現世と後世 第3章 静かなる細い声 第4章 真理と寛容 第5章 死者との対話 第6章 宇宙完成の祈り 第7章 ホームを求めて 第8章 天然の語るもの 第9章 人間の教育 第10章 大文学論 第11章 『聖書』について 第12章 内村鑑三の面影
ユーザーレビュー
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Posted by ブクログ
日本の歴史的名著の一つ。日本を代表する5人の偉人について、若干の著者の解釈や西洋との比較を交えながら描かれている。強い志や人間としての徳を持った人が歴史上で成し遂げてきたことを知ることができ、また、どんな考え方をしてどのように実行してきたかを知ることができ、勉強にもなる。その中には、事をなす前にまずは徳を持つことの大切さ、人に尽くす、世の中のために尽くすという信念を持って成し遂げてきた経緯を読むことができることから、弱い自分の心の戒めとして何度も読み返す価値のある本だと思った。
二宮尊徳の、最初に道徳があり、事業はその後にあるのである、後者を前者に先立ててはならない、という言葉は印象的であっ -
Posted by ブクログ
新渡戸稲造 「武士道」、岡倉天心 「茶の本」と並ぶ、内村鑑三の、「代表的日本人」
その特徴は、欧米人に向けに、外国語でかかれたものを、和訳したものを改めて出版したものである。
「代表的日本人」は、日清戦争中に、Japan and the Japanese の題で、公刊された書物の再販です。
5名の特徴は、いずれも、貧乏な家庭に生まれ育ち、そこで、人から非難や抵抗をうけて、苦労して大成をなし、人をまとめ上げて和となし、死んでは聖人として称えられる。名や財を求めず、清貧にあるものを、内村鑑三は、代表的日本人と呼んだ。
それぞれ、気になったのは、以下です。
■西郷隆盛
・動作ののろいおとなしい