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すべての母娘問題に悩む女性たちに贈る待望の1冊!
娘を過剰な期待で縛る母、彼氏や進路の選択に介入する母…娘は母を恨みつつ、なぜその呪縛から逃れられないのか?本書では、臨床ケース・事件報道・少女まんがなどを素材に、ひきこもり・摂食障害患者らの性差の分析を通して、女性特有の身体感覚や母性の強迫を精神分析的に考察し、母という存在が娘の身体に深く浸透しているがゆえに「母殺し」が困難であることを検証する。「自覚なき支配」への気づきと「自立」の重要性を説き、開かれた関係性に解決への希望を見出す、待望の母娘論。
Posted by ブクログ 2018年12月22日
目次
序章 なぜ「母殺し」は難しいのか
第1章 母と娘は戦っている
第2章 母の呪縛の正体をさぐる
第3章 女性ゆえの困難について
第4章 身体の共有から意識の共有へ
終章 関係性の回復のために
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<なぜ「母殺し」は難しい...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年06月23日
読んだ後に率直に感じた感想は「重い」であった。またこのような母娘関係がどのような家庭にもレベルは違うにせよ存在すること、決して他人ごとでないこと、そしてこれらの問題の根深は深いこと、これらにため息をついた。またこの本が述べていることはあくまでも様々な情報から判断した著者の主観であり、一般論の断片で...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月07日
母による意識的無意識的な娘に対する支配を、精神分析の手法によって明らかにした本。
何気に、初斎藤環。
本当に読んでよかったと思った。
ここ数年、社会科学に傾倒していたのは自分の内面から逃げていた部分もあったのかなぁと思った。
また、やっぱり自分は男性と同じように働くことは不可能なんだなぁ、と...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年10月25日
男性とは異なる「母娘問題」特有の困難さを説明した本。
母娘問題に悩んでいる当事者よりも、その周囲の人や支えている人が、母娘問題を理解する上で、参考になると思いました。様々な精神分析の理論が引用されており、そういった知識を得るためにも、参考になる本だと思います。
精神分析の知識がまったくない...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年05月12日
ちょうどディズニー「塔の上のラプンツェル」をみたタイミングで読めて良かった。
ラプンツェルの髪で母親が生きている、というのが、母娘の身体性の共有を表しているというのが明らか。
自己の投影…とか、母が娘を縛るやり口に関しては知られていても、縛らざるをえないことに関する精神分析からの論は初めて読んで、す...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年05月21日
ちょっと小難しくて理解し切れず、わかったようなわからないような気持ちになるところもある。けれども数ページに一行でも、「あぁ…!わかるっ…!!」と線をグリグリ引きたくなるようなフレーズに、女性なら巡り合うんじゃないでしょうか。そしてそのポイントは人によって少しずつ違うかもしれない。このレビューは私の実...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年04月07日
普段は特に何とも感じていなかったが、本書を読み異常な人間関係を知った。
「従順だった娘たちは、叶えられなかった母親の野心を果たすべく、独身のキャリアウーマンとして仕事を続けようとします。彼女たちは、一見自立しているようにみえますが、その一方で母親の願望をかなえるというカプセルから自由になれていませ...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年03月30日
母と娘の関係について、極めて分析的かつ学問的に述べられた本。
母と娘関係だけでなく著者の勤務する病院の患者やその家族の生活水準も少し伺える感じがした。
最終章に近づくにつれ、良心的かつ距離感のある解釈が述べられているが、日本の精神医療の現状に忠実に答えているように感じた。
関係性と身体性について...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年07月29日
母と娘となっているが、比較として、父-娘、父ー息子、母-息子の関係も扱っている。中心が母-娘であるだけである。
1章 母と娘が戦っている
2章 母の呪縛の正体を探る
3章 女性ゆえの困難について
4章 身体の共有から、意識の共有について
5章 関係性の回復のために
著者が1961年生まれのひきこ...続きを読む
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