日本人にとってキリスト教とは何か 遠藤周作『深い河』から考える

日本人にとってキリスト教とは何か 遠藤周作『深い河』から考える

968円 (税込)

4pt

4.1

神とは、信仰とは、どういうものか? 霊性と宗教は矛盾しないのか?

批評家、随筆家、そしてNHK「100分de名著」で最多の指南役を務める著者が、自身と共通点も多いキリスト教文学の大家の作品から、「日本人とキリスト教」を考察する意欲作。本書の軸になるのは、遠藤最後の長編『深い河』。著者はこの作品を「遠藤周作一巻全集」と呼ぶべきもので、遠藤の問いがすべて凝縮されている重要作と語る。神、信仰、苦しみ、霊性、死について……。それら一つ一つを章タイトルに据え、登場人物の言動を丹念に追いながら、そこに『沈黙』や他作品を補助線として用いることで、遠藤や著者自身はもちろん、多くの日本人キリスト教者が追究した大テーマ「日本的霊性とキリスト教の共鳴」を可能にする。

はじめに 日本的霊性とキリスト教
第1章 神について
第2章 死について
第3章 出会いについて
第4章 信仰について
第5章 告白について
第6章 苦しみについて
第7章 愛について
おわりに 復活について

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日本人にとってキリスト教とは何か 遠藤周作『深い河』から考える のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    先に『深い河』を読んだ方が良かったのか、先に読んだから良かったのか、、
    兎に角読み進めながら『深い河』を読みたい衝動にかられました。
    暫く遠藤さんにハマりそうです。

    気に入った言葉集
    人生的〇〇、生活的〇〇
    恐れと畏れ
    魂とたましい
    読むべきときに読む。
    どんどん読めるようなときは、あえてページを

    0
    2024年10月03日

    Posted by ブクログ



    「うめきは、姿を変えた祈りだと言うのです。自分以外の誰かのうめきを聞くことができた時、私たちは、それまで自分がうめくほかなかった試練の意味も、その時同時に感じるのかもしれません。」

    「大津にとってキリスト教は思想ではなく、「道」でした。思想であれば、自分の実感と異なるものであったとしても、それ

    0
    2022年05月09日

    Posted by ブクログ

    読み始めてから気づいたが、遠藤周作の「深い河」を読むことが必須の本だった。本来であれば、深い河を読んでから、が正しいのだろうが、致し方なし。結果的には、深い河を読まずにこちらを先に読んだことは私にとっては良かったと思う。
    いつもさらっと読んでしまう私。こんなに深く読むことができるのか、本を読むとはこ

    0
    2025年01月02日

    Posted by ブクログ

    遠藤を通して、そして遠藤の著作『深い河』を読み解くことを通して、キリスト教を日本人の感性でどう感じて信じていくのか、信仰とはどういう心の動きか、さらには生きるとは、人生とはという問いに迫ることができる良書。
    キリスト教に、イエスに出会って生きるとはどういうことかを知ることができる。

    0
    2022年03月28日

    Posted by ブクログ

     信仰するとは何かを知りたくて手に取ったが、少し違った。キリスト教についての知識がないので、理解するのが大変だった。

    0
    2023年01月09日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    著者の若松英輔氏の日経新聞の連載が面白く、興味を持って本書を手に取る。共感できたり、勉強になったりすることは多かった。特に、「生活」と「人生」の違いというところは印象に残った。ただ、本書に含まれる多様なテーマの繋がりというか、本書全体のテーマというのが捉えにくく感じた。タイトルの「日本人にとってのキ

    0
    2024年02月24日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     遠藤周作の『深い河』にたいへん感銘を受け、この著書に出合いました。


    『深い河』の魔力は、霧のようにわたしにまとわり付き、心を浸食していきました。 脆弱な感受性のわたしでさえ、深層のわたしに気づき、救われました。


     そして、本書ですが、わたしが読み解くことができなかった数々の遠藤周作の思いを

    0
    2022年04月27日

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