無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで200万冊以上配信中!
ふれる、聞く、愛する、憎む……
悲しみの先に広がる
25の風景
『悲しみの秘儀』に続き魂の思想家が贈るエッセイ集!
生きていればときに闇の中を歩かなくてはならないことがある。そうしたとき、私たちは、内なる言葉を、ともしびにしながら歩くことができる。言葉など、と思ってはもったいない。たった一つの言葉にも闇にある人を光へと導く力が宿っている。
(「祈る」より)
25の「生きていくうえで、かけがえのないこと」
眠る 食べる 出す 休む 書く
ふれる 悲しむ 喜ぶ 嘆く 老いる
読む 見る 聞く ときめく 忘れる
働く 癒す 愛する 耐える 念ずる
待つ 憎む 見つめる 壊す 祈る
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
若松英輔さん、2冊目。若松さんの本をテレビで紹介されるのを聞くと、毎回とても絶賛されていて、尊いことが書かれてあるのだろうと自ずと期待が膨らんだ。
レビューもとても高評価ばかりなので、私の読解力が乏しいだけなのかもしれないけれど、想像していたほどには、私には響かなかった。大学の文学部の先生が書きそうな内容だな、とか、仏文学部に在籍していた大学時代、私もこういう感覚を大切にして、こういう観念的な文章を書いていたなと感じた。
全体を通してかなり観念的で、一見○○だが実は…だ、のようなパラドクス的な考え方、とか、実際には触れられない、見えないものなどを心の深いところで見つめ感じることが生きる意味であり喜びだ、という考え方がしばしば書かれていた。
薬草を扱う商いをしているということで、東洋的な感覚を突き詰めていることに合点がいった。
25の生きていくうえでかけがえのないことについて書かれているが、中でも「老いる」「耐える」「憎む」が良かった。
心に残った文…
○今に生きることなく過去、あるいは未来どちらかに大きく傾いている状態を不幸と呼ぶのかもしれない。74
○耐えるとは、人生が差し出すいくつかの逃れることのできない問いを、明確な答えのないまま、どこまでも愛そうとすることだ。99
○人はどんなに他の人を嫌いになっても構わない。しかし、決して憎んではならない。それはついに自らを傷つけることになる。114
○愛してその悪(短所)を知り、憎みてその善(長所)を知る115
今の自分は心が擦りきれすぎていて、若松さんの文が、きちんと読めていない可能性もあるなと自省した。
悲しみがなければ得られないことがある、と若松さんは一貫して訴えている。自分がよくベートーヴェンの音楽の表現について、「厳しさがなければ本当の優しさは出てこないのよ」なんてわかったふうに生徒さんに伝えていることは、これに少し似ているのかもしれない。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
小説・文芸
ビジネス・実用
ビジネス・実用
ビジネス・実用
ビジネス・実用