作品一覧

  • 「嘘をつく」とはどういうことか ――哲学から考える
    3.5
    「噓をついてはいけない」と言われるけれど、噓をつくとは何をすることで、どう悪いのか。それでもなぜ噓をついてしまうのだろうか。「自分自身であること」を選び取るために、ごまかすことなく噓を真面目に考えてみよう。 【目次】第一章 噓をつくとは何をすることか/第二章 噓をつくことはどう悪いのか/第三章 それでもなぜ噓をつくのか
  • 差別の哲学入門
    4.5
    1巻2,200円 (税込)
    本書は差別的な行為、発言、あるいは偏見について日常でどう考えていいのかわからなくなったとき、「差別とはどういうものか」「差別はなぜ悪いのか」「差別はなぜなくならないのか」の3つの問いを通して、差別について具体的な事例を参考にして、哲学的に考える本

    試し読み

    フォロー
  • ハイデガー 存在と行為 『存在と時間』の解釈と展開
    値引きあり
    -
    1巻3,135円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 ハイデガーの『存在と時間』は存在論の書物である。では、『存在と時間』のよく知られた、〈大工職人がハンマーをふるう仕方や、人が生きていく上で下す選択のようなものを分析すること〉が、なぜ存在論をやっていることになるのか? 本書は読者を悩ませ続けながらもこれまで明確な答えの出ていないこの問いに、『存在と時間』における「存在と行為」の内的連関を解き明かすことで正面から答える。 【目次より】 序論 1 存在と行為 問題設定 2 「ハイデガーに実践哲学・倫理学なし」という批判について 3 「ハイデガーの実践哲学」研究の台頭について 4 研究方法 第一章 道具・事物・世界 実在問題の解体 1 実在問題と存在論的差異 2 道具の「自体存在」 3 道具的存在性と事物的存在性 4 世界の閃きと不安 実在問題の無意味さ 5 存在観念論説との最終対決 ハイデガーのフッサール批判 第二章 行為と自己理解 行為者性に対する実存論的アプローチ 1 行為とは何か 議論状況の概観 2 行為能力の理解 理解の存在者的意味 3 目的であるもの・有意味性・世界内存在 理解の存在論的意味 4 行為の共同性と自己理解 世人論の射程 5 動物でもなく主観でもなく 不安再説 第三章 道徳性の実存論的‐存在論的基礎 『存在と時間』におけるエートスの学 1 善悪に基づく責任概念に対する存在論的批判 2 自己統制と道徳的懐疑 3 責めある存在 道徳性の実存論的基礎 4 良心と決意性 5 他者の問題 道徳性の基礎付けの帰趨 6 『存在と時間』の行為概念 制作と実践の無差別化、その政治哲学的含意 第四章 幸福・死・時間性 ハイデガーとアリストテレス 1 ハイデガーによるアリストテレス幸福論の批判 2 完了存在としてのテロス 3 カイロス論的な時間 4 全体存在への問い 死の実存論的分析 5 本来性とフロネーシス 行為の時間性 6 行為者性と可死性 結論 1 本書の要約 2 今後の課題と展望 注 あとがき 文献表 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 池田 喬 1977年、東京都生まれ。東京大学文学部卒、同大大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。専門は、現代哲学・倫理学。著書『ハイデガー 存在と行為 『存在と時間』の解釈と展開』、『ハイデガー 『存在と時間』を読み解く』『生きることに責任はあるのか 現象学的倫理学への試み』、『始まりのハイデガー』(共編著)『映画で考える生命環境倫理学』などがある。
  • ハイデガー 『存在と時間』を解き明かす
    4.5
    1巻1,870円 (税込)
    類例のない究極の入門書 本書「序」のタイトルは「なぜ、『存在と時間』についてなおも書くのか」である。『存在と時間』やハイデガーの入門と謳う本はすでにいくるもあるからだ。 だが「なぜ、なおも書くのか」と問うには勇気がいる――正面から答えねばならないから。答えはこうだ; 「『存在と時間』は一度は読んだ方がいい。そして、『存在と時間』を読みたいとこころざした人にとって、この本がかつてなかった読み方と説得力を示しているから」。 哲学徒を引きつけてやまない“現代哲学の最高峰”の読解を、自分の読書体験としてモノにするための確かな道が本書だ。『存在と時間』の鮮烈な解釈で学界にデビューした新鋭による、問答無用のニュー・スタンダード! 〈内容〉 序 なぜ『存在と時間』についてなおも書くのか 第1章 なぜ「存在の意味」を問うのに自分自身を問うのか 第2章 なぜ『存在と時間』の言葉遣いは普通の哲学書と違うのか 第3章 なぜ「主体」でも「心」でもなく「世界内存在」なのか 第4章 なぜハンマーと釘の分析が存在論になるのか 第5章 なぜ「世界は存在しない」なんて言えるのか 第6章 なぜ「手」を中心に考えるのか 第7章 「世人」とは誰のことなのか 第8章 「死への先駆」は無理な要求か 第9章 『存在と時間』に倫理学はあるのか 第10章 結局、『存在と時間』は何を成し遂げたのか

ユーザーレビュー

  • ハイデガー 『存在と時間』を解き明かす

    Posted by ブクログ

    猫町倶楽部の読書会で紹介されたおすすめ副読本。

    基本的には『存在と時間』の章に順立てに沿って進むみながら、特質すべきは『存在と時間』で理解が難しいトピックを取り上げて要点を解説しているところでしょう。
    何が目標であったか、どこまで達成しているのかといった視点で著者がまとめ直してくれているのが、難解な原著への理解度向上を助けてくれる。

    そうはいっても一読では理解がし難い。適宜原著の読書で関連する箇所に来たら参照していきたい。

    0
    2025年01月11日
  • ハイデガー 『存在と時間』を解き明かす

    Posted by ブクログ

    『存在と時間』の解説。丹念な説明で入口に立たせてくれる。ギリギリ分かるレベルで攻めきっている。

    第1部は、読み解くための視点がちりばめられている。
    ・なぜ存在の意義を問うのに、自分自身を問うのか
    ・直訳=翻訳によりエポケーし、理解にいたる
    ・世界内存在=住まう。主体を出さない=認識論に陥らない。
    第2部は、その視点の卓越性、結論を示す。
    ・「世界は存在しない」
    ・「手」
    ・「世人」
    第3部は、実践的な論。
    ・「死への先駆」
    ・『存在と時間』に倫理学はあるのか
    ・存在と時間が成し遂げたことは過不足なく、また誇張せず、到達点と貢献を述べている。

    0
    2024年03月29日
  • 差別の哲学入門

    Posted by ブクログ

    今この社会を生きていくうえで「差別」というテーマについて考えずにやっていくことはほぼ不可能(すさまじい特権を持っているなら別だが)だと思う。とはいえ、明らかに間違っていると思うことに声を上げようにもそれを上手く言語化できなかったり、詭弁でごまかされてしまったりすることは驚くほど多い。この本は、あらゆる差別に抵抗していきたいがそもそも「差別をなくすべき」という前提を共有していない人間に対して反論する言葉をまだ構築できていなかった私のような人間にはまさにぴったりの本だった。
    差別という大きなテーマを「差別とはどういうものか」「差別はなぜ悪いのか」「差別はなぜなくならないのか」の3つのトピックに分け

    0
    2022年01月05日
  • 「嘘をつく」とはどういうことか ――哲学から考える

    Posted by ブクログ

    嘘は、日常ては表裏一体ですね。SNSからも、テレビニュースから、仕事のやり取りの中でも、しかしその事を疑わずに、日常生活をしています。この本は、そんな日常を倫理観に照らし合わせてロジカルに見つめた本でした。 嘘をつくとはどんな事か?また、どう悪い事なのか?  でも、嘘をつくのか? ホント「嘘」をわかりやすく説明していただける一作でした。 私見はやはりオープンより、敬意と尊敬の念をもって、馬鹿正直でなくスムーズに世渡りして生きていきたいですね(笑) 本からは学んで無いかも、、、

    0
    2025年02月11日
  • ハイデガー 『存在と時間』を解き明かす

    Posted by ブクログ

    入門書

    『在る』について、目からウロコが何枚も剥がれ落ちました
    語るに足る理解、解釈は全くできていませんが、掘り下げたいテーマだと実感しました

    0
    2022年02月20日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!