作品一覧 2023/09/15更新 シリーズ・思考の道先案内 試し読み フォロー ハイデガー 存在と行為 『存在と時間』の解釈と展開 試し読み フォロー ハイデガー 『存在と時間』を解き明かす 試し読み フォロー 1~3件目 / 3件<<<1・・・・・・・・・>>> 池田喬の作品をすべて見る
ユーザーレビュー ハイデガー 『存在と時間』を解き明かす 池田喬 『存在と時間』の解説。丹念な説明で入口に立たせてくれる。ギリギリ分かるレベルで攻めきっている。 第1部は、読み解くための視点がちりばめられている。 ・なぜ存在の意義を問うのに、自分自身を問うのか ・直訳=翻訳によりエポケーし、理解にいたる ・世界内存在=住まう。主体を出さない=認識論に陥らない。 ...続きを読む第2部は、その視点の卓越性、結論を示す。 ・「世界は存在しない」 ・「手」 ・「世人」 第3部は、実践的な論。 ・「死への先駆」 ・『存在と時間』に倫理学はあるのか ・存在と時間が成し遂げたことは過不足なく、また誇張せず、到達点と貢献を述べている。 Posted by ブクログ 差別の哲学入門 池田喬 / 堀田義太郎 今この社会を生きていくうえで「差別」というテーマについて考えずにやっていくことはほぼ不可能(すさまじい特権を持っているなら別だが)だと思う。とはいえ、明らかに間違っていると思うことに声を上げようにもそれを上手く言語化できなかったり、詭弁でごまかされてしまったりすることは驚くほど多い。この本は、あらゆ...続きを読むる差別に抵抗していきたいがそもそも「差別をなくすべき」という前提を共有していない人間に対して反論する言葉をまだ構築できていなかった私のような人間にはまさにぴったりの本だった。 差別という大きなテーマを「差別とはどういうものか」「差別はなぜ悪いのか」「差別はなぜなくならないのか」の3つのトピックに分けて、かなり易しく説明してくれている。特に、感情や善悪といった曖昧な基準でなく、事実やデータがすべてを決定する、それらが存在しているのだから差別が起きるのは仕方がない、といった姿勢が「知性主義」としてしっかり有徴化されていたのがよかった。 この本に書かれていることを思考の土台として活用することができれば、身近な差別にもっとうまく立ち向かっていけると思う。注釈で紹介されている本も今後の勉強で役に立ちそうで、まさしく道先案内という言葉がふさわしい。新年一発目にこの本を読めてよかったと思う。 Posted by ブクログ ハイデガー 『存在と時間』を解き明かす 池田喬 入門書 『在る』について、目からウロコが何枚も剥がれ落ちました 語るに足る理解、解釈は全くできていませんが、掘り下げたいテーマだと実感しました Posted by ブクログ 差別の哲学入門 池田喬 / 堀田義太郎 哲学入門ということもあり、分かりやすい答えは無く、継続して考えるきっかけを与えるような本に思います。 個人的には理解・納得しきれないところはありますが、今までと異なる視点に気付くという意味では良かった本でした。 Posted by ブクログ ハイデガー 『存在と時間』を解き明かす 池田喬 ハイデガーの『存在と時間』の入門的解説書です。 「本書は、『存在と時間』についてよく抱かれる疑問や、理解しがたい主張をハイデガーがしていると思われがちな点をピックアップし、その疑問に答えるという仕方で、結果的に、『存在と時間』の全体をだいたいカバーするという方法をとった」と著者は述べています。全体...続きを読むは10章で構成されており、各章は「なぜ存在の意味を問うのに自分自身を問わねばならないのか」「なぜ『存在と時間』の言葉遣いは普通の哲学書と違うのか」といった疑問文の形のタイトルになっており、それぞれの問いについて説明がなされています。 個人的に興味深く読んだのは、「『存在と時間』に倫理学はあるのか」というテーマをあつかった章でした。著者は「『存在と時間』は道徳哲学の前提にさかのぼり、道徳性というものが私たちに可能になるための条件を問うているのだ」と述べて、「責め」(Schuld)という概念にかんするハイデガーの議論を検討し、さらに「道徳的運」をめぐる問題に対してハイデガーの思想がどのような貢献をなしうるのかということにまで考察を進めています。 Posted by ブクログ 池田喬のレビューをもっと見る