池田喬のレビュー一覧

  • ハイデガー 『存在と時間』を解き明かす

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    猫町倶楽部の読書会で紹介されたおすすめ副読本。

    基本的には『存在と時間』の章に順立てに沿って進むみながら、特質すべきは『存在と時間』で理解が難しいトピックを取り上げて要点を解説しているところでしょう。
    何が目標であったか、どこまで達成しているのかといった視点で著者がまとめ直してくれているのが、難解な原著への理解度向上を助けてくれる。

    そうはいっても一読では理解がし難い。適宜原著の読書で関連する箇所に来たら参照していきたい。

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    2025年01月11日
  • ハイデガー 『存在と時間』を解き明かす

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    『存在と時間』の解説。丹念な説明で入口に立たせてくれる。ギリギリ分かるレベルで攻めきっている。

    第1部は、読み解くための視点がちりばめられている。
    ・なぜ存在の意義を問うのに、自分自身を問うのか
    ・直訳=翻訳によりエポケーし、理解にいたる
    ・世界内存在=住まう。主体を出さない=認識論に陥らない。
    第2部は、その視点の卓越性、結論を示す。
    ・「世界は存在しない」
    ・「手」
    ・「世人」
    第3部は、実践的な論。
    ・「死への先駆」
    ・『存在と時間』に倫理学はあるのか
    ・存在と時間が成し遂げたことは過不足なく、また誇張せず、到達点と貢献を述べている。

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    2024年03月29日
  • 差別の哲学入門

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    今この社会を生きていくうえで「差別」というテーマについて考えずにやっていくことはほぼ不可能(すさまじい特権を持っているなら別だが)だと思う。とはいえ、明らかに間違っていると思うことに声を上げようにもそれを上手く言語化できなかったり、詭弁でごまかされてしまったりすることは驚くほど多い。この本は、あらゆる差別に抵抗していきたいがそもそも「差別をなくすべき」という前提を共有していない人間に対して反論する言葉をまだ構築できていなかった私のような人間にはまさにぴったりの本だった。
    差別という大きなテーマを「差別とはどういうものか」「差別はなぜ悪いのか」「差別はなぜなくならないのか」の3つのトピックに分け

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    2022年01月05日
  • 「嘘をつく」とはどういうことか ――哲学から考える

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    嘘は、日常ては表裏一体ですね。SNSからも、テレビニュースから、仕事のやり取りの中でも、しかしその事を疑わずに、日常生活をしています。この本は、そんな日常を倫理観に照らし合わせてロジカルに見つめた本でした。 嘘をつくとはどんな事か?また、どう悪い事なのか?  でも、嘘をつくのか? ホント「嘘」をわかりやすく説明していただける一作でした。 私見はやはりオープンより、敬意と尊敬の念をもって、馬鹿正直でなくスムーズに世渡りして生きていきたいですね(笑) 本からは学んで無いかも、、、

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    2025年02月11日
  • ハイデガー 『存在と時間』を解き明かす

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    入門書

    『在る』について、目からウロコが何枚も剥がれ落ちました
    語るに足る理解、解釈は全くできていませんが、掘り下げたいテーマだと実感しました

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    2022年02月20日
  • 差別の哲学入門

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    哲学入門ということもあり、分かりやすい答えは無く、継続して考えるきっかけを与えるような本に思います。

    個人的には理解・納得しきれないところはありますが、今までと異なる視点に気付くという意味では良かった本でした。

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    2022年01月24日
  • ハイデガー 『存在と時間』を解き明かす

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    ハイデガーの『存在と時間』の入門的解説書です。

    「本書は、『存在と時間』についてよく抱かれる疑問や、理解しがたい主張をハイデガーがしていると思われがちな点をピックアップし、その疑問に答えるという仕方で、結果的に、『存在と時間』の全体をだいたいカバーするという方法をとった」と著者は述べています。全体は10章で構成されており、各章は「なぜ存在の意味を問うのに自分自身を問わねばならないのか」「なぜ『存在と時間』の言葉遣いは普通の哲学書と違うのか」といった疑問文の形のタイトルになっており、それぞれの問いについて説明がなされています。

    個人的に興味深く読んだのは、「『存在と時間』に倫理学はあるのか」

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    2021年11月30日
  • 「嘘をつく」とはどういうことか ――哲学から考える

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    我々の会話の中では、真であることを伝えねばならぬという暗黙の了解の上で成り立っていたのだと改めて認識。子どもが親から教わる認知を改めてできた。だからといって、嘘の完全にない世界がいいとも関わらず、しっかりと向き合う『対話』こそが重要だよねっていう感じでした

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    2025年02月24日