【感想・ネタバレ】ハイデガー 『存在と時間』を解き明かすのレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2024年03月29日

『存在と時間』の解説。丹念な説明で入口に立たせてくれる。ギリギリ分かるレベルで攻めきっている。

第1部は、読み解くための視点がちりばめられている。
・なぜ存在の意義を問うのに、自分自身を問うのか
・直訳=翻訳によりエポケーし、理解にいたる
・世界内存在=住まう。主体を出さない=認識論に陥らない。
...続きを読む第2部は、その視点の卓越性、結論を示す。
・「世界は存在しない」
・「手」
・「世人」
第3部は、実践的な論。
・「死への先駆」
・『存在と時間』に倫理学はあるのか
・存在と時間が成し遂げたことは過不足なく、また誇張せず、到達点と貢献を述べている。

0

Posted by ブクログ 2022年02月20日

入門書

『在る』について、目からウロコが何枚も剥がれ落ちました
語るに足る理解、解釈は全くできていませんが、掘り下げたいテーマだと実感しました

0

Posted by ブクログ 2021年11月30日

ハイデガーの『存在と時間』の入門的解説書です。

「本書は、『存在と時間』についてよく抱かれる疑問や、理解しがたい主張をハイデガーがしていると思われがちな点をピックアップし、その疑問に答えるという仕方で、結果的に、『存在と時間』の全体をだいたいカバーするという方法をとった」と著者は述べています。全体...続きを読むは10章で構成されており、各章は「なぜ存在の意味を問うのに自分自身を問わねばならないのか」「なぜ『存在と時間』の言葉遣いは普通の哲学書と違うのか」といった疑問文の形のタイトルになっており、それぞれの問いについて説明がなされています。

個人的に興味深く読んだのは、「『存在と時間』に倫理学はあるのか」というテーマをあつかった章でした。著者は「『存在と時間』は道徳哲学の前提にさかのぼり、道徳性というものが私たちに可能になるための条件を問うているのだ」と述べて、「責め」(Schuld)という概念にかんするハイデガーの議論を検討し、さらに「道徳的運」をめぐる問題に対してハイデガーの思想がどのような貢献をなしうるのかということにまで考察を進めています。

0

「学術・語学」ランキング