作品一覧

  • 「嘘をつく」とはどういうことか ――哲学から考える

    「嘘をつく」とはどういうことか ――哲学から考える

    ビジネス・実用

    4.0
    1巻968円 (税込)
    「噓をついてはいけない」と言われるけれど、噓をつくとは何をすることで、どう悪いのか。それでもなぜ噓をついてしまうのだろうか。「自分自身であること」を選び取るために、ごまかすことなく噓を真面目に考えてみよう。 【目次】第一章 噓をつくとは何をすることか/第二章 噓をつくことはどう悪いのか/第三章 それでもなぜ噓をつくのか
  • ハイデガー 『存在と時間』を解き明かす

    ハイデガー 『存在と時間』を解き明かす

    ビジネス・実用

    4.4
    1巻1,870円 (税込)
    類例のない究極の入門書 本書「序」のタイトルは「なぜ、『存在と時間』についてなおも書くのか」である。『存在と時間』やハイデガーの入門と謳う本はすでにいくるもあるからだ。 だが「なぜ、なおも書くのか」と問うには勇気がいる――正面から答えねばならないから。答えはこうだ; 「『存在と時間』は一度は読んだ方がいい。そして、『存在と時間』を読みたいとこころざした人にとって、この本がかつてなかった読み方と説得力を示しているから」。 哲学徒を引きつけてやまない“現代哲学の最高峰”の読解を、自分の読書体験としてモノにするための確かな道が本書だ。『存在と時間』の鮮烈な解釈で学界にデビューした新鋭による、問答無用のニュー・スタンダード! 〈内容〉 序 なぜ『存在と時間』についてなおも書くのか 第1章 なぜ「存在の意味」を問うのに自分自身を問うのか 第2章 なぜ『存在と時間』の言葉遣いは普通の哲学書と違うのか 第3章 なぜ「主体」でも「心」でもなく「世界内存在」なのか 第4章 なぜハンマーと釘の分析が存在論になるのか 第5章 なぜ「世界は存在しない」なんて言えるのか 第6章 なぜ「手」を中心に考えるのか 第7章 「世人」とは誰のことなのか 第8章 「死への先駆」は無理な要求か 第9章 『存在と時間』に倫理学はあるのか 第10章 結局、『存在と時間』は何を成し遂げたのか
  • 差別の哲学入門

    シリーズ・思考の道先案内

    ビジネス・実用

    4.5
    1巻2,200円 (税込)
    本書は差別的な行為、発言、あるいは偏見について日常でどう考えていいのかわからなくなったとき、「差別とはどういうものか」「差別はなぜ悪いのか」「差別はなぜなくならないのか」の3つの問いを通して、差別について具体的な事例を参考にして、哲学的に考える本

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  • ハイデガー 存在と行為 『存在と時間』の解釈と展開

    ハイデガー 存在と行為 『存在と時間』の解釈と展開

    ビジネス・実用

    -
    1巻6,270円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 ハイデガーの『存在と時間』は存在論の書物である。では、『存在と時間』のよく知られた、〈大工職人がハンマーをふるう仕方や、人が生きていく上で下す選択のようなものを分析すること〉が、なぜ存在論をやっていることになるのか? 本書は読者を悩ませ続けながらもこれまで明確な答えの出ていないこの問いに、『存在と時間』における「存在と行為」の内的連関を解き明かすことで正面から答える。 【目次より】 序論 1 存在と行為 問題設定 2 「ハイデガーに実践哲学・倫理学なし」という批判について 3 「ハイデガーの実践哲学」研究の台頭について 4 研究方法 第一章 道具・事物・世界 実在問題の解体 1 実在問題と存在論的差異 2 道具の「自体存在」 3 道具的存在性と事物的存在性 4 世界の閃きと不安 実在問題の無意味さ 5 存在観念論説との最終対決 ハイデガーのフッサール批判 第二章 行為と自己理解 行為者性に対する実存論的アプローチ 1 行為とは何か 議論状況の概観 2 行為能力の理解 理解の存在者的意味 3 目的であるもの・有意味性・世界内存在 理解の存在論的意味 4 行為の共同性と自己理解 世人論の射程 5 動物でもなく主観でもなく 不安再説 第三章 道徳性の実存論的‐存在論的基礎 『存在と時間』におけるエートスの学 1 善悪に基づく責任概念に対する存在論的批判 2 自己統制と道徳的懐疑 3 責めある存在 道徳性の実存論的基礎 4 良心と決意性 5 他者の問題 道徳性の基礎付けの帰趨 6 『存在と時間』の行為概念 制作と実践の無差別化、その政治哲学的含意 第四章 幸福・死・時間性 ハイデガーとアリストテレス 1 ハイデガーによるアリストテレス幸福論の批判 2 完了存在としてのテロス 3 カイロス論的な時間 4 全体存在への問い 死の実存論的分析 5 本来性とフロネーシス 行為の時間性 6 行為者性と可死性 結論 1 本書の要約 2 今後の課題と展望 注 あとがき 文献表 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 池田 喬 1977年、東京都生まれ。東京大学文学部卒、同大大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。専門は、現代哲学・倫理学。著書『ハイデガー 存在と行為 『存在と時間』の解釈と展開』、『ハイデガー 『存在と時間』を読み解く』『生きることに責任はあるのか 現象学的倫理学への試み』、『始まりのハイデガー』(共編著)『映画で考える生命環境倫理学』などがある。

ユーザーレビュー

  • 「嘘をつく」とはどういうことか ――哲学から考える

    Posted by ブクログ

    めっちゃ面白かった。今年のクリティカルヒット本。

    嘘をつくという人間の行為はどう定義できるかから始まり、なぜ嘘をつくことが悪いとされているのか、それでもなぜ人は嘘をつくのか、という3段構成。

    人が嘘をつくとき、相手を騙そうと思って自発的につく嘘もあれば、自信の保身のためにつく嘘もあれば、外部から強制されて嘘をつかざるを得ないこともある。
    つまり嘘の自発性にはグラデーションがあり、自発性が高いほど一般的に悪意が高いものである。
    (この時点で目からウロコだった。そう考えたことがなかった)

    嘘をつくことが相手に害を与えるから悪である、という考え方がある(嘘の害悪説)。
    これに対して、嘘は相手を尊重していないから悪である、という考え方もある(嘘の尊重説)。
    前者は比較的理解しやすい。
    後者は例えば、嘘をついていることが相手に気づかれているのに、嘘をつき続けている状況でわかりやすく発生する。相手に害は与えていない。この場合、嘘をついていること自体が相手を侮っていることを意味するため、したがって嘘は悪だ、ということである。

    相手を尊重していない、という意味で悪である嘘は他にもある。
    本書の第2章でクローズアップされる、「善意の嘘」というものがある。
    嘘には必ず他人を騙す意図が含まれているが、その嘘を後から明かすことを予定し、相手を喜ばせたり驚かせる場合に用いられる嘘が、善意の嘘の例。
    サンタクロースの存在についての嘘や、サプライズのための嘘がそれである。

    善意のための嘘ならついても良いのか?という疑問は誰しも考えたことがあるだろう。
    善意の達成の手段として嘘が選ばれる場合、自分の善意が達成されることを相手に強要していないだろうか。そうなると、相手を尊重しているとはいい難い、とも言えるのではないだろうか。
    この場合、「相手を尊重していないからその嘘は悪である」ということになる。

    例えば自分の子どもの生みの親は実は別にいるという場合、子どもにこれを伝えないという「善意の嘘」は悪だろうか?
    真実を伝えないことで子どもが苦しまずに済むだろう、子どもが小さいうちに伝えても混乱するだろう、などと通常は考える。
    しかしこれは親のエゴかもしれない。善意でついた嘘が、自分の目的を満たすために用いられるなら、相手への尊重を欠いている、したがってその嘘は悪である、と言い得る。
    子どもが一つの意思を持った存在であり、真実を知りたいと考えている可能性を無視して、親が自身の善意の達成を子どもに強要しているからである。

    サプライズのための嘘も、相手が喜ぶことを強要してはいないだろうか。相手の意思を尊重せず、自分の目的達成のためだけに嘘がつかれるのであれば、善意の嘘は悪である。

    善いことを達成することを目的として嘘が用いられることがあるのだが、その目的達成には本当に嘘という手段しか取り得ないのか?という問いが必要である。
    嘘という手段を使うことは、本来は事実ではないことを事実であるとすることにより、お互いの本心からの対話を抑止してしまう、という効果があるのである。

    また嘘をつくことは、それに整合するように後から辻褄合わせをし続けなければならない、という苦しさも生んでしまう。
    慣習的に嘘をつかなければいけない場合や、嘘をつくことが半強要されるような場合もある。
    例えば自分がセクシャルマイノリティであることについて、本当のことを他人に伝えるのは、今の社会では難しい。
    この場合、苦しみがあろうと、嘘という手段を実質的に取らざるを得ないだろう。

    しかし、嘘をつかなくても良い場面はたしかに我々にはある。
    それでも人はなぜ嘘をつくのか。

    嘘をつくことは内面を持つことの実践だからだ、と筆者は言う。
    自分の内面を外部に表現するとき、内面を偽って周囲に伝えることは、相手を騙す意図を持っている嘘だと言える。
    しかし、自分の内面をすべてさらけ出すことが、生活する上で正しいかというと、そうではない。
    だから、人は嫌でも嘘をつく必要がある。
    (「何でも許すことと寛容であることは異なるものである」という事実をここで自分は思い出した)

    お腹が痛いときに、過度に痛がる演技をするのは、周囲に気を遣ってもらいたいからである。
    実際よりも痛くない演技をするのは、周囲に心配をかけたくないからである。
    そもそも痛さを正確に伝えることは根本的に不可能であり、そこにはなんらかの嘘が含まれる。

    一方で正直でありたいと願う人も多い。
    嘘は生きていく上で必要だが、嘘をつきたくなるときにぐっと思いとどまる意志、嘘をついてしまったときにも本当のことを話そうとする意志を失わないこと、これが正直であることである。
    正直であることは、他人に対して嘘のない生き方であり、他人を傷つけたり他人の利害関心を決めつけたりすることへの抵抗があり、他人とオープンに対話することを求める生き方である。

    内面を持つことがすなわち嘘を持って生きることそのものである。
    だからこそ、正直に、誠実に生きることは難しく、人生の目標とされるほどの困難さを伴うのである。

    -----
    読んでみて。
    嘘についてここまで深く考察したこともないし、整理できるとも考えていなかった。
    自分も嘘をついたことはあるし、人から嘘をつかれたこともある。
    なぜあのとき自分は・あの人は嘘をついたのだろうか?それは悪いことだったのだろうか?
    この問題を考えるためのとても良い基準ができたと思う。

    人間にとって、嘘をつくことは必要な行為である。
    その嘘をどういう場面で使うのか。
    騙すという意図や悪意の有無、自発的な嘘かどうか、様々な観点から、ひとつの嘘を分析できる。

    嘘をつかざるを得ない生き物なのだとしたら、それでも誠実に生きたい、そう思えた。

    -----
    最後に、この本の文章の書かれ方について。

    説明の折にでてくるいろいろな例え話しが極端だとかわかりにくいだとか結構言われているようだが、自分は全くそうは思わなかった。
    全体を通してとてもわかり易く書かれていると思った。

    「AはBといえるか?Bであるとするならばこういう反例があるということは、AはBであるとは言えない…」
    みたいに、1つ1つ潰していって本質を明らかにしてくような論の進め方、倫理学の本ではよくある書き方で、とてもロジカルであり、気持ちよく読めた。

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    2026年08月19日
  • 「嘘をつく」とはどういうことか ――哲学から考える

    Posted by ブクログ

    「嘘をついてはいけない」と言われるけれど、嘘をつくとは何をすることで、どう悪いのか。それでもなぜ嘘をついてしまうのか。

    とてもよい新書でした。
    高校生向けの哲学の題材として「嘘」を取り上げ、大人未満と大人が、自分と社会のあり方に向き合うような論が進む。

    善意の嘘は本当に善意だけなのか?
    善意の嘘という道に安易に逃げて、そのような嘘をつかなくてはいけない社会のあり方、普通という概念を変えようとしていないだけではないのか?
    嘘をつかないとは自分自身に対する透徹さを貫いていく姿勢であることを改めて理解できることは、経営者にとっても、経営の透明性とは? フェアであることは何かの考えを深めてくれた。

    0
    2026年03月07日
  • ハイデガー 『存在と時間』を解き明かす

    Posted by ブクログ

    猫町倶楽部の読書会で紹介されたおすすめ副読本。

    基本的には『存在と時間』の章に順立てに沿って進むみながら、特質すべきは『存在と時間』で理解が難しいトピックを取り上げて要点を解説しているところでしょう。
    何が目標であったか、どこまで達成しているのかといった視点で著者がまとめ直してくれているのが、難解な原著への理解度向上を助けてくれる。

    そうはいっても一読では理解がし難い。適宜原著の読書で関連する箇所に来たら参照していきたい。

    0
    2025年01月11日
  • ハイデガー 『存在と時間』を解き明かす

    Posted by ブクログ

    『存在と時間』の解説。丹念な説明で入口に立たせてくれる。ギリギリ分かるレベルで攻めきっている。

    第1部は、読み解くための視点がちりばめられている。
    ・なぜ存在の意義を問うのに、自分自身を問うのか
    ・直訳=翻訳によりエポケーし、理解にいたる
    ・世界内存在=住まう。主体を出さない=認識論に陥らない。
    第2部は、その視点の卓越性、結論を示す。
    ・「世界は存在しない」
    ・「手」
    ・「世人」
    第3部は、実践的な論。
    ・「死への先駆」
    ・『存在と時間』に倫理学はあるのか
    ・存在と時間が成し遂げたことは過不足なく、また誇張せず、到達点と貢献を述べている。

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    2024年03月29日
  • 差別の哲学入門

    Posted by ブクログ

    今この社会を生きていくうえで「差別」というテーマについて考えずにやっていくことはほぼ不可能(すさまじい特権を持っているなら別だが)だと思う。とはいえ、明らかに間違っていると思うことに声を上げようにもそれを上手く言語化できなかったり、詭弁でごまかされてしまったりすることは驚くほど多い。この本は、あらゆる差別に抵抗していきたいがそもそも「差別をなくすべき」という前提を共有していない人間に対して反論する言葉をまだ構築できていなかった私のような人間にはまさにぴったりの本だった。
    差別という大きなテーマを「差別とはどういうものか」「差別はなぜ悪いのか」「差別はなぜなくならないのか」の3つのトピックに分けて、かなり易しく説明してくれている。特に、感情や善悪といった曖昧な基準でなく、事実やデータがすべてを決定する、それらが存在しているのだから差別が起きるのは仕方がない、といった姿勢が「知性主義」としてしっかり有徴化されていたのがよかった。
    この本に書かれていることを思考の土台として活用することができれば、身近な差別にもっとうまく立ち向かっていけると思う。注釈で紹介されている本も今後の勉強で役に立ちそうで、まさしく道先案内という言葉がふさわしい。新年一発目にこの本を読めてよかったと思う。

    0
    2022年01月05日

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