「なぜ人を殺してはいけないのか?」「地球外生命は存在するか?」・・・論理的に考えると、どのような回答がもたらされるか?演繹、帰納、背理法など推論のテクニックを豊富な例題とともに紹介しながら、現代論理学の基礎をわかりやすく解説。明晰な思考のためのトレーニングであるのみならず、宇宙論などの科学と論理学の接点をも探る、知的興奮に誘う一冊。
論理記号の効率的な体系について述べられている本では
ありません。論理学の楽屋裏を丁寧な議論で述べた本だと
思って下さい。
記号論理学の記号列の扱いなどは触れていません。
そういう記号列の扱いの本を読んで、どうして
こんな事をするのだろうと思った人が読むといい本
ではないかと思います。
Posted by ブクログ 2013年01月03日
何度読み返しても興奮する。
第Ⅱ章のロジックはなかなか目にすることはない。
人間原理「ここは人間がいることを許す世界である」
と平凡の原理「私は平凡である」を足すと
一般人間原理「ここは人間がいることを許す世界のなかで平凡である」になる。
ここから、地球外に知的生命体はいそうにないとか、宇宙植民...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
本書は、第?章で記号論理学の基礎を学び、その応用として第?章で、現代科学の基礎的な方法論である『人間原理』を論理学的観点から解説・検討するという構成になっている。
「論理学入門」という書名とは裏腹に、本書の重点は第?章の『人間原理』の論理学的な解説にこそある。第?章もそのために必要な事柄を中心...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年03月24日
前半は記号論理学の基本の説明、後半は論理学の人間原理への応用である。高校生の時に一度読んだが再読。今回は後半のみ。
人間原理は元々宇宙物理学の文脈において提唱された。その一般化した主張は、簡単に述べれば次のようなものである。つまり、「私が『私』であること(今が『今』であること、ここが『ここ』であ...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
一言で言えば、難しいです。
ただし、読むだけの価値はあります。人間の頭は凄いです。論理記号でどんな事も考えられるのです。自然科学から枝分かれした西洋学問。読んでいると、「やっぱり昔はみんな一つの学問だった」と思えてきます。論理って本当に凄い創造物です。なんか数学が楽しくなってきた!!!
これは本当に...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年06月12日
[ 内容 ]
「なぜ、人を殺してはいけないの?」「地球外知的生命は実在するだろうか?」―論理的に考えると、どのような回答がもたらされるか。
演繹、帰納、背理法など、推論のテクニックを豊富な例題とともに紹介しながら、現代論理学の基礎をわかりやすく解説。
明晰な思考のためのトレーニングであるのみならず、...続きを読む