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書棚の本と猫日和
【電子版巻末にはわみず先生によるカバー用イラストをそのまま収録!】 流行に追われて自分を見失った美容師、訳あって本をお金に換えたい就活生、人を知るために本を読み込むバーテンダー、作品を読まれることを恐れるアマチュア作家、同居する孫と娘の不仲に心を悩ませる老婦人……。 新宿の片隅にある看板猫のいるシェア型書店『フレール』を舞台に巻き起こる“棚主”たちの物語。 本との出会い、そしてそこから始まる人の縁が、抱えていた悩みや苦労を知らず知らずのうちに浄化していく――。 読めば本への想いで満たされるシェア型書店エンターテインメント! -
九軒探偵事務所の謎解き蒐集録
厄介なパワーストーンと持ち主のマッチング。石と人の思いに触れるやさしい連作ミステリー。 彫刻家、天音弦一郎の作品には持ち主の思いを叶える石が使われていた。 人を害することもあり、適切な持ち主を見つける必要がある。 それを知らない孫の梨子は祖父の1周忌に遺書を見つける。 すべての作品を九軒遥真に譲渡するというもの。 けれど―― 「全部他人に譲っただと?」 「申し訳ございません」 「弦一郎さんの高価な作品は僕のものだ!」 不幸続きのOLとがめつい陰陽師探偵のどたばた回収劇、開幕! ●目次 第一話「枝狼」 第二話「琥蝶」 第三話「瑠未」 第四話「隕龍」 ●著者 横浜出身。著者に『百鬼の花嫁』(マイナビ出版)『魔女の結婚』シリーズ(小学館)『薄墨の花嫁 灰髪の少女は、黒曜剣士と初めての恋をする』(ポプラ社)がある。 -
ポテトとスーパー
銀座の高級クラブに潜入して記事をという文英社の依頼を実行中の可能キリコは、常連客に誘われて沖縄の恩納村のリゾートホテルへと向かう。到着後さあ、夕日を見ながらのディナーをという段階で、同行したクラブの同僚・朱美の他殺体が発見される。高所恐怖症だと話していた朱美は、14階のホテルのベランダで殺害されていた――。一方、牧薩次は長野県の別荘地でリゾート計画にまつわる殺人事件に巻き込まれる。バブル末期、日本全国でリゾート計画が雨後の竹の子のように乱立していた時代をトリッキーに描く、〈ポテトとスーパー〉幻の長編。/解説=新保博久 -
ペン先とトゥシューズ
日本最高峰の技術を誇るバレエ団でプリンシパルとして活躍するが、突然の病魔に襲われたバレエダンサーの黒峰令治。抜きん出た技術を持ちアニメ化もされるほどの人気マンガを連載しているが、自分の作品には個性が欠けていることに悩む少年漫画家の瀬田美空。まったく異なるジャンルでアーティストとして活動する男女が、あるAI専門企業からの依頼をきっかけに予期せぬ出会いを果たす――ただし、最悪な形で。お互いに反発しあっていた二人だが、自分の技術をAIに学習させることへの葛藤、病や人気の衰えで才能を失うことへの恐怖、アーティストとしての矜持・・・・・・様々な感情をぶつかり合わせるうち共鳴し合い、いつしか惹かれ合っていく。読書情報誌『青春と読書』での連載時原稿に大幅加筆修正を加え、待望の文庫化。 -
夫婦のトリセツ、どこにある?
妻が稼いで、夫が家事。それだけで、なぜこんなに生きづらいの? 社労士事務所を経営している岩瀬麻衣子は、結婚するときに仕事を辞めると申し出た夫の耀太に家事と子育てを任せ、大黒柱として日々の仕事に邁進していた。しかし世間の不理解や冷たい目、お互いの役割分担への不満、さらに忙しさですれ違う生活のなか、ある決定的な出来事が起こり、とうとう二人は離婚することに。だが、麻衣子には育児、耀太には再就職という高い壁が立ちはだかり……。うつのみや大賞2025〈文庫部門〉大賞受賞の著者、文庫最新刊! ※本書は、2023年3月に刊行された『セクシャル・ルールズ』を改題し、加筆・修正したものです。 -
ぼくらは勝手に回遊する
「高校生になったら、彼氏を作ります」と宣言したものの、なかなか恋が成就しない波瑠。放課後、ファミレスで漫画原稿を拾ったことをきっかけに、泣き虫な天才絵師・啓介と、万能原作者・倫のふたりに出会う。なぜか勝手に告白したと勘違いされたり、勝手に漫画制作を手伝わされるハメになったり!? 彼らが描く「恋心を力に変えて戦うヒーロー」は、叶わぬ恋に足掻く自分そのもので──。 痛みをごまかすため繰り返した恋が、いつしか本気の青春へ。 こじらせ女子×漫画家男子たちが織りなす、疾走する成長ラブコメディ。 -
無間繚乱
帝が呼びかけた「君」は 散る花か、満ちる月か。 愛に生きた定子、国のために生きた彰子。 権勢争いに翻弄されたふたりの后の運命は。 *-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-* 歴史小説家・秋山香乃の確かな実力を、 この物語を読むことで実感してもらいたい。 ――細谷正充氏(文芸評論家) *-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-* 時の権力者、左大臣藤原道長の娘・彰子は数え十二で一条帝の中宮として入内した。 だが帝の気持ちは先の中宮である皇后定子に向けられたまま。 関白内大臣、藤原道隆の娘である定子は、失脚した兄の伊周を庇い 落飾したにもかかわらず帝の子を身籠る。 失意の中で彰子が選んだ道とは……。 明るく聡明で美しい定子。 内気ながらも慈愛に満ちた彰子。 運命に翻弄されたふたりの女性の姿を描く華麗なる平安絵巻。 -
マイ シーズンズ
一九九五年二月、蔵王山麓で小説家の〈僕〉と暮らす早紀のもとにビヨルグ・アブラハムセンの夫、ヘルゲ・アブラハムセンから手紙が届く。 それは草木染めの布を素材に衣服や小物、額絵やタペストリーなどを作る早紀が魅せられたビヨルグの作品の実物を見たいとビヨルグ宛に問い合わせた手紙への返信だった。 そこには早紀の手紙は開封しておらず、ビヨルグがすでに亡くなったこと、ビヨルグの仕事についての問いに答える用意があることが記されていた。 鬱の症状に苦しんでいた〈僕〉は、自らもまたビヨルグの作品によって喜びの感情を抱いていた。 そして、むしろ自分こそノルウェーに行きたいと思うようになり、早紀に渡航を提案する。 一九九五年春から翌年にかけ春夏秋冬の四回、〈僕〉はノルウェーへの旅を繰り返すことになる(早紀は秋の旅を除く三回)。 〈僕〉と早紀はこの旅でビヨルグの作品を実際に目にし、ビヨルグと関わった人々や偶然出会った住民、現地の風土や文化や歴史に触れる。 やがて、人間がものを創りながら日々暮らすなかで抱く感情の奥深いところまで、穏やかにだが確かに思いを馳せるようになっていくのだった。 -
怪談ぐるい
読んでいるあなたにも なにかが起きる…… 閉めても閉めても開く襖、 箱の奥から覗くもの、 どこまでも追ってくる音 6代目怪談最恐位「怪談と結婚した女」が贈る恐怖43篇 夏の夜に迷い込んだ田んぼの中の不思議な道。 マンションのゴミ箱に潜む怪。 深夜の海岸に停めた車にだんだんと近づいてくる男の正体。 何度閉めてもうっすら開くふすま。 コンコン…夜中の集落に響くノック音が連れてくるもの。 お盆の仏間から消えた豆大福。 古びた階段で話しかけてくる血まみれの女。 「もしかしたら感染ってきてるかもね」 気づくと日常の隣にそっとある怪――後戻りできない呪いに震える実話集43篇。 -
月がきれいな夜に、誰かに思い出してほしかった
いつも、二番目。 私を一番に思ってくれる人は、誰もいない。 それでも私は——ひとりぼっちじゃ、なかった。 恋人に「プロポーズするなら元カノがいい」と告げられ、婚約寸前でフラれた桃子。 田舎の父からも、 「天国の母さんに、桃子が幸せになった姿を見せてやりたい」と言われてしまう。 「私には、愛し愛されるパートナーができない。 他の人はじょうずに進める人生ゲームのマスが、自分には進めない。 私は、なにかが足りてない人間なんじゃないか——」 桃子が働いているのは、三軒茶屋の小さな喫茶店、「雨宿り」。 ここでは、毎週金曜夜十時、“元カレごはん埋葬委員会”が開かれる。 失恋相手との思い出のごはんが作れなくなった人たちが、 その恋を「埋葬」するために集まる場所だ。 モラハラを受けているのに、相手に好かれるように振る舞ってしまうかれん、 推しが結婚してつらくても平気なふりをする美穂、 二股をされても「彼以上に成長させてくれる人に会える気がしない」と悩む夏希、 「初デートで牡蠣を食べようと誘われたら、脈なしってことですよね?」と思い出を語る黒田…… 相談者たちの失恋の話を聞き、 思い出の料理をつくって共に食べるうち、桃子は気づいていく。 誰かに選ばれないからといって、足りていない人間なわけではない、と。 元カレごはん埋葬委員会。 迷った心が帰る場所は、ここにある。 “ままならない気持ち”の名手、川代紗生の新作・書き下ろしが登場! 共感とおいしさのつまった、なんども読みたくなる1冊です。 【目次】 第1話 プロポーズ未遂の洋風茶碗蒸し 第2話 ググれよ男のさっぱり煮 第3話 推しに捧げたカルボナーラ 第4話 二股男の不合格オムライス 第5話 "脈なし"を悟った牡蠣フライ 第6話 ママがいない日の塩胡椒チャーハン 第7話 愛されなくても愛せるからあげ -
潜入心理師・月野ゆん
潜入心理師、人の心の「核」に触れる。 横浜みなと大学病院で働く月野ゆんは、精神疾患をかかえた人の心の「核」に潜入し、治療をおこなう潜入心理師だ。日本で初めて人の心に潜入した潜入師で、ゆんの憧れの先輩である本城京と、精神科の看護師経験を持つ、同じく潜入師の先輩・蓮まこととともに、ゆんは今日も患者の記憶のなかへと潜っていく。 ゆんには、患者の心の「核」がどこにあるかがわかる不思議な力があった。幼いころに母親から「あんたなんか、産むんじゃなかった」と言われた記憶、いじめに加担してしまった記憶、夫の不倫発覚など、ゆんたちが対峙する患者の心の「核」は様々だ。まだ新しい資格で成り手が少ないなか、ゆんがこの仕事を志したのには、実は理由があって──。 「ナースの卯月に視えるもの」シリーズで注目を集める元看護師の著者、待望の最新作! (底本 2025年3月発売作品) -
AIと生きる 対話から始まる成長の物語
本書は、AIの技術解説書ではありません。高校二年生のテトラが、友人や先輩、そしてAIとの対話を重ねながら、AIと人間の付き合い方を探り、自らの生き方を選択していく青春教養小説です。 専門的な予備知識は必要ありません。物語を読み進めるうちに、現代を生きるために不可欠な「AIリテラシー」と「考える姿勢」が、自然と身につきます。 ◆物語を通じて、こんな「問い」に答えるヒントが見つかります◆ Q. AIに聞いても「正論」ばかり。どうしたら納得できる回答がもらえる? → 中学生・ユーリの疑問から学ぶ、AIへの「質問力」と学びの本質 Q. AIが文章を書ける時代、人間が書くことに意味はあるの? → 才媛・ミルカさんが語る「創造性は選択に宿る」という視点 Q. 自分の考えを、うまく言葉にできない → AIを「壁打ち相手」に、思考を整理するプロセス Q. AIがミスをしてトラブル発生。責任を取るのは誰? → 天才プログラマー・リサが直面した事件と「責任」の所在 Q. AIの進化で、私のなりたい職業はなくなるの? → 予測不能な未来を、不安ではなく「動的に」捉えるヒント ◆あらすじ◆ 言葉が大好きな高校二年生のテトラは、放課後の図書室で、数学が得意な「先輩」や、憧れの「ミルカさん」と過ごす時間を大切にしています。 勉強でも悩みでもAIに相談する日々。でも、急速に進化するAIが変えていく未来への不安も隠せません。 中学生のユーリやノナ、リサといった仲間たちとの交流、そして先輩への淡い恋心。 便利な回答に頼るのではなく、自ら考え、悩み、選ぶこと。 揺れ動く感情の中でテトラが見つけたのは、AIには決して生成できない「私だけの言葉」でした。 ※カバー画像が異なる場合があります。 -
聖女王オクタヴィアの恋
オルティナ王国を六十年にわたり統治し、五百年の歴史で最大の繁栄をもたらした女王・オクタヴィア。晩年、彼女が長年の友人に語ったのは、偉大な為政者の陰にあるひとりの人間としての孤独と苦悩、そして生涯抱え続けたひとつの恋についてだった。深く愛してくれた兄との幼少期、予期せぬ形での即位、王の治世を支える「儀杖の陪臣」イーサンとオリバーとの関係……。美しき孤高の女王、その激動の半生を描く圧巻の大河小説。 -
花贄さまの初恋
シリーズ累計33万部突破!「龍に恋う」著者のやさしさ満載の最新作。 皇都から離れた、緑豊かな花森村。 草花を自由に咲かせる能力をもつ霜子は、その異能ゆえに身内に蔑まれ、ついには陸軍中尉・晴晃との婚約を強いられてしまう。しかし予想に反して、晴晃は快活な青年だった! 二人が徐々に距離を縮める中、不穏な“惑い花”の呪いが村を蝕み始め――。 瑞々しく美しい和風恋愛ファンタジーの開幕! ■ 登場人物紹介 鹿屋野霜子(かやの・そうこ) 16歳のときに、神から見出されて異能を開花した。現在は「花贄」として村で孤独に暮らす。 丹羽晴晃(にわ・はるあき) 陸軍中尉。見た目に反して快活で素直。霜子の婚約者としてやってきたが、その目的は……? -
黒い滝
町の腐敗に挑む女性刑事を描く社会派ミステリ 米西部の町で移民の少女が殺された。地元企業や教会、保安官すら刑事の捜査を妨害する中、事件の裏には戦慄の事実が潜んでいた。 -
あなたに
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 矛盾を抱えて生きるあなへ──、人生をともに歩む詩、絵本化。・詩人・谷川俊太郎氏の母校で、1968年から卒業式で朗読され続けている詩「あなたに」を待望の絵本化!・火・水、人間の持つ矛盾を通して、生きることの根源を描いた詩に、日本絵本賞受賞作家・ザ・キャビンカンパニーが新たな生命を吹き込む。・人生の節目や困難な局面で手に取るたび、前へ進む勇気と力を与えてくれる美しい一冊。詩人・谷川俊太郎氏の母校で1968年から卒業式で朗読され続けている詩「あなたに」が、待望の絵本化。火と水、人間の持つ矛盾を通して生きることの根源を描いた美しい詩に、日本絵本賞受賞作家・ザ・キャビンカンパニーが新たな生命を吹き込みました。人生の節目や困難な局面で手に取るたび、前へ進む勇気と力を与えてくれる一冊。矛盾を抱えて生きるすべての人に贈る、人生をともに歩む詩絵本。 -
小説家シリーズ
文章を読むと、作家の内面を体感できる共感覚を持つ女はある時、吐くほどにおぞましい内面世界を持ったΩという作家を見つける。Ωの驚愕の正体とは。(スコッパ―の女) 著者が知り合った奇妙な作家L。彼は物事の終焉までの距離を【深さ】として観測できるらしい。ある日Lは鏡に映った自分に【深さ】が全くないことを知る……。(終焉を告げる小説家) 自分が生み出した天峰翔陽というキャラクター。同名の人物が現実にいることが分かり、やがて物語と現実がシンクロし始める。(シンクロニシティ) 他2編。 小説家に纏わる身の毛もよだつ戦慄の短編集。 「この本に収録されている作品は、私が収集した出版関係者の奇妙なエピソードを、小説の形式に書き直したものである。 中には現在も活躍中の小説家が登場する。もしかしたら、あなたの尊敬する大好きな作家こそ、この本に登場する破滅的な小説家その人かもしれない。」 山白朝子 -
アホになって死んで、後はカマキリの卵
あまりに不穏、あまりに異常。 それでもこの怪談、体験者が実在する――。 読むと頭がおかしくなる! 奇怪でぞっとする体験談を蒐集する朱雀門出の怪異随筆集。 満月の夜に風呂場に出現する怪人の正体…「風呂場に神似の何かがいてキモがる話」 団地の敷地に埋められていた小人の右手。夢で残りの部位を見つけろと命じられ…「小人の一部」 父の制作した精巧なドールハウス。そこには不気味なオバケの絵が…「アホになって死んで、後はカマキリの卵 深夜残業中、職場のトイレで見つけた奇妙な張り紙…「いきものをころすばしょ」 玄関に置かれた謎の段ボール箱と連続する子供の死…「四枚の爪」 近所の幼馴染の通夜振る舞いに出された戦慄の料理…「けんちゃんお造り」ほか、全62話収録。 * 「けんちゃんだったとき、じいじに食べられた」 二歳の孫が突然口にした言葉。 そこから始まる祖父の告白とは――? 荒唐無稽で、奇怪きわまりない恐怖事件の数々。 自らの正気を疑い、記憶から抹消しようとしてできなかった傷の如き怪。 いつかそれを語るのはあなたかもしれない。 -
魔の聖堂
魔都ロンドン 時間の迷宮を彷徨う 18世紀初め、ロンドン大火後の首都再建計画の一環として市内各所に建設中の7つの教会に、異端の聖堂建築家ニコラス・ダイアーが秘かに仕掛けた企みとは。一方、それから約250年後、現代のロンドンでは教会周辺で少年ばかりを狙った連続殺人が発生、有力な手掛かりもないまま深まる謎に、捜査を指揮するホークスムア警視正は次第に事件の奥に潜む闇に吞み込まれていく。時を超えて反響しあう2つの物語の結末は……。円環する時間と重層する空間を通して魔都ロンドンを彷徨う都市迷宮小説。「『魔の聖堂』は機知に富んだ不気味な想像力の作品であり、複雑なプロットを有し、人類の堕落した本質に対する懸念が繰り返し執拗なまでに描き込まれている」(ジョイス・キャロル・オーツ)。デヴィッド・ボウイが愛読し、アラン・ムーア(『フロム・ヘル』)らに影響を与えた、ウィットブレッド賞、ガーディアン小説賞受賞作。 -
夢食み探偵と眠れない小説家
不条理で凄惨な悪夢。地獄の先で小説家と探偵が出会うものとは!? 専業小説家・浅岸真宵。彼女は極度の不眠に悩まされていた。 彼女は『眠りの専門家』として夢食み探偵・壊夜うつつについて聞き、彼のもとを訪ねる。 不思議な探偵は、ある提案をする。 安らかに眠りたいなら、地獄を巡るしかない。そのために自分の助手となること。 真宵は彼の手を取り——地獄巡りが開始された。 文学作品をなぞるがごとき、悪夢の数々。 不条理で歪な地獄の底にて、真宵の見つける真実とは——。 ●目次 第零夜 私たちは、夢を織り成す糸のようなものだ 4ページ 第一夜 胡蝶の夢 20ページ 第二夜 胎児よ、胎児よ、何故踊る 78ページ 第三夜 銀河鉄道の夜 148ページ 第四夜 夜のゆめこそまこと 202ページ 第五夜 浅茅が宿 263ページ 終夜 夢十夜 309ページ 浅岸真宵著『夢食み探偵と眠れない小説家』第五巻 最終章より抜粋 322ページ ●著者 綾里 けいし(あやさと けいし) 2009 年、『B.A.D - 繭墨あざかと小田桐勤の怪奇事件簿-』で第11回エンターブレインえんため大賞小説部門優秀賞を受賞。同作を『B.A.D.1 繭墨は今日もチョコレートを食べる』へと改稿・改題し、翌年の2010 年にファミ通文庫よりデビュー。『異世界拷問姫』シリーズ『魔獣調教師ツカイ・J・マクラウドの事件録 獣の王はかく語りき』(KADOKAWA)、『魔女の愛し仔』(星海社)、『偏愛執事の悪魔ルポ』『人喰い鬼の花嫁』(講談社)、『夜獣使い──黒き鏡』(早川書房)、『悪役令嬢について』(小学館)など、著書多数。 -
明日、あたらしい歌をうたう
「君がいつもそばにいるから、毎日があたらしい」 遺影として飾られていたカリスマ的なミュージシャンの写真を、父と聞いて育った新(あらた)。 誰にも見えない存在として少女時代を生きてきたある日、耳にした音楽に救われ、恋に出会って新の母となった、くすか。 新が父の真実を知った時、二人の物語が、一つの歌に重なりはじめる――。 200ページで大長編の感動を約束する、珠玉の青春小説であり、親子小説であり、胸を打つ恋愛小説。 人の人生を変えた一曲を描く、あなたの人生を変える一冊。 【角田光代さんより皆さまへメッセージ】 どんなにちっぽけな原因であれ、奈落の底に落とされた気分で、もうだめだと思いこみ、起き上がることすらおっくうなとき、あなたは何に救われてきましたか? と、いろんな人に訊いてみたことがあります。小説、ドラマ、テレビのお笑い、いろんな答えがありました。自分を救ってくれたものを、職業として選び取っている人もいました。 私の場合は音楽です。 音楽がはじまり歌が流れる。どん底にいる私のところに光がさして、景色が見える。夜をうつくしいと思う。いっしょに笑っただれかをたいせつだと思う。冬の光が金色だと知る。歌われているすべて、私の体験ではないのに、この世界が生きるにあたいするうつくしい世界だということを、体感する。 私は音楽にくわしいわけではありません。聴く音楽もかたよっているし、流行にも疎いです。それでも信じています。すべての音楽には、それを必要とする人を救う力があると。 音楽でなくても、私たちを救ってくれるものはあると思います。そうしたものと出会うということは、けっして生きやすいとはいえないこの世界に、私たちだけの居場所を作るようなことなのだと思います。 自分がなぜここに生まれてきて、なぜ生きているのかわからない人たちが、あるとき、生きるにあたいする世界と出会う。これはそんな物語です。 今まで私を幾度も救ってきてくれた有形無形のものにたいする感謝の気持ちであり、恋文のようなものです。 読みながら、あなたの世界を変えた何かに思いを馳せてもらえたら、とてもうれしく思います。 ――角田光代 【著者紹介】 角田光代(カクタミツヨ) 1967年神奈川県生まれ。1990年「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞を受賞しデビュー。1996年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞、2003年『空中庭園』で婦人公論文芸賞、2005年『対岸の彼女』で直木賞、2006年「ロック母」で川端康成文学賞、2007年『八日目の蟬』で中央公論文芸賞、2011年『ツリーハウス』で伊藤整文学賞、2012年『紙の月』で柴田錬三郎賞、『かなたの子』で泉鏡花文学賞、2014年『私のなかの彼女』で河合隼雄物語賞、2021年『源氏物語』(全三巻)訳で読売文学賞(研究・翻訳賞)、2025年『方舟を燃やす』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『キッドナップ・ツアー』『くまちゃん』『笹の舟で海をわたる』『坂の途中の家』『タラント』『神さまショッピング』他、エッセイなど多数。2020年より直木賞の選考委員を務める。 -
カーティス・オルブライトの策略
◆あらすじ 幼少期の事件によって家族を亡くしたロベルト。 軍警察官として生き急いでいたある日、謎の男・カーティスと出会う。 彼はマフィア組織〈リストレット〉の幹部で、警察が逮捕できない異能犯罪者を始末しているという。 異能者の存在に驚くロベルトは、手を組まないかと提案される。 彼曰くロベルトの家族を殺した異能者が生きているというのだ。 仇を討つため、ロベルトは仲間になることを決める。 だが、カーティスには何か思惑があるようで……? ◆人物紹介 ロベルト 元軍警察官。幼い頃に家族を亡くす。 カーティス マフィア組織〈リストレット〉の幹部。珈琲愛好家。 イヴ カーティスの従者。白髪に赤い瞳。主人の言うことしか聞かない。 アンナ カーティスの妹。明るく派手好き。 -
華麗なる政略婚のススメ
悪徳高利貸しの父を持つシィリンは、美形だが数々の女性と浮名を流す伯爵子息・サヴェスと愛のない政略結婚をすることに。 サヴェスの家は爵位はあるが見栄っ張りな浪費一家。 持参金を全て奪われ、義両親に加え義妹からもいじめられ、ゴシップ紙によると夫はよその女に入れあげているとかで家に帰ってこない。 その上、初夜には「君と同衾するつもりはない」と冷たく告げられてしまったのだ。 味方は実家から連れてきた護衛謙侍女のリッテだけ。シィリンは悲嘆に暮れる……でもなく、ほくそ笑んだ。 ――これこそ夢にまで見た理想の政略結婚、と! ある過去の出来事への贖罪(と半分は純粋な趣味嗜好)のために、シィリンはゴシップ紙に書かれるような“悲惨な妻の生活”を送ることを望んでいたのだ。 だが、婚家の家計は予想以上に苦しく、シィリンは理想の婚家存続のために立て直しを計る。 だがそのせいでシィリンの理想の政略婚生活には誤算が生じはじめ、さらに冷酷で悪名高い旦那様なはずのサヴェスもなんだか様子が……? 人気シリーズ「拝啓見知らぬ旦那様、離婚していただきます」の著者による、新たなすれ違いロマンス! -
ディトランジション、ベイビー
白人トランス女性リース。ディトランジションし男性として暮らすエイムズ。アジア系シス女性カトリーナ。不器用に生きる三人の、新しい家族の物語。NYT選定「21世紀のベスト100冊」 ★PEN/ヘミングウェイ賞受賞作 ★ニューヨークタイムズ選定「21世紀ベスト100冊」 ★全米批評家協会賞最終候補作 ★ラムダ賞最終候補作 ★女性小説賞候補作 性移行(トランジション)と赤ちゃん出産をめぐる 新しい家族の物語 ひとりきりでいることができずロマンチックな情事を追いかけるリース、 ディトランジションして父親になることを迫られるエイムズ、 悪夢のような離婚を経て妊娠したIT企業のアイデアエリート、カトリーナ。 それぞれの思惑が合致して交錯して背反する、その先にある新しい家族の形! 21世紀版『高慢と偏見』とも称される傑作長編。 「親であること」の伝統的考え方を、感情、そして実践からひっくり返す。 ——ニューヨークタイムズ・ブックレビュー 荒れくるう欲望と、その欲望のなかで格闘するわたしたちの生命力を描ききった。 ——ニューヨーカー 最高すぎて叫びたくなる。 ——カルメン・マリア・マチャド 【著者略歴】 1981年アメリカ生まれ。作家。アイオワ大学で芸術学修士号(MFA)を取得したのち、ダートマス大学で比較文学修士号を取得。本作で商業出版デビューし、各紙誌からも高い評価を得て、「女性小説賞」や「ラムダ賞」の候補作に選出された。その後、PEN/ヘミングウェイ賞を受賞。デビュー以前から、トランスコミュニティのために作品を執筆し、自費出版やオンラインの無料配布を行なっていた。本作は、「ニューヨークタイムズ」の「21世紀ベスト100冊」にも選ばれている。ほかに、短篇集『Stag Dance』など。 -
早都子と夢乃 大正鎌倉ノスタルヂア
時は大正。鎌倉にある寄宿制の女学校において、地味で目立たない文学少女の早都子は、美しい転入生の夢乃とルームメイトになった。母の情人『セイさん』の援助で入学したが、良家の子女ばかりの中で孤立していた早都子と違い、財閥令嬢の夢乃は苦労知らずの我儘娘。ひそかに書いていた小説を勝手に読まれ、いきなり大喧嘩をしてしまう。だが、小説の存在が教師に知られ、同級生たちの前で窮地に立たされた早都子を救ってくれたのは夢乃だった。実は夢乃の転入には事情があり、彼女もまた孤独や苦悩を抱えていた。次第にお互いを理解するようになった二人は、息苦しい家庭から離れた場所で夢を語り、友情を育んでいく。しかし、運命は少女たちに残酷な試練をもたらし――果たして、早都子と夢乃の友情の行方は・・・? -
梟の一族
梟の一族――。誰ともなくそう呼びならわされた限界集落で身を隠すように生活している住民たちには秘密があった。彼らは眠らないことに加えて、生まれつき常人離れした身体能力を保有しているのだ。それゆえに歴史の影で大きな役割を果たしてきた。榊史奈は一族の末裔中、唯一の十代として期待を一身に背負いながら平和に暮らしていた。集落が何者かにより襲撃され、一名が死亡し、その他全員が彼女を残して消えてしまうまでは……。敵の目的とは一体何なのか? 単身で逃亡生活に追いやられた史奈は一族の生存を信じて、また己のルーツに関する真実を知るため、戦い続ける。サイエンス×忍者エンターテインメント。 -
源さんの味噌汁
生まれつき耳が聴こえない捨て子のゲンさんは生きる意味すら知らない物乞い。御家人だったソウさんは、視力を失ったことで妻娘と離別、過去を捨てた按摩。あることをきっかけにともに暮らすことになった二人は、お互いの不自由を補い合いながら日々を過ごしていたが、生活の厳しさは増すばかりだった。そんなある日、思いがけずも女の赤ん坊を拾ったことで二人に生きる歓びが訪れる。赤ん坊を育てながら江戸両国で小さくも味が評判の味噌汁屋を営むこととなった二人だったが、それはさらなる試練の始まりでもあった……厳しい境遇に生きる人々の絶望と希望を、温かくも透徹した眼差しで描き切る傑作時代小説! -
溺れる少女
絵画「溺れる少女」に瓜二つの女性に魅入られた主人公は、精神に異常をきたす。怪談、都市伝説、人魚、人狼、カルト宗教……。信頼できない語り手による傑作サイコロジカル・ホラー。 ★ブラム・ストーカー賞受賞作 ★ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア賞受賞作 ★世界幻想文学大賞最終候補作 ★英国幻想文学大賞最終候補作 ★ネビュラ賞最終候補作 ★ローカス賞最優秀ファンタジー小説賞最終候補作 ★シャーリイ・ジャクスン賞最終候補作 ニューヨーク・タイムズはじめ各紙誌絶賛! ローカス賞、世界幻想文学大賞受賞作家の最高傑作! 驚異的な文学作品 ──ピーター・ストラウブ 読者を瞬く間に深淵に引きずりこむ ──ブライアン・エヴンソン 【あらすじ】 狂気を宿した母ローズマリーと祖母キャロラインの記憶をたずさえて生きる、画家兼小説家のインプ。ある日、町で出会ったゲームライターのアバリンと恋をするが、ドライブ中の路上で裸の女性エヴァと出会い、物語が反転していく。11歳のときにはじめて見た絵画『溺れる少女』、セーヌ河で溺れた名なしの少女、赤ずきんちゃん、ルイス・キャロル、ブラック・ダリア、ウラジーミル・ナボコフ、ジェヴォーダンの獣、セイレーン……。エヴァに出会ったのは、夏の夜のルート122か、秋の夜のウルフ・デン・ロードか。真実と事実が入りまじる、新たなゴースト・ストーリー。ローカス賞、世界幻想文学大賞受賞作家の最高傑作。 【著者略歴】 1964年アイルランド・ダブリン生まれ。アメリカに移住し、大学で地質学と古生物学を学ぶ。92年頃から小説の執筆を始め、人気コミック『サンドマン』スピンオフ作品のシナリオも手がけた。ホラー、ダークファンタジーの優れた書き手として高い評価を得ており、98年、長篇『Silk』で国際ホラーギルド賞第一作部門を受賞。2012年には本作でブラム・ストーカー賞、ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア賞(現アザーワイズ賞)を受賞。また24年には「縫い針の道」でローカス賞短篇部門を受賞したほか、世界幻想文学大賞など受賞多数。また、古生物学者として研究を続けるほか、音楽活動も行なっていた。邦訳に、『ベオウルフ 呪われし勇者』など。 -
トーマス・マンはなぜ日本で愛されるのか
生誕150年、没後70年記念出版 トーマス・マンの作品は日本で繰り返し翻訳されている。大長編『魔の山』はこれまでに七人の翻訳家によって訳出され、代表作のひとつ、『トーニオ・クレーガー』にいたっては、この100年間で日本で17人の訳者によって翻訳され、刊行されているという事実が本国ドイツで驚きをもって伝えられた。なぜこれほどまでに日本で人気があるのか。 23歳で初の短編集を出版したノーベル文学賞作家の魅力はなんなのか。同じく23歳で芥川賞を受賞した日本のふたりの小説家が、ドイツの記念式典にも招待される世界的に著名な研究者とともに、文豪マンの作品について語り尽くす。 マンは1875年に北ドイツのリューベックに生まれ、1955年にスイスのチューリヒで死去。2025年は生誕150年を祝う式典が世界各地で行なわれ、ドイツでは四日間開催され、大統領も出席したという。なぜそれほどまで愛されるのか。 本書には、九州大学で行なわれた生誕150年記念講演およびその後の鼎談を収録するほか、マンが日本の知人に宛てた五つの書簡の翻訳も掲載。略年表やブックガイドも完備。トーマス・マンを味わい尽くす一冊。 [目次] トーマス・マンについて 小黒康正 トーマス・マン略年譜 小黒康正 日本の一愛読者 トーマス・マンと三島由紀夫 平野啓一郎 トーマス・マン生誕一五〇年記念講演会 新訳『トーニオ・クレーガー』への挑戦 小黒康正 ゲーテに倣いて トーマス・マンと『ゲーテはすべてを言った』 鈴木結生 芸術とその〝重み〞『 ファウストゥス博士』より 平野啓一郎 鼎談 講演を終えて 小黒康正×鈴木結生×平野啓一郎 私のゲーテ(西日本日独協会講演) 鈴木結生 トーマス・マンの日本人宛て五書簡 小黒康正訳 新訳『魔の山』への挑戦? 小黒康正 おわりに 小黒康正 コラム 小黒康正 日本におけるトーマス・マン受容 トーマス・マン研究と九州大学 『トーニオ・クレーガー』か『魔の山』か? トーマス・マン文学のための登山ガイド -
カフカふかふか:とっておきの名場面集
わからない魅力に引き込まれる 今年はドイツ語作家フランツ・カフカ100年にあたります。生前はほとんど知られていない作家ですが、一世紀後の現在では著名な小説家のひとりとして、その作品は多くの言語に翻訳され、読まれています。 そんなカフカ作品に魅了された著者たちが、その面白さを本書で縦横無尽に語りかけます。 朝目覚めると虫に変わっていた主人公は有名ですが、糸巻状の「何か」という不思議な存在が出てきたり、そうかと思えばまったく姿を現さなかったり、よくわからない登場人物たちにわたしたちは翻弄されます。 繰り返される断食のシーンからはヴェジタリアンで風変わりな健康体操を人に勧める作家の別の素顔が垣間見られます。 そのほか、出だしや結びの一文に驚愕したり、絶句したりすることしきり。カフカの作品はうかうかできません。いつまで経っても辿り着かないぐるぐるまわる物語にめまいすら覚えます。 カフカフカフカ この終わりのない魅力をあれでもか、これでもか、この一冊に収めました。全54の選りすぐりの場面を通して、カフカの世界を全身で体感できます。巻末には40年間の作家の年譜と、読書案内を完備。 [目次] はじめに i こんなはじまり、あんなはじまり 冒頭の一文に引き込まれる ii こんなキャラ、あんなキャラ 作品の登場人物たちに翻弄される iii こんな世界、あんな世界 物語の設定に目がまわる iv こんなカフカ、あんなカフカ 作家の素顔に驚愕する v こんな終わり、あんな終わり 結びの一文に絶句する 年譜/読書案内/あとがき -
誰かがジョーカーをひく
胸のすくノンストップアクション。 平凡な主婦が巻き込まれる誘拐事件! 45歳の内気な主婦がたどる わくわくドキドキ冒険の日々。 沙代子は夫の暴言に耐えきれず、衝動的に家を出て、 愛車のおんぼろ軽四ピンクのラパンで走っていた。 そこに飛び出してきたのはキャバクラ嬢の紫苑。 彼女は沙代子の車に乗り込んできて、 市の体育館の植栽に隠されているボストンバッグの回収を命じた。 ホストの竣の依頼だった。 ところが、ボストンバッグに入っていたのは、現金3000万円だったのだ! 「このお金、二人で山分けしない?」紫苑が提案する。 このお金があったら、実家の印刷所の倒産を回避できる……。 しかしその金は、実は誘拐事件の身代金だった。 暴力団や、謎の犯罪集団に追われ、事件が複雑な様相を呈する中、 平凡な主婦とキャバクラ嬢は逃げ切ることができるのか。 逃走中、バッグ回収を依頼したホストの竣や、 誘拐された金髪JKの陽向(ひなた)まで絡んできて……。 事件は複雑な様相を呈してきた。 女性たちの爽快な行動力が一気読みさせる長編クライムサスペンス! 第27回大藪春彦賞候補作。 発酵の力が大きなキーとなる冴えない中年女性の逆転劇。 逃走劇の過程で、変貌してゆく沙代子と紫苑、 異色のバディは窮地を乗り切ることができるのか? 【著者コメント】 女性が主人公のハードボイルドな小説が書きたかった。 期せずして巻き込まれてしまった窮地から知恵と力を駆使して脱していく物語が。 でも彼女は中年、小太り、専業主婦!(たった一つの武器は料理の腕) -
スーパー雷鳥殺人事件〈新装版〉
特急「サンダーバード」の前身「スーパー雷鳥」。人気列車の車中で起きた殺人事件の謎に十津川班が挑む! 傑作トラベルミステリー。 商社マン生活に疲れ果てた佐々木貢は、 福井県東尋坊で死ぬつもりだった。 が、乗り込んだスーパー雷鳥3号の車中で、 池辺興産社長池辺康夫の毒死を目撃! 息絶える寸前の池辺から、復讐を依頼する手紙と そのための資金、自分の命を狙う疑いのある者のリストを 託されてしまう。 そうしたなか、リスト中の人物達が 次々と佐々木に接触してきたのだ。 そして、第2、第3の殺人事件が…。 怨恨か? 遺産争いか? 十津川と亀井の捜査がいよいよ始まった。 会心の長篇トラベル・ミステリー。 第一章 スーパー雷鳥3号 第二章 東尋坊の女 第三章 東京へ帰る 第四章 車の中で 第五章 尾行 第六章 女の経歴 第七章 二通目の手紙 第八章 容疑者探し 第九章 雨に打たれて 第十章 最後の殺人 第十一章 最後の遺産 第十二章 最後の旅 -
左府の姫 宮中秘抄~不屈の后がねは濡れ衣を晴らす~
先の左大臣の娘、邑子は、従妹の入内に女房として付き従うことになった。藤壺に入るも、帝には思い人がおり、女御には見向きもしない。上臈として、主の立場を守るため内裏の女房に直談判しようとする邑子。帝と女御を取り巻く女房や従兄たちの思惑が入り乱れる宮中。隠された真実が明らかになったとき邑子は――。 -
後宮の花
契約結婚の“秘密”が暴かれれば、この国は再び戦禍に巻き込まれる――大陸西方の大国「相(そう)」。色んな部署を渡り歩いて勤続十年、『遠慮がない・色気がない・可愛げがない』で知られる三十路手前の女官吏・陶蓮珠(とうれんじゅ)。相国内で隣国「威(い)」の言葉がわかる数少ない官吏だった蓮珠は、ある日、武官姿の男に声を掛けられる。威語がわかる独身女性を探していた彼は、蓮珠を嫁にほしいと言い出す。冗談だと思った蓮珠は適当に返事をするが、男は「やっとみつけた理想的な相手だ。こちらの準備を整えたら迎えに行く」と真剣な表情。彼の名は郭翔央(かくしょうおう)。威国の公主を娶(めと)ることを条件に、帝位に就いた新皇帝の双子の弟だった。新皇帝と威国の公主が姿をくらましたために、蓮珠に公主の身代わりになれというのだが――。ページをめくる手がとまらない、圧倒的中華後宮ファンタジー!! -
透明な少女が死んだ
「この街であの子が消えても、誰も知らない」 社会の片隅、ひとりぼっちで死んだ少女。 「誰」が彼女を殺したのか……。 戸籍のない少女の「生」の軌跡を、女性ジャーナリストが追う! ――衝撃の結末まで、目を背けるな。 ある夏の日、ひとりの少女が死んだ。 山奥に遺棄され死後二週間が経過した遺体は、無戸籍児であったがゆえに身元判明まで長い時間がかかった。 社会の片隅に消えた透明な少女は、何を思い最後の日々を過ごしたのか。 ジャーナリストの磯野みちるは独自取材の末に残酷な真相へと辿り着くが……。 堕ちた少女の切なる「祈り」が胸をえぐる、恐るべき真実をはらんだ問題作!! 愛とは? 友情とは? 生きる意味とは?―― 号泣必至のヒューマン・ミステリー! -
地下鉄駅
生を手離さずにいることは、こんなにも難しい――。 失業、借金、いじめ、病気……駅で自ら死を選ぶ人々と、その防止に奔走する地下鉄職員・葉育安。 現代台湾文学を牽引する作家・何致和が、都会の声なき声を拾い再生を描く台湾発の話題書。 台湾文学賞、誠品読書職人賞など受賞多数! ・ ・ ・ 葉育安(ヨウ・イクアン)、45歳、思春期の娘と認知症の老母との3人暮らし。 優柔不断、すべてに受け身で生きる彼が 地下鉄の自殺防止プロジェクト長として向き合うことになったのは、 地下鉄のホームで今まさに自死へ向かう人たち。 ・ 会社のお金を横領したサラリーマン、SNSで失恋を晒された中学生、持病に悩む老人、周囲から羨まれながらも生きる気力を失った女性……自殺防止プロジェクトリーダーを任せられた育安は、なんとか成果を出そうと試行錯誤を重ねるも、自らの足でホームから飛び降りる人たちを止めることはできない。 それでも群集のなかに身を置いて、日々を生きていく寄るべき人々の体温が、見知らぬ他人をいつしか温めていく――出口のない問題を抱え生きる全ての人へ、ささやかでも、明日へ向かう力の一端になる物語。 ・ 現代社会のひずみや抑圧を描いたソン・ウォンピョン『アーモンド』、ハン・ガン『回復する人間』らにも通じるストーリーテラーの初邦訳。 ・ 《解説:松本俊彦(精神科医・作家)》 読了後、語られなかったこと、描かれなかった余白に読者は深く心を揺さぶられ、何かを考え始める。こうした、読後から始まる独特の余韻、静かな残響音は、本作品における最大の魅力といってよいだろう。 ・ 《台湾文学金典賞授賞/選評 凌性傑(詩人・作家)》 何致和は中年男性の心境をきめ細やかに描き出し、公共交通機関と時代の鼓動を結び付け、地下鉄によって交わる人生を通じ、様々な流動を表現する。その流動感に、多声的な語り、語りの視点の交代が加わることで、重層的で、極めて読みごたえのある作品に仕上がっている。 地下鉄という現代の交通機関は、個々の実存の不安を乗せる一方で、出発と帰還を支えている。本書で最も引き付けられるのは、冷静に傍観しているようでいて、「理解しようとする」やさしさを潜めた語りである。 -
14歳、明日の時間割
奇跡の中学生作家による小説第2弾が文庫化! 文学界騒然の中学生作家による第2弾小説が、待望の文庫化。新人小説家のデビュー作としては異例のベストセラーとなった『さよなら、田中さん』の続編を希望する声が多い中、「これだけ、と思われたくないのでまったく違う作品を書きます」と始まった挑戦。何度もハードルの高い宿題、改稿を乗り越えたあげく、ますます進化し、ますます面白くなった、彼女でしか書き得ない珠玉の短編集です。今回の舞台は、中学校。時間割に見立てた7編の短編では、鮮やかに現代人の想いを描写し、現役中学生の目を通してのエピソードや人々の心情が、いたるところで手に取るようにリアルに感じられる展開に。思わず共感し、爆笑し、懐かしく想い、目からウロコが落ち、ハッとさせられ、そしてホロッと泣いてしまう生き生きとした描写の数々。 今青春時代のまっただ中にいる方はもちろん、学生時代が遠い昔という大人や、遥か彼方という熟年世代まで、全世代が心から愉しめる一冊です。まっすぐに胸に刺さる「生きる」ということ。泣いて笑える短編全7編のほか、巻末には書き下ろし短編『歳月』を特別収録。作家としての進化を感じさせる作品になっています。 ※この作品は過去に単行本として配信されていた『14歳、明日の時間割』 の文庫版となります。 -
篝火姫の身代わり婚
山間の鱗の郷で暮らす瀬名は、帝都出身の母を持つ余所者として義母と異母姉・智恵子に虐げられていた。腕に印を持つ智恵子は郷の守り神・漁火様の花嫁として育てられてきたが、婚礼の日に変死。身代わりとして瀬名が花嫁に命じられる。実は瀬名は幼い頃、守り神と密かに出会い、瑠璃色の花を渡した過去があった。思いがけない再会に胸を高鳴らせる一方、自分が本物の花嫁ではない事実を言えないまま婚礼の儀に臨む瀬名だが……? -
竜血の一族
北の鉱山を舞台に、圧倒的筆致で綴られた哀切な昭和ロマン 昭和13年、北海道東部――鉱山技師の那須野寿一は、巨大な水銀鉱床と地図にない村を発見する。〈フレシラ〉という名のその集落には、謎めいた一族が暮らしていた。 鉱夫となったフレシラの若者アシヤ。寿一の息子で、水銀に魅せられた源一。太平洋戦争、朝鮮戦争特需、水俣病の公害問題……昭和の動乱に翻弄された二人の青年と数奇な一族の波瀾万丈を描く、壮大かつ幻想的な大河ミステリー。『竜血の山』改題。 【目 次】 第一章 赤い岩 ―昭和13年 第二章 水飲みたち ―昭和17年 第三章 不死身の鉱夫 ―昭和18年 第四章 冷たい山 ―昭和24年 第五章 ある母子 ―昭和26年 第六章 人間の血 ―昭和34年 第七章 湖底 ―昭和38年 第八章 飛ばない鳥 ―昭和39年 第九章 きらめく水のほとり ―昭和43年 〈巻末対談〉今村翔吾×岩井圭也 -
タンポポ時計
キャリアの絶頂にある画家のアレックスはこれまでの集大成となるロンドンでの展覧会を前に、幼少期を過ごした自宅を売却するため、数十年ぶりにイタリアの小さな町を再訪する。彼は幼き日に、この自然豊かな田園地帯を親友のジェイミーと年上の少女アンナとともに探検した。アレックスの記憶の断片は、三人を理解不能なまでに深く結びつけた輝かしい日々をよみがえらせる──そしてすべてを決定づけた、廃教会で傷ついた“隠者”と出会った運命の日のことも。追憶と現在が交錯し、そのあわいに息を呑むほど美しく残酷な物語が浮かびあがる。きらめくような愛惜と心震わせる郷愁が描き出す、早熟の天才と謳われた著者が小説の構造美を磨きあげて贈る円熟の傑作。/解説=川出正樹 -
すすきの怪談
北の繁華街・すすきので聞いた身も凍る怖い話 怪談イベントでも大活躍の北の怪談師・匠平がホームグラウンドである札幌の大歓楽街すすきので怪談を蒐集。それらを厳選しライブ感覚でまとめた一冊だ。 ・すすきのの後輩の店が魔界に!?鏡から拡がる闇の恐怖「闇が来る店」 ・共同経営者が霊能力開眼!?3人のお客さんに取り憑いていた霊が視え…「俺の店の日常」 ・地元の商店街で幼い頃に遊んだはずの友だち。しかし記憶が食い違うのはなぜ? 「円山の二人」 ・車で小樽を出てニセコに向かう道中、運転席と助手席に座る二人に突然…「ニセコの国道」 ・決まった時間に突然聞こえてくる歌声。ようやく歌っている男性を見つけたら…「千歳の歌うおじさん」 ・キャバ嬢が教えてくれた、父親に起きた奇妙な出来事「猫の匂い」 ・新築の家を建てた叔父を襲った悲劇…「豊浦の屋根の上」 ――など、札幌のほか、すすきので聞いた各地の体験談も収録。 -
「超」怖い話 くびり詣り
2026年、「超」怖い話の新章がスタート! 20代の新メンバーから、シリーズ最古参の四代目編著者まで。 全国に散らばる6人の猛者が集めてきた不穏と怖気の数々。 今年は「もいで」「括って」「縊り尽くす」! 廃集落の離れて建つ2軒の家。 一軒にはコケシの胴が、もう一軒には首だけが全く同じ配置で置かれていて… 「こけし」より 体験者の実在する怖い話、奇妙な話を聞き集めた怪異取材録。 亡き母の寝室で見つけたフェルト人形。首には黒い糸がぐるぐると…「クッキー缶」 神社の注連縄で首を括った店子。遺体の背中と脇腹にびっしりと木耳(きくらげ)が…「木耳」 青森の民家の庭に立つ見ると夢で首を絞められる忌み杉…「首を絞める木」 同級生の家の敷地に隠された日本家屋。忍び込んだ先で見た異様な首の正体…「ならわし」 神棚の餅を食べたお仕置きで井戸に首を突っ込まれた娘。すると底から恐ろしい声が聞こえてきて…「井戸の神」 1991年の第1巻刊行より35年。 人々の恐怖と好奇心を餌に生き長らえてきたおばけシリーズはこのまま神となるか特級呪物となるか―― おぞけだつ最新最恐怪談集! ☆「超」怖い話とは 1991年に第1巻が刊行、以後35年に亘り巻を重ねてきた聞き書き怪談のレジェンドシリーズ。体験者の実在する唯一無二の怪談集として、人々から取材した恐怖と不思議を記録し続けている。 -
生きとるわ
又吉直樹6年ぶりの長編小説! 「生きる」とは、こんなにもやりきれなくて、おかしい―― 累計354万部『火花』から10年後に書き上げた、新たなる代表作! 公認会計士として傍目には順調な生活を送っている岡田。 しかし、高校時代の仲間だった横井に500万円を貸したことから、その人生は狂い始める。横井は他の仲間たちからも借金を重ねたあげく、姿をくらましていた。 阪神タイガースのセ・リーグ優勝が決まった夜、岡田は大阪・道頓堀で偶然横井と再会する。 貸した金を取り戻そうとする岡田は、逆にさらなるドツボにはまっていく…… 人間の「闇」と、「笑い」を両立させた奇跡的作品! -
京都西陣 猫神社のツアーガイド
都内の税理士事務所の事務員として働いている遠野由依(とおの ゆい)は、同じ職場の恋人の浮気に悩んでいた。 幼い頃に住んでいた京都を訪れ、少し年上の幼馴染みで長年の文通相手でもある志嶋響(しじま ひびき)の案内で、鞍馬寺でパワーチャージすることに。 すると、鞍馬のパワーと、響の実家である猫神社のご加護のおかげか、由依はなぜか幽霊猫が見えるようになっていた! 響と、自身の飼い猫だった幽霊猫・蜜柑(みかん)の後押しを受け、由依は京都に移り、響がやっている個人ツアーガイドの会社「またたび旅行社」の仕事を手伝うことに。 響の住居兼事務所でもある、西陣の元織屋さんの町家の離れに居候させてもらい、新生活がスタートする。 響とともに京都ガイドをする中で、由依はお客さんの側に、幽霊猫がいることがあるのに気付く。 幽霊猫たちは、どうやら寂しさや孤独を感じている元飼い主たちの近くにいるらしい。 由依はガイドのかたわら、お客さんたちの悩みにも、そっと寄り添おうとして……? 京都の名所と猫でおりなす、ほっと優しい旅と恋の物語! -
2222
宝塚歌劇団月組・風間柚乃主演ショートドラマ原作小説!ドラマ版の特製ビジュアル帯で展開! 企画には、風間柚乃自らが参加。 「猫弁」シリーズの大山淳子が完全オリジナルで書き下ろした、SF転生ものがたり。 ――人工知能が奴隷化され、一部の強者が世界を支配する未来の地球。 悪の人類から善良な人々を守るために、三体のロボットが造られる―― 人気SF『2222(クアッドツー)』の作者風乃(かぜの)夕(ゆう)は、実家の子ども部屋でずーっと仕事に没頭し続ける コミュ症&ひきこもり漫画家。 「目覚めろ! 風乃夕!」。誕生日前夜、睡眠不足でベッドに倒れこみ、 目を開けると、そこには自分の描いたキャラクター・京(けい)が仁王立ちしていた。 ひきこもり漫画家が、遥か未来で人類を救うヒーロー(人工知能AI)に転生!? キュートで心温まるSFストーリー。 -
スノウマンの葬列 真々部律香の推理断章
吹雪のテントで発見された若い夫婦の遭難死体。夫の体の上には小さな雪ダルマがいくつも載せられており、妻は夫の切り取られた小指を握っていた。この異様な状況が語る事件の真相とは?(「スノウマンの葬列」) 密室で発見された大学生の死体。四人の容疑者は部屋の鍵を持ちえた者のアリバイは成立し、唯一アリバイの無い一人は絶対に鍵を持ちえなかった。密室はいかに完成されたのか?(「三分の一の密室」) 行き倒れた身元不明の男性。それと時を同じくして各地で発見される遺伝子情報めいた謎の文字列が伝えるメッセージとは?(「セントラルドグマ」)。 冷蔵庫に閉じ込められて死んだシェフ。何者も出入りした痕跡の無い現場で発生した殺人事件の真犯人とは?(「冷たい棺」) 相談に訪れた依頼人がスタッフ全員の前で毒殺死! それぞれが疑心暗鬼にかられながらたどりついた驚愕の結末とは?(「初めては毒殺」)。 安曇野市の謎解きコンサルタント「オフィスレイヴン」に持ち込まれる数々の不可能犯罪に女性所長・真々部律香が挑む――新たな名探偵、ここに誕生! 島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞作家が放つ、本格推理の醍醐味満載、豪華な連作短篇集。 -
ひまわりと銃弾
戦時下の若者たちが目の当たりにした奇跡。 山本一力氏・河﨑秋子氏推薦! 「彩り豊かな世にかぶさる戦争の黒い色。ひたむきに生きる人々の昭和時代小説だ」 ――山本一力氏 「演劇を愛する彼らが戦争を経ても手放さなかった『希望』に心震える」 ――河﨑秋子氏 関東大震災後の浅草。 太平洋戦争に向かいつつある世情。 それぞれ重い過去を背負って生きている冴子・ハジメ・卓三の三人は細々と演劇で口を糊している。 芸術芸能に対して、警察や軍部による検閲、大衆の冷たい視線がますます厳しくなる中、卓三が兵役に取られた上に、東京大空襲に巻き込まれるふたり。 戦後、奇跡的に生き残ったふたりは、卓三不在のまま、舞台の幕を上げられるのか? そして、GHQの嫌がらせに、どう抗うのか? 感動の戦争小説。
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