夏空と永遠の先で、君と恋の続きを

姉崎あきか

伯父の旅館を手伝う僕は、今日も藤壺ひまり御一行様をお迎えに行く。――今日も？
ひまりの髪飾りだけが「昨日」と違ったから気づけた。僕とひまりが、同じ一日を繰り返していることに。
永遠に続く離島の夏。僕をからかっては困らせるひまりに、いつしか僕は恋をした。僕らが想いを確かめ合った時、ひまりは悲しそうに告げた。
「君はやがてループを抜けて、その記憶を失うの」
いつか終わる二人の恋。その結末に、抑えきれない感動の涙があふれだす――。

• カテゴリ: 小説・文芸
• ジャンル: 小説 / 国内小説
• 出版社: KADOKAWA
• 掲載誌・レーベル: メディアワークス文庫
• 電子版発売日: 2025年04月25日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 2MB

[ブクログ · ★★★★☆]

毎日を繰り返す、タイムループはよく聞く。
しかし世界で2人だけがタイムリープしているけど、渚沙とひまりでタイムリープしている日数が違うこと、タイムリープ×タロットは聞いたことがなくて新鮮でした。
途中までコメディー的に読んでましたが、
ひまりの衝撃的な真実を聞いてから、もう場面場面が愛おしくて悲しくて仕方なかったです。
しかし、旅行だ！プライベートジェットだ！っというシーンはぶっ飛んでて面白かったです！
個人的には金物屋の源さんもっと出てきて欲しいとも思いました…！

記憶を取り戻したひまりと、再び出会えた渚沙が幸せになれるといいなと物語ながら願ってしまいます。