「木の上の軍隊」(株式会社こまつ座・原案井上ひさし)の作品一覧

「「木の上の軍隊」(株式会社こまつ座・原案井上ひさし)」の「小説 木の上の軍隊」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 小説 木の上の軍隊
    4.0
    1巻770円 (税込)
    作家・井上ひさし原案の傑作舞台を原作とした同名映画が公開!沖縄県伊江島での実話に基づく物語。 (2025年6月13日沖縄先行公開、2025年7月25日全国公開) 1945年、太平洋戦争末期の沖縄県伊江島。米軍との激しい攻防戦が展開される、敵の銃撃に追い詰められ、本土から派兵された少尉の山下と沖縄出身の新兵・安慶名のふたりは、大きなガジュマルの木の上に身を潜めた。連絡手段もなく、ふたりは援軍が現れるまで耐え凌ぐことにするが――。実話から着想を得た作家・井上ひさしが原案を遺し、こまつ座にて上演された舞台「木の上の軍隊」。映画化が決定し、本作は映画の小説版。

ユーザーレビュー

  • 小説 木の上の軍隊

    Posted by ブクログ

    先日出張でモデルとなったガジュマルの木と出会ってきた。
    伊江島の自然や景色、食べ物を満喫してきたわけだけど、ここで起こったことを知りたくて知りたくてしょうがない気持ちになり、国際通りのジュンク堂で購入。
    一気に読み終えた。

    また2年後伊江島に行って、冒頭数十ページをなぞるんだろうなって思う。
    2年待たずに行くかもしれない。
    そうやって繰り返し「知る」を深めると思う。

    私にとって沖縄戦を知るきっかけには十分な一冊だった。

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    2025年12月13日
  • 小説 木の上の軍隊

    Posted by ブクログ

    1945年、太平洋戦争末期の沖縄県伊江島
    二人の日本兵が命からがら木の上に身を潜め、日本の敗戦を知らぬまま二年もの間生き延びた




    実話を元に描かれた、井上ひさし原案の舞台を映画化。
    この本はそのノベライズとなる。
    当たり前だが台詞などもそのままなので、映画の場面を思い返しながら読み、〝生き抜くこと〟の大切さ、そしてその困難を噛みしめた。


    映画は、先月の公開初日に鑑賞してきた。
    戦争映画と聞くと重苦しい雰囲気が漂うが、こちらは少しコミカルに描かれており、時折クスッと笑える場面もあって、温かな気持ちになる。

    厳格な陸軍少尉と、現地で召集された故郷を愛する新兵の〝二人だけの軍隊〟
    この新

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    2025年08月06日
  • 小説 木の上の軍隊

    Posted by ブクログ

    太平洋戦争末期、米軍が上陸した沖縄・伊江島を舞台にした実話。
    米軍との激しい攻防戦が展開される中、追い詰められた陸軍少尉の山下と沖縄出身の新兵・安慶名の二人は、銃声や砲撃音のする中で、大きなガジュマルの木の上に身を潜める。
    姿を隠し、生活空間とするため、集めた枝葉を木の上に運び、カブトムシの幼虫やカエル、毒を抜いた蘇鉄で作った団子などで飢えをしのぐ。
    二人は援軍が現れるまで、耐えしのごうとするが、結局、終戦も知らないまま、木の上で2年間を過ごす。
    戦闘経験豊富で厳格な山下と島から出たことがなく純朴な安慶名は、かみ合わない会話を交わしながらも、恐怖や飢えから逃れようと奇妙な協力関係を築いていく。

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    2025年12月21日
  • 小説 木の上の軍隊

    Posted by ブクログ

    1945年、太平洋戦争末期の沖縄・伊江島で米軍との激しい攻防戦で追い詰められ、生き残った陸軍少尉・山下と沖縄出身の新兵・安慶名は、大きなガジュマルの木の上に身を潜める。
    それから木の上で2年、2人は耐え忍ぶ。

    実話から着想を得た作家・井上ひさしが原案を遺し、舞台「木の上の軍隊」で上演され、映画化されて現在上映中である。

    戦争の悲惨さは、心身を極限の状態にまでしてしまうというのがよくわかる。
    上官である山下の理性が崩壊したときな叫びは、凄まじいが、止めることなく見つめることしかない安慶名の気持ちも推しはかることはできない。
    お互いに思い遣ったり、突き放したり…の2年。
    2人とってのこの2年は

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    2025年08月07日
  • 小説 木の上の軍隊

    Posted by ブクログ

    お二人がご健在の時を知っているので、横井庄一や小野田寛郎とオーバーラップするが、お二人と違うのは潜伏していたのが沖縄だという事。

    奄美や小笠原でも同様の事が起きた可能性(実際起きていた?)もあったが、本土ではまず起こり得なかっただろう。これらの各地域がいかに敗戦後も逆境に置かれ続けていたか、想像し続ける努力は必要だし出来る事だと思う。

    谷島屋書店本店にて購入。

    0
    2025年08月10日

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