作品一覧

    • 空耳の森
      NEW
      -
      1巻946円 (税込)
      まだ早い春の日、思い出の山を登るひと組の男女。だが、女は途中で足を挫き、つかの間別行動をとった男は突然の吹雪に襲われる。そして、山小屋で彼を待つ女に忍び寄る黒い影――山岳を舞台にした驚愕のサスペンス「冷たいホットライン」、両親に置き去りにされた孤島で生き抜こうと奮闘する幼い姉弟の運命を描く「アイランド」、海に臨む児童養護施設で噂される、謎の声が聞こえる空き家の秘密が明かされる表題作ほか、トリックと物語の融合で読者を魅了し続ける気鋭が贈る、一編一編に異なる技巧を凝らした9編を収める本格ミステリ短編集。/【目次】冷たいホットライン/アイランド/It's only love/悲しみの子/さよならシンデレラ/桜前線/晴れたらいいな、あるいは九時だと遅すぎる(かもしれない)/発音されない文字/空耳の森/解説=末國善己
    • 夢と魔法の国のリドル(新潮文庫nex)
      3.3
      1巻737円 (税込)
      楽しい遊園地デートになるはずだった杏那と優。しかし二人は突如別々の世界に引き裂かれた。杏那は異世界を魔王から救う役目を担わされ、残された優は遊園地で起きた密室殺人事件の謎を解く羽目に……。現実と夢の国、二つの密室、パズルと魔法の謎を解き、二人は再会できるのか? 紙とペンを用意して読んでも必ず欺(だま)される、異色の新感覚本格ミステリ。『わたしの隣の王国』改題。
    • 七つの海を照らす星
      4.1
      1巻865円 (税込)
      様々な事情を抱えた子どもたちが暮らす児童養護施設・七海学園では、少女にまつわる七つの怪異が言い伝えられ、今でも学園で起きる新たな事件に不可思議な謎を投げかけていた。孤独な少女の心を支える“死から蘇った先輩”。行き止まりの階段から、夏の幻のように消えた新入生。女の子が六人揃うと“七人目”が囁く暗闇のトンネル……勤めて二年目の保育士・北沢春菜は、児童福祉司の海王の力を借り、謎解きを通して子どもたちが直面する悩みを解決すべく奮闘する。過去と現在を繋ぐ六つの謎、そして七番目の謎が解かれる時明らかになるもう一つの真実とは。第18回鮎川哲也賞受賞作。/解説=宇田川拓也
    • アルバトロスは羽ばたかない
      4.2
      1巻896円 (税込)
      海を望む街に建つ児童養護施設・七海学園に勤めて三年目となる保育士の北沢春菜は、毎日多忙な仕事に追われつつも、学園の日常に起きるささやかながら不可思議な事件の解明に励んでいた。そんな慌ただしくも幸せな日々に、学園の少年少女が通う高校の文化祭の日に起きた、校舎屋上からの転落事件が影を落とす。警察の見解通り、これは単なる不慮の事故なのか? だが、この件に先立つ春から晩秋にかけて春菜が奔走した、学園の子どもたちに関わる四つの事件に、意外な真相に繋がる重要な手がかりが隠されていた――鮎川哲也賞受賞作『七つの海を照らす星』に続く清新な本格ミステリ。/解説=千街晶之
    • 七つの海を照らす星

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      連作短編集。児童養護施設「七海学園」に勤める保育士・春菜の視点で語られる七つの不思議。

      不可思議な事柄に触れていく中で見えてくる側面。

      読み進めていく中で頭の片隅に置いてきてしまったモノがそれぞれビシッとハマっていくのが面白かった。

      文章や言葉の言い回しが綺麗。

      ミステリーでありながらも読後感も爽やかでとても好き。

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      2024年12月25日
    • アルバトロスは羽ばたかない

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      ネタバレ

       駄目だ、面白すぎるし素晴らしすぎる、まず読後にこの感想が浮かんだ。児童養護施設・七海学園の子供たちが通う高校の文化祭で起きた校舎屋上からの転落事件をそれ以前の春から秋に起きた4つの不可思議な事件を通じて解決していくミステリー要素とある一行で話の全体像がガラッと変わる構成、そして施設で暮らす子供たちや回りの大人たちが少しずつ変わっていく姿など最後まで余すところなく楽しめた。また「これは前作と合わせて一つの作品とも取れるかもしれない。」という感想も浮かんだ。

      0
      2024年12月14日
    • 七つの海を照らす星

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       児童養護施設・七海学園に勤める主人公の視点で描かれる日常の謎を扱ったミステリーで、密室状態での人間消失、謎の囁きが聞こえるトンネルという不可思議な事件の数々を解決していくのと同時に施設で暮らす子供たちや職員たちの人間模様が面白く、最後の章で明かされる真相に心底驚かされた。多くの絶賛の声が寄せられるのも納得。

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      2024年12月14日
    • 七つの海を照らす星

      Posted by ブクログ

      児童養護施設・七海学園で起こる不思議な現象に、新米保育士の北沢春菜は、児童保育司の海王と共に挑む。
      いわゆる日常の謎系ミステリで、ネガティブな面も描きつつ希望につながる傑作です!
      ネタバレ無しの紹介は非常に難しいのですが、傑作ミステリ間違い無しなので、未読の方は是非!

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      2024年05月07日
    • アルバトロスは羽ばたかない

      Posted by ブクログ

      ネタバレ

      「七つの海を照らす星」が素晴らしい作品でしたので、続編も気になり手に取った本書。
      最終章でのあの1行で、まさか叙述トリックによるどんでん返しが使われていたとは思わず驚愕しました。この本に出会えた事に感謝を。

      0
      2023年06月06日

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