作品一覧

  • わたしがいなくなった世界に
    4.5
    1巻2,400円 (税込)
    職場復帰をめざしリハビリに励んでいる児童養護施設・七海学園の保育士・北沢春菜。七不思議が伝わる学園では、彼女が不在の間にも子どもたちの身辺で不思議な出来事が続いていた。一緒に終点まで乗ったはずの循環バスの中から忽然と消えた少女。かつて母の死期を予知した少女が目撃した“未来の殺人”。駅伝大会の中継地点で襷を渡し終わるとともに消失した少年ランナー。そして学園内のあちこちでは、殺人を告発する宛名のないメッセージが現れ──。『七つの海を照らす星』『アルバトロスは羽ばたかない』の感動と驚愕が甦る、シリーズ完全新作!
  • 刹那の夏
    3.5
    1巻2,200円 (税込)
    災害により甚大な被害を受けた地にボランティアとして訪れた女性二人組。宿の娘は、生涯独身を貫いた伯父の遺品であるミニチュアの文机と本が入れられたボトルを彼女たちに見せる。ボトルの中の本の開けない頁に記されているはずの言葉をみつけるため、三人は伯父が少年時代の夏の追憶を綴ったノートから、隠された秘密を探っていく――表題作ほか、通り魔殺人が連続して起きている北の果ての町で、アパートの隣室同士になった孤独な男女の交流が思わぬ展開を遂げる「地の涯て(ランズ・エンド)」など五編を収録する。〈七海学園シリーズ〉の名手が満を持して贈る、技巧と叙情が紡ぐミステリ短編集。/【目次】刹那の夏/魔法のエプロン/千夜行/わたしとわたしの妹/地の涯て(ランズ・エンド)
  • 空耳の森
    4.0
    1巻946円 (税込)
    まだ早い春の日、思い出の山を登るひと組の男女。だが、女は途中で足を挫き、つかの間別行動をとった男は突然の吹雪に襲われる。そして、山小屋で彼を待つ女に忍び寄る黒い影――山岳を舞台にした驚愕のサスペンス「冷たいホットライン」、両親に置き去りにされた孤島で生き抜こうと奮闘する幼い姉弟の運命を描く「アイランド」、海に臨む児童養護施設で噂される、謎の声が聞こえる空き家の秘密が明かされる表題作ほか、トリックと物語の融合で読者を魅了し続ける気鋭が贈る、一編一編に異なる技巧を凝らした9編を収める本格ミステリ短編集。/【目次】冷たいホットライン/アイランド/It's only love/悲しみの子/さよならシンデレラ/桜前線/晴れたらいいな、あるいは九時だと遅すぎる(かもしれない)/発音されない文字/空耳の森/解説=末國善己
  • アルバトロスは羽ばたかない
    4.2
    1巻896円 (税込)
    海を望む街に建つ児童養護施設・七海学園に勤めて三年目となる保育士の北沢春菜は、毎日多忙な仕事に追われつつも、学園の日常に起きるささやかながら不可思議な事件の解明に励んでいた。そんな慌ただしくも幸せな日々に、学園の少年少女が通う高校の文化祭の日に起きた、校舎屋上からの転落事件が影を落とす。警察の見解通り、これは単なる不慮の事故なのか? だが、この件に先立つ春から晩秋にかけて春菜が奔走した、学園の子どもたちに関わる四つの事件に、意外な真相に繋がる重要な手がかりが隠されていた――鮎川哲也賞受賞作『七つの海を照らす星』に続く清新な本格ミステリ。/解説=千街晶之
  • 七つの海を照らす星
    4.1
    1巻865円 (税込)
    様々な事情を抱えた子どもたちが暮らす児童養護施設・七海学園では、少女にまつわる七つの怪異が言い伝えられ、今でも学園で起きる新たな事件に不可思議な謎を投げかけていた。孤独な少女の心を支える“死から蘇った先輩”。行き止まりの階段から、夏の幻のように消えた新入生。女の子が六人揃うと“七人目”が囁く暗闇のトンネル……勤めて二年目の保育士・北沢春菜は、児童福祉司の海王の力を借り、謎解きを通して子どもたちが直面する悩みを解決すべく奮闘する。過去と現在を繋ぐ六つの謎、そして七番目の謎が解かれる時明らかになるもう一つの真実とは。第18回鮎川哲也賞受賞作。/解説=宇田川拓也
  • 夢と魔法の国のリドル(新潮文庫nex)
    3.3
    1巻737円 (税込)
    楽しい遊園地デートになるはずだった杏那と優。しかし二人は突如別々の世界に引き裂かれた。杏那は異世界を魔王から救う役目を担わされ、残された優は遊園地で起きた密室殺人事件の謎を解く羽目に……。現実と夢の国、二つの密室、パズルと魔法の謎を解き、二人は再会できるのか? 紙とペンを用意して読んでも必ず欺(だま)される、異色の新感覚本格ミステリ。『わたしの隣の王国』改題。

ユーザーレビュー

  • アルバトロスは羽ばたかない

    Posted by ブクログ


    保育士の春菜が勤める児童養護施設「七海学園」を舞台とするシリーズ第2弾。
    前作中時間から一年後。春菜はふたたびいくつかの謎に直面しながら、自分の仕事、子どもたちの抱える傷に向き合っていく。冬、学園の生徒も通う高校の文化祭で転落事故が起こり─

    冬(現在)・春・冬(現在)・夏、と一年で起こった謎をあいだに挟みながら現在進行形である「転落事故」の謎に迫っていく連鎖短編構成。

    各謎解きの華麗さももちろんだが、児童保護関連の制度の仕組み、社会・家庭問題、傷つきながらも力強く生きる子どもたちを幻想的な文章で描き出す表現に感嘆する。

    なんといっても子どもたちそれぞれの描きかたがいい。子どもを舐めてる

    0
    2026年01月12日
  • アルバトロスは羽ばたかない

    Posted by ブクログ

    七海学園シリーズ二作目。死に魅せられ惹かれる少女は、自ら身を投げたのか。謎めいた少女・瞭のことを春菜は気にかけていた。しかし心配なのは彼女についてだけでなく、日常の中で次々と事件は起こる。子供たちと向き合いながら事態の解決に奔走する春菜だが、やがて起こった転落事件が彼女の生活を一転させる。
    不穏な事件から幕を開ける本作。再読なので、さすがにメインの謎はしっかりと覚えていました(初読時は完全に騙されたし、驚きました)。でも日常の謎的な部分は案外忘れていたこともあって、もう一度しっかりと楽しめました。連作ミステリとしても見事。
    「晩秋の章」が実に楽しいです。子供に合わせろと要求し半ば立てこもる父親

    0
    2026年01月07日
  • 七つの海を照らす星

    Posted by ブクログ

    再読。児童養護施設「七海学園」に伝わる七不思議の噂と、実際に起こった不可思議な出来事の数々を描く連作ミステリ。学園職員の春菜は、子供たちと向き合いながらその謎の数々にも挑むことになる。厳しい世界を描きながらも、優しさが印象的な物語です。
    決して児童養護施設の子供たちが不幸なわけでも可哀想なわけでもありませんが、どの子にも並々ならぬ事情があるのは事実。各々の事情を汲み取り事態解決に臨む職員や児童相談所は本当に大変そうで、しかしその分やりがいもあるのだと感じました。ただしそのやりがいをきちんと感じてくれる人でないと、大人も子供も不幸になっちゃいそうですが。
    七不思議に絡んだ謎の数々も、怪異なイメー

    0
    2025年12月30日
  • 七つの海を照らす星

    Posted by ブクログ

    こちらもまた初読みの作者さん。
    時々レビューで見かける「アルバトロスは羽ばたかない」が面白そうで、その前の巻から買ってみた。

    様々な事情を抱えた子どもたちが暮らす児童養護施設・七海学園で起こる不思議な出来事の謎を、主人公の保育士・北沢春菜と児童相談所の児童福祉司・海王が解き明かしていくお話。
    と書いてしまったが、いわゆる“日常の謎”系の話ではあるのだが、謎解きだけでなく、それに絡んで語られる施設の子どもたちの生活や行動がしっかり書き込まれていて、それらが興味深く読めるところが良い。
    暗かったり辛かったりする話も多いが、幼い頃から一緒に育ったメンバーが互いに相手を気遣う第五話をはじめとして、そ

    0
    2025年12月20日
  • 刹那の夏

    Posted by ブクログ

    ハッピーエンドとは言い切れない。
    ただ決して希望がないわけではない。
    そんな話が詰まった短編集。
    以前のお話の登場人物も出てきたりしたのかな?
    作者様の長編もまた読んでみたい。

    0
    2025年12月12日

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