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Posted by ブクログ
七海学園シリーズ、ついに北沢春菜が復活します! リハビリを進めながら子供たちに関わる彼女の姿にほっとしつつわくわくしますし、魅力的な謎もたっぷり。おなじみのメンバーも健在です。クールでシニカルな葉子と賑やかな亜紀のコンビが特に楽しくって良いなあ。癒されます。特に今回、亜紀のとんでもない才能が明らかに……!
新しく学園に迎え入れられた自閉症の少女・文を巡る謎がまた良いです。独特の思考回路や行動から「宇宙人」と呼ばれる文だけど、新しい環境に戸惑いながらも馴染もうとする彼女と彼女を理解しようとする周りの様子にはほっこり。風変りだけれどそれもまた大きな魅力だし、そう感じられるところが良いなあ。
ただし、謎解きに至っては先入観というか、「常識の押し付け」に捉われてしまうところがどうしてもありますね。まさかこんな真相だっただなんて……! これにはなかなか気づくことができないと思います。タイトルの意味も深くて印象に残りました。
Posted by ブクログ
今回もめちゃくちゃ心に響いた……。いつかは主題に置くのだろう、と思っていた自閉症スペクトラムの子どもを芯に据えて描かれた七海学園シリーズ最新作。
春菜と海王さんの発達障害とは、の場面が顕著だが、現在時点での自閉症スペクトラムがどのように研究され、そこにどんな人たちが生きていて、どんな困難があるかを知って欲しい、という気持ちが物語を通して伝わってくる(もちろん専門書で学ぶべきだが、色んな世界に触れるきっかけになる)。
謎の鮮やかさ、幻想的でうつくしい文章、巧みな物語運び、人物描写の機微、素晴らしかった。
春菜が退職するまで七海学園を追わせてくれ……
Posted by ブクログ
児童養護施設《七海学園》シリーズ最新作。
前作からかなり間が空いているので忘れている部分もあったが、楽しめた。
バスから消えた少女、死体の消失、駅伝大会から消えた選手。そして本編である『わたしが、殺した』という謎めいた言葉の意味。
前作で命の危機にあった北沢春菜がリハビリを始め、最後には学園に復帰するのだが、その間に学園にも変化がある。新しく調理ボランティアを雇ったり、友人の佳音が非常勤職員として学園ではたらいていたり。
元気な三人娘、亜紀に裕美に葉子の視点の話もあるが、当たり前だが彼女たちにも屈託がある。
新しく入所した少女、文はどう接するのが良いのか分からない。
子どもたちが抱えるにはあまりに重く苦しい事情があり、狭い世界で生きる彼らの価値観や思いを掬い取る難しさが描かれていた。
でもだからと大人が諦めては、彼らの未来を閉ざしてしまう。大人も子どもも、それぞれが理解し合い寄り添い伝え合う世界になれるよう、理想だと言われてもそれを追求し実現しようと目指すのが七海学園なのだろう。
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