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文学効能事典
本書は、体や心の具合が悪いと感じたときに開いて、その対処法を知るために参考にしてほしい。 といっても、いわゆる健康本や医学解説書とはちがう。どこがちがうかというと、まず、取り上げている症状や悩みの種類がバラエティに富んでいる。体の痛みも心の痛みも区別することなく取り上げているので、この本を開けば、「腰が痛いとき」や「歯が痛いとき」と同様に、「恋人と別れたとき」の対処法もみつかる。また「ホームシックのとき」や「飛行機がこわいとき」など、ストレスを感じやすい状況も取り上げているし、「結婚相手をまちがえたとき」や「職を失ったとき」など、人生の深刻な危機も心身の不調をもたらす悩みとして取り上げている。さらに「二日酔いのとき」や「ユーモアがわからないとき」などのささいな症状や悩みも、ケアの必要な疾患とみなしている。 そしてもう一つちがうのは、ここがいちばん肝心なのだが、症状の改善のためにすすめる「薬」が、薬局ではなく書店や図書館にある点だ。場合によっては、ネットショップから手持ちの端末にダウンロードすることもできる。つまり治療に使うのは「本」なのだ。 取り揃えている「薬」は、ヘミングウェイ、トルストイ、メルヴィルはもちろん、古くは2世紀の作家アープレーイユスの『黄金の驢馬』から、現代の強壮剤ともいうべきジョナサン・フランゼンの作品まで、2000年に及ぶ文学史のなかから、最高の優れた知性にあふれ、もっとも心身の回復効果が期待できる小説を集めた。 読者の皆さんは普通の薬と同じように、処方された本は最後まで読み切り、いま以上の健康と、幸福と、より多くの知恵を手に入れてほしい。自分なりの処方箋をもっておくのもいいかもしれない。 -
本格からHONKAKUへ
日本本格ミステリーの海外発信、新人の発掘・育成に尽力してきた島田荘司がこの10年の本格ミステリー界を振り返り、向こう10年への提言を行う!! 筆者は、「本格」がミステリー小説世界全体の背骨であると考えており、この信念が揺らぐことはないが、[中略]乱歩の「変格」諸作が大ベストセラーとなって列島を覆い、[中略]亜流が氾濫するなどして一斉を風靡しており、かたや「本格」の水脈はといえば、両手ですっかり掬い取れるかと思えるほどにささやかであった。 しかしこれは澄んだ清水であり、この水源なくしては「変格」も干上がってしまうと発案者は危惧した。この構図は、現在でもまったく同じである。「本格」の水脈は今や小川程度には川幅を増したが、ベストセラー・ミステリーの大河とは、較ぶべくもない。それなのに何故「本格」の書き手たちは、大河に引っ越さずにいるのか。 -
脚本を書くための101の習慣
成功したければ、成功した人の実体験からその行動と考え方を真似することが近道である。巷ではその手の本が数多く売られており、わたしたちはすぐにその知識を得ることは可能であろう。しかしそれを実践し続けることは、至難の業であると言わざるをえない。 では成功するためにはどうしたらよいのか。かのアリストテレスが「我々は反復の産物である」というように、習慣にすることが大事なのである。持って生まれた気質や癖にとらわれるのではなく、成功した人のやり方や行動、逆に言うと、失敗した人たちがやらなかったことや途中で諦めたことを、習慣になるまで続けたことに尽きるのである。 本書は、教科書的に「良い脚本の書き方」の技術を教える従来の脚本術とは違い、脚本家の執筆における態度や心構えなど、成功を収めた22人の脚本家たちが励行する、最高のストーリーを書くための<習慣>を伝授するものである。本書を読めば師弟関係にならずとも、脚本の最高の師匠から書くことの一助となるやり方を盗むことができるだろう。 個別のインタビューを並べるのではなく、テーマごとに整理して101の具体的な行動を挙げて構成されているため、その核心が見つけやすく実践しやすい。職業脚本家として一本立ちし、世界に一つしかない脚本を書けるようになれるのか、あとは行動あるのみである。 -
マヂック・オペラ 二・二六殺人事件
2・26事件前夜。密室状態の部屋で芸者が刺し殺された。 検閲図書館 黙忌一郎の依頼で事件を調査する特高警察の警部補が遭遇する奇怪な出来事とは……。『ミステリ・オペラ』につづく、シリーズ第二作 -
ファイナル・オペラ
昭和二十年東京。八王子の神社の神主を務める明比家に伝わる秘能。それは、衆人環視の状況下で如何にして母親が子殺しの人買いに復讐したかを観客が推理する、世界最古の探偵小説というべきものだった。内容に呼応するように、上演中、演者が何者かに殺される。身近な悲劇と終戦目前の歴史的悲劇に人はどう立ち向かうのか。若き日の"検閲図書館"黙忌一郎が導く驚愕の真相! -
今を生きる人のための世界文学案内(立東舎)
僕を熱くさせる小説は、ほとんど全てこの本に書いてある。 都甲幸治のベスト書評集。 とにかく面白い本を、国・言語にかかわらずひたすら読みまくる。そしてその本について書きまくる。これは、そんな「狂喜の読み屋」の戦いの記録だ。 現代日本の最重要翻訳家・都甲幸治。彼の膨大な原稿から厳選したベスト書評集。読書日記、長短様々な書評、自伝的なエッセイなどから、現代の世界文学のありかたが見えてくる! 村上春樹『騎士団長殺し』についての書き下ろし書評も掲載。世界文学の今を知るための、最新ブックガイドが登場。 【CONTENTS】 まえがき 1 2015年以降の読書日記 2 日本、アメリカ、そして 語りかけてくる言葉――村上春樹『騎士団長殺し』 閉じた家、開いた家――坂口恭平の小説 ラテンアメリカを引き継ぐ――ジュノ・ディアス『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』と北米の魔術的リアリズム 3 世界文学をひたすら読む 涙の擁護――舌津智之『抒情するアメリカ――モダニズム文学の明滅』 英語の中の東欧系文学 死の帝国----ロベルト・ボラーニョ『第三帝国』 作家たちの声を聴く----青山南編訳『作家はどうやって小説を書くのか、じっくり聞いてみよう! 』 新しいサリンジャー像----ケネス・スラウェンスキー『サリンジャー 生涯91年の真実』 あらかじめ失われた父を求めて――ジョン・アーヴィング『また会う日まで』 文学の再発明――ドン・デリーロ『ボディ・アーティスト』 沈黙の言葉――ポール・オースター『幻影の書』 偽装された自伝――ポール・オースター『写字室の旅』 アメリカの崩壊――ゲイリー・シュタインガート『スーパー・サッド・トゥルー・ラブ・ストーリー』 三の物語――カレン・テイ・ヤマシタ『熱帯雨林の彼方へ』 新たなフランツ・ファノン----タナハシ・コーツ『世界と僕のあいだに』 すべては繋がり、循環する----いしいしんじ『海と山のピアノ』 暴力と絶望――星野智幸『呪文』 奇妙な師弟関係の中で----又吉直樹『火花』 サリンジャーを書き直す----円城塔『バナナ剥きには最適の日々』 外側の眼――筒井康隆『世界はゴ冗談』 肯定の力----岩城けい『Masato』 反転する河原と一般社会----木村友祐『野良ビトたちの燃え上がる肖像』 4 英語を生きる 英語を生きる トランプと人種差別――南北アメリカ文学に見る排除 前山君のこと 5 僕の好きな翻訳文学40冊 あとがき -
さよなら、愛しい人
刑務所から出所したばかりの大男へら鹿マロイは、八年前に別れた恋人ヴェルマを探して黒人街にやってきた。しかし女は見つからず激情に駆られたマロイは酒場で殺人を犯してしまう。現場に偶然居合わせた私立探偵フィリップ・マーロウは、行方をくらました大男を追って、ロサンジェルスの街を彷徨うが…。マロイの一途な愛は成就するのか?村上春樹の新訳で贈る、チャンドラーの傑作長篇。『さらば、愛しき女よ』改題。 -
THE HUNTERS アレクサンダー大王の墓を発掘せよ【上下合本版】
その墓に近づく者に禍あれ―― 火星に行くほうがまだ簡単! ? 今回の財宝探しは最高難易度! ! 地下遺跡で未知なる敵が待ち受ける ! 映画化進行中の歴史ミステリ×アクション! ! 歴史に埋もれた財宝の謎を追うチーム〈ハンターズ〉――最強の指揮官コッブと4人のプロフェッショナルたちの新たなミッションは、アレクサンダー大王の墓を発掘すること。世界の歴史上、もっとも偉大な征服者と評されるアレクサンダー大王の墓の在り処は考古学史上最大の謎のひとつとされている。エジプトに乗り込んだコッブたちは、手がかりを追ってアレクサンドリアの地下に広がる貯水施設の調査を行ない、西暦365年に起きた津波が関係しているらしいことをつかむ。だが、地元の裏社会のボスとのトラブルに巻き込まれたばかりか、謎の暗殺集団からも襲撃され、仲間を拉致されてしまう。コッブたちは仲間を取り戻し、墓を発見できるのか! ? 最強のチームが歴史上最大の謎に挑む! -
スタンレー・ホークの事件簿【全4冊 合本版】
1巻 仮面――ペルソナ バージルシティ。公園内の全裸の男性像の下で、男の他殺体が見つかった。ワイルドな刑事、スタンレー・ホークは捜査を担当することに。ただでさえ忙しいのに、赴任してきたばかりの内部管理課長、アリスター・ロスフィールド警視の命により、日本人精神科医、ジン・ミサオによるカウンセリングを受けることになり……。スタンレーと、息を呑むほどの美貌と優秀な頭脳を持つ警視・ロスフィールド。ミステリアスで美しい男、ジン。おぞましい事件と、男たちのめくるめく三角関係の扉が、今開く。 2巻 葛藤――アンビヴァレンツ 夏の終わりに上司であるロスフィールドと関係をもったスタンレー。それ以来二度と機会がないままのふたりの前に、強盗殺人事件が立ちはだかり……。 3巻 二重自我――ドッペルイッヒ 遺体の臓器を抜き取る連続殺人事件が発生。スタンレーは難航する捜査だけではなく、美し過ぎる上司・ロスフィールドとの関係にも頭を悩ませて……。 4巻 冥罰――リトリビューション ハンサムな仮面の下におぞましい性癖を隠し持つ画家、ルイス・クウェンティンに囚われたロスフィールドとジン。ルイスは苦悩に歪むロスフィールドの表情を描くことに至上の悦びを感じ、残酷に2人をいたぶっていき……。スタンレーは彼らを救うことができるのか!? めくるめく外伝も収録の完結巻。 ※本電子書籍は、「スタンレー・ホークの事件簿 I 仮面――ペルソナ」「スタンレー・ホークの事件簿II 葛藤──アンビヴァレンツ」「スタンレー・ホークの事件簿III 二重自我──ドッペルイッヒ」「スタンレー・ホークの事件簿IV 冥罰――リトリビューション」を1冊にまとめた合本版です。 -
新撰 小倉百人一首
「沖の石の讃岐以外は悉皆非代表歌、式子と定家とあと二、三人を除けば、他は一切凡作――」。定家の百人一首が「凡作」揃いだとの批判は多い。だがあえて定家と同じ人選で、まったく別の「百人一首」を編んだ強者はいない。本書は前衛歌人・豪腕アンソロジストが放つ、定家への挑戦状である。どちらが秀歌か。読者ひとりひとりの判断を待つ。※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 -
増補版 いちばんわかりやすい俳句歳時記
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【電子版のご注意事項】 ※一部の記事、画像、広告、付録が含まれていない、または画像が修正されている場合があります。 ※応募券、ハガキなどはご利用いただけません。 ※掲載時の商品やサービスは、時間の経過にともない提供が終了している場合があります。 以上、あらかじめご了承の上お楽しみください。 7000の季語、8000の例句を収録。傍題季語や漢字からも引ける索引など親切設計。初心者から経験者まで一生使える歳時記。 7000以上の季語と豊富な例句が収録され、俳句を考える際のヒントがぎっしり詰まった歳時記。 著者は、NHK俳壇や子規のふるさと松山市で毎年行われる「俳句甲子園」などでもおなじみです。 それぞれの季語には江戸時代から最新の例句が3~4つずつ掲載され、必要な内容を簡潔にまとめた解説は、俳句初心者にも経験者にもわかりやすい。 拾い読みするだけでも面白く、俳句作りの参考になること間違いナシ! 探している季語がすぐに見つかる、見やすいページデザインも特長。索引は主題季語以外の傍題季語もすべて収録されて、 さらに、読み方のわからない漢字があって索引から探しづらい場合は、漢字の部首別に探せる「むずかしい漢字季語早見表」が大活躍! ひと目で季節の区分がわかる「二十四節気」と「新七十二候」の早見表、旧暦/新暦や旧かな/新かなについてなど、俳句を始める際にわかりづらい点もスルスル理解できる解説も必読です。 1945年、横浜に生まれ、東京で育つ。1987年、月刊俳句誌『童子』を創刊、主宰。第1回資生堂花椿賞、第5回加藤郁乎賞、手島右卿特別賞受賞。『点字歳時記』など著書および連載多数。NHK「俳句王国」主宰、「俳句甲子園」審査員長なども務める。 -
【電子完全版】新訳 亡念のザムド
2008年に放映されたオリジナルアニメーション「亡念のザムド」。監督・宮地昌幸が世界観そのままにみずから書き下ろした小説「新訳 亡念のザムド」。2010年、上下巻にて出版された本作をこの度改訂を加え、電子完全版として登場! (あらすじ) 主人公の少年・竹原アキユキは、尖端島(せんたんとう)で母親と二人で暮らす高校生。ある日、爆破事件に巻き込まれてから、彼の人生の歯車が大きく変わる――。 (著者紹介) 宮地昌幸 みやじ・まさゆき/アニメ監督。小説家。劇場アニメ「千と千尋の神隠し」(2001年公開)の助手を皮切りにTVアニメ「OVERMANキングゲイナー」(2002年公開)の演出、その他多数のアニメ作品に携わる。自身の監督作品はTVアニメ「亡念のザムド」(2008年公開)、劇場アニメ「伏鉄砲娘の捕物帳」(2012年公開)。他の著書に「さよならアリアドネ」(ハヤカワJA文庫)がある。 -
テロの文学史 三島由紀夫にはじまる
<日本を変えるにはテロしかない>として三島は自決した。 それは今のテロに被われる21世紀を正しく予見していた。 村上春樹、村上龍、町田康、阿部和重……。 文学者たちはなぜ執拗にもテロを描いてきたのか。 「自分の姿が澄んで消えてしまつたことに、そのとき独楽が気づいてゐないことも確実なら、その瞬間、何かが自分と入れかはつたことに気がつかないのも確実である」(本文より)。市ヶ谷台で自決したとき、三島由紀夫が誰かと入れ代わったことに、彼自身も、まわりの人も、後世も、だれ一人として気づいていない。村上春樹、村上龍、桐野夏生、車谷長吉、町田康、阿部和重、中村文則、上田岳弘……。本書は三島の〈輪廻転生〉の行方をこれらの作家たちに探る試みである。 -
『戦争論』の読み方
2001年にクラウゼヴィッツの「戦争論」の新訳が30年ぶりに出版されたことを受けて、クラウゼヴィッツの人物像、「戦争論」成立の時代背景から現代の安全保障・防衛の実態、ビジネス戦略への応用まで研究者4人が多角的に分析する。【目次】クラウゼヴィッツの人物像と『戦争論』-『戦争論』成立の背景とその内容/『戦争論』はいかに読むべきか/『戦争論』から見る日本の近代の戦争/帝国陸軍の戦争観-クラウゼヴィッツ『戦争論』誤解釈の観点から/現代の戦略問題とクラウゼヴィッツ『戦争論』/軍事組織におけるナレッジ・マネジメント/今なぜクラウゼヴィッツか-『戦争論』の現代的意義 -
下山事件 暗殺者たちの夏
小説だからこそ、書けることがある!著者はフィクションの力で戦後史最大の謎をついに解いた!――昭和24年7月6日、初代国鉄総裁下山定則が轢(れき)死体で発見された。昭和史屈指の謀略事件ともいわれる「下山事件」である。はたして誰がどのように計画し、実行し、真相を闇に葬ったのか? ベストセラーとなった第一級のドキュメント『下山事件 最後の証言』(日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞受賞)から10年、ノンフィクションでは解明しきれなかった“真実”に、小説という方法で到達し、事件の全貌を描き切った空前の傑作長編!熱い期待に応えて発刊と同時電子化! -
凧と円柱
◆待望の第二句集! 心は、以前にも以後にもうつる。それは感情に限らず、見える、聞こえる、匂うといった感覚に関しても。ときに心は、未来の出来事を先に見ることでさえ、ある。─今のこの出来事は、いつか遠い昔にも見えていたし、これからずっと先にも、また新たに聞こえ続けるだろう─ この句集はいわば、心の編年体による。 (あとがきより) 風船になつてゐる間も目をつむり 人参を並べておけば分かるなり まなうらが赤くて鳥の巣の見ゆる こほろぎの声と写真にをさまりぬ 上着きてゐても木の葉のあふれ出す 南から骨のひらいた傘が来る ひあたりの枯れて車をあやつる手 うすぐらいバスは鯨を食べにゆく -
海藻標本
第10回雪梁舎俳句大賞受賞! ◆ 第一句集 序・池田澄子 俳句甲子園で最優秀賞を得た、いわば記念碑的な「夕立の一粒源氏物語」を、文香はこの第一句集を編む時点で捨てた。見事な根性である。そして確かに句集の作はその句を超えている。この健気を以て更に、俳句形式を悦ばせる俳人になっていくだろう。大変なライバルの出現である。 言葉そのものへの興味、言葉をつかうことへの興味は、 俳句という形式の中で増幅する。 語の持つ音や文字の形のおもしろさ、 言葉の負う背景、言葉同士のふれあいに気づき、感じる。 私は俳句を選んだ。 つかう言葉のひとつひとつを思い遣ることができる。 (あとがき)【※本作品はブラウザビューアで閲覧すると表組みのレイアウトが崩れて表示されることがあります。予めご了承下さい。】 -
伊達本 古今和歌集 藤原定家筆
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 醍醐天皇の勅命によって編まれた初めての勅撰和歌集。延喜五年(905年)頃成立。本書は昭和13年(1938年)国宝に指定されたもの。藤原定家、六十~七十歳のころの筆とされている書。 -
ヴィクトリア朝の寝椅子 20世紀イギリス小説個性派セレクション1
幸せな生活に満足していたメラニー。ある日、骨董屋で買ったヴィクトリア時代の寝椅子でうたた寝し目覚めると、1800年代にタイムスリップし寝椅子の元の持ち主であるミリーという女性になってしまっていた……。 -
戦略読書日記
本質を抉りだす思考のセンス! 『ストーリーとしての競争戦略』の原点がここにある。 ──そもそも本書は普通の意味での「書評書」ではない。 書評という形式に仮託して、経営や戦略について 僕が大切だと考えることを全力全開で主張するという内容になっている。 ものごとの本質を抉り出すような本、僕の思考に大きな影響を与えた本を厳選し、 それらとの対話を通じて僕が受けた衝撃や知的興奮、発見や洞察を 読者の方々にお伝えしたい。 僕の個人的なセンスなり趣味嗜好に引きずられた話なので、 好みや体質に合わない方もいるだろう。 その辺、ご満足いただけるかどうかはお約束しかねる。 しかし、本書を読んでも「すぐに役立つビジネス・スキル」が 身につかないということだけはあらかじめお約束しておきたい。(「まえがき」より) 読んでは考え、考えては読む。 本との対話に明け暮れた挙句の果てに立ち上る、極私的普遍の世界。 楠木建の思考のセンスとスタイルが凝縮された1冊。 特別付録・ロングインタビュー「僕の読書スタイル」、付録・「読書録」付き。 【目次】 ■序章:時空間縦横無尽の疑似体験 『ストーリーとしての競争戦略』 楠木建著 ■第1章:疾走するセンス 『元祖テレビ屋大奮戦!』 井原高忠著 ■第2章:当然ですけど。当たり前ですけど」 『一勝九敗』 柳井正著 ■第3章:持続的競争優位の最強論理 『「バカな」と「なるほど」』 吉原英樹著 ■第4章:日本の「持ち味」を再考する 『日本の半導体40年』 菊池誠著 ■第5章:情報は少なめに、注意はたっぷりと 『スパークする思考』 内田和成著 ■第6章:「バック・トゥー・ザ・フューチャー」の戦略思考 『最終戦争論』 石原莞爾著 ■第7章:経営人材を創る経営 『「日本の経営」を創る』 三枝匡、伊丹敬之著 ■第8章:暴走するセンス 『おそめ』 石井妙子著 ■第9章:殿堂入りの戦略ストーリー 『Hot Pepper ミラクル・ストーリー』 平尾勇司著 ■第10章:身も蓋もないがキレがある 『ストラテジストにさよならを』 広木隆著 ■第11章:並列から直列へ 『レコーディング・ダイエット 決定版』 岡田斗司夫著 ■第12章:俺の目を見ろ、何にも言うな 『プロフェッショナルマネジャー』 ハロルド・ジェニーン著 ■第13章:過剰に強烈な経営者との脳内対話 『成功はゴミ箱の中に』 レイ・クロック著 ■第14章:普遍にして不変の骨法 『映画はやくざなり』 笠原和夫著 …他、全21章 -
源氏物語湖月抄 増注
本書は『源氏物語』の時代からますます遠ざかりゆく現代に生きているわれわれが、この第一級の古典を原文によって味読するための、唯一のしかも最高の伴侶である。読者は、この一書によって、万巻の注釈書をたよりに『源氏』を読むに等しい満足感を味わえるであろう。上巻には『源氏』の考証を行った首巻と、本文桐壷の巻から明石の巻までを、中巻には澪標の巻から柏木の巻までを、下巻には横笛の巻から夢浮橋の巻までを収載する。(講談社学術文庫)※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 -
村上春樹短篇再読
村上春樹ファンには、とりわけ彼の短篇が好きだという人も多い。この作家の短篇小説には、〈短篇〉という形式において、長篇とはまた異なる、比喩や象徴性に優れた村上ワールド独特の魅力があるからだ。著者は、村上春樹作品をデビュー作「風の歌を聴け」(1979年)以来、「自分たちの物語」として鮮烈に受け止めてきた、コアな読者世代。村上春樹と共に同時代を呼吸してきた感覚による読解は、ほかの研究・批評書とは異なる肌理をもち、本書自体が、村上春樹のテイストを有している。村上春樹の小説を、仕掛け共々、隅々まで楽しめる評論である。村上春樹の短篇15作品と、村上訳のアメリカ短篇小説3本(カーヴァー、フィッツジェラルド)を、春樹ファンに向けてディテイルに踏み込んで語る。コアなファンが非常に多い村上春樹作品を味読再読するには格好の書。普通の読み方では飽き足らぬハルキリーダーにとって打ってつけの一冊。 -
村上春樹〈訳〉短篇再読
村上春樹ファンの多くは、彼が訳したアメリカ短篇小説を、彼自身の作品同等に愛読している。村上テイストあふれる翻訳短篇は、相似形で読者を招き、原作の核心へと誘い込んでいる。村上氏が翻訳紹介する短篇作品は、小説の魅力と共に、アメリカの文化・社会のディテールを繊細に掬い上げており、そこが重要なんだと私たちに気づかせてくれる。村上訳の大胆な柔らかい言葉と原文を往き来するなかで、私たちは一篇の小説から豊穣を得るのだ。本書は、村上春樹作品をデビュー作以来熱心に追ってきた著者の『村上春樹短篇再読』に継ぐ評論集であり、ムラカミ訳経由で原作を味読精読するための格好のガイドとなっている。作品の細部に分け入り、各々の小説の粋と技巧を楽しんでいただければ幸いだ。T.カポーティ「ティファニーで朝食を」、F.S.フィッツジェラルド「カットグラスの鉢」、R.カーヴァー「ダンスしないか?」、U.K.ル=グウィン「空飛び猫」ほか、村上春樹氏が訳した短篇15作品を取りあげる。
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