翳りゆく午後

翳りゆく午後

2,090円 (税込)

10pt

「人を轢いたかもしれない」
厳格な父親からの一本の電話。それが悪夢の始まりだった――

80歳目前の武は、教職退任後、市民講座で教える地元の名士。父の武と同じ教職に就く敏明は、妻の香苗と反抗期の息子・幹人との平凡な生活を送っていた。
このところ父の愛車に傷が増え、危険運転が目に余るようになってきたため、敏明は免許返納を勧めるが武は固く拒絶する。
さらに、市民講座の生徒である西尾千代子と武との親密な関係を怪しむ噂が広がり、敏明は悩みを深めていた。
そんなある日、近隣で悪質な轢き逃げ事件が発生。
「あれって――まさか」
疑念に駆られ、事件の真相を探る敏明が辿り着いた“おぞましい真実”とは? 『悪寒』『不審者』『朽ちゆく庭』に続く、不穏で危険な家族崩壊サスペンス!

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翳りゆく午後 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    もし自分が敏明だったら。この物語を読んだ誰もがそのように思い、考えながら読み進めることになるのではないだろうか。
    こうであってほしい、自分の思いと答え合わせをするべく一気読みでした。
    最後の終わり方も、物語を俯瞰しながら全体を振り返ることができて構成的に素晴らしいと感じた。

    0
    2025年06月08日

    Posted by ブクログ

    高校教師の父親が認知症で交通事故を……というとにかくしんどい展開。でも読み終わって1番に思ったのは自分の父親のことだったな。昔はどんな理不尽とも戦ってくれる人だと思ってたな。現実に気がつくのは妹の方が早かった。私は今も甘えっぱなしだけれど。

    0
    2025年04月29日

    Posted by ブクログ

    とても主人公に共感出来る物語でした。
    何かあった時にあれこれ手を打とうと
    考えてしまい、泥沼にハマって行く。
    自分の立場、考えを脇に置いて瞬発的に
    やるべき事をやれる人が羨ましいです。

    0
    2025年04月04日

    Posted by ブクログ

    先が気になり、一気に読んだ。
    認知症を疑い、免許証の返納を勧める息子と嫁。認知症の疑いのある父は、ひき逃げの犯人として自首し、逮捕される。
    強く正しく校長まて勤めた父の老いてからの孤独と、高校教師をしている息子の家族を信じきることなく保身にはしる姿は、寂しい。

    0
    2025年11月30日

    Posted by ブクログ

    一気読み。偶然にも父親認知症かも?の内容を2作続けて読みました。
    免許返納問題です。なかなか難しい。

    0
    2025年11月29日

    Posted by ブクログ

    教職に就く47歳の大槻敏明には、同市内の実家に一人で住んでいる父親・武がいた。
    武も中学の教職に就き、定年までは校長として務めあげた。
    その後は市が主催している生涯学習センターの講師を務めている。
    敏明が幼い頃には、ドライブが好きな武のクルマに乗り、度々キャンプ場や山へ連れて行ってもらった。

    今や

    0
    2025年11月19日

    Posted by ブクログ

    伊岡瞬さん、今回は、クズではない?

    お父ちゃんが認知症かも?
    うちの父親は、もういないけど、最後は、認知症やったしな。あんまり他人事とは思えず。
    この話と同じように、クルマ擦ってたし。まぁ、大きな事故とかはしなかったけど。元々、クルマ関連の仕事してたから、やっぱり、運転に自信があったんかな。

    0
    2025年11月09日

    Posted by ブクログ

    面白かった!
    ちょうど自分の両親にも訪れるであろう「いつまで運転するの?」で悩む主人公の日々。
    ある場面のセリフで突然違和感が出て、え?!と驚きもあり楽しめました。一気読み。

    0
    2025年10月23日

    Posted by ブクログ

    高齢ドライバーの危険運転が招く事故は最近、頻繁にニュースで取り上げられる。この作品は、それをベースにしたミステリーであり、家族崩壊までの様子がリアルなタッチで描かれている。
    主人公の大槻敏明は私立高校の教師で妻・香苗と息子・幹人の3人暮らし。同じ市内で一人で住む父親・武はまもなく80歳。中学校の校長

    0
    2025年06月15日

    Posted by ブクログ

    『翳りゆく午後』の「午後」とは、人生の午後だろう。

    高齢者による交通事故のニュースを見ては、またか!といつも憤慨している一人である。
    しかし、家族がいくら言っても本人が頑として免許を返上しないという事情も知っている。車がないとどこにも行けないという事情も分かっている。
    だが、人の命には代えられない

    0
    2025年05月17日

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