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Posted by ブクログ
前読んだ伊岡瞬さんの作品が、私にはずしっと重い話だったのでしばらくお休みしてました。半年ぐらい積まれたままになってたこの作品も躊躇してたけど、もうそろそろ読もうと思って手に取りました。
主人公の尾木は罪を犯し刑務所から出てきた元刑事。警備の仕事についてはいるが、アルコールに溺れながらの生活。そんな彼の元には3人の居候がいる。石渡、ジュンペイ、恭子の3人。この3人訳あり。尾木も訳あり。そんな4人だからなのか、和気あいあいと暮らしている。まるで家族みたいに。そしてまた新たな居候が。訳ありの早希だ。早希が転がり込んできた事によって事件に巻き込まれていく。
面白かったです。デビュー作ということで、そこまでずっしり重くなくてライトな感じで読めました。私にはドタバタ劇に思え、義理人情もあり最後はジーンとくるところも。ただ、もう尾木を痛めつけないでとは言いたい。そこはちょっとな、という感じです。
尾木家にいる人たちは何かから逃げている人ばかり。それは人だったり、目を逸らしたい事実だったりと。その何から逃げているのかをそれぞれ小出しに明かしていくから、私は気になってしょうがない。みんなどういう事情があるのか知りたくて、ページをどんどん捲っていました。
あとは頭脳戦が良かったですね。尾木vsヤクザvs刑事。この三つ巴戦に勝つために尾木が痛みに耐えながらも奮闘します。不利にならないように仕掛けていくのが良かったです。
また伊岡瞬さんの別の作品読んでいきたいです。
(あまり重くない話限定で)
Posted by ブクログ
伊岡瞬さんのデビュー作であり、2005年第25回横溝正史ミステリ大賞・テレビ東京賞受賞のハードボイルド小説です。
主人公の元刑事である尾木がボコボコにされるシーンが多く、今度こそ肋骨が内臓に突き刺さってしまうのでは?とハラハラし通しでした。それにしても不死身な身体にビックリ。
尾木が何故刑事を辞めなければならなかったのか?そして売りに出している自宅に居候を3人も置いているのは何故なのか?
尾木自身の身の上に起きた事も何という事かと思ったけれど、居候している恭子さんは不運だけでは済まされない、加害者からの執拗な攻撃に怒りが収まりませんでした。
不死身の元刑事の人情味溢れるストーリーとヤクザの組長や幹部との駆け引きなど読み応えのあるお話でしたが、真犯人がまさかあの人だったとは…。
Posted by ブクログ
実家にあったから読んだ。
「代償」だけ読んだことがあったけど、それがあまりにきつくてトラウマになり、この方の作品なら間違いないはずと思いつつなかなか手が出ず、ようやく読めたのが本作。
かなりおもしろかった。
登場人物たちのストーリーと本筋とがうまいこと絡み合ってて、展開の速さもちょうど良く先も気になるしガシガシ読める。
主人公の尾木さんが良い具合に落ちぶれて擦れてて、言い回しが所々笑えるのも良かった。
これがデビュー作なんて信じられない、文章も構成もうますぎない?
ある登場人物の背景に関しては、ほんとによくここまで胸糞の悪い事件を思いつけるなぁ、起こってほしくないこと全部起こるやん、と一周回って感心してしまった。
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