氾濫の家

氾濫の家

2,090円 (税込)

10pt

妻は自分のモノ。子供たちも自分のモノ。金を稼いでくるのは俺なのだから、家族は俺の言いなりにならなくてはならない。

郊外の住宅地に住む五十代の専業主婦、新井妙子。
ある日、隣の家で殺人事件が起きる。被害者の隣人が著名な大学教授だったこと、一人息子がいたことを、妙子は事件を通じて初めて知る。
平穏そうに見えた隣家で何が起きていたのかーー事件はやがて、妙子自身の家庭の闇をあぶり出していく。

『誰かがこの町で』で「同調圧力」を、『シャドウワーク』で「DV」を描いた異能のミステリー作家、今度のテーマは、この国に根深く残る「家父長制」!

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氾濫の家 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    夫の精神的DVにより支配が続いた家庭が氾濫によりゆっくり崩壊していく。
    とても読みやすく面白かったです。
    言ってしまえば、昔の体育会系的男のやりようが壊れていき、子の反乱を経て言いなりになるしかなかった妻も少しずつ自我を取り戻していくという、割とありがちな話の感じですが、読みやすさもあってその隷属の

    0
    2025年05月12日

    Posted by ブクログ

    最後まで面白く読めた。
    登場人物への嫌悪感が終始とれず、最後はざまあみろ、と思ってしまった。
    まだいるんだろうな、家長制度に重きを置きすぎる人種。気持ち悪さの表現は抜群だった。

    心情表現が多いのは私の好みだけど、やや極端なのかな。一方で浅いキャラクターもいて、5に近い4にしました。

    0
    2025年08月14日

    Posted by ブクログ

    隣家の大学教授が殺された。モラハラ夫と共に暮す妻妙子は隣家に出入りする人物を目撃していた。家から逃げ出した娘、家にいつかない浪人の息子。

    結末もプロセスも悪くない。ただどこかスッキリしない。なぜだろう。

    0
    2025年04月22日

    Posted by ブクログ

    すらすら読めた。
    夫が怪物。でも、だからってあんな最後でいいの?
    社会派ミステリーかと思ったけれど、イヤミスなのかも。

    0
    2025年04月12日

    Posted by ブクログ

    自分が幸せを感じるために
    自分より不幸な人をわざわざ作ろうとする人がいる


    人の一生は崩壊に向かう過程にすぎない

    0
    2025年04月09日

    Posted by ブクログ

     重いな、佐野広美さんの作品は、ホント重いっ!けど、スゴイ!!

     主人公は新井妙子、50代の主婦。夫の篤史は大手建設会社に勤めている。長女の順子はシンガポールに行ったきりで、長男の将一は予備校に通う浪人生という家族。ある日、隣の家に住んでいる大学教授が殺害される事件が発生する…。

     この妙子の夫

    0
    2025年03月17日

    Posted by ブクログ

    DV夫の家庭環境を描いた作品。
    隣の家でも殺人が起き、家族とどう繋がっていくのか、先が気になる内容です。
    ページ数は400で、文字数も結構ありますが、テンポよく進み、一気に読めると思います。
    読み応えのある一冊です。オススメ。

    0
    2025年03月08日

    Posted by ブクログ

    どちらかといえば裕福な家庭が並ぶ住宅地で、殺人事件が起きた。現場隣の家の主婦・妙子はその事件をきっかけにして、自らの家庭の異常さを否応なしに認識させられていく。凄惨な事件よりも、一見何もなさそうな家庭の闇が恐ろしいサスペンスです。
    一軒家に住み夫は一流企業に勤めており生活には不自由のない、一般的には

    0
    2025年02月27日

    Posted by ブクログ

    隣の家でおきた殺人事件をめぐるミステリーと一見思いきや、家庭の闇、モラハラ夫など様々なものが重なり合っている。最後はスッキリ、なのかな。因果応報。分厚い本ですがあっという間で面白かった。まさに主人公宅は氾濫の家。

    0
    2025年02月26日

    Posted by ブクログ

    隣家で殺人事件が起きたことに驚いたのは、50代の専業主婦・新井妙子である。
    何が起きたのかわからないのは、隣りが大学教授の夫と研究所に勤める妻という共働きの夫婦で挨拶程度の付き合いしかなかったからだ。
    だが、それだけではなかったのかも知れない…。

    隣りの事件捜査と並行してわかっていくのは、妙子の家

    0
    2025年02月21日

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