ユーザーレビュー はだかのゆめ 甫木元空 小説の一部が著者の所属するバンド Bialystocks の歌詞にも出てきます。 同じ言葉の並びでも 音から受け取る言葉と 小説の中で受け取る言葉は違っていて なんとも不思議な感覚です。 わたしの場合は言葉が音にのることで より情景が思いうかんだりします。 音楽も一緒に聴くとさらに楽しめますし 音楽...続きを読むも小説もどちらもとても愛しく思えてきます。 自分も同じような時期に 同じような状況で母親を亡くしました。 余命宣告を聞いたとき終わりの始まりに向き合うのがとにかくおそろしかった。 近しい誰かの死への期限が 目視できる状況にあってもその別れがきても お腹は空くし雨は降るし花は咲き生活が続きます。生きるものがある限りそれは終わらないのだと。 そういうあたりまえのことが見えなくなって明日が来ることがただただこわくて背中を向けていた自分があの時期この本に出会えていたらもう少し深く呼吸ができていたかもと思います。 抗えないものと一緒に 自分のペースで人生を歩んでいるじいちゃんは わたしの生き方のお手本です。 Posted by ブクログ 甫木元空のレビューをもっと見る