小説作品一覧
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4.0東京近郊のゲーム制作会社で起こった転落死亡事故と、四国の田舎町で発生した女子中学生による猟銃射殺事件。「かごめ唄」に乗せて、動き出す新たな罠。愛媛県で町の有力者の娘が殺された事件――。ゲーム制作会社に勤務していたが辞職し、現在は、故郷である愛媛県の早瀬町に戻ってフリーデザイナーをしている島汐路。彼女の身の回りで起こる不可解な事件は、明治の名棟梁である近江敬次郎が仕掛けた恨みの罠だった……。全ての怨念はここに繋がり呪いは今成就されん。大いなる物語を一冊で読める、豪華合本版! ※本電子書籍は『長い腕』『呪い唄 長い腕II』『弔い花 長い腕III』を1冊にまとめた合本版です。
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5.0「ダリの繭」 推理作家・有栖川有栖の新作刊行と、臨床犯罪学者・犯罪学者の火村英生の誕生日を祝すささやかな宴。そこで見かけた、宝石チェーン社長で有名人の堂条秀一が殺された。しかもアリスの友人が容疑者で……。 「海のある奈良に死す」 半年がかりで書き上げた長編が見本になった! 神田神保町にある版元を訪れたアリスは、同業者の赤星学と遭遇。大きなバッグを肩にかけ、「行ってくる。『海のある奈良』へ」と謎めいた言葉を残した赤星は、翌日、福井の古都・小浜で、死体となって発見されて……。 「朱色の研究」 “2年前の未解決殺人事件を再調査してほしい”火村英生が、過去のトラウマから毒々しいオレンジ色を恐怖する教え子・貴島朱美から突然の依頼を受けたのは、一面を朱で染めた研究室の夕焼け時だった――。さっそく火村はアリスとともに当時の関係者から事情を聴取することにするが……。 「暗い宿」 犯人当てゲーム〈トロピカル・ミステリー・ナイト〉に参加するため、南の島のリゾートホテルを訪れた火村とアリス。バカンス気分でのんびり過ごしていた2人だったが、訳ありげな夫婦に出会って……。 (「ホテル・ラフレシア」)廃業した民宿、冬の温泉旅館、都心の瀟洒な名門ホテル――。様々な〈宿〉で起こる難事件! 「怪しい店」 骨董品店〈骨董 あわしま〉で、店主の左衛門が殺された。生前の左衛門を惑わせた「変な物」とは……。(「古物の魔」)ほか、美しい海を臨む理髪店で火村が見かけた、列車に向かいハンカチを振る美女など、美しくも恐ろしい「お店」を巡る謎の数々! ※本電子書籍は「ダリの繭」「海のある奈良に死す」「朱色の研究」「暗い宿」「怪しい店」を1冊にまとめた合本版です。
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4.3鎌倉の片隅でひっそりと営業をしている古本屋 「ビブリア古書堂」。そこの店主は古本屋のイメージに合わない、若くきれいな女性だ。だが、初対面の人間とは口もきけない人見知り。接客業を営む者として心配になる女性だった。だが、古書の知識は並大抵ではない。人に対してと真逆に、本には人一倍の情熱を燃やす彼女のもとには、いわくつきの古書が持ち込まれることも。彼女は古書にまつわる謎と秘密を、まるで見てきたかのように解き明かしていく。これは栞子と奇妙な客人が織りなす、“古書と秘密”の物語である。
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3.0天才科学者、大富豪、人間世界遺産……などと呼ばれる実業家・逢木恭平は、どこかズレていて、周囲から苦笑されることもしばしば。そんな彼が金の力にモノを言わせ、警視庁上層部を買収し、興味を惹かれた難事件に首をつっこんでいく。相棒は、逢木自身が作ったアンドロイド〈アノン〉と、有能な女刑事・今井千春。次々と事件を鮮やかに解決していく彼らだが、逢木の真の目的は別なところに――。思わずツッコミを入れたくなる軽妙なライトミステリー!
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4.7「こういうのが初恋なんだなって、思いましたっ」 いつも背中を追いかけていた、あの人への『憧れ』。夢の中で一緒に過ごした、海辺でのあの子との『友情』。傷つけてしまったあの人への、伝えられない内緒の『想い』。私の好きな人は、私以外の人も好きなのだろうか。たくさんの人と物の中で、その女の子を好きになっただけ。もどかしい想いを描く、少女たちの可憐な物語。
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4.0殺人現場に遺されていた、パンダの特大ぬいぐるみ入りの段ボール箱。被害者とは別人の名前で伝票も用意されており、集荷直前に何者かに襲われたらしい。音無美紀警部が、なぜぬいぐるみの購入店で直接配送を頼まなかったのか、をヒントに捜査を進めると、被害者の意外な人間関係と真相が明らかになる――。ますます冴える推理と美貌で周囲や事件関係者を驚かせる音無警部と、その部下たちの活躍を描く全5編。だが、少しずつぬいぐるみへの偏愛ぶりが周囲にも知られ始めて……。新たに強烈キャラクターも加わりパワーアップした、ユーモア本格推理〈ぬいぐるみ警部〉シリーズ第2弾。/解説=松尾由美
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4.0小生は猫であります。名前はらっきょ。主人の千川兆介は、恐妻家のしがないサラリーマンです。だがお待ち頂きたい。小生の鼻がひくひく動く。どうやら主人には、傷に触れるとその過去が分かるという“超能力”なるものがあるようで。はて、これは? 食い逃げ事件に非行少年、OLの恋愛相談。主人が語る愚痴によりますと、何やらいつも大変な目に遭われている様子。だがしかし。主人に関わった人々は皆、なぜかちょっぴり救われているようで? 疲れた心に贈りたい、あったか人情物語。
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4.0謎解き×薀蓄が美味しい6皿のスープの物語。 元料理人の僕は、別れた恋人から奇妙な仕事を紹介される。それは、湘南に建つ古い屋敷で、一人暮らしの高齢のマダムのために、毎晩一杯のスープを作ること。報酬は破格だった。 屋敷で、僕はマダムの孫娘である風変わりな美少女・千和に出会う。両親を事故で失くした千和は心を閉ざしていたが、母の遺した料理本を愛読し、古今東西の料理について膨大な知識を持っていた。幼い頃に母と離れ離れになった僕は、千和に自分と似たなにかを感じ、二人は少しずつ心を通わせていく。 終戦後に食べた想い出のポタージュ・ボンファム、ビールのスープ、画家ロートレックが愛したスープ、偽ウミガメのスープ、せかい1おいしいスープ……。僕と千和は力を合わせて、無理難題のようなリクエストのなかに隠された“謎”を解いていく。 そしてついに僕は、ずっと探し続けてきた「母と最後に食べた想い出のスープ」の手がかりを見つけるが――。 哀しみから再生し、明日を向いて歩む力をくれる6皿のスープの物語。
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4.2銀座鮨店に10年通ったバブル期OL物語。 80年代。都内で働いていた青子は、25歳で会社を辞め、栃木の実家へ帰る決意をする。その日、彼女は送別会をかね、上司に連れられて銀座の高級鮨店のカウンターに座っていた。彼女は、そのお店で衝撃を受ける。そこでは、職人が握った鮨を掌から貰い受けて食べるのだ。青子は、その味にのめり込み、決して安くはないお店に自分が稼いだお金で通い続けたい、 と一念発起。東京に残ることに決めた。 お店の職人・一ノ瀬への秘めた思いも抱きながら、転職先を不動産会社に決めた青子だったが、到来したバブルの時代の波に翻弄されていく。
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4.1完璧な美貌の天才ハッカー、ニューヨーク市警刑事キャシー・マロリー。彼女の家の居間に女の死体が一体。それなのに部屋の主は行方不明。自殺ととれないことはないが、マロリーが殺していないとも言いきれない。マロリーはいったいどこに行ったのか? 相棒のライカーはクレジットカードの利用記録から、彼女のあとを追う。マロリーが改造したフォルクスワーゲンを飛ばしているのはルート66、別名マザー・ロードとも呼ばれる道だ。自分が生まれる前に書かれた古い手紙をたよりに辿る彼女の旅が、ルート66上で起きた奇怪な殺人事件と交差する。
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4.0『ダ・ヴィンチ・コード』、『ミレニアム』シリーズ、『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』――。ベストセラーが売れるのは偶然なのか? それとも黄金の法則が存在するのか? テキスト・マイニングと計量文献学の最新技術を駆使して読者を魅了する秘密のDNAを明らかにした、文学界騒然の注目作。 ……andやdoという単語が、ベストセラーではそうでない本にくらべて2倍の頻度で登場する。一方、veryやpassionの使用頻度は半分程度だ……『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』を分類してわかったことは、BDSM(性的虐待に対する嗜好)は確かに刺激的かもしれないが、それ以外の要素は決して奇異なものではない。鞭や目隠しはカムフラージュであり、コンマや動詞の使い方にいたるまで、ベストセラーの何たるかを深いところで理解している作家が物語を紡いで大成功を収めたケースにほかならない……。(本書より) 「人間の創造性の秘密の一端を、データとアルゴリズムを武器に説き明かした」――解説 西内啓(統計家)
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4.12017年本屋大賞にノミネートされた、 『コーヒーが冷めないうちに』シリーズ最新刊! ・・・・・・ とある街の、とある喫茶店の とある座席には不思議な都市伝説があった その席に座ると、望んだとおりの時間に戻れるという ただし、そこにはめんどくさい…… 非常にめんどくさいルールがあった 1.過去に戻っても、この喫茶店を訪れた事のない者には会う事はできない 2.過去に戻って、どんな努力をしても、現実は変わらない 3.過去に戻れる席には先客がいる その席に座れるのは、その先客が席を立った時だけ 4.過去に戻っても、席を立って移動する事はできない 5.過去に戻れるのは、コーヒーをカップに注いでから、 そのコーヒーが冷めてしまうまでの間だけ めんどくさいルールはこれだけではない それにもかかわらず、今日も都市伝説の噂を聞いた客がこの喫茶店を訪れる 喫茶店の名は、フニクリフニクラ あなたなら、これだけのルールを聞かされて それでも過去に戻りたいと思いますか? この物語は、そんな不思議な喫茶店で起こった、心温まる四つの奇跡。 第1話 22年前に亡くなった親友に会いに行く男の話 第2話 母親の葬儀に出られなかった息子の話 第3話 結婚できなかった恋人に会いに行く男の話 第4話 妻にプレゼントを渡しに行く老刑事の話 あの日に戻れたら、あなたは誰に会いに行きますか?
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3.0結婚13年目で待望の第一子・栞が生まれた日から、その夫婦は男女の関係を断った。 やがて夫の正幸と決別することを選んだ絹子は、栞を守るため母親としての自分を頑ななまでに貫こうとする。 しかし、絹子のもとを離れ24歳になった栞は、〈あの日〉の出来事に縛られ続け、 恋人の智嗣と実の父親である正幸を重ね合わせている自分に気が付いてしまう。 家族であり、女同士でもある、母と娘。 小説デビュー作『最低。』で若い女性から圧倒的な支持を集めた著者が、 実体験を基につづった、母子二代にわたる性と愛の物語。
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3.5デビュー作からいきなりシリーズ20万部を超えるベストセラーとなった『悲しみの底で猫が教えてくれた大切なこと』とその続編『孤独の果てで犬が教えてくれた大切なこと』に続く、瀧森古都、待望の最新作。 【あらすじ】 とある雪の日、ショッピングモールの屋上から、ひとりの少女が飛び降りようとしていた。 その様子に気づき、とっさに少女を助けたのは、関西弁のインド人「オム」と笑わないピエロ「修二」。 二十代半ばの二人は、屋上で開催されるイベントに、パフォーマーとして呼ばれていた。 彼らによって少女の命は救われたものの、その瞬間、オムと修二の運命の歯車は動き出してしまう。 飛び降りようとしていた少女の持ち物は、紙に包まれた一万円札。 こんな大金をどうして持っているのか、修二は少女に聞いた。 すると少女は、母親から「これでしばらく暮らしなさい」と言われたという。 修二は確信した。そして、その確信を言葉にして少女に伝える。 「君、捨てられたんだよ」 実は、修二にも同じ過去があった。二十五年前、産まれてすぐの修二は、公園の草の茂みに捨てられた子どもだったのだ。 悲しい共感を抱く修二に、少女は一枚の写真を差し出した。 その写真に写っていたのは……三年前のピエロ姿の修二。 しかし、修二と少女が会ったのは、この日が初めて……。 いったい、少女はなぜ修二の写真を持っていたのだろうか。 そのヒントとなるのは、一万円を包んでいた「紙」に隠されていた。 若くして日本へ来たオムと、心に闇を抱える笑わないピエロの修二が、ひとりの少女との出会いにより、人生のシナリオと向き合うこととなる。
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4.0<本と日本史>は「本」のあり方から各時代の文化や社会の姿を考え、当時の世界観・価値観を究明する歴史シリーズである。本書が扱うのは、親鸞聖人の手紙や『平家物語』などの「声の記録」だ。その当時、文字を知らない大多数の民衆には「声」によって文化や思想が伝えられていた。親鸞聖人が遠隔地の弟子に向けて語りかけるように書いた情感溢れる手紙を読み解き、当時の知識人と民衆の関係性を鮮やかに描き出す。また、同時期に成立した『平家物語』にも触れ、「声」が「文字」として書き留められることで成立した中世文化の誕生の背景を解き明かす。日本中世史学の泰斗による研究の集大成となる一冊。【目次】まえがき――中世を体現する本/第一章 親鸞の著述/第二章 中世の手紙/第三章 世の移り行きを書く/第四章 平家の物語/あとがき――中世の声と文学/参考文献
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3.0【映画化原作】レントンが仲間の金を持ち逃げしてから9年。シック・ボーイは親戚からパブを譲り受け、故郷に帰ってきた。再起を狙って一発当ててやる! そのとき、オランダで暮らすレントン、刑務所にいるベグビー、依存症治療中のスパッドの人生も大きく動き出す。
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-元イギリス空軍所属のポクスルおじさんは、イライジャ少年の憧れの存在。おじさんが語ってくれる第二次大戦の逃走劇、燃え上がる恋、そしてナチス爆撃作戦の物語に、少年は夢中になった。やがておじさんが戦争体験記を出版し、ベストセラー作家になると、少年はますます誇らしく思った。だが、おじさんは少年の前から姿を消してしまう。おじさんが去った後も、少年は体験記に没頭するが、おじさんにまつわる良からぬ噂に心をかき乱される。そしておじさんが決して語らなかった真実を知ることになる――類まれなストーリーテリング、卓抜な構成、綿密な調査によって、戦争に巻き込まれた人々の愛と喪失の物語を、いま蘇らせる。
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-第19回全国高校生俳句大賞作品集。宇多喜代子、大串章、金子兜太、長谷川櫂、復本一郎、黛まどから俳壇を牽引する俳人らが、11,465通から入選作品を決定する。熱い議論が交わされた選考座談会を完全収録。 (目次) ○序に代えて ○選考委員から〈子規から学んだこと――子規生誕150周年に寄せて〉 金子兜太 宇多喜代子 大串 章 長谷川 櫂 復本一郎 黛 まどか ○最優秀賞受賞作品(5作品) ○第19回神奈川大学全国高校生俳句大賞選考座談会 ○入選作品(65作品) ○団体賞受賞校 ○一句入選作品(141句) ○応募高校一覧 ○あとがき ○第20回募集要項 ※本書にある募集要項は、2017年9月4日(必着)締め切りです。あらかじめご了承ください。
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-「震災後」は終わっていない。いまだつづいている。 3・11で人々が受けた大きな抑圧、傷そして失望 創作者(クリエイター)は物語を用いて希望を再稼働させる!! 3・11以降、おびただしい数の「震災後文学」が書かれた。故郷と肉親・友人・知人の喪失、原発問題、放射線による生物の変容、被災地と非・被災地の温度差、東北と東京の温度差、政権への批判、真偽不明の情報と感情の洪水としてのSNS、記憶や時間感覚の混乱、死者との対話、「書けない自分」「無力な自分」へのフォーカス、復旧・復興、言論統制や自主規制、ディストピア化した日本、テロやデモや群衆蜂起、戦争文学との接続……さまざまな作品、さまざまなテーマがうまれた。3・11以降にうみだされた「震災後文学」を扱う渾身の評論集。
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3.0世界のミステリー界を騒がせた『ゴーストマン 時限紙幣』。 「このミステリーがすごい!」第3位、イギリス推理作家協会スティール・ダガー賞、マルタの鷹協会ファルコン賞ほか日英米でさまざまなミステリー賞を受賞した驚異のデビュー作で登場した犯罪のプロ、ゴーストマン――その誕生を描くアナザーストーリーを無料配信。 犯罪の痕跡を消し、犯罪者を逃がし、自らも消える――それが私の仕事だ。 人は私を「ゴーストマン」と呼ぶ。『時限紙幣』でクールな活躍をみせたゴーストマンこと「ジャック」はいかにして生まれたのか? 本名、素顔、経歴、すべてを消したアンチヒーローの物語は、ある夜、麻薬中毒で重態となった女が病院に運びこまれたところからはじまったのだ…… シャープな文体で贈るノワールの逸品。
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-「文字による文字のための文字のサイト」type.centerが、文字にまつわる小説・随筆などをまとめた「文字文学」のシリーズ第2弾。収録作品は、「楽書」薄田泣菫/「余と万年筆」夏目漱石/「辞書」折口信夫/「黄山谷について」高村光太郎/「神神の微笑」芥川龍之介/「梔子」ナベタン・ヘッセ/「新作いろは歌留多」阪口安吾 の7篇。解説は出宰漱太郎。
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-日常の現実は偶然に作用されることが多い……それは殺人計画も同じである もしも、あの時、釣りに行くのを中止しなかったら、もしも、あの時、顔見知りに会わなかったら…。偶然が重なって、一人の男が死んだ。ごく平凡に見えるこの事件に微かな違和感を抱いた刑事がいた。偶然性を扱った画期的な作品「偶然かしら」の他、一幕サスペンスの「歌で死ぬ」写真トリックを使った「仰角の写真」「印画紙の場面」など、9編収録のミステリ短編集。 *偶然かしら *歌で死ぬ *透明な糸 *消えない女 *健康のための殺意 *青い百合 *仰角の写真 *印画紙の場面 *長過ぎた一瞬間 ●日下圭介(くさか・けいすけ) 1940年和歌山県生まれ。早稲田大学第一商学部卒。1965年朝日新聞社に入社。1975年『蝶たちは今…』で第21回江戸川乱歩賞を受賞。1982年『鶯を呼ぶ少年』『木に登る犬』で日本推理作家協会賞・短編賞を受賞。その後作家活動に専念し、『黄金機関車を狙え』などの近代史ミステリーで新境地を開く。
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-ウグイスの声が導いたものは、森の中に隠された男の死体 「正夫に死体の話をしたのは、あくまで、でまかせでした。正夫が、あの山に登るのが恐ろしかった。山には忌わしい記憶があるのです。私と、正夫の母の…」あの山には近寄ってはいけない。特に、稲荷神社の祠には。あそこには“秘密”が埋められているから…。(「鶯を呼ぶ少年」より) 第35回日本推理作家協会賞短編部門を受賞した表題作の他、物悲しくも美しい珠玉のミステリ短編7本を収録。 *鶯を呼ぶ少年 *死はゆるやかに *時には草色の血 *目撃者 *紅皿欠皿 *誘拐 *波がうたった死の詩 ●日下圭介(くさか・けいすけ) 1940年和歌山県生まれ。早稲田大学第一商学部卒。1965年朝日新聞社に入社。1975年『蝶たちは今…』で第21回江戸川乱歩賞を受賞。1982年『鶯を呼ぶ少年』『木に登る犬』で日本推理作家協会賞・短編賞を受賞。その後作家活動に専念し、『黄金機関車を狙え』などの近代史ミステリーで新境地を開く。
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-究極のトリック、驚異のアリバイ崩し……破れるか、二重罠の壁! 都心・池袋の雑居ビル。長い夜を過ごすガードマンたちが、ドスン、という地響きの音を聞いた。慌てて現場に駆けつけると、窃盗犯が墜落死していた。また、同じビルの7階では宝石商が惨殺されていた。単純な強盗殺人事件かと思われたが、捜査主任・西岡修司警部は釈然としない。そして、浮かび上がった容疑者には“垂直のアリバイ”に守られていた…。 ●大谷羊太郎(おおたに・ようたろう) 1931年、東大阪市に生まれる。慶応大学文学部国文学科中退。大学在学中にプロミュージシャンとしてデビュー。芸能界で過ごした後、1970年に『殺意の演奏』で第16回江戸川乱歩賞を受賞。翌年より推理作家専業。トリック中心の推理小説を120冊以上発表。近年は時代小説でも多くの著書を発表している。
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-二つの宝石商殺人事件の裏に隠された真相と巧妙な罠! 宝石商を殺害し逃走中の男を偶然目撃してしまった小高昌夫とその婚約者。犯人と乱闘の末、婚約者は殺されてしまう。捜査は難航し、一転、疑いは昌夫に向けられることになった。容疑は晴れたもののいたたまれなくなって故郷を離れ上京した昌夫だが、またもや宝石商殺人事件に巻き込まれる。なぜ彼は似たような殺人事件の現場に出くわすのか…? 二つの事件の裏に隠された謎に敢然と立ち向かう探偵・松平雪雄の推理が冴える。 表題作の中編ミステリ他、四編の短編を収録。 *伊豆-猪苗代W殺人 *湖畔心中の罠 *臆病な誘拐犯 *犯人は通報者 *初恋の人さがします ●大谷羊太郎(おおたに・ようたろう) 1931年、東大阪市に生まれる。慶応大学文学部国文学科中退。大学在学中にプロミュージシャンとしてデビュー。芸能界で過ごした後、1970年に『殺意の演奏』で第16回江戸川乱歩賞を受賞。翌年より推理作家専業。トリック中心の推理小説を120冊以上発表。近年は時代小説でも多くの著書を発表している。
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-エロス、サスペンス、そして殺人計画!? 男女の睦言から生まれた悲劇とは ガードマンが殺された。厳重な警備の盲点を巧みについた犯人は不敵にも、犯行現場にTAKERUという謎の文字を残していった。警備会社の若きエリート高沢は独自に事件の調査にのりだしたが、犯人は意外にも…。(「狙われた夜警たち」より) 女の色香に惑わされた男たちを描いた本格ミステリ傑作選。 *二度消えた女 *二人の侵入者 *爆走音は死を招く *狙われた夜警たち *脅迫電話 *海鳴りの断崖 *不倫炎上 ●大谷羊太郎(おおたに・ようたろう) 1931年、東大阪市に生まれる。慶応大学文学部国文学科中退。大学在学中にプロミュージシャンとしてデビュー。芸能界で過ごした後、1970年に『殺意の演奏』で第16回江戸川乱歩賞を受賞。翌年より推理作家専業。トリック中心の推理小説を120冊以上発表。近年は時代小説でも多くの著書を発表している。
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-芸能情報誌へのタレコミ電話が、恐るべき殺意を引き寄せた!? 『芸能スター情報』編集部は、デビューして間もない新人清純派スター・月永令子に関する密告電話(タレコミ)に色めきたった。「おどろかないでね、彼女、以前チュウゼツ…」そこまで言った女の声が不意に途切れ、「やめて、苦しい。助けて」という悲鳴になって電話が切られた。翌日、電話を掛けてきたと思われる女を捜し出した時には、彼女は死体となっていた…。 虚像の裏に渦巻くスター達の世界をミステリータッチで描いた表題作ほか、ミステリの傑作6編を収録。 *栄光と陥穽 *消えた指紋 *悪女のプレゼント *消された死体 *スキャンダル殺人事件 *盗聴器 *死体はLを描いた ●大谷羊太郎(おおたに・ようたろう) 1931年、東大阪市に生まれる。慶応大学文学部国文学科中退。大学在学中にプロミュージシャンとしてデビュー。芸能界で過ごした後、1970年に『殺意の演奏』で第16回江戸川乱歩賞を受賞。翌年より推理作家専業。トリック中心の推理小説を120冊以上発表。近年は時代小説でも多くの著書を発表している。
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-東京・名古屋を疾走中の密室空間「ひかり号」から、男の姿が消えた! 人気評論家・磯部俊明がTV局の仕事を終え、人目を避けるようにして「ひかり号」に乗車。留守宅の妻・道子に怪電話がかかって来た。磯部を誘拐し、その証拠に真珠のネクタイピン、カフスセット、ブルーのハッカパイプを送るという。道子は茫然とした。磯部が愛用している四本のカラーパイプのうち、ブルーを選んで渡したのは、他ならぬ道子だったのだ。犯人は何故そのことを知っているのだ…?(「ひかり号で消えた」より) 密室・アリバイトリックの名手が贈る、珠玉のミステリ短編集。 *トリオプレーの密室殺人 *聖書と札束 *殺意の二重奏(デュエット) *金と女の結末 *麻薬(ヤク)は囮さ *聞き慣れた声 *喪失の傷痕 *ひかり号で消えた ●大谷羊太郎(おおたに・ようたろう) 1931年、東大阪市に生まれる。慶応大学文学部国文学科中退。大学在学中にプロミュージシャンとしてデビュー。芸能界で過ごした後、1970年に『殺意の演奏』で第16回江戸川乱歩賞を受賞。翌年より推理作家専業。トリック中心の推理小説を120冊以上発表。近年は時代小説でも多くの著書を発表している。
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3.5事件の謎、人の心――鍵師が錠前とともに開けるのは? 仕事も住む場所もないニート青年の孔太は、人生を悲観してマンションの屋上から飛び降り自殺を図った。通りかかった心晴に助けられ、東京の下町、谷中銀座商店街のはずれにある鍵屋、野々村十六堂に住み込みで働くことになる。小晴は介護士として働くかたわら、十六堂の手伝いもしていたのだ。十六堂の主は、鍵師・野々村多聞。孔太はそれまでピッキングで窃盗を繰り返すコソ泥のようなことをしていたが、心晴の指導を受け、多聞の仕事を見ることで、鍵師としての力を身につけていく。「最強の錠前」といわれる「ガヴィニエスの錠前」を開錠し、警察も秘密裡で追う窃盗犯“鍵師ギドウ”の存在を知った孔太は、師匠・多聞たちとその跡を追うが――。ラストで明かされる「秘密」の鍵をあなたは見つけられるか!? 社会派ミステリーを得意とする著者の新境地!
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-エジプト古代文明やピラミッドの謎、神仏やパワースポットのミステリー、占い師としての経験や霊的体験を生かした作品4点を収録した合本版。 『エジプト&大ピラミッド~もう一つの眼~』~エジプト旅行と研究者の視点で、ピラミッドについてまとめた本。ヌビアのコーヒー占い体験も! 『クフ王出現』~ギザの大ピラミッドに関するミステリー歴史小説。冒険家ヴァイズは「王の間」の天井裏で世紀の大発見をもくろむが。 『スピリチュアルヒーラー・龍岡凪子以前』~平凡なOLがパワースポットツアーに参加したのをキッカケに見えない世界に足を踏み込んでゆく。 『闇の中の「眼」』~札幌の神社や公園を巡るスピリチュアル番組をきっかけに心霊体験に巻き込まれて。
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