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  • 霊能教師・松宮龍明シリーズ 家憑
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    ホラー雑誌「マカシギ」に中途採用された月夜野佐代子は、それまで実家のある秩父で地元紙の編集をしていたが、不便ということもあり、都内に引っ越すことにした。著・田島みるくの霊能教師・松宮龍明シリーズ
  • 霊能教師・松宮龍明シリーズ 浮遊霊
    -
    その日は朝から霧が立ち込め、ミルクを流したような底に町は沈みこんでいた…。プラットフォームには無数の粒子が侵入し、電車を待つ人間を亡霊に変えた。ホラー雑誌「マカシギ」編集部でライターの万条涼子とカメラマンの高浜潔が…。著・田島みるくの霊能教師・松宮龍明シリーズ
  • 晩鐘 上
    3.0
    1~2巻652~702円 (税込)
    佐藤愛子九十歳・奇跡の話題作、待望の文庫化! 老作家・藤田杉のもとにある日届いた訃報――それは青春の日々を共に過ごし、十五年間は夫であった畑中辰彦のものだった。 「究極の悲劇は喜劇だよ」 辰彦はそういった。 それにしても、どうして普通じゃ滅多にないことばかり起るのか。 当時の文学仲間たちはもう誰もいない。 共に文学を志し、夫婦となり、離婚の後は背負わずともよい辰彦の借金を抱え、必死に働き生きた杉は、思う……。 あの歳月はいったい何だったのか? 私は辰彦にとってどういう存在だったのか? 杉は戦前・戦中・そして戦後のさまざまな出来事を回想しながら、辰彦は何者であったのかと繰り返し問い、「わからない」その人間像をあらためて模索する。 枯淡の境地で、杉が得た答えとは。 『戦いすんで日が暮れて』『血脈』の系譜に連なる、かつて夫であった男と過ぎし日々を透徹した筆で描く、佐藤愛子畢生の傑作長編小説。
  • 花咲舞が黙ってない
    4.3
    その日、東京第一銀行に激震が走った。 頭取から発表されたライバル行との合併。 生き残りを懸けた交渉が進む中、臨店指導グループの跳ねっ返り・花咲舞は、ひょんなことから「組織の秘密」というパンドラの箱を開けてしまう。 隠蔽工作、行内政治、妖怪重役……このままでは我が行はダメになる! 花咲舞の正義が自行の闇に切り込む痛快連作短篇 ****** 2024年4月 今田美桜さん主演でドラマ化されました!
  • まほろ駅前狂騒曲
    4.4
    まほろ市は東京都南西部最大の町。 駅前で便利屋「多田便利軒」を営む多田啓介と、 居候になって丸二年がたつ行天春彦。 二人のもとに、かつてない依頼が…… それは、夏の間、四歳の女の子「はる」を預かること。 慣れないことに悪戦苦闘する二人に、忍び寄る「魔の手」! まほろ市内で無農薬野菜を生産販売する「家庭と健康食品協会」の幹部・沢村。 まほろの裏社会を仕切る、若きボス・星。 地元のバス会社・横浜中央交通(横中)に目を光らす岡老人。 彼らのおかげで、二人は前代未聞の大騒動に巻き込まれる! 文庫特典 短篇「サンタとトナカイはいい相棒」収録。 解説・岸本佐知子(翻訳家)。 太っ腹の全528ページ。見た目は「最厚」、中身は最高! 『まほろ駅前多田便利軒』『まほろ駅前番外地』に続く、 三浦しをんが心血をそそいだ「まほろシリーズ」 堂々の完・結・篇!
  • 侵入者 自称小説家
    3.0
    「殺人事件を被害者の遺族をキャストにした再現劇で解決しよう!」。自称小説家による異様な企ての結末は? 北区十条でクリスマスの朝に発見された一家4人の惨殺死体。迷宮入りが囁かれる中、まだデビューも果たしていない“自称小説家”塚田慎也のもとに、事件の遺族から調査の依頼を受ける。以前、彼が自費出版した未解決の資産家夫婦殺人事件のルポが目にとまり、白羽の矢が立ったのだ。 塚田が調査を進める中で見えてくる、二つの事件の奇妙な共通点。やがて塚田は、あるアイデアを思いつく。遺族をキャストに事件現場で再現劇を行い、犯人をあぶり出すそうというのだ。果たしてこの異様な試みの結末は!?  「自称小説家」の一人語りから、彼が取材した情報を元に書く「〔創作〕『サクリファイス』」という原稿、彼が前に書いた「〔ノンフィクション〕板橋資産家夫婦殺人事件」の原稿、そして、再現劇のシナリオ「脚本『侵入者――Pierrot』」と、様々なテクストが入り混じる、著者得意の叙述トリックが炸裂する。 大好評の折原一「○○者」シリーズ最新刊。狂気の再現劇の観客、それはあなたです。
  • 合本 晩鐘 【文春e-Books】
    -
    1巻1,324円 (税込)
    佐藤愛子九十歳・奇跡の話題作、待望の文庫化! 老作家・藤田杉のもとにある日届いた訃報――それは青春の日々を共に過ごし、十五年間は夫であった畑中辰彦のものだった。 「究極の悲劇は喜劇だよ」 辰彦はそういった。 それにしても、どうして普通じゃ滅多にないことばかり起るのか。 当時の文学仲間たちはもう誰もいない。 共に文学を志し、夫婦となり、離婚の後は背負わずともよい辰彦の借金を抱え、必死に働き生きた杉は、思う……。 あの歳月はいったい何だったのか? 私は辰彦にとってどういう存在だったのか? 杉は戦前・戦中・そして戦後のさまざまな出来事を回想しながら、辰彦は何者であったのかと繰り返し問い、「わからない」その人間像をあらためて模索する。 枯淡の境地で、杉が得た答えとは。 『戦いすんで日が暮れて』『血脈』の系譜に連なる、かつて夫であった男と過ぎし日々を透徹した筆で描く、佐藤愛子畢生の傑作長編小説。
  • アダージョの恋
    -
    1巻605円 (税込)
    十年以上も前に終わったはずの男と女の不思議な関係。かつては売れっ子のライターだった男は鎌倉に住み、有閑の夫人や女医との付き合いに明け暮れる。酒に溺れ睡眠薬を多用するおとこを、かつての恋人だった「私」は優しく見守る(表題作「アダージョの恋」)。高校時代の女友達との久しぶりの邂逅で、遠い昔のことを思い出しながらも現状の生活を探り合ったり(「迷子が笑った」)、雄の飼い猫は飼い主の私に欲情する、訪れる男たちにも嫉妬し、彼らの服などにおしっこをする(「猫のヒゲ」)、若手俳優のベテラン役者への嫉妬に付き合う女優の気持ちの揺れ(「砂の花」)、甘味評論家の取材を通してその夫婦の生活のただなかに入ってしまうフリーライター怒りと困惑(「ようかん」)、など、様々な場面の男と女の嫉妬と愛情を描く5編を収録。
  • 竹取物語/伊勢物語/堤中納言物語/土左日記/更級日記
    4.1
    絢爛豪華に花開いた平安王朝の珠玉の名作を、人気作家による新訳・全訳で収録。最古の物語「竹取物語」から、一人の女性の成長日記「更級日記」まで。千年の時をへて蘇る、恋と冒険と人生。 竹取の翁が竹の中から見つけた“かぐや姫”をめぐって貴公子五人と帝が求婚する、仮名による日本最古の物語、「竹取物語」。在原業平と思われる男を主人公に、恋と友情、別離、人生が和歌を中心に描かれる「伊勢物語」。「虫めづる姫君」などユーモアと機知に富む十篇と一つの断章から成る最古の短篇小説集「堤中納言物語」。「男もすなる日記といふものを、女もしてみむとしてするなり」、土佐国司の任を終えて京に戻るまでを描く日記体の紀行文、紀貫之「土左日記」。十三歳から四十余年に及ぶ半生を綴った菅原孝標女「更級日記」。燦然と輝く王朝文学の傑作を、新訳・全訳で収録。 解題=島内景二 解説=池澤夏樹 月報=小川洋子・津島佑子
  • ファインボーイ ~競馬を愛するあなたのために~
    -
    1巻275円 (税込)
    倒産し流浪の日々を過ごす輪島は、ウインズの看板を見つけて競馬に興味を持つ。ウインズで出会う競馬好きな人々との出会いの中で、輪島は再起を図る力を得る。ファインボーイに思いを込めて輪島は馬券を買う――。
  • 凍った蜜の月
    3.0
    死ぬほど愛した男が、逃げてゆく。この愛を失うなら、本当に死のうとすら思った――。求めれば求めるほど、遠くなる愛、つのる欲望。恋に溺れる女の心と体を描いた表題作「凍った蜜の月」ほか全6篇。からだの内に「月」を抱えて生きる女たちの、どうしようもない思いと、満ちては欠ける「月」のように、はかなく変化する男と女の関係を、エロティックに描いた短篇集。
  • 危険な食卓
    3.6
    健康至上主義の妻と美食家の夫の晩餐は、殺意が隠し味の特別料理。(『危険な食卓』) がさつな嫁に耐える姑の、穏やかな顔の下にある、もうひとつの顔。(『天使の棲む家』) 21年ぶりに電話をかけてきた同級生の魂胆。(「同窓の女」) 妻と夫、姑と嫁など、普通の人々のありふれた日常に芽生える小さな悪意、殺意の兆し。人間の心理を、恐怖というスパイスをきかせて鮮やかに料理した極上のメニュー8編。
  • 倒錯の庭
    3.3
    電灯を消した仄暗い部屋の中で、私は今、竹彦と一緒にキノコを食べている。ヌメリイグチという名の、黄色い湿ったキノコだ。(「倒錯の庭」) 恋という病に憑かれた男と、溺れゆく女の、頽廃と官能に満ちた恐怖世界を描く表題作の他、人の心に巣くう危うく妖しい欲望に取材した3つの中編を収録。精密な筆致で描きだす人間心理の襞。サイコ・サスペンス集。
  • ぼぎちん バブル純愛物語
    4.3
    1980年代、東京。女子大生の沙耶は、アルバイト先の投資顧問会社で中年男「ぼぎちん」と出会い、恋に落ちる。倍近く年のはなれた男と女の、痛々しいほど激しく、ピュアな恋。だが、大金を手にしては使い果たす日々に、ふたりの感覚は麻痺し、やがて愛も疲弊してゆく。バブルという時代に翻弄された恋の行方をリアルに描いた名作。文化庁主催、現代日本文学翻訳作品に選出。
  • 壁の花
    1.0
    1巻495円 (税込)
    三十代、一人暮らし、猫飼い、仕事大忙し。縁遠くなる女の典型だ。当時女子大生だった私も、今では立派な業界ババアになった。かつては自分が嫉妬させ、相手を卑屈にさせるほうだったのに、今は、自分が嫉妬し卑屈になる立場に回ってしまったのだ。(本文より)  まだ独身ゆえに降りかかる災難とパワフルに闘う、35歳のコスメライター・中西加奈の幸せさがし。キャリアウーマンの心の葛藤を描いた長篇小説。 ●横森理香(よこもり・りか) 作家、エッセイスト。現代女性をリアルに描いた小説と、女性を応援するエッセイに定評があり、『40代大人女子のための“お年頃”読本』がベストセラーとなる。代表作『ぼぎちん バブル純愛物語』はアメリカ、イギリス、ドイツ、アラブで翻訳出版されている。東京渋谷でコミュニティサロン「シークレットロータス」を持ち、「ベリーダンス健康法」の講師としても活躍。
  • エステマニア
    5.0
    1巻495円 (税込)
    綺麗になることは、快楽なのだ。小学校時代から十年以上も容姿コンプレックスに悩む典子は、美しい自分を夢見て、人知れずあらゆるエステ、ダイエットを試みる。だがその都度、失敗を繰り返すばかり。それは、男性に愛されるための闘いなのだ。わかっていながら、深みにはまっていくエステの魔力と、せつない女心を描く体験的長編小説。 ●横森理香(よこもり・りか) 作家、エッセイスト。現代女性をリアルに描いた小説と、女性を応援するエッセイに定評があり、『40代大人女子のための“お年頃”読本』がベストセラーとなる。代表作『ぼぎちん バブル純愛物語』はアメリカ、イギリス、ドイツ、アラブで翻訳出版されている。東京渋谷でコミュニティサロン「シークレットロータス」を持ち、「ベリーダンス健康法」の講師としても活躍。
  • ファナという名の猫
    -
    1巻495円 (税込)
    「全部ウソだったらいいのに。ファナが死んだんじゃなくて、迷子かなんかで、ボロボロになって、どっかからひょっこり帰ってくればいいのに」あまりにもつらくて、私はもう生きていたくなかった。耐えられない。この悲しさは、痛すぎた。怖いくらい、悲しいのだ。(本文より)  長年ずっと一緒に暮らしてきた愛猫を病気で失ったため、周りに当たり散らし、仕事のせいにして、自分を責め続ける…。そして、ペットロス症候群に陥った著者が取った行動とは。 ●横森理香(よこもり・りか) 作家、エッセイスト。現代女性をリアルに描いた小説と、女性を応援するエッセイに定評があり、『40代大人女子のための“お年頃”読本』がベストセラーとなる。代表作『ぼぎちん バブル純愛物語』はアメリカ、イギリス、ドイツ、アラブで翻訳出版されている。東京渋谷でコミュニティサロン「シークレットロータス」を持ち、「ベリーダンス健康法」の講師としても活躍。
  • 水夢 swim
    -
    1巻495円 (税込)
    ぼく、もう、それに気がついちゃったんだもん。だれかが、どこかから、ぼくを、デンパでソージューしてるんだ。ううん、ぼくだけじゃないよ。とうさんも、かあさんも、それに、せんせいだって、みーんな、ほんとはロボットなんだから……。(「ぼくはロボット」より)  SF、幻想、コメディなど、日常から非日常へうつろう不可思議な印象を残すショートストーリー11篇を収録。 *ぼくはロボット *大王を待ちながら *路傍の罠 *地球空洞説 *水夢 ~swim~ *アインシュタイン保護区の密猟者 *豚が翔んでいる *地獄塾 *来たれ、超人類! *企業戦士クレディター *不思議もものき探検隊 ●川又千秋(かわまた・ちあき) 1948年、北海道小樽市生まれ。作家、評論家。慶應義塾大学文学部卒。学生時代よりファン活動を始め、SF専門誌で評論を発表。『火星人先史』で第12回星雲賞を、『幻詩狩り』で第5回日本SF大賞を受賞。他に『ラバウル烈風空戦録』シリーズ(中央公論社)、『火星の白蛇伝説』(中央公論新社)、『翼に日の丸』(角川書店)など著書多数。
  • 夢都物語
    -
    1巻495円 (税込)
    「タブロウからの連絡を待て」指示はそれだけだった。タブロウからの連絡を待つ……それが、わたしに課せられた使命だった。しかし何か、もっとも重要なことを、わたしは思い出せずにいるか、教えられていないに違いなかった。そして恐らくは、それを見つけるために……わたしは、こうして旅を続けねばならないのだった。  上海、イスタンブール、レニングラード、パリ、東京など、古い歴史を持つ都市を舞台に、夢幻の物語が展開する。 ●川又千秋(かわまた・ちあき) 1948年、北海道小樽市生まれ。作家、評論家。慶應義塾大学文学部卒。学生時代よりファン活動を始め、SF専門誌で評論を発表。『火星人先史』で第12回星雲賞を、『幻詩狩り』で第5回日本SF大賞を受賞。他に『ラバウル烈風空戦録』シリーズ(中央公論社)、『火星の白蛇伝説』(中央公論新社)、『翼に日の丸』(角川書店)など著書多数。
  • 居場所が無い もうひとりのなつか
    -
    幼いころから、皆といても独り温度が違うと感じていた。なつかの身に起こる出来事ひとつひとつに、何を感じ、どう考えるのか。これまで描かれなかった「なつかの心の声」が全編に響き渡っています。 自分のことをいちばんに愛してくれている養父母、おじいちゃん、良一先生、百合奈、ユースケ、老人、そして実母の存在。長い反抗期を通りぬけた先に、なつかがたどり着いた「自分の居場所」とは。
  • 相棒はドM刑事1 女刑事・海月の受難
    3.3
    1~3巻572~880円 (税込)
    神奈川県警港みらい署の若手女性刑事・菱川海月。署内で「女の子」扱いされ捜査の蚊帳の外に置かれることを不満に思っていたところ、後輩とコンビを組むことに。その後輩・亘善は頭脳明晰なイケメンだが、気の短い海月に叱り飛ばされたり殴られるたびに悦ぶ、とんでもないドM。海月は、嫌々ながら彼と捜査をすることになり……。横浜で起きるいっぷう変わった事件にSMコンビが挑む!
  • ミチルさん、今日も上機嫌
    3.7
    45歳、職なし、バツイチ、彼氏なし。ミチルにあるのは元夫から譲られたマンションと貯金の三百万円。若くて可愛くてチヤホヤされたバブルの頃が忘れられず、そうかといって将来に不安がないわけでもない。恋愛、子供、親、仕事。あたし、これからどうするんだろう――。それでもミチルはめげずに前を向く。時代の波に翻弄されながらも懸命に今を生きる女性に贈るハートフルストーリー。
  • 怪談
    3.6
    大切な人の突然の死。魂だけでもいつも傍にいて欲しいと願う気持ちが、見えない何かを引き寄せるのかもしれない。二十年前、男友達が自死した。彼の想いを素直に受け入れられなかった若い自分。そして今、恋愛に失敗し、仕事にも行き詰まった私は、様々な思いを抱え彼が最後に泊まった岬のペンションを訪れる――(「岬へ」)。生と死のあわいに漂う不確かな存在を、妖しく描き出す幻想怪奇小説集。
  • 天才たちの値段 美術探偵・神永美有
    3.4
    「その絵がもし贋物なら、見た瞬間、苦みを感じ、本物なら甘みを覚えます」。美術品の真贋をその舌に感じる味覚で見抜く美術コンサルタント・神永美有。 短大の美術講師・佐々木昭友にもたらされた、「ボッティチェッリの『秋』が発見された」との情報、半信半疑で出かけた佐々木だが、同席した神永は絵を見た瞬間、強烈な甘みを感じたという。「秋」はイタリア・ルネッサンス期の巨匠の真筆なのか、それとも手の込んだ贋作なのか?  ボッティチェッリ、フェルメールから正倉院御物、江戸時代の涅槃図まで、美術にまつわる謎を解く5篇。 解説・大津波悦子
  • 孤舟
    3.4
    大手広告代理店の上席常務執行役員まで務めた大谷威一郎。関連会社の社長ポストを蹴って定年退職した。バラ色の第二の人生を思い描いていたが、待ち受けていたのは夫婦関係と親子関係の危機。そして大きな孤独だった。犬のコタロウが側にいるだけのさみしい日々がつづく。人生最大の転機を迎え、威一郎の孤軍奮闘が始まる。定年退職後、いかに生きるかという一大社会問題に肉迫した異色の傑作長編。
  • 思い出は満たされないまま
    3.5
    東京・多摩地区在住のフリーター・甲田には認知症の母がいる。母の介護を口実に仕事を辞めたのに団地の自治会役員を押し付けられてしまう。住民の自分勝手なクレームに翻弄される毎日。遂に近くに住み着いたホームレスの男性を追い出せと言われ……(「団地の孤児」)。マンモス団地に住み暮らす人々の日常と街の様相を描いた7つの連作短編集。この一冊には理屈を超えて、感情を揺さぶるパワーがある。
  • 花屋「ゆめゆめ」で花香る思い出を
    4.0
    自転車のチェーンが外れて花屋「ゆめゆめ」の店先に頭から突っ込んでしまった蕾は、それをきっかけに秘密の力を持ってしまって―。 そんな蕾が、フローラル王子と呼ばれる店員の咲人と、魔王と恐れられる店長の葉介と一緒に、花屋「ゆめゆめ」でバイトしながら、お客様のトラブルや事件を、お花を使って解決します! 少し不思議でちょっと泣ける、読めば必ずほっこりとした気持ちになれる物語です。
  • おしい刑事
    3.3
    推理力抜群で華麗に犯人を追い詰めるのに、いつも最後の最後で詰めが甘く、イケメンの後輩・横手に手柄をとられてしまう押井敬史巡査長。 そんな彼を周囲は愛ある上から目線で“惜しい刑事”と呼ぶ。 完璧に事件を解決し、不本意な呼び名を返上すべく奮闘する押井。 でも、やっぱり今日もまた……。 日本一残念な刑事が挑む6つの難事件。 腹筋崩壊の連作ミステリ。
  • 失格社員(新潮文庫)
    3.6
    1巻781円 (税込)
    嘘つき社員に傲慢部長、モーレツ執行役員にゴマスリ常務──不祥事の元凶がオフィスにはあふれている! サラリーマンが守るべき掟を「モーセの十戒」に擬えて、コミカルにシニカルに描く。秘かに転職を目論む銀行員の心の内は……「二神に仕えるなかれ」、セクハラ対策を担当していながら、生保の中堅幹部はなぜセクハラに陥ったのか……「汝、姦淫するなかれ」など、傑作十篇収録。
  • 白骨温泉殺人事件
    -
    吹雪に消えた美女。秘湯に沈むスーツ姿の男。白濁の湯に隠された真実を追え! ベテラン警部・志垣vs.若手エリート警部・夏目、二人の推理合戦の行方は!? 温泉宿の露天風呂にスーツ姿の男の変死体!?――亡くなった男と一緒に宿泊していたのは、前の晩、吹雪で立ち往生していたところを、警視庁捜査一課のエリート警部・夏目大介が、助けた女だった。しかし、事件発生後、女は忽然と姿を消してしまう。一方、ベテラン警部・志垣も、奇しくも同じ宿を訪れ……。期せずして同じ事件に関わることになった二人の刑事が、推理の末に辿り着いた哀しい真実とは。人気旅情ミステリー。

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  • 激情次長―不正融資を食い止めろ―(新潮文庫)
    4.0
    1巻814円 (税込)
    大洋栄和銀行の上杉健は、問題があると思えば上司や官僚であろうと容赦しない広報部次長だ。横領、派閥抗争、大蔵省接待、インサイダー取引。数々の苦難を持ち前の正義感で乗り越えてきた上杉に、未曾有の金融不祥事が立ちはだかる! 隠蔽を図る経営幹部たち。腐敗が極限にまで達した銀行の膿を出し切ることはできるのか? 企業エンタテインメントの傑作。『さらば銀行の光』改題。
  • 化身 上巻
    3.0
    1~2巻825~880円 (税込)
    人気の文芸評論家である秋葉大三郎は、妻子と別れ、史子という女性とつき合っていた。ある日、銀座のクラブで働く、遥かに若い霧子と運命の出逢いをする。鯖の味噌煮が好きだという初心な霧子が秘めた女としての蕾に心惹かれ、和の食や風物を教え、ともに旅をし、理想の女性として変貌させようとひたすら愛を注ぐ。そして彼女は大いに成熟していくのであった。華麗なる絵巻物のような男女小説の傑作。
  • ツナグ(新潮文庫)
    4.3
    一生に一度だけ、死者との再会を叶えてくれるという「使者(ツナグ)」。突然死したアイドルが心の支えだったOL、年老いた母に癌告知出来なかった頑固な息子、親友に抱いた嫉妬心に苛まれる女子高生、失踪した婚約者を待ち続ける会社員……ツナグの仲介のもと再会した生者と死者。それぞれの想いをかかえた一夜の邂逅は、何をもたらすのだろうか。心の隅々に染み入る感動の連作長編小説。
  • ウエストウイング
    4.1
    設計事務所のOLネゴロ、絵が得意な小5のヒロシ、土壌解析会社の若手サラリーマンのフカボリ──3人の人生が雑居ビルの物置場で交差する。人が誰かとつながり、影響を与えあっていくことのかけがえなさを、圧倒的なディテールで明るく描いた傑作長編小説。
  • 見上げた空は青かった
    4.0
    1巻1,155円 (税込)
    ユダヤ人への迫害が厳しくなるドイツで、親と離れ、ドイツ人の戦争孤児といつわり、妹と二人で隠れ家にくらすユダヤ人の少女、ノエミ―。 空襲が激しくなった東京から、家族と離れ、田舎に疎開している日本人の少年、風太―。 戦争末期を生きる二人の少女と少年が見たものは?
  • ポケットマスターピース01 カフカ
    4.3
    カフカの文学は、映像的であるという印象を与えながらも一つの映像に還元できないところに特色がある。『変身』のグレゴール・ザムザの姿も言語だけに可能なやり方で映像的なのであって、映像が先にあってそれを言語で説明しているわけではない。……読む度に違った映像が現れては消え、それが人によってそれぞれ違うところが面白いのである。この機会にぜひ新訳でカフカを再読して、頭の中の映画館を楽しんでほしい。(多和田葉子・解説より)
  • 裏面:ある幻想的な物語
    3.5
    巨万の富を持つ謎の人物パテラが中央アジア辺境に建設した〈夢の国〉に招かれた画家は、ヨーロッパ中から集められた古い建物から成る奇妙な都に住む奇妙な人々と出会う。画家はこの街の住民となり、数々の奇怪な体験をするが、やがてパテラの支配に挑戦するアメリカ人の登場と時を同じくして、恐るべき災厄と混乱が都市を覆い始める。幻想絵画の巨匠クビーンが描くグロテスクな終末の地獄図。作者自筆の挿絵を収録。
  • 我が心は石にあらず
    3.8
    1巻1,320円 (税込)
    会社のエリートで組合のリーダーだが、一方で妻子ある身で不毛な愛を続ける信藤。運動が緊迫するなか、女が妊娠し……五十年前の高度経済成長と政治の時代のなか、志の可能性を問う高橋文学の金字塔!
  • 散り行く花
    3.7
    1巻1,672円 (税込)
    止むに止まれぬ動機から女性たちが犯した犯罪。彼女たちの前に現れたのは、美人画で有名な人気絵師だった。「その美を僕の手で永遠に残してみたい」とモデルを頼む一方、幾重にも隠したはずの罪にも巧みに迫っていく。思いもよらない一点から論理的に真相が導き出される鮮やかさ。「このミステリーがすごい!」大賞優秀賞受賞作家がついに書きえた新たな傑作!
  • 樹液そして果実
    4.0
    『若い藝術家の肖像』と『ユリシーズ』を素材にした刺戟的で創見に満ちたジョイス論を幕開けに、『源氏物語』を世界的視野で分析し、後鳥羽院と折口信夫の驚くべき関係を語る。そして、鴎外、紅葉、谷崎から大岡昇平、吉行淳之介までを論じ、さらには金屏風とは何かを探求する。王朝和歌から20世紀のモダニズム文学までを一望する文藝評論集。
  • 好色一代男/雨月物語/通言総籬/春色梅児誉美
    4.0
    江戸、そして大坂――百花繚乱に咲き誇った、17世紀から19世紀の江戸期の文学。井原西鶴・上田秋成・山東京伝・為永春水の、粋で美しく鮮やかな四作をすべて全訳・新訳で収録。 解説=池澤夏樹 解題=佐藤至子 月報=田中優子・宮部みゆき
  • 捕食
    3.8
    蘭の花に擬態するハナカマキリみたいに、まぎれ込んでしまったほうがいい、捕食者に気づかれないように。そう言って、いづみはするりとトラウマを抱えた真尋の心に入り込んできた。彼女と一緒なら、自分は変われる。いづみに憧れ、彼女のようになりたいと願ったのに……。あなたは誰? なんのために私に近づいてきたの? 不安に駆られ、いづみの過去をたどっていくと、何人もの女が、彼女の周りで姿を消していた――。真相に迫る真尋は、ついに彼女のおぞましい姿を目にしてしまう。『強欲な羊』『ゴーストフォビア』を凌駕する、戦慄のサスペンス。
  • 詩集 憂鬱
    -
    1巻880円 (税込)
    “彼を愛して 私は私になった”「塔」「生きて」「白い憂鬱」「林」「貴方 ~星になって~」「棺」「森の魔物」「別れ」「鉄線」「憎しみ」「炎」「花びらと棘」「姫百合」「憂鬱を越えて」「虹」やさしくて切ない15篇の詩があなたの心に染みわたる。なぜ人は、こんなにも傷を負い、ボロボロになっても、人を愛し続けるのか……?愛する人を失っても、愛は消えない。行き場を失った消えない愛を綴った、『吊るされた永遠』に続く待望の2作目。

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  • NHK「100分de名著」ブックス ルソー エミール 自分のために生き、みんなのために生きる
    4.0
    1巻935円 (税込)
    少年の成長過程を通して語られる教育論『エミール』は、民主主義社会を担う、自立した人間のあり方を問う人間論でもあった。真に自由な人間を育てるために必要なこととは何か? 現代の実践的哲学者が、稀代の思想家を掘り下げる。 [内容] はじめに 真に自由な人間を育てるために 第1章 「自然」は教育の原点である 第2章 「好奇心」と「有用性」が人を育てる 第3章 「あわれみ」が社会の基盤になる 第4章 理想社会のプログラム ブックス特別章 自由に生きられるための条件を考える 読書案内 ルソー 略年譜 あとがき
  • 暗殺者の飛躍 上
    4.2
    CIAの抹殺指令が解除され、フリーランスとしてCIAの仕事を請け負うことになったグレイマンは、逃亡して犯罪組織に匿われた中国サイバー戦部隊の天才的ハッカーの行方を突き止める任務を帯び香港に赴く。中国側の目を欺くため当のハッカー暗殺を引き受ける偽装をするが……人気シリーズ怒濤の新章に突入!
  • カラーコート
    -
    1巻968円 (税込)
    <<日本ドッジボール協会 推薦作品>>みんなで行くんだ、あの舞台へ!!東日本大震災で家族を亡くした翔、虎之助、愛海は、傷つきながらも競技ドッジボールに打ち込んでいた。個性豊かなチームメイトに、心に傷を負った転校生ふたばも加わり、彼らの小学生最後の夏が始まる。チームメイトとの衝突、叶わない恋、強力なライバル……様々な困難が降りかかるなか、彼らはそれぞれの想いを抱え、全国大会の舞台「カラーコート」を目指す-。『アザユキ』の式田亮が描く、青春群像小説。

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  • 黒衣の花嫁
    3.9
    ジュリーと呼ばれた女は、見送りの友人にシカゴへ行くと言いながら、途中で列車をおりてニューヨークへ舞い戻った。そして、ホテルに着くと自分の持ち物からイニシャルをすべて消していった。ジュリーはこの世から姿を消し、新しい女が生まれたのだ……やがて、彼女はつぎつぎと五人の男の花嫁となった――結婚式も挙げぬうちに喪服に身を包む冷酷な殺人鬼、黒衣の花嫁に。巨匠ウールリッチの黒のシリーズ劈頭を飾る名作。
  • 海難救助船スケルトン 座礁した巨大石油タンカーを救出せよ!
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    フレデリック・フォーサイス絶賛の海洋サスペンスアクション! 緊急救難要請受診! 「ロシアの超巨大タンカーが座礁! 石油流出を食い止め、救出せよ! 」 倒産寸前のサルベージ会社が受診したSOS ライバルを出し抜き、石油採掘権を獲得せよ 起死回生を賭けた一発勝負の行方は、 世界を救う大仕事へと発展する── ◇海外レビューでも絶賛! 読むに値する、独創的な物語だ! 原油を満載した世界最大のタンカーがアラスカ沖で座礁したらどうなるのか? スピード感にあふれ、技術描写は正確かつ適度。 ――フレデリック・フォーサイス「ジャッカルの日」/NYタイムズベストセラー作家 クライヴ・カッスラーやジェームズ・ロリンズらに劣らないツイストが、 読者を興奮のアクションとアドベンチャーの世界にいざなう。 しっかりつかまっていないと、嵐の海に投げ出されること必至! ――ブレット・バトルズ/「掃除屋クイン」シリーズ デビュー作とは思えない雰囲気のあるスリラー! 専門的な知識と高まる緊張感を組み合わせ、予期せぬ急展開に息を飲む。 必読の一冊! ――アラン・レバロン/NYタイムズベストセラー作家 あなたはこの未知の世界で目もくらむ体験をすることになる。 読み始めたら、海と巨大タンカーの世界に引きこまれ、 物語にくぎ付けになること間違い無し! ――デビッド・ダン「鷲の眼」/USAトゥデーベストセラー作家 コリダンとウェイドは、海洋冒険小説ファンなら誰もが堪能できるスリラーの傑作を紡ぎだした。 一見、クライヴ・カッスラー作品を思わせるが、コリダンとウェイドは海について知り尽くしており、レスキューの場面になると強烈な個性を発揮する。 海洋ものが読みたいと思うアドベンチャー好きにとって、格好の作品であることに疑う余地はない。 ――Booklist 〈あらすじ〉厳冬を迎えようとするベーリング海で、世界最大級を誇るロシアの超大型タンカーに火災が発生。タンカーは大量の原油を積んだまま、すべての制御を失って浅瀬に乗り上げた。アラスカのサルベージ船〈スケルトン〉のソニー・ウェイド船長は、タンカーが発した緊急救難要請を受信。サルベージに成功すれば、傾いたビジネスを立ち直らせ、路頭に迷いかけている自分やクルーたちを救うことができる。即座に出港を決意するソニーだったが、過去に因縁のあるライバル社もまた、最新鋭船の投入を決断していた。ライバル社との激しいレースを繰り広げるなか、ソニーたちは座礁したタンカーに隠された衝撃の新事実を目の当たりにする。果たして、未曾有の危機を乗り越えてタンカーを引き揚げることができるか!?
  • NHK俳句 作句力をアップ 名句徹底鑑賞ドリル
    4.5
    1巻1,320円 (税込)
    季節が巡ってくるたびに引用される名句を、クイズ形式で学べる「読むドリル」。季語や切字、難解難読、間違いやすい文法、発想法などの質問と、詳しく掘り下げた解答が実作力アップに役立つ。作者の境遇・時代背景なども解説され、名句の名句たる所以が見えてくる一冊。
  • きみを殺すための5つのテスト
    -
    1巻1,430円 (税込)
    美術大学の写真学科に通う僕は、映像学科の少し変わった女の子、小夜と出会う。彼女はなぜか、限られた人としか仲良くなろうとしない。撮ることは好きなのに、自分が撮られることは頑なに嫌がる。まるで、自分の記録が残ることを恐れるかのように。避けられていると感じながらも、僕はきみに惹かれていく。きみも、少しずつ心を開いてくれるように思えた。しかし告白した僕に、きみは言った――「誕生日まで、待って」。その時はまだ、きみが抱えている秘密を、僕は知らなかった。5つの質問が、きみを殺さなければいけないテストになるなんて、僕は知らなかった。『小説家になろう』で連載、人気を博した号泣必至のピュアラブストーリー。
  • 第二十二回平成独楽吟
    -
    1巻110円 (税込)
     福井に生きた幕末の歌人、橘曙覧が「たのしみは~とき」の形で詠んだ「独楽吟」。福井市では、貧しさの中にあっても心豊かに生きていた郷土の歌人、橘曙覧の世界に学び、生活の中で感じた身近な楽しみを詠んだ歌を「平成独楽吟」として募集しています。また、「万葉集や実朝以来の歌人」と正岡子規に絶賛された曙覧にちなみ、一般短歌もあわせて募集しています。  この作品集は、平成28年度(第22回)の入賞作品と、審査員長による評を掲載。入賞者の日常に訪れた「たのしみ」について触れることができる内容となっています。  曙覧の「独楽吟」に註・歌意・解説を付けた解説本『全訳註 独楽吟』や過去の平成独楽吟も配信中です。【※本作品はブラウザビューアで閲覧すると表組みのレイアウトが崩れて表示されることがあります。予めご了承下さい。】
  • 道順は彼女に訊く
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    これは謎についての小説ではなく、関係についての小説である 一人のフリー・ライターがいる。彼は引越しに伴う書類の整理中、ふと昔の雑誌記事に目を留める。5年前、25歳の女性が失踪したことをめぐる記事だ。記事と、その後どうなったかについて興味をそそられた彼は、取材を開始。多くの人物に会う。記事を書いたライター、失踪した女性の友人、両親……調べながら彼は、これは犯罪や事件ではなく、失踪者自身の意志ではないかと推測するに至る。そして作者が「あとがき」で書くように、小説の核心は、なぜ? という謎以上に女性を中心とした関係性そのものにあるのだ。 【目次】 第一章  五年前のこと 第二章  最初の取材者 第三章  裸婦は語る 第四章  暗室で夕食 第五章  写真と油絵 第六章  父親の見識 第七章  二階の部屋 第八章  上司や同僚たちが語る 第九章  それまでの一時間三十分 第十章  髪を切った女 第十一章 ひとり二役 第十二章 ふたたび最初の取材者 第十三章 詩人は結論を出した 第十四章 彼女が見たはずの恐怖 あとがき 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • 東京青年
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    「東京は激変するよ。だから東京を撮っておくといい」 1950年代から60年くらいの東京を舞台にした長篇小説。作家と同じヨシオ、という名前を持つ若者が登場する。彼が高校生から大学生にかけて接触する女性たちは、すべて年上だ。変わってゆこうとしている東京の街で、ヨシオは女性たちに学び、まだ何者でもない自分の中に核のようなものを作ろうとしている。そしてこの小説は高度成長期の、前を向いたエネルギーばかりでなく過去を確かめ、過去の連続の中に現在があることも大切にしている。そのことを端的に現すのが、この小説における写真の役割であろう。 【目次】 名前は仮にスーザン 肩はいかにセクシーか 美しき太腿のほとり 謎を記録する、謎を記憶する 可能性という謎 電話を受けているうしろ姿 あとがき 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • 主題と変奏
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    かつての家は現在の家だ 作家と女優がいる。同じ高校出身の旧知の仲だ。年齢は女優のほうが2歳上。ある日女優は、ふだんめったに乗らない京王線に乗り、車窓から、かつて自分が一時期を過ごしたことのあるなつかしい家がそのままで残っているのを発見する。その家には二人の鮮烈な思い出があり、二人の、女優であることと作家であることにつながっている。その家の近所の喫茶店もまた、20年以上の時を経過して、やはりまだ健在という演出も心憎い。二人は昔の思い出のつまったその家を訪ね、あらためて現在の輝きを更新する。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • 化粧して読書と映画
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    あなた専用の女優になること 誰かと付き合いたい、ということと少し違い、誰かの女になりたい、という願望を持った女性がいる。彼女はその願いをあっさりと実現させた。一人の男性の女として。その男性とは、男性が撮る写真を介して出会い、その出会いの瞬間から「この女性は女優だ」と彼は確信する。今では二人はピンク映画の監督と女優だ。二人はプライヴェートで愛し合いながらも、その最中に姉と弟の設定で会話をしたり、カメラの角度やシーンのことを話し合ったりする。彼が監督であれば、彼の女は専属女優なのだ。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • エロティック憂鬱
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    創作を通じて、憂鬱を外に出すこと 二人の女性がいる。一人は大きな体をしているがそれは本来、男性であったことと関係がある。二人は二人でいることによって、互いのエロスを充実させることができる。それがいささか通常と異なる形態を取ろうとも、そんなことは瑣末なことでしかない。互いに撮影をし、セルフ・ヌードを撮り、やがてその撮影行為の中に模造男根を挿入し……一人が言う。「自分の基本は憂鬱」なのだと。その「憂鬱」とバランスを取るのがエロティックな世界でありその「憂鬱」を自分の中で創作を通じて作り替え、外に出していくのだ。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • センティメンタルではない理由から
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    殺意と反射、その20年 20年。長い時間だ。20年かけて男は二人の女に会う。20年前は母親のほう。そして20年後の現在は娘のほう。二人は共に28歳である。20年前に自分の中に刻印されてしまった憎悪が男にはある。その20年前の出来事を描写するのに、〜た。〜た。〜た。の短いセンテンスをひたすら続けていく文体のアクションがすばらしい。さあそして20年後の今。男の憎悪はようやく解放の時を迎えるのだろうか。女も、男も、それぞれピストルを所持したその状態ではたしてどう展開するのだろうか? 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • ラハイナまで来た理由
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    イージー・チェアから見えた世界 ハワイ。作者・片岡義男の祖父が、父が住んだその場所のことを書いた渾身の長編。優れた農業技術者だった祖父。その息子である「僕」の父は、アメリカ軍の軍人だった。そして姉が異母姉であることが姉弟関係に微妙な影を落とす。アメリカと日本のあいだにあるハワイという場所にあった歴史。家族写真。アロハ・シャツ。コナのコーヒー。古いビートル。ヴェトナム戦争。エルヴィス・プレスリー。「僕」は今、父が作った庭を、父がイージー・チェアに座って絶命する瞬間も見ていたであろう庭を、同じ位置から見ている。 【目次】 ラハイナまで来た理由 片仮名ではスパム・アンド・エッグス パウ・ハナの美女 雛祭りに泣いた 雨の夜の映画 濡れた新聞とコナ・コーヒー 赤い帽子のバトロメ いつもその窓から見ていた 失われた路面電車 写真に添えたひと言 買って来たピッツアとロウソクの明かり 干潮時水位 カプリース・クラシック・クーペ ふたりで食べた林檎 父親のウクレレ 雨の朝のヒロ・マーチ エルヴィスで四ページ カリフォルニア生まれだ、ソバカスがある ファミリー・フォトグラフズ プールにも台風が来た プレート・ランチという幸福 ファイヴ・オーのなかのハワイ ウルパラクアの赤 まるで落穂拾いのように ホノルルで雑誌を作る そこを滑り下りる遊び 別れの磯千鳥 姉とエルヴィス・プレスリーの会話 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • 無人島へ連れていく人
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    すべてがうまくいく撮影の成り行き 写真家がいる。パートナーとして優秀な編集者もついて新しい写真集の企画が持ち上がる。写真家と編集者は語り合う。アイディアが拡がる。そして、瀬戸内の島でヌード、ということになる。これだけなら凡庸に聞こえかねないが、ここから完璧な島と完璧なモデルを見つけ出す。島は瀬戸内の歴史を色濃く残す奇跡のような島であり、モデルはその体の均衡、撮影に対する理解力など、パーフェクトだ。撮影が進んでいく様子が、次々に小気味よく描かれる。もっともらしい試行錯誤の場面などはなし。それが片岡義男の小説である。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • 個人的な雑誌 1
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    雑誌とは、リラックスした一つのトーンである 雑誌であり、同時に本でもある稀有の試みだ。前半部は片岡義男に対するインタヴュー、という形式が取られ、インタヴュアーのクレジットはないがどう考えても作家本人である。そして写真がくる。かつて自身が出演していたラジオ番組『気まぐれ飛行船』のスタジオを撮った貴重な1枚があったりする。セルフインタヴューには植草甚一さんの思い出が召還され、そして気が付くと、主題というほど前景化していないが作者の「フェミニズム」に対する深い関心がうかがえる。この雑誌=本には、あきらかな一つのトーンがある。 ※写真:片岡義男 【目次】 長いインタヴュー 『語ることによるエッセイ』1 7枚ずつひと組の、ジャズのLPをながめる 五十年まえの「名画」を二本、観た。そしてぼくは、昔の二枚目男優たちの限界を知った 彼の後輪が滑った あとがき 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • 個人的な雑誌 2
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    アメリカと日本の風景を、雑誌として集めてみる TVニュースを通した、アメリカ的光景の観察。愛してやまない東京湾岸の風景を中心とした、日本のさまざまな場所についての考え。アンセル・アダムズの圧倒的な風景写真について寄せた言葉。サーフィンと海についての考察。初雪のあるショート・ストーリー。これら五つの雑誌的なバリエーションに最後は他人(写真家の佐藤秀明氏)の言葉がくる。これは、あえてまとめれば風景についての、そして英語と日本語といずれが母国語かわからない状態で育った人によるアメリカと日本の、極めて「個人的」な思考の記録である。 ※写真:佐藤秀明 【目次】 アメリカ的光景の遠近法  1 軽飛行機の使い方  2 日本がニュースになるとき  3 いつかはかならず失業する  4 ニュースのなかの音楽  5 大統領を鑑賞する  6 国際情勢という対立関係  7 グラフィックであること  8 外観と内容の関係  9 まさにアメリカ さまざまな場所での、いろいろな想い  1 湾 岸  2 首都高速道路  3 謎の核心  4 バス・ルート  5 東京湾岸地帯  6 散歩道  7 下北沢  8 半 島  9 海 岸  10 斜めに交差する川  11 甲州街道と新宿 めぐり逢う風景の物語——アンセル・アダムズと彼の写真 彼らはなぜ海へ来るのか  1 長い海岸線の全域にわたって  2 彼がはじめて太平洋を見たとき  3 薄く立ちあがり、まっすぐに走る  4 聖地への入口としての駐車場  5 完璧にちかい正三角形がひとつ  6 冬のハーモサ・ビーチ、六フィート波  7 霧の海でひとり叫ぶとき  8 桟橋(ピア)で聞いた話 初雪より一日早く——ショート・ストーリー 僕と僕の写真について、すこしだけ語ります ——語りと写真 佐藤秀明 あとがき 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • ちゅうちゃん
    5.0
    昭和11年、アメリカが月よりも遠かった時代。 少年は英語を好きになった。 戦前に独学で英語を学び、GHQで通訳を務め、夢見た地を目指した青年の真実と奇蹟の物語――可笑しくて、切なくて、やがて涙する、青春小説の傑作! 昭和十一年、山梨の片田舎。少年・義彦は親戚の家で偶然、一冊の英語の雑誌を見付ける。そこに広がっていたのは、見たことのないほど華やかで自由な世界だった。やがて独学で英語の勉強を始めた義彦が、米国へ行くことを夢見るようになった時、日本は米国との全面戦争へ突入しようとしていた。英語は禁止。ドルは違法。徴兵され、体を壊し、無一文で家族を守りながら戦後を生き抜く義彦の手にただひとつ残されたもの――それはかつて覚えた英語だった。
  • 逆向誘拐
    3.0
    誘拐ミステリーに新風を吹き込む、香港生まれ、カナダ在住の女性ミステリ作家登場。第3回島田荘司推理小説賞受賞作! 投資銀行A&Bに、クライアントである家電製品ソフトウェア開発企業・クインテスの極秘財務資料を誘拐したとのメールが届く。その財務データは、CHOK(Continuous Harmonization of Kinetics)という企画に関連したものであるらしい。 情報システム部のエンジニア植嶝仁の調査によって、そのメールはA&B社内のルータを介して送信されたものであることが判明する。犯人はA&Bの関係部署の人間なのか? 身代金受け渡しは二日後に迫っている。 再び犯人からメールが届き、そこには奇想天外な身代金の受け渡し方法が記されていた。ネットオークションに200の食品を出したので、それに入札しろという。しかしこんな少額の決済で犯人は満足できるのだろうか? 身代金が目的ではないとしたら、犯人の目的は何なのか? 機密データの流出でクインテスの評価を失墜させ、株価を操作しようという魂胆なのか? 植嶝仁は華僑系財閥の御曹司であり、父の会社はCHOKに関する投資信託にも関与しているらしい。事件が明るみにでれば、父の会社の損失も計り知れない。出品者の足取りを追う警察――しかしその捜査もむなしく、犯人は捕まらないままオークションの取引は成立。混迷の中、植嶝仁は真犯人の狙いを突き止めることができるのか? 巨大ビジネスの世界を舞台にネット社会の盲点を突く身代金受け渡しのトリックと、ラストで鮮やかに反転する誘拐の構図。抜群のミステリーセンスが光るアジアミステリーのニューウェーブです。
  • 日本三大随筆編【3冊 合本版】 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典『枕草子』『方丈記(全)』『徒然草』
    5.0
    『枕草子』 一条天皇の中宮定子の後宮を中心とした華やかな宮廷生活の体験を生き生きと綴った王朝文学を代表する珠玉の随筆集から、有名章段をピックアップ。優れた感性と機知に富んだ文章が平易に味わえる一冊。 『方丈記(全)』 平安末期、大火・飢饉・大地震、源平争乱や一族の権力争いを体験した鴨長明が、この世の無常と身の処し方を綴る。人生を前向きに生きるヒントがつまった名随筆を、コラムや図版とともに全文掲載。 『徒然草』 日本の中世を代表する知の巨人・兼好法師。その無常観とたゆみない求道精神に貫かれた名随筆集から、兼好の人となりや当時の人々のエピソードが味わえる代表的な章段を選び抜いた最良の徒然草入門。 ※本電子書籍はビギナーズ・クラシックス 日本の古典「枕草子」「方丈記(全)」「徒然草」を1冊にまとめた合本版です。
  • 史書編【3冊 合本版】 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典『春秋左氏伝』『史記』『十八史略』
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    『春秋左氏伝』 『三国志』の名将関羽が愛読、西郷隆盛、福沢諭吉も絶賛した漢学の基本書! 古代魯国史『春秋』の注釈書ながら、巧みな文章で人々を魅了し続けてきた『左氏伝』。「力のみで人を治めることはできない」「一端発した言葉に責任を持つ」など、生き方の指南本としても読める! 『史記』 司馬遷が書いた全一三〇巻におよぶ中国最初の正史が一冊でわかる入門書。「鴻門の会」「四面楚歌」で有名な項羽と劉邦の戦いや、悲劇的な英雄の生涯など、強烈な個性をもった人物たちの名場面を精選して収録 『十八史略』 中国の太古から南宋末までを簡潔に記した歴史書から、注目の人間ドラマをピックアップ。伝説あり、暴君あり、国を揺るがす美女の登場あり。日本人が好んで読んできた中国史の大筋が、わかった気になる入門書! ※本電子書籍はビギナーズ・クラシックス 中国の古典「春秋左氏伝」「史記」「十八史略」1冊にまとめた合本版です。
  • 日本三大歌集+百人一首編【4冊 合本版】 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典『万葉集』『古今和歌集』『新古今和歌集』『百人一首(全)』
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    ビギナーズ・クラシックス日本の古典の大人気作品『万葉集』『古今和歌集』『新古今和歌集』『百人一首(全)』合本版。代表的な和歌とその意味、どんなところが優れているのか、入門者にもわかりやすく丁寧に解説した。総ルビつきで歌の朗読にも最適! 『万葉集』 日本最古の歌集から名歌約一四〇首を厳選。恋の歌、家族や友人を想う歌、死を悼む歌。天皇や宮廷歌人をはじめ、名もなき多くの人々が詠んだ素朴で力強い歌の数々を丁寧に解説。万葉人の喜怒哀楽を味わう。 『古今和歌集』 春夏秋冬や恋など、自然や人事を詠んだ歌を中心に編まれた、第一番目の勅撰和歌集。総歌数約一一〇〇首から七〇首を厳選。春といえば桜といった、日本的美意識に多大な影響を与えた平安時代の名歌集を味わう。 『新古今和歌集』 伝統的な歌の詞を用いて、『万葉集』『古今集』とは異なった新しい内容を表現することを目指した、画期的な第八番目の勅撰和歌集。歌人たちにより緻密に構成された約二〇〇〇首の全歌から、名歌八〇首を厳選。 『百人一首(全)』 かるた遊びとして広まり、誰でも1つや2つの歌はおぼえている「百人一首」。すべての歌の意味、どんなところが優れているのか、そして歌人たちはどんな人だったのか―。天智天皇、紫式部、清少納言、西行、藤原定家、後鳥羽院ほか、日本文化のスターたちが一人一首で繰り広げる名歌の競演がこの1冊ですべてわかる!歌には現代仮名でも読みを付け、コラムには歌の技法や歌を作る場、現代につながる文化など、楽しい話題も満載。 ※本電子書籍はビギナーズ・クラシックス 日本の古典「万葉集」「古今和歌集」「新古今和歌集」「百人一首(全)」を1冊にまとめた合本版です。
  • 日記文学編【5冊 合本版】 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典『土佐日記(全)』『蜻蛉日記』『和泉式部日記』『紫式部日記』『更級日記』
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    『土佐日記(全)』 平安時代の大歌人紀貫之が、任国土佐から京へと戻る旅を、侍女になりすまし仮名文字で綴った紀行文学の名作。天候不順や海賊、亡くした娘への想いなどが、船旅の一行の姿とともに生き生きとよみがえる! 『蜻蛉日記』 美貌と和歌の才能に恵まれ、藤原兼家という出世街道まっしぐらな夫をもちながら、蜻蛉のようにはかない自らの身の上を嘆く、二一年間の記録。有名章段を味わいながら、真摯に生きた一女性の真情に迫る。 『和泉式部日記』 為尊親王の死後、弟の敦道親王から和泉式部へ手紙が届き、新たな恋が始まった。恋多き女、和泉式部が秀逸な歌とともに綴った王朝女流日記の傑作。平安時代の愛の苦悩を通して古典を楽しむ恰好の入門。 『紫式部日記』 平安時代の宮廷生活を活写する回想録。同僚女房や清少納言への冷静な評価などから、当時の後宮が手に取るように読み取れる。現代語訳、幅広い寸評やコラムで、『源氏物語』成立背景もよくわかる最良の一冊。 『更級日記』 平安時代の女性の日記。東国育ちの作者が京へ上り憧れの物語を読みふけった少女時代。結婚、夫との死別、その後の寂しい生活。ついに思いこがれた生活を手にすることのなかった一生をダイジェストで読む。 ※本電子書籍はビギナーズ・クラシックス 日本の古典「土佐日記(全)」「蜻蛉日記」「和泉式部日記」「紫式部日記」「更級日記」を1冊にまとめた合本版です。
  • 漢詩編【5冊 合本版】 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典『陶淵明』『李白』『杜甫』『白楽天』『唐詩選』
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    『陶淵明』 帰りなん、いざ…。そう言って田園に帰った詩人が残した魂の叫び! 自然と酒を愛し、日常生活の喜びや苦しみをこまやかに描く一方、「死」に対して揺れ動く自分の心を詠んだ田園詩人。「帰去来辞」や「桃花源記」ほかひとつ一つの詩を丁寧に味わい、詩人の心にふれる。 『李白』 大酒を飲みながら月を愛で、鳥と遊び、自由きままに旅を続けた李白。あけっぴろげで痛快な詩は、音読すれば耳にも心地よく、多くの民衆に愛されてきた。豪快奔放に生きた詩仙・李白の、浪漫の世界に遊ぶ。 『杜甫』 中国屈指の社会派詩人。その内面に美しさ、繊細さが光る! 若くから各地を放浪し、現実社会を見つめ続けた杜甫。日本人に愛され、文学にも大きな影響を与え続けた「詩聖」の詩から、「兵庫行」「石壕吏」などの長編を主にたどり、情熱と繊細さに溢れた真の魅力に迫る。 『白楽天』 平安時代から愛され続け、日本文化に大きな影響を及ぼした白楽天。炭売り老人への憐憫や左遷地で見た雪景色を詠んだ代表作ほか、家族、四季の風物、酒、音楽などを題材とした情愛濃やかな詩を味わう。大詩人の詩と生涯を知る入門書。 『唐詩選』 漢詩の入門書として最も親しまれてきた『唐詩選』。李白・杜甫・王維・白居易をはじめ、朗読するだけで風景が浮かんでくる感動的な詩の世界を楽しむ。芭蕉や漱石も愛した、中国最高の詞華集を味わう! ※本電子書籍はビギナーズ・クラシックス 中国の古典「陶淵明」「李白」「杜甫」「白楽天」「唐詩選」を1冊にまとめた合本版です。
  • “勧善懲悪”大いに結構 西部劇は男のロマン
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 逢坂剛さんと月村了衛さんが、愛してやまない「西部劇」について語り合った。逢坂剛さんの「西部劇ベスト10」には何が入っているのか? 月村さんの「マカロニ・ウェスタントップ10」は? そして、西部劇に復活の可能性はあるのか? ファン必読。
  • メルヴィル『書記バートルビー』を読む(文芸漫談コレクション)
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    変人キャラふたりと、かわいいキャラひとりと、「私」。そこへいよいよ例の男が登場! 『スター・ウォーズ』のC-3PO? 『相棒』の水谷豊? いえいえ……。今回は、メルヴィル『書記バートルビー』を読む。芥川賞作家と希代の仕掛人が捨て身でおくる“漫談スタイル”の超文学実践講座。本電子書籍は、文芸誌「すばる」2016年9月号に掲載された作品の電子版シングルカットです。
  • ゲーテ『若きウェルテルの悩み』を読む(文芸漫談コレクション)
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    「ウェルテルは自分の才能を文学に使っておけばよかった。その文学性を映画化するなら、「ザ・ストーカー」というタイトルしかない。彼が荒れると世界が荒れる。殺人事件が起き、村は洪水(いとう)」。今回は、ゲーテ『若きウェルテルの悩み』を読む。芥川賞作家と希代の仕掛人が捨て身でおくる“漫談スタイル”の超文学実践講座。本電子書籍は、文芸誌「すばる」2016年1月号に掲載された作品の電子版シングルカットです。
  • ナボコフ『ロリータ』を読む(文芸漫談コレクション)
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    「複雑なモラル・ハラスメントとセクシャル・ハラスメントが交差している、まさに現代、現在の小説(いとう)。」「下劣なものと崇高なもの、醜いものと美しいもの――その振り幅のなかで世界を構築している(奥泉)。」今回は、ナボコフの『ロリータ』を読む。芥川賞作家と希代の仕掛人が捨て身でおくる“漫談スタイル”の超文学実践講座。本電子書籍は、文芸誌「すばる」2015年5月号に掲載された作品の電子版シングルカットです。
  • トーマス・マン『ヴェネツィアに死す』を読む(文芸漫談コレクション)
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    美。そして、陶酔、陶酔、陶酔。とにかく美しかない。美と理性、そこに忍び込んでくる魔的なものというテーマのトーマス・マン『ヴェネツィアに死す』を読む。芥川賞作家と希代の仕掛人が捨て身でおくる“漫談スタイル”の超文学実践講座。本電子書籍は、文芸誌「すばる」2009年1月号に掲載された作品の電子版シングルカットです。
  • コンラッド『闇の奥』を読む(文芸漫談コレクション)
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    小説で声や痛みは再現可能か? そのものを伝えることができるのか? 今回はコンラッドの『闇の奥』を読む。「シリアスな本作を使って、笑ってもらおうというのがこちらの魂胆ですから、空前絶後といっていいですよ(奥泉)」。芥川賞作家と希代の仕掛人が捨て身でおくる“漫談スタイル”の超文学実践講座。本電子書籍は、文芸誌「すばる」2012年8月号に掲載された作品の電子版シングルカットです。
  • アンドレ・ジッド『法王庁の抜け穴』を読む(文芸漫談コレクション)
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    ジュリウス・ド・バラリウル、アメデ・フルーリッソアル、百足組…。そんな名前のラップグループがいてもいいぐらいですが、実はこれ各編のタイトルです(笑)。笑えるところに、すぐに食いつく文芸漫談。今回は、アンドレ・ジッドの『法王庁の抜け穴』を読む。芥川賞作家と希代の仕掛人が捨て身でおくる“漫談スタイル”の超文学実践講座。本電子書籍は、文芸誌「すばる」2012年6月号に掲載された作品の電子版シングルカットです。
  • 追憶 母を偲んで
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    1巻275円 (税込)
    余命三カ月と宣告された母が、手術の後に生還した。だが、七十歳を目前にしたある日、母の体調が急変する。母は最期まで別れた父親のことを心配していた。その父が――。
  • 白・色・殺人
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    1巻275円 (税込)
    一躍、人気女優となった翠川貴子が大阪城公園で死体となって発見された。歯に仕組まれた青酸カリが原因と判明した府警本部は、翠川が帰阪するたびに通っていた北条歯科医の院長、北条隼人を重要参考人として確保した。だが――。
  • 斜陽 アニメカバー版
    4.0
    1巻352円 (税込)
    ≪「文豪ストレイドッグス」アニメコラボカバー版!≫ 没落貴族のかず子は、華麗に滅ぶべく道ならぬ恋に溺れていく。最後の貴婦人である母と、麻薬に溺れ破滅する弟・直治、無頼な生活を送る小説家・上原。戦後の混乱の中を生きる4人の滅びの美を描く。 <「文豪ストレイドッグス」シリーズとは!?> 中島 敦、太宰 治、芥川龍之介、与謝野晶子、泉鏡花、F・スコット・フィッツジェラルドなど国内外の文豪のイメージをモデルに擬人化されたキャラクターが、「人間失格」「羅生門」などといった各文豪に関連する異能力を用いて戦うバトルアクションコミックス。 舞台は横浜。孤児院を追われた主人公・中島 敦は、とある自殺志願の男・太宰 治を助けたことから、異能力集団「武装探偵社」に所属することに。やがて、ポートマフィアの芥川龍之介らや、北米の異能力集団・組合(ギルド)との対決が激化していく――!
  • 実録 頭取交替
    値引きあり
    4.7
    フィクションかノンフィクションか? ある地方銀行で、絶大な権力を掌中に君臨していた相談役に反旗を翻した一派がいた。出世とカネをアメに、長年にわたって銀行を私物化してきた相談役は、このクーデタを押さえ込むことができるのか? 取締役会の多数派工作は熾烈を極め、誰がどちらにつき、誰が裏切るのか? 実録ならではの、手に汗握る醍醐味。
  • 美女と野獣(新潮文庫)
    3.9
    裕福な商人の末娘ベルは、とびきりの美貌と優しい心根の持ち主。ある日、父親が見るも恐ろしい野獣に捕えられると、彼女は身代わりを買って出た。ベルに恋をした野獣は、正直さに心を打たれて彼女を家族の許に返すが、喪失の悲しみに身を焦がし、命を捨てようとする。その姿を目の当たりにしたベルはある決意をする――。人生の真実を優しく伝え、時代と国を超えて愛され続ける物語13篇。
  • 夏の口紅
    3.7
    『ぼくと、ぼくらの夏』の樋口有介、初期の傑作青春小説 十五年前に家を出たきり、会うこともなかった親父が死んだ。 大学三年のぼく、形見を受け取りに行った本郷の古い家で、 消息不明の姉の存在を知らされ、季里子という美しい従妹と出会う。 一人の女の子を好きになるのに遅すぎる人生なんてあるものか…… 夏休みの十日間を描いた、甘く切ない青春小説。 解説・米澤穂信
  • 虹色の童話
    3.9
    2017年、長編『愚者の毒』で推理作家協会賞を受賞した宇佐美まことが贈る、イヤミス×本当は怖い童話! 古びたマンションの住人たちに打ち続く不幸、その裏にちらつく小さな影は一体――? ※本電子書籍は、2008年6月にMF文庫ダ・ヴィンチとして刊行された作品を加筆修正したものです。
  • 崖っぷちの鞠子(まりこ)
    3.5
    1巻649円 (税込)
    ウェブデザイナーの鞠子は不倫相手だった元上司と再会。精算した関係なのに「この男の子供がほしい」という衝動に駆られ……。(表題作) 家出中の人妻、美佐が転がり込んだのは7歳年下の女の家。二人の関係を夫は知らない。(「肌恋い」) 仕事も家庭も恋も手に入れ、それでも心と体がなにかを渇望する現代女性のぎりぎりの思いを、優しく官能的に描き出す恋愛短編集。
  • 未来日記 スクール・ナイトメア
    -
    杏奈は転校先の図書室で1冊のノートを見つける。それは何も書かれていない、真っ黒なノートだった。どこか不気味な雰囲気を持つそのノートに、誰のものか分からない書き込みが記されるようになる。そこにはクラスメイトの死が予言されていた…。やがて杏奈のクラスで起こる惨劇の数々。そのノートは、書きこまれたことが必ず現実になるという、予言の日記だった――。 〈銀賞〉受賞で話題の衝撃ホラーが大幅改編のうえ、2編収録! …この未来、見届けてみる――?
  • 花霞紅莉の怪異調書シリーズ 僕の瞳に映る僕
    3.0
    世にニ十冊しか存在しない奇書『眼球蠱聞(がんきゅうこぶん)』。その物語をなぞるかのように、博多区連続通り魔事件が発生する。捜査官の花霞紅莉(はながすみ あかり)は、見た目は小柄な新人刑事ながら、他人の仕草から嘘を見抜く能力があった。コンビを組む、切れ者ながら昼行灯の捌津茅晋助(はつがや しんすけ)と容疑者である高校生の自宅を訪れると、事件の鍵を握ると思われる『眼球蠱聞』と大量の人形を発見する。事件の真相に迫る二人は、日本庭園「仙願亭(せんがんてい)」に潜む、人形に纏わる怪異に蝕まれて行き……。
  • ひとり旅の神様
    3.6
    神崎結子・OL。ひとり暮らし、彼氏なし。とにかくとことんついてない。上司からは小言の連続、後輩はいまいち頼りない。そんな日常からの逃避行でたどり着いたのは、都心からは遠くて近い、鎌倉駅。そこで結子は、言葉を話す不思議な猫・ニャン太と出会う。自分を“旅を司る神”と名乗るその猫から頼まれたのは、日本の各地に住まう猫神様に文を届けること。どこか懐かしい土地へのひとり旅は、新たな発見の連続で――。日本の景色と食を巡る、心に優しいひとり旅の物語。
  • 猫が見ていた
    3.3
    猫好きで鳴る人気作家7人が集結。 猫の小説7編を収録する文庫オリジナルのアンソロジー登場! 巻末には「猫小説オールタイム・ベスト」紹介も。 【収録作品】 「マロンの話」湊かなえ 「エア・キャット」有栖川有栖 「泣く猫」柚月裕子 「『100万回生きたねこ』は絶望の書か」北村薫 「凶暴な気分」井上荒野 「黒い白猫」東山彰良 「三べんまわってニャンと鳴く」加納朋子 「猫と本を巡る旅 オールタイム猫小説傑作選」澤田瞳子
  • 棟居刑事の推理
    3.0
    赤坂のクラブで日本最大の暴力団組長が狙撃され、直ちに幹部会議による報復が決議された。一方、多摩川河川敷に男の死体。死体の傍には、一個の「呼び子」が…。人気シリーズ第3弾。
  • ヨコハマB-side
    3.5
    1巻660円 (税込)
    横浜駅西口ビブレ前広場でティッシュ配りをしているチハルは埼玉生まれの埼玉育ち。横浜に憧れて片道2時間近くをかけ、通勤している。一方、外見もダサく、使えない新人バイトの山田は生粋の横浜育ち。広場で出会った中年男から結婚相談所で紹介された女性が失踪したと相談を受けた二人は?(「女王様、どうよ?」) 広場に集まる若者たちの疾走を描く青春群像小説!
  • 明日から本気出す人たち
    3.0
    さっぱり売れない地下アイドル、残業ばかりの契約社員、引きこもりの大学生、借金を恋人に隠す中間管理職―― 「あなた、あまり幸せそうではありませんね」 彼らの前に現れたのは、未来予報士と名乗る黒ずくめの怪しい男。彼は独自の観測によるちょっとうさんくさい未来予報をもとに、依頼者の心を少しだけ動かして、新たな一歩を踏み出すための道しるべを示します。今日とは少し違う明日にしたいあなたに贈る物語。
  • 黒猫シャーロック ~緋色の肉球~
    3.8
    大学生になって、アパート「Bコーポ」二○一号室で一人暮らしをはじめた僕は、入学式の日、彼と出会った。パイプのように曲がったシッポをもつ、真っ黒な毛並みの猫。孤高を愛し、クラシック音楽に浸り、ときどきコカイン(マタタビ)もたしなむ彼こそ、天才的な観察眼と推理力で難事件を解決する猫の探偵――シャーロック。これは、そんな猫の彼と人間の僕が、まるでホームズとワトソンのような絶妙なコンビネーションで奇妙な謎に挑む、風変わりなミステリーだ。
  • AIに負けた夏
    3.0
    成功率百パーセントの恋愛があります――。失恋に落ち込む大学生、秋山明はAIによる恋愛シミュレーションを受ける。その相手は実在する女性のデータをインプットしたアンドロイドだった。「――私は切れてしまった赤い糸をつなぐためにここに来ました」 システムのバグで“消失”したという秋山の運命の相手に関するデータ。彼女の行方を探すために始められた疑似デートをきっかけに、複雑に絡んだ赤い糸が紐解かれていく。ひと夏の恋愛ミステリー。
  • 性少年とプラトニック少女
    5.0
    「声、こらえないと聞かれちゃうよ」昼下がりの保健室、彼氏と体の関係は持ちたくない高校2年生、麻生の耳に届いたのは、同じ学年の永田とセフレのラブシーンだった。冷めた目をして不思議な魅力を放つ彼は、体の関係でしか女の子を信じられないらしい。 「すごい抱きたい」……迫ってくる永田に惹かれながらも、踏み切れない麻生。繰り返しの拒絶も気にしていない風の永田だったけど、彼には恋に本気になれないある心の傷があった――。
  • 装幀室のおしごと。 ~本の表情つくりませんか?~
    3.7
    この本にはどんな表紙が似合うだろう? イラスト? 写真? それともロゴだけ? 紙の種類は、帯の有無は、中身の文字組みはどうしよう? こうして試行錯誤を繰り返して、時には編集や作家と熾烈に火花を散らせながらも、その本だけのぴったりなデザイン“本の表情”を生み出すのが『装幀家』の役割だ。それを信条に出版社の装幀室で働く本河わらべは、その男の言葉が信じられなかった。巻島宗也。手がけた本がことごとく売れる気鋭の装幀家。「本の内容には目を通さない主義だ。中身を読もうが読むまいが、売り上げが変わるとでも思っているのか?」
  • 厭世マニュアル
    3.8
    ■ろくでもなく愛おしい主人公の決断に、きっと誰かが救われる。――住野よる氏 ■薄暗い青春の片隅でうごうごしているとき、我々はみんなマスクをつけている。――森見登美彦氏(解説より) 人生、マスクが必需品。 自称「口裂け女」ことくにさきみさとは、札幌在住の22歳フリーター。 他人とはマスクを隔てて最低限の関わりで生きてきたが、諸事情により、避けてきた人々と向き合う決意をした。 自己陶酔先輩の相手をし、ひきこもりの元親友宅を訪問し……やっかい事に巻き込まれ四苦八苦する口裂けだが、周囲の評価は確実に変化していき――? 衝撃の結末とある「勇気」に痺れる、反逆の青春小説! 第6回野性時代フロンティア文学賞受賞作。
  • 百二十歳の少女 古美術商・柊ニーナ
    3.3
    「持ち主を死へ誘う人形」。 古美術商の柊ニーナは、いわくを知りながらも、パリでビスクドールの最高峰ブリュ・ジュンを買い付けた。 ニーナと同様、本物の少女と見紛う精巧さに魅せられた客達がブリュを購入していくが、 彼らは謎の死を遂げ、ニーナも奇妙な現象に悩まされるようになる。 ブリュは何を訴えたいのか――パリで調査を始めたニーナは、やがてあるおぞましい過去に突きあたる。 戦慄のスピリチュアル・サスペンス!
  • 黒蟻 警視庁捜査第一課・蟻塚博史
    3.8
    警察エリート一家に育ち、優秀な兄と比較されながらも地道に事件に向き合う蟻塚博史。六本木で起こった爆破事件では、元暴力団員の単独犯として捜査が進むのを疑問視し、独自の捜査を続けた結果、カジノ法案可決の裏で暗躍する警察上層部に疑いの目を向ける。中心には警備局長の兄の姿が……。中公文庫警察小説に、新たな才能が登場! 警察キャリアの兄との確執を抱えた孤独な刑事・蟻塚が、巨悪に挑む!!
  • リリスの娘
    4.5
    1巻704円 (税込)
    この女は麗しき悪魔か、それとも淫らな女神か。流行作家、会社経営者、パティシエ、前途有望な学生……。巧みに心を弄びながら、様々な男たちの人生を幻影のように移ろっていく凜子。欲望と波乱に満ちた流転の果てに、彼女が胸に抱いた誰もが知りえぬ願いとは? 夜の魔女・リリスのごとき女の、蠱惑と謎に彩られた一生を流麗に描いた七つの官能連作短編集。
  • 路地裏の金魚
    3.3
    1巻715円 (税込)
    42歳の有馬仙太郎は、製薬会社の営業マン。別れた妻に払う養育費の捻出に四苦八苦していた。ある晩、浅草での接待の後、観音裏の一杯呑み屋・金魚に立ち寄った。その店で、仙太郎は不思議な体験をする。便所を出ると、カウンターには若かりし日の父親が――。過去と現在を行き来し、仙太郎は競馬で一攫千金を狙う! 疲弊したサラリーマンの鬱憤を晴らす爽快作!
  • 避雷針の夏
    3.8
    1巻726円 (税込)
    家庭も仕事も行きづまっていた梅宮正樹は、妻子と要介護の母を連れ、田舎町・睦間に移り住む。そこは、元殺人犯が我が物顔にのさばる一方、よそものは徹底的に虐げられる最悪の町だった。小料理屋の女将・倉本郁枝と二人の子供たちも、それ故、凄惨な仕打ちを受けていた。猛暑で死者が相次ぐ夏、積もり積もった人々の鬱憤がついに爆発する――。衝撃の暗黒小説!

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