伶也と

伶也と

795円 (税込)

3pt

3.6

二人が迎えた結末は、1ページ目で明かされる。恋愛を超えた、究極の感情を描く問題作!

理系の大学院を出、メーカーで働いていた31歳の瀧羽直子は、同僚に誘われて初めてライブに参加したその日、ロックバンド「ゴライアス」のボーカル、伶也と出会った。
伶也は彼女の全てとなり、持てるお金、時間のすべてを注ぎ込み、スターダムにのし上がっていく伶也を見守り続ける直子。行きつく先は天国なのか、地獄なのか?
失われていく若さ、変わっていく家族や友人たち……。四十年後、彼女に残ったものは一体なんだったのか。
71歳で伶也とともに餓死するまで、彼のためにすべてをなげうった直子の狂おしいほどの愛と献身の生涯を描く。「別册文藝春秋」連載時より異例の人気を誇った傑作長編。

解説:豊崎由美

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伶也と のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2018年05月27日

    ふたりが迎えた衝撃の結末は最初のページで明かされる。

    32歳の直子は初めて訪れたライブで「ゴライアス」のボーカル・伶也と出会う。

    持てるお金と時間を注ぎ込み、すべてをなげうち伶也を見守り続ける直子。
    失われていく若さ、変わりゆく家族や友人たちとの関係。

    恋愛を超えた究極の感情を描く問題作。

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    Posted by ブクログ 2021年08月02日

    出だしで結末を描くという大胆な構成と、そこに向かってひた走る物語に引き込まれ、あっという間に読み終えた。40年も1人の男を愛し続けることができるというのは、とても想像できないが、こんな人生もありだよね、と思える一冊でした。

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    Posted by ブクログ 2021年03月22日

    71歳の直子と64歳の伶也が餓死死体で発見されるシーンから始まります。なかなか衝撃的です。どうしてそんなことになったのか、40年にも渡るファンとミューシャンの物語です。
    あらすじで想像しているのと相当違いました。狂信的なファンの話か、ファンに付け込むクズな話かと想像していました。
    ファン心理というの...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年08月31日

    平凡で刺激のない人生を過ごしていた32歳の直子に訪れた衝撃的な出会い。バンドボーカルの伶也に捧げた彼女の人生は、恋愛を超えた究極の感情だった。狂おしいほどの愛と献身を描く問題作。
    相手に尽くす愛とは、結局は自己満足に過ぎないと思ってしまうのは、所詮は客観的な見方だからだろうか。人はどこまで人を愛せる...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年05月24日

    伶也が人気絶頂のところから、どんどん堕ちていってダメになっていく様はある意味あるあるなんだけど、読んでで全然飽きないし、ラストがわかっていながらも楽しめた。

    雲の上の人だった伶也が最後どんな姿になろうと、自分が看取ることが出来た直子は、幸せな気持ちで人生を終えられたと思う。

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    Posted by ブクログ 2022年05月20日

    バンドマンに恋をする。
    よくありそうな話かと思ったら、その熱量が尋常じゃない。
    私もバンドとかミュージシャンが大好きで、たくさん応援していた時期がありましたが、ここまで入れ込んだことはなかったなと。
    本気で恋をするとかじゃなくて、本気で応援するスタンスがもはや異常。
    恋愛関係になりたいと願う方が、ま...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年01月20日

    71歳で伶也とともに餓死するまで、彼のためにすべてをなげうった直子の半生。

    恋愛を超えた究極の感情・・・うーん、無理っ!!ww

    号泣必至の問題作・・・ってなことは全然ありませんなーwww

    まぁ、30歳すぎて、年下のボーカリストに恋しちゃって、そのまままっしぐら、でも男女の関係にもなれずにって・...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年12月23日

    これは恋ではなく愛。無償の愛に近いのか?
    バンドボーカルにひたすら尽くした直子の生き様。
    その献身は静かにでも確かに狂おしい。
    あっという間に読み切ってしまった。

    0

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