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フィジー人、インド人、日本人、中国人……。雑多な人種が陽気に暮らす南国の楽園・フィジー。そんな日常をクーデターが一変させてしまう。観光業が一気に傾斜して国全体が不穏になっていく中、浮き彫りになる民族的な価値観の対立。それは次第に衝突の気配を孕み出して――。幸せの意味を問い続ける著者、渾身の長篇小説。
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Posted by ブクログ
フィージーを舞台にした、いつもの垣根作品らしく幸せとは何か、楽園を求めてを掘り下げた作品。登場人物が丁寧に描写されていてとても奥行きのある出来。エログロ表現が出てこないこともあって個人的にはかなり好きな作品。
若い頃、垣根さんの作品をよく読みました。思いがけなく、久しぶりに垣根さんの本を読みました。 色々な読み方はあるのでしょうが、個人的には、垣根さんなりのカラマーゾフの兄弟かなと。 チョネを無垢のモチーフにヨシとサティを対置したと読みました。裏にアコさんかな。しかし、カラマーゾフ同様、最終的に福音には至...続きを読むれなかったのかなと。 でも、それが小説であり、文学なのかなとも思えました。いい作品だと思います!
百年、あるいは千年単位で積み上げて来た習慣、国民性というのは、やはり同じだけの歳月を経なければならないのだろうか。氏の作品はいつも深遠な宿題を突きつける。
時間潰しのつもりで東京駅の本屋で購入して電車で読みました。 フィジーという国の様々な課題を日本人の目を通してよく理解できた。 そして登場人物の個性がそれぞれの国の個性をよく表せている。 南国の話なので、気軽に読めて、でもちょっと切ない感じが悪くないです。
フィージーの名前は解り難いし、読み辛いし何を言っているのか解らない。読破するのに久々苦労してしまった。
ああいう暴動が起こってもチョニ達は間違ってるって声を大にしては言えない自分がいた。中国人はどこに行っても変わらないね。すごくイメージしやすい作品だった。本当にフィジアンが小説通りなのか行って確認してみたい。
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