作品一覧 2018/06/01更新 徒然草 試し読み フォロー 徒然草文化圏の生成と展開 試し読み フォロー 徒然草をどう読むか 試し読み フォロー 枕草子 試し読み フォロー まんがで読む 徒然草・おくのほそ道 完結 試し読み フォロー 1~5件目 / 5件<<<1・・・・・・・・・>>> 島内裕子の作品をすべて見る
ユーザーレビュー まんがで読む 徒然草・おくのほそ道 島内裕子 / 清登典子 / 蓮見あや / みぐ / 名古屋裕 / はるなさやつぐ 徒然草は俳句だと勘違いしていた。このマンガに出会わなければ徒然草を読まずに一生を終えていた。枕草子みたいに思いつくまま書き連ねている。じっくりと読んでみたい。 Posted by ブクログ 徒然草 兼好 / 島内裕子 言わずと知れた古典文学。 散文形式で書かれた内容は、宮廷生活や本人の読書体験により培われた記憶が映し、心に移りゆく由無し事。 人生の理想の過ごし方に対する思索を時折挟みながら、自由に、それでいて秩序ある連想を続けていく。 意訳をふんだんに取り入れた現代語訳により、原文を直接読むよりも、はるかに読み...続きを読むやすい内容となっている。通読も容易いだろう。 Posted by ブクログ 徒然草 兼好 / 島内裕子 独り思いにふける素晴らしさ。 俗世(世間というフィクション)から一旦離れること。 800年前のミニマリスト、吉田兼好の考えに触れることができる一冊です。普段の生活から離れることで、承認欲求を知り、我欲を知り、勝負への我利我利具合を知ることができる。 こんな距離感を私も持てると良いのですが。 Posted by ブクログ 徒然草 兼好 / 島内裕子 大好き。心にうつりゆく由無し事は全部で243個ある。一つずつ読み進め、たどり着いた二百四十三段の何と味わい深いものか。 Posted by ブクログ 徒然草 兼好 / 島内裕子 卜部兼好(1283頃~1352頃)によって書かれた徒然草は十五世紀半ば以降、すなわち、没後約100年後に歌人、連歌師そして武士たちによって脚光を浴び始めた。実は生前から注目を集めていたわけではなかったのだ。 古典作品は初めから古典だったわけではなく、いったん忘れられた後誰かが価値を再発見し、作者の隠...続きを読むされた意図を明らかにすることで評価される。だから古典はその時代の価値観によって評価が変動する。 徒然草は初め、洗練された美意識の書物として注目を集め、戦乱の時代では世の中や人生を無常として捉える側面から読まれるようになった。江戸時代になると教訓書として流行した。いずれも、現在の価値観と当時の価値観を比較し、現在と過去を重ね合わせることで物事を相対化している。そうした行いを現代に当てはめるとどうなるだろうか。 科学的合理精神の現代と淳素(まともで質朴な状態)を理想とする兼好の時代を照らし合わせると、「専門知への態度」が興味深い。例えば、第百九十三段で「己が境界にあらざる物をば、争ふべからず、是非すべからず。」とある。自分の専門分野以外のことに関しては、争ってはならないし、相手のことをみだりに批判したり否定したりしてはいけないということだ。 知識(特に科学技術)の細分化、専門家が進んだ現代では、往々にして専門家の意見が重宝される。しかし、そうした専門家を推量して安易にその人の知恵の程度が分かったと決め込み、行動することは身を危険にさらすリスクを上昇させる。そのため、伝染病から自分や家族を守ったり、病気よりもたちの悪い迷信から抜け出すためには、人間が陥りがちな慢心や他者に対する無理解を反省しなければならないと考えられる。 古典を読むという体験を重視した読書を目指した。じっくり読み新しい発見もあったが、背景知識の不足からよくわからない部分もあった。それは今後の課題としよう。 Posted by ブクログ 島内裕子のレビューをもっと見る