枕草子 上

枕草子 上

小説・文芸
1,606円 (税込)

8pt

4.7

大人のための、新訳。北村季吟の『枕草子春曙抄』本文に、文学として味わえる流麗な現代語訳を付す。上巻は、第一段「春は、曙」から第一二八段「恥づかしき物」までを収録。全二巻。

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枕草子 の一覧

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1~2件目 / 2件
  • 枕草子 上
    1,606円 (税込)
    大人のための、新訳。北村季吟の『枕草子春曙抄』本文に、文学として味わえる流麗な現代語訳を付す。上巻は、第一段「春は、曙」から第一二八段「恥づかしき物」までを収録。全二巻。
  • 枕草子 下
    1,606円 (税込)
    冴えわたる批評精神。優雅で辛辣で洗練された洞察は、また普遍的な文明批評の顔をもつ。女性だからこそ、男性だからこそ、文学として味わえる現代語訳を付す。下巻は、第一二九段「無徳なる物」から第三二五段「物暗う成りて」までを収録。

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枕草子 上 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    人生初の枕草子読破に挑戦!
    冒頭からめちゃくちゃ素晴らしい。
    ずっと枕草子を読むことに憧れていた。教科書に載っている箇所だけでも好きだったので。いつか自分に合う現代訳が出れば、、と願っていた。
    ちくま学芸文庫のこちらの構成は、本当に読みやすい。私の理想に近いものだったので即購入。
    ひとつの段ごとに、まず本文、次に訳、そして評と3つに分けられて細やかに易しく読ませてくれる。
    各段ことの島内先生の評が特に良い。清少納言の伸びやかで清々しく、少し中性的な文章に呼応するように島内先生の温かみのある説明が続く。どちらの文章にも癒されて、こちらまで楽しい気持ちになる。
    きめ細やかな清少納言の自然への観察眼。王朝期の雅な雰囲気も目の前で見ているよう。
    これが1000年も前の話だとは。信じられない、清少納言凄すぎる。

    0
    2026年03月14日

    Posted by ブクログ

    島内裕子先生による、北村季吟の『春曙抄』を底本にした能因本系統の本文、現代語訳、解説。

    先生は、枕草子 の「連続読み」を提唱されている。章段の前後の関連を意識しながら、文章の流れに沿って読解を進めていく枕草子読書法である。
    前書きにあるように、清少納言の自由闊達で機知に富んだ精神の律動を、この「連続読み」によって感じながら、「春は曙」の冒頭から、最後の「物暗う成りて」の跋文までを、現代の幅広い人々に通読してもらいたい、という先生の願いがこの本には込められている。
    先生の評には、この段は何年何月何日の出来事であるといった史実に関する解説があえて無い。それは、枕草子をそこに書かれた順序で最後まで通読することが大切であり、枕草子の内部に流れている時間は、時系列ではなく、清少納言の心に浮かび上がってきた順に書かれており、それがと大きな魅力であるからだ、と先生ご自身が述べられている。


    先生は、「枕草子文化圏」を提唱されている。枕草子の影響は、鎌倉時代末期の『徒然草』に見られる。しかし、枕草子の本格的な註釈研究が始まったのは、江戸時代初期の北村季吟による『春曙抄』であった。源氏物語などに比べるとずいぶんと遅れをとっている。それでも、明治時代には、枕草子への関心と共感が高まり、その水脈は現代文学にまで流れている。先生の解説では、そうした「枕草子文化圏」についても随所で言及されていて、興味深い。
    本文が、『春曙抄』を底本としていることも、それゆえの先生のこだわりとして、面白い。

    さらには、現在広く流布している三巻本系統との本文比較も紹介されており、いま、あらためて能因本系統で原文を読むことの意義が、解説によって言外に感じられる。

    ところで、定子は父道隆の薨去、さらには兄弟の伊周、隆家の左遷により、悲しみのどん底にあった。枕草子をいつの時点で読んだかは知らないけれど、これを読んだ定子は笑ったと思う。

    第二八段は、女のもとから恋人が帰る時の憎たらしい態度、理想的な態度が奔放に書かれている。これを読んだ定子は、可笑しくて吹き出しただろう。そして、一条天皇との逢瀬を思い出し、涙しただろう。この段が笑いで終わらないところが素晴らしい。清少納言は、定子のことを思いながらこの段を書いたに違いない。

    四九段「貴てなるもの」で先生は、パステルカラーの色彩が浮かんでくると言われた後に、ローランサンの絵に言及されている。先生によるとローランサンは枕草子のフランス語訳を読んだことがあるとのこと。先生の筆の赴くままの評が本文共々、読む者の想像をさらにさらに拡げてくれる。

    0
    2024年06月14日

    Posted by ブクログ

    4週間かけて読み終えた。
    長いし難しい。現代語訳に大いに助けられた。
    けれども声に出して読みたくなるような音の響きの心地よさをどことなく感じる。(読み方の難しいところもあり、実際に音読するのは困難そうだけども)

    宮廷人との交流エピソードが面白い。
    エピソードで出てくる清少納言の返答は教養とセンスが光る。
    交流が活き活きと描かれていて、風情があるのも良い。
    これが日本の貴族文化か、と優雅な気分になれた。

    下巻もあるが、何せエネルギーを使う。
    少し他の本で息抜きをしてからの挑戦になりそうだ。

    0
    2026年04月16日

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