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あと一本前に乗ってたら―― 胸にじんわり。電車から始まる人生の謎。通勤電車は謎と奇跡を乗せて――父危篤の報せに病院へ急ぐ会社員、納期が迫ったITエンジニア、背後から痴漢の手が忍び寄る美人――それぞれの場所へ向かう人々を乗せた夜の満員電車が、事故で運転を見合わせる。この「運転停止」が彼らの人生にとって思いがけないターニングポイントになり、そして……。あたたかな涙と希望が湧いてくる、傑作ミステリー!
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Posted by ブクログ
裏表紙の内容紹介にあるような「『運転停止』が彼らの人生にとって思いがけないターニングポイントになり…」という展開を過度に期待すると、肩透かしを食うかもしれません。
むしろ「電車」という切り口にあまりとらわれ過ぎずに、ヒューマン・ドラマとして描かれた短編集と割り切って読むと、温かな読後感を感じられるのではないかと思います。
第5話の「高架下のタツ子」と第6話の「赤い絵の具」はわかりづらい展開でしたが、その他のエピソードはどれも面白く読めました。
自分が乗っていた電車が、先行する車両が人身事故を起こした影響で途中停車する、という経験は多くの人にとって身近な体験だろうと思います。どうしても自分が被った不便のせいで「迷惑な…」と思ってしまいますが、事故に遭った人にも事情があったかもしれませんし、同じ電車に乗り合わせている乗客の一人ひとりにもそれぞれの人生・物語があるのだな、と感じさせてくれる小説でした。
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