小説 - ほのぼの作品一覧

  • NHK連続テレビ小説 エール 上
    3.0
    昭和という激動の時代、福島の老舗呉服店の跡継ぎとして育った主人公・古山裕一は、たび重なる挫折を経験しながらも、音楽への夢を膨らませていく。やがて行動力にあふれる運命の女性・音と出会い、二人は夫婦に。個性豊かな周りの人々を巻き込みながら、裕一と音は二人三脚で数々のヒット曲を生み出していく。 主人公のモデルは、「栄冠は君に輝く」などの応援歌や、「長崎の鐘」などヒット歌謡曲を多数手がけた、昭和の音楽史を代表する作曲家・古関裕而。早稲田大学の応援歌「紺碧の空」の誕生エピソードが描かれたり、昭和歌謡史を彩る山田耕筰や古賀政男、伊藤久男、三浦環をモチーフにした人物が登場するなど、読みどころも充実の1冊。
  • NHK連続テレビ小説 なつぞら 上
    4.5
    1~2巻1,320円 (税込)
    戦争で両親を失った奥原なつは、北海道・十勝の大自然と、開拓者精神にあふれた強く、優しい大人たちのもと、たくましく育っていく。やがてなつは、十勝で育まれた豊かな想像力と開拓者精神を生かし、「漫画映画」(アニメーション)の世界へチャレンジする。 *本書は、連続テレビ小説「なつぞら」第一週~第十一週の放送台本をもとに小説化したものです。番組と内容・章題が異なることがあります。ご了承ください。
  • NHK連続テレビ小説 まんぷく 上
    4.5
    1~2巻1,210円 (税込)
    昭和10年代、大阪で生まれたヒロイン・福子。長姉の病死で人生の岐路に立たされたとき、青年実業家・立花萬平と出会い、結婚。幻灯機・製塩・金融など次々と夢を追い求める夫と、その夫を支え引っ張っていく妻。敗者復活戦に挑み続ける夫婦だったが、47歳の春とうとう全財産を失うことに……。インスタントラーメンを生んだ夫婦の、知られざる感動の物語。 *本書は、連続テレビ小説「まんぷく」第1週~第16週の放送台本をもとに小説化したものです。番組と内容・章題が異なることがあります。ご了承ください。
  • NHK連続テレビ小説 らんまん 上
    5.0
    1~2巻1,650円 (税込)
    植物学者・牧野富太郎の人生をモデルにした注目の朝ドラを完全小説化。 連続テレビ小説108作目「らんまん」は高知県出身の植物学者・牧野富太郎の人生をモデルとしたオリジナルストーリー。その喜びと発見に満ちた生命力あふれる人生を、美しい草花の情景とともに描き出す。 本書は、ドラマの脚本を基に、ストーリーやセリフを小説として楽しめるようにしたノベライズ上巻。放送に先んじて、ストーリーをいち早くお届けする。
  • エヌ氏の遊園地
    3.8
    1巻649円 (税込)
    エヌ博士の研究室を襲った強盗。金のもうかる薬を盗んだのはよかったけれど……。女性アレルギーの名探偵のもとに届いた大きな箱。その箱の中に入っていたものは……。別荘で休暇を過すエヌ氏のもとに、突然かかってきた電話。なんとその電話は江戸時代の霊魂からだった……。卓抜なアイデアと奇想天外なユーモアで、不思議な世界にあなたを招待するショートショート31編。
  • 江ノ島は猫の島である ~猫を眺める青空カフェである~
    4.0
    猫と人がくつろげるカフェで癒やしのひとときを ――これは猫語を解する青年が、移動カフェを始めてから終えるまでの物語である。 猫の声が聞こえる小路は、同居猫のワガハイの提案で『移動カフェ ENGAWA』を始めることに。 お店も軌道にのり、今日も悩みを抱えた猫たちが訪れる。 そして猫や飼い主たちの悩みを解決していくなかで小路の心にも少しずつ変化が……。 猫に癒される青空カフェを舞台に紡がれる人間と猫のハートフルストーリー第2弾! 第1話 名前はないのである 第2話 私たちの譲れないもの、である 第3話 母は天国にいるのである 第4話 プロポーズ大作戦である ◆著者 鳩見すた(はとみ・すた) 『ひとつ海のパラスアテナ』で第21回電撃小説大賞で“大賞”を受賞しデビュー。著書に『アリクイのいんぼう』1~4巻、『ハリネズミと謎解きたがりなパン屋さん』1~2巻、『秘密結社ペンギン同盟 あるいはホテルコペンの幸福な朝食』1~2巻、『種もしかけもない暮らし ~花森姉妹はいまが人生で一番楽しい~』(KADOKAWA)、『こぐまねこ軒』1~2巻などがある。 ◆イラストレーター 二ツ家あす
  • 絵葉書のように
    4.7
    『単行本未収録エッセイ集 あの頃』から、「武田泰淳との思い出」「歩く」「食べる」、三つのジャンルのエッセイを厳選。夫亡き後の長い時間のなかでゆっくりと発酵した夫や友人たちへの思い、街を歩き、見たもの、食べたもの、感じたことをそのまま、はっとするような文章で切り取ったエッセイ集。
  • エブリ リトル シング 夏休みのキセキ
    4.0
    1巻1,430円 (税込)
    20万部のベストセラーが大幅リニューアル。 多くの学校で道徳の副教材に使用されている『カブトムシと少年』から始まる、 優しさと涙に包まれる傑作集、待望の復刊! ベストセラー連作短編小説『エブリ リトル シング』が、新エピソードを追加して復刻。 巧みに張られた伏線、先の読めない展開、そしてすべてのピースを回収する感動のラストまで、 夏が来るたびに読み返したくなる連作短編の枠を超えた愛と奇跡の物語。 ◆読み終えたとき、あなたにも夏休みのキセキが起こる! 〈第1話 カブトムシと少年 ~小学生の夏休み~〉 不登校児を救った作品としてインターネットを中心に話題沸騰。 あえて5本足のカブトムシを買い求める少年の些細な行動が、 夢や自分の存在意義を見失った人々の人生と交錯し、物語は波紋のように広がっていく。 〈第2話 ランチボックス ~中学生の夏休み~〉 貧乏を苦にする中学生の菜々美には、誰にも話せない秘密があった。 自分を肯定できない彼女を救ったものとは。   〈第3話 アフター・ザ・プロム ~高校生の夏休み~〉 「ダンスパーティの相手は誰だったの?」  “地味子”と呼ばれる女子高生の京香に投げかけられる冷ややかな視線。 なぜ、彼女は相手をひた隠すのか? 〈第4話 彼女はいつもハーティーに ~大学生の夏休み~〉 作家を目指しながらバーでアルバイトをしている玲奈。 あきらめかけていた彼女の夢に彩りを与えたものは?  〈第5話 ビジネスカード ~OLの夏休み~〉 信頼していた上司や同僚に裏切られた星野。何も信じられなくなった彼女はある決断をする。 〈第6話 ボクはくすり指 ~夫婦の夏休み~〉 ボクは何の役にも立たない――そう思い込んでいる、みどりちゃんの薬指・クスリ。 泣いてばかりだったクスリに起きた奇跡とは? ◆各話に登場した主人公たちは、どのように夢を実現させるのか。 その後日譚となる新エピソード! 〈第7話 100万回生きた犬 ~新エピソード①~〉 一千万分の一の確率の奇病をかかえて生まれた犬、マロン。 そのことを知った葵は、神様にあることを祈るが…。 〈第8話 二つの海がトラブルだった ~新エピソード②~〉 思いきって自分の好意を伝えた悠斗。 ところが相手は「二つの海がトラブルだった」という謎の言葉を残して…。
  • 絵本たんけん隊
    値引きあり
    3.8
    1巻585円 (税込)
    90年代に行われた連続講演会「椎名誠の絵本たんけん隊」。誰もが知る昔話や世代を超えて読み継がれてきた名作など、古今東西の絵本を語り尽くした充実の講演録。すばらしき絵本の世界へようこそ!
  • エミリの小さな包丁
    4.5
    恋人に振られ、職業もお金も居場所もすべてを失ったエミリに救いの手をさしのべてくれたのは、10年以上連絡を取っていなかった母方の祖父だった。人間の限りない温かさと心の再生を描いた、癒しの物語。
  • エミリーに薔薇を
    3.2
    名家の老嬢エミリーの死後、閉ざされた部屋に残されていたのは……。短篇ミステリの古典にも数えられる表題作ほか、「あの夕陽」「ウォッシュ」など七篇を収録。架空の町ジェファソンを舞台にした《ヨクナパトウファ・サーガ》の全体像を望見しうる短篇集。巻末に中上健次の講演「フォークナー衝撃」他一篇を収録。     【目次】 赤い葉/正義/エミリーに薔薇を/あの夕陽/ウォッシュ/女王ありき/過去/デルタの秋/解説(高橋正雄) 《巻末付録》  中上健次、フォークナーを語る(フォークナー、繁茂する南/フォークナー衝撃)
  • エミリーはのぼる(新潮文庫)
    3.7
    威厳正しいエリザベス伯母、優しいローラ伯母、批評家カーペンター先生、イルゼ、テディ……。美しい自然と人びとの愛情に恵まれたニュー・ムーンで、エミリーは「ひらめき」に従って創作に励み、雑誌社に送り続ける。「アルプスの道の頂上」にのぼっていこうと努力する彼女の姿には、著者の恐ろしいまでの文学への敬愛とたゆみない勉強がうかがわれる。エミリー・シリーズ第二作。

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  • MGC~マラソンサバイバル~
    4.0
    1巻1,320円 (税込)
    東京オリンピックの女子マラソン競技日本代表選考会であるMGCがスタートする。12人の選手中、優勝候補は5人。ハーフマラソンアジア記録を持つ須藤千春。初マラソン日本最高記録保持者だが、メンタルに不安のある真鍋結衣。170センチ近い長身で、暑さと坂に強い橋口樹里亜。アフリカ系の日本人選手である寺岡レオナ。夫でもあるコーチと娘に支えられて挑む花房智香。果たして栄光は誰の手に? エンタメスポーツ小説の傑作!
  • L特急やくも殺人事件<新装版>
    4.0
    事故死か、殺人か? 退職した刑事が娘を誘い、岡山県の吉備線の旅に出た。古代史好きの父は吉備路を歩き、その間、娘は旅情ある倉敷を訪れる計画である。L特急「やくも11号」の車内で待ち合わせた父は、しかし、伯備線との合流駅・総社に現れず、翌日、轢死体で発見される。岡山県警の事故死説に娘は納得せず、十津川警部は現地に飛ぶ! 表題作ほか3編を収録。

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  • Lの運動靴
    3.5
    1巻1,799円 (税込)
    1987年6月、韓国の民主抗争の最中、警察の発砲した催涙弾によって命を失った20歳の青年、大学生の「L」。28年後、彼のものだとされるボロボロの片方だけの運動靴が、修復家の元へ持ち込まれる。 「L」とは誰なのか? 運動靴の「欠けら」を修復する行為にどのような意味があるのか? 個人の「消せない記憶」とは? 人が生き、死して残す「物体」に、そしてその「修復」に、果たしてどのような意味があるのか? 主人公の美術修復家の視点を通して、静謐な時間の中で語られる「物質」と「記憶」をめぐる物語。現代アート作品の修復に関するエピソードが挿入され、修復室を訪れる寡黙な人々の人生が断片的に語られ、読者は静謐な美術修復室で繊細な思考を主人公とともに体験する。【モチーフ】 モチーフとなっているのは、以下のような事実。「L」こと李韓烈の運動靴の復元を知った作者が緻密な取材をへて創作した物語である。《李韓烈(イ・ハンニョル)は、1987年6月9日、延世大学で開かれた「6.10大会のための決意大会」のデモの最中、警官が発射した催涙弾に頭を打たれ、1カ月間死境をさまよい、7月5日、20歳で亡くなった。 彼の犠牲は、大統領直接選挙制の実現を目指す6月民主抗争の導火線となり、民主化運動の犠牲の象徴として広く国民の関心を集め、国民葬で行われた葬式には150万人が集まった。当時、彼が履いていた27.0センチの白い「タイガー運動靴」は、右側の片方だけが残されており、2015年、彼の28周忌を前に、美術品復元専門家のキム・ギョム博士の元に復元作業の依頼が寄せられた。キム博士はさまざまな葛藤を抱えながら、最新の美術品復元の技術をもってその運動靴を3カ月かけて復元した。現在、運動靴はイ・ハンヨル記念館に展示されている。彼が登場する映画作品にカン・ドンウォン監督「1987、ある闘いの真実」(2017)がある》
  • エレジー
    4.0
    1巻2,035円 (税込)
    新宿二丁目で夜遊びに興じる川島大吾。独身で趣味は仕事。男女の駆け引きのないニューハーフのショーパブに嵌っている。平成三年、あぶく景気が弾け、いつも指名するカスミも店を辞めた。当時はまだ日陰の存在だったニューハーフに頼る家族も故郷もない。老後の心配をするカスミに、ニューハーフのリタイアハウスのプランを告げる大吾だったが……。新宿、道東、ミナミ。平成バブル夜の街三景。
  • エレジーは流れない
    3.8
    海と山に囲まれた餅湯温泉。団体旅行客で賑わったかつての面影はとうにない。のどかでさびれた町に暮らす高校2年生の怜は、母親が2人いる家庭の中で、迫りくる進路の選択や自由奔放な友人たちに振りまわされ、悩み多き日々を送っていた。そんなある日、餅湯博物館から縄文土器が盗まれる事件が発生する。 ――モヤモヤした日常を吹き飛ばす、青春群像小説!
  • エロスの記憶 文藝春秋「オール讀物」官能的コレクション2014
    3.3
    小説誌の雄『オール讀物』編集部がお贈りする、文藝とエロスの豪華絢爛コラボレーション! 近年オール讀物が掲載した、性とエロスの香り漂う創作や特集記事を再編集し、一冊にまとめたのがこの『エロスの記憶』です。まずは創作。小池真理子、桐野夏生、村山由佳、桜木紫乃、林真理子さんの女性作家陣が妍を競う一方で、野坂昭如、勝目梓、石田衣良、山田風太郎という重量級の男性作家陣も、練達の筆でときに熱く、ときにねちっこく性を描きます。 特集記事は、女優の岸惠子さん、サッカー元日本代表監督フィリップ・トルシエ氏、池田満寿夫・佐藤陽子夫妻といったバラエティ豊かな人選。渡辺淳一×弘兼憲史、東海林さだお×鹿島茂など対談も充実。「飛田新地の『写真屋』」(井上理津子)、「『フランス書院』の秘密」(北尾トロ)など、性の深淵に肉薄するルポものも満載です。 かつて小説雑誌が全盛だった昭和40年代、その一翼を担ったのが他ならぬ官能特集でした。それから半世紀近く経ちましたが、いかなる世であっても男女の仲に秘められた情理を描くのが小説の真髄。本書には、歴代オール讀物編集部がエロスの深淵を追求してきた、その熱気が横溢しています。『エロスの記憶』、どうぞお楽しみください!
  • エンキョリレンアイ
    3.5
    今すぐ走って、会いに行きたい。あの日のように――。二十二歳の誕生日、花音が出会った運命の彼は、アメリカ留学を控えていた。遠く離れても、熱く思い続けるふたりの恋。純愛一二〇%小説。
  • 遠景・雀・復活 色川武大短篇集
    4.0
    父の末弟で、受験に何度も失敗し、自らの生を決めかね、悲しい結末を迎える若き叔父・御年。彼の書き残した父宛の手紙で構成した「遠景」をはじめとし、夢の手法をまじえて綴った「復活」ほか、生家をめぐる人々をモチーフとした作品を中心に、ギャンブル仲間であった一人の男の意外な出世と悲惨な転落を追った「虫喰仙次」など、全9篇を収録。戦後最後の無頼派作家の描く、はぐれ者たちの生と死、そして原点としての父と生家。
  • 園芸家の一年
    3.8
    いつだって土作りや水やりのことで頭がいっぱい。そんな園芸家たちの〈あるある〉を愛情たっぷりに描く超ロングセラー園芸エッセイ。
  • 園芸少年
    3.7
    1巻1,155円 (税込)
    部活は園芸部。それも素人男子3人だけの。 高校入学間もなく、思いがけず園芸部に入部した男子生徒3人が、それぞれの思いを抱えながら成長し、友情を育む、春から秋の物語。 そつなく高校三年間を過ごそうとする達也。 いかにもヤンキーだがどこか憎めない一平。 箱をかぶっての保健室登校だが成績優秀な善男。 温室育ちでもなく、雑草でもなく、ごく普通にお日様に向かって凛とその芽をのばす草花たちと、少年たちの姿が重なりあう、魚住さんのターニングポイントともなるであろう傑作です。 ●著者紹介 魚住直子(うおずみなおこ) 1966年、福岡市生まれ。広島大学教育学部心理学科卒業。第36回講談社児童文学新人賞を受賞した『非・バランス』でデビュー。2008年、『Two Trains』で小学館児童文学賞受賞。
  • 遠州あやかしとおりゃんせ ~夏生の繋ぎ屋奮闘記~
    3.0
    伝説伝承好きな女子高生・志賀夏生は、ある日、現世と幽世を繋ぐ“繋ぎ屋”の半狐イナホと出会う。なんと彼は昔お守り探しを手伝ってくれた少年だった。喜ぶ夏生だが、イナホはある事情から人間があやかしに関わるのを快く思わない。なのに、あやかしが見える夏生のもとには彼らの方からやってくる始末。おかげで、心優しき猫又のスズランや博識なおばば、食いしん坊な妖狐ヤマブキらの力も借りて、あやかし達の悩みを解決するために奔走することになって!?
  • エンジェル・ウィスパー<上>
    3.3
    のどかな春の風景が広がる田舎町。“エンジェル・ウィスパー”という謎の言葉を残し、弟は失踪した――。 残された兄・鷹次が調査を進めるうち、ある自殺サイトで噂される向精神薬との関連が浮かび上がる。そんな中、鷹次の携帯には 『君ハ 選バレタ』 という謎のメールが送りつけられた。次々と届くメッセージを手がかりに彼が辿り着いたのは、『エンジェル・ウィスパー』 と銘打たれた劇が上演される不気味な地下劇場だった……。 運命に翻弄される兄と弟。不可解な事件の中に、温かくも脆い家族の絆を描くファンタジーサスペンス上巻。
  • 炎上する君
    3.7
    「太陽の上」中華料理店の三階に住んでいるあなたは三年間外に出たことがない。でもその日、何かが変わる。 「舟の街」ある日、あなたは徹底的に参ってしまった。そして、思い立った。舟の街に行こうと。 「空を待つ」深夜の青梅街道で携帯電話を拾った。その日から、見知らぬ相手とのメール交換が始まる。 「甘い果実」作家志望の私は31歳。勤めていた書店で、あの作家がサイン会を開くという。 「炎上する君」銭湯で私と浜中は足が炎上している男の噂話ばかりしていた。ある日、銭湯にその男が現れて…。 「私のお尻」私は白くて綺麗なお尻をもっているけれど、いつからかそのお尻を憎らしく思うようになった…。 何かにとらわれ動けなくなってしまった私たちを訪れる、小さいけれど大きな変化。奔放な想像力が紡ぎ出す、どこか不穏で愛らしい物語たち。8編収録。
  • 円卓
    3.8
    「こっこ」こと華原琴子、早生まれの8歳、小学校3年生。好きな言葉は「孤独」。 2014年に芦田愛菜主演で映画化された話題作! 狭い公団住宅に、中華屋から譲り受けた赤い大きな円卓で食事をする華原家は、頑固で文字好きの祖父、明朗快活な祖母、ハンサムで阿呆な父と美人で阿呆で素直な母、それに中2の美人の三つ子の姉の8人家族。みんなこっこがかわいくてしょうがなく、何かと構うが、こっこは反骨精神豊かに「やかましい!いろいろと」「なんで、て聞くなやボケが」と心で思う。 こっこの尊敬する人物は、祖父の石太と、同じ公団に住む同級生のぽっさん。ぽっさんの吃音を、こっこは心から美しいと思う。吃音や眼帯をした同級生のものもらい、韓国人の同級生の不整脈をかっこいいと憧れ、それを真似したときに、「こっこはなんでそんな風なんや」と大人に怒られてしまう。しかしこっこは感じる。なぜかっこいいと羨んでやったことがいけないのか。こっこはぽっさんに相談し、人の痛みや言葉の責任について、懸命に「いまじん」するのだった。そうして迎えた夏休みの祖母の誕生日。ぽっさんにも「言わない」出来事がこっこに起きて――。 世間の価値観に立ち止まり、悩み考え成長する姿を活きのいい言葉でユーモラスに温かく描く。 ※この電子書籍は2013年10月に文藝春秋より刊行された文庫版を底本としています。
  • 煙突の上にハイヒール
    4.0
    恋人にだまされた織香は、大きな衝動買いをした。一人乗りのヘリコプターMewだ。心躍る飛行体験が、彼女の前に新しい世界を拓いてゆく(表題作)。猫の首輪に付けた超軽量カメラ。猫目線の隠し撮り映像には、思いもかけないものが映っていて…(「カムキャット・アドベンチャー」)。人とテクノロジーの関わりを、温くも理知的な眼差しで描く、ちょっぴり未来の5つの物語。
  • エンド・オブ・オクトーバー 上
    3.5
    アメリカCDCで感染症対策班を率いるヘンリーは、インドネシアの収容キャンプで発生した謎の出血熱の調査に向かう。彼の迅速な対応により、死亡率70%を超えるこのコンゴリウイルスは、封じ込めに成功した、と思われていた……感染者がひとり、 300万の巡礼者が集まるメッカへ向かったと判明するまでは。おりしもサウジアラビアとイランは一触即発の危機にあった――ピュリッツァー賞作家が送る、迫真のテクノスリラー
  • エンドレス・スリープ
    4.0
    大井の港湾倉庫で火災が発生。湾岸署の刑事・矢島は、被害のあった現場の冷凍庫から身元不明の5体の死体を発見する。そして、死体の中でいちばん最初に身元が判明したフリーライター・如月啓一の遺稿には、6人の名前が記されていた……。死体は、何のためにわざわざ冷凍保管されたのか? 死に直面した人間の絶望と再生への執着を描いた意欲作。
  • エンドロール
    3.4
    『時空犯』でリアルサウンド認定2021年度国内ミステリーベスト10第1位に輝いた著者の、待望の長編! 202X年。新型コロナウイルスのせいで不利益を被った若者たちの間で自殺が急増する。自殺者の中には死ぬ前に自伝を国会図書館に納本するという手間をかけている者がいた。その数200人。共通するのは陰橋冬という自殺をした哲学者の最後の著書と自伝を模倣するということ。 早世したベストセラー作家・雨宮桜倉を姉に持つ雨宮葉は、姉が生前陰橋と交流があり、社会状況の変化から遺作が自殺をする若者を肯定しているという受け止められ方をしてしまったという思いから、自殺を阻止しようとするが……。
  • エンピツ戦記 誰も知らなかったスタジオジブリ
    3.8
    『となりのトトロ』から『思い出のマーニー』まで。アニメーターとして、スタジオジブリの作品を支えた著者・舘野仁美による回顧録。 記憶の中にある宮崎駿監督、鈴木敏夫プロデューサー、そして高畑勲監督、スタッフたちとのエピソードをつづる――。 文庫化にあたり、著者の新たな挑戦を書いた近況報告を収録。 〈序文〉鈴木敏夫〈解説〉万城目学
  • 煙幕
    4.3
    〔競馬シリーズ〕不治の病に侵されたネリッサは南アフリカに所有する競走馬を甥に遺そうと決意した。しかし馬たちは最近不振を続け、財産としての価値が急速に失われつつあった。母親のように彼女を慕う俳優のリンカンは、かくて南アフリカへ飛ぶが、想像を絶する苦難と罠が待受けているとは予想もしなかった!/掲出の書影は底本のものです
  • 縁結びカツサンド
    4.0
    駒込うらら商店街に佇む、昔ながらのパン屋さん「ベーカリー・コテン」。あんぱん、クリームパン、チョココロネ。見ているだけでほっとするような、そんなお店。一家で経営してきたコテンの未来を背負うのは、悩める三代目・和久。商店街が寂れる中で、コテンを継ぐべきか。人の悩みに寄り添うパンを焼こうと奮闘する和久が、やがて見つけた答えとは――。しぼんだ心を幸せでふっくらさせる、とびきりあったかな“縁”の物語。
  • 縁結びカツサンド
    3.9
    1巻1,760円 (税込)
    駒込うらら商店街に佇む、昔ながらのパン屋さん「ベーカリー・コテン」。あんぱん、クリームパン、チョココロネ。見ているだけでほっとするような、そんなお店。 一家で経営してきたコテンの未来を背負うのは、悩める三代目・和久。商店街が寂れる中で、コテンを継ぐべきか。人の悩みに寄り添うパンを焼こうと奮闘する和久が、やがて見つけた答えとは――。 しぼんだ心を幸せでふっくらさせる、とびきりあったかな“縁”の物語。
  • 縁結び神社の猫神様 お導きはマッチングアプリで
    3.5
    猫神社こと“十六夜神社"で祀られる神は、悩んでいた。参拝客が少ないのだ。 俗世に疎いなりに一生懸命情報収集した末、考えついたのが「縁結びマッチングアプリ」。 恋みくじを引いたやつのスマホにアプリをDLさせ、良い相手と成就させれば評判も上々、 人もたくさん来るのでは!? 早速実行するも、参拝客はワケありな人ばかりで……。 神様のマッチングアプリで導かれた、ちょっとワケありな人々の短編連作恋愛ストーリー。
  • エヴリシング・フロウズ
    4.1
    クラス替えは、新しい人間関係の始まり。 絵の好きな中学3年生のヒロシは、背が高くいつも一人でいる矢澤、ソフトボール部の野末と大土居の女子2人組、決して顔を上げないが抜群に絵のうまい増田らと、少しずつ仲良くなっていく。 母親に反発し、学校と塾を往復する毎日にうんざりしながら、将来の夢もおぼろげなままに迫りくる受験。 そして、ある時ついに事件が…。 大阪を舞台に、人生の入り口に立った少年少女のたゆたい、揺れる心を、繊細な筆致で描いた青春群像小説。
  • オアシス
    3.0
    1巻880円 (税込)
    私の愛用の自転車が突然、盗まれた。呆然自失の中、「私」の自転車を探す日々が始まる。家事を放棄した母、母にパラサイトされているOLの姉・サキ、そしてフリーターの私。現代の新種の(姥)捨て山を描く、次世代作家の誕生。

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  • お後は笑顔がよろしいようで
    3.5
    落語家一門、久条亭には二人の弟子がいる。お調子者の朱雲と、クールで堅気な蒼雲は、いつもの如くケンカしながら、ある日高座で万引きを捕まえた。ところが犯人は意外な人物で、ワケありの悩みを明かされて……!?
  • 老い方がわからない
    3.0
    1巻1,870円 (税込)
    「人生100年時代」到来! シニア世代は、どうすれば若者に老害と言われず、若さにしがみつく醜態を晒すことなく年相応の分別と年齢以上の価値を持つ老人になっていけるのか。話題作『死に方がわからない』で「自分のためのよりよき死に方」を追求した著者が、今度は「健やか、かつ美しい老い方」を、古今の書物や専門家へのインタビューをまじえて考察し、とことん探究した、老い方のハウツー本。
  • 美味しい相棒〜謎のタキシードイケメンと甘い卵焼き〜
    値引きあり
    3.0
    「当店では、料理は提供いたしておりません」――。大学受験に失敗した良太が出会った一軒のレストラン。それはタキシードに身を包んだ絶世の美男・ルイが、人々の“美味しい”を引き出す食空間を手がける店。病気がちの祖母に昔のように食事を楽しんでほしい――そんな良太の願いを、ルイは魔法のような演出で叶えてしまう。ルイの店でバイトを始めた良太は、様々な事情を抱えたお客様がルイの手腕によって幸せになる姿を見るうちに、自分の歩むべき道に気づき始めて――。
  • おいしいお店の作り方 飲食店舗デザイナー羽田器子
    3.3
    新人飲食店舗デザイナー・羽田器子の毎日は波乱万丈、容姿端麗で仕事もできる憧れの上司・向崎志央のもとで経験を積んでいる真っ最中。新婚夫婦、脱サラリーマン、定年男子、ワケあり姉弟……一筋縄ではいかないクライアントの夢を叶えるために奔走する二人だけれど――!? 美味しい時間をプロデュース! あったかくて笑顔になれる、とっておきのお仕事キャラミス!
  • おいしいはやさしい
    4.0
    どうしても料理をしたくない新婚のアラサー、過度なダイエットに励む姉を見守る受験生、東京に家出し、一人時間を満喫する主婦……。偏食なオーナーが開いた「カフェ・オヴィ」には食と人生に悩む人が訪れ、自分の心と向き合う。女性の内面を繊細に捉えた、温かな連作短編集! 〈目次〉阪本弥子/枦元海/濱浦盟子/桐野由季子
  • おいしいふたり暮らし 今日もかたよりご飯をいただきます
    3.2
    「あたしがちゃんとごはんを食べるよう『監視』して」。同棲している恋人の垣内頼子に頼まれ、会社員の真殿修は昼休みに、スマホで繋いだ家用モニターを起動する。恋人を監視するなんて、最初は束縛しているようで嫌だと抵抗していた修だが、夕食時の話題が広がったり、意外な価値観の違いに気付いたりと、改めて相手を信頼するきっかけにつながり、二人の仲は深まっていく。元料理人である修が日々の夕飯作りを担当していることもあり、頼子の食生活は徐々に改善され始めたが――
  • おいべっさんと不思議な母子
    4.2
    1巻990円 (税込)
    このシンプルな物語は、きっとあなたに「生きる力」を与えてくれます。 喜多川泰さん待望の最新刊! ベストセラー『「また、必ず会おう」と誰もが言った。』で全国に感動の輪をひろげた小説家・喜多川泰さん。 新境地に挑むべく書き下ろされた今回の新作は、小学生&中学生という子どもたちの世界と、その親世代の生き方をテーマにした力作。 ちょっとファンタジックな雰囲気を感じさせる内容に、思わず「ん?」と驚く読者がいるかもしれません。 おいべっさんとは何か? 不思議な母子はどこからやってきたのか? 驚きのエンディング! 「おいべっさんに幽霊が出たみたいだぞ」。 小学生たちの間でそんな噂話が広がっていた新学期の初日、6年3組を担任することになった日高博史のクラスに転校生がやってくる。 石場寅之助……色あせたTシャツに袴のようなチノパン姿。伸びきった長い髪を後ろに束ねた出で立ちと独特の話し方は、クラス中の視線を集めただけでなく、いじめっ子たちとの争いも招いてしまう。 いっぽう、反抗期をむかえた博史の娘、中学校3年生の七海は、友だちと一緒に起こした交通事故から仲間はずれにされてしまった。 そのあと七海がとった行動は? 寅之助はどうやってクラスに馴染んでいくのか? クラスのいじめっ子黒岩史郎の母親・恵子が流した涙の理由は? さまざまな人間模様が交差しながら展開していく。 そして雷が鳴る夜、おいべっさんで起こったこととは! 【著者からのメッセージ】 “僕の作品が、すべての人にとって「生きる力」になることは期待していない。でも、この作品が今の自分の人生を前に進めてくれる力になるという人もきっといると思う。その人が、この『おいべっさんと不思議な母子』という作品に出会ってくれることを、心から切に願っている。「そんな人の手元に届け!」という思いを込めて僕はいつも作品を書いている。”(著者あとがきより)
  • おいぼれハムレット
    5.0
    1巻1,430円 (税込)
    <「長ろうべきか死すべきか」で評判をとりました、後日譚でございます。>――知の巨人・橋本治、まだまだ本気でふざける!落語世界文学全集ついにスタート。
  • 老いぼれを燃やせ
    3.6
    予言的ディストピア小説『侍女の物語』の著者が放つ辛辣なユーモア。老境の平穏からはほど遠く、未練と怒りまみれの高齢者らの紆余曲折を描く傑作短篇集! 「老いぼれを燃やせ」――老人ホームで暮らすウィルマは視力が衰え、幻覚症状が現れていた。踊り騒ぐ小さな人の群れが見えるのだ。ある日、米国の老人ホーム連続放火事件の報せが入る。やがて彼女の施設も暴徒に取り囲まれ……。「アルフィンランド」――ファンタジー小説シリーズで成功を収めたコンスタンスは、かつて恋人に酷く裏切られた経験があった。そんな彼女が仕組む復讐とは? 「蘇えりし者」「ダークレディ」とで三部作を成す。「岩のマットレス」――ヴァーナは退職後、北極圏クルーズ船で旅に出た。そこにいたのは、高校時代に彼女の人生を変えた男。これまで4人の夫を看取ってきた彼女は、ある計画を立て……。「フリーズドライ花婿」――インチキ骨董商のサムには妄想癖があった。自分が殺され女性医師に解剖されるところを思うと、心が癒やされるという。そんなサムがオークション用の倉庫で出くわしたものは? 人間心理の闇を見つめ、痛いほど的確に、強烈なユーモアをもって描き出す9つの作品を所収。予言的ディストピア小説『侍女の物語』の著者による傑作短篇集!
  • 奥羽怪談 鬼多國ノ怪
    5.0
    戦慄の東北怪談実話、再臨! 【青森】迎え火に誘われた霊 【岩手】遠野の馬頭観音の呪い 【秋田】本物のなまはげが現れ… 【山形】鬼を迎える奇怪な家 【宮城】海から現れる河童 【福島】蓮池の底にある異界 東北6県に所縁のある怪談作家が集った実話怪談集第2弾。 ・港町にあった古本屋は地震の時に流され…「絆」(宮城県) ・名物アイスの露店販売員が見た奇妙な車「時をかけるアイス」(秋田県) ・赤面山のハイキング中に起きた怪異「山の音楽会」(福島県) 津軽錦絵の絵師が描いて欲しいと依頼されたのは…「神鎮」(青森県) ・マタギが山の中で踏み入ってしまったとある場所「隠し沢」(岩手県) ・鬼を歓待する風習がある家でのその後「鬼の宿」(山形県) ――など、人知を超えたモノたちが跋扈する土地の怪異の数々を収録。
  • 桜花京用心棒綺譚 花咲く都の冥中将
    3.8
    ■━━━■架空和風ファンタジーの新本命■━━━■  恩人である少年とともに剣の腕を磨いていた千早(ちはや)。しかし少年はある役目のため、千早を置いて桜花京へと旅立ってしまう。  17歳になった千早は剣術を修め、彼を探しに桜花京へ。親王の護衛に抜擢されたと思いきや、立場は人ではなく式神!? さらに、上司は畏怖される冥の中将・清雅(きよまさ)でーー。  悪霊からの文、呪われた宵壺、女房の神隠し。千早は事件と慣れない後宮のしきたりに四苦八苦するも、清雅の助言で独自の才覚を発揮して信頼を得ていく。一方で、異変は一つの疑惑へと収束し……。華と呪いの都で始まる和風奇譚! ■━━━■登場人物紹介■━━━■ □千早(ちはや) ……恩人である少年を追いかけて磨いた剣の腕を認められ、親王の側近くに。しかし、人ではなく「式神」としてこき使われることに!? □清雅(きよまさ) ……都で畏怖される「冥の中将」の地位に就く青年。白髪に赤い瞳。顔立ちは仮面で一部隠しているが、歴代で最も美丈夫だと女房達からは秘かな人気が。 □明星(あかぼし) ……清雅を護衛として側に置いている美貌の親王。女たらしな面もあるが、繊細な青年。怪異を祓う能力ももつと名を馳せているが、実はーー。 □景時(かげとき) ……千早が慕う相手。黒髪で面倒見のいい少年だったが、ある役目のため都に召し上げられて以来、音信不通の状態。 □中宮 ……明星の幼馴染でもあり、彼の兄の寵愛を受ける女性。彼女の周囲で生じている怪異を解決するため、千早は中宮のもとに「式神」として遣わされる。 □椿の典侍 ……明星によって「式神」として配属された千早を指導する女房。千早に手厳しい。どうやら、仕えているはずの中宮と浅からぬ因縁がありーー?
  • 応家の人々
    4.0
    昭和十四年、日本統治下の台湾――-。名高い旧家・応家の美女の周辺で男たちが相次いで死亡する。最初の夫が海難事故死し、二人目の夫は何者かに殺害され、さらに毒殺事件が起こる。内地から派遣された警官が、台北から台南の町々をめぐって事件の謎を追う、妖しい懶さが漂う長篇ミステリ。
  • 青子の宝石事件簿
    3.6
    青山骨董通りに静かに佇む「相田宝飾店」の跡取り娘・青子。彼女には、子どもの頃から「宝石」を見分ける天性の眼力が備わっていた……。ピンクダイヤモンド、パープルサファイア、パライバトルマリン、ブラックオパール……宝石を巡る深い謎や、周りで起きる様々な事件に、青子は宝石細工職人の祖父やジュエリー経営コンサルタントの小野瀬、幼なじみの新太とともに挑む! 宝石の永遠の輝きが人々の心を癒す、大注目の傑作探偵小説。
  • 往古来今
    3.5
    泉鏡花文学賞を受賞した傑作中篇集。 語り手の「私」が、自分の子供のころの母親の思い出を語りだす。と思いきや、突然思い出を断ち切るように、二十歳ごろのうらぶれた京都旅行の話が始まる。線路で泣いている仔犬を救おうとした話、田舎の郵便局で働く巨漢の元力士、千年前の源平時代の領主の話、裸の大将・山下清の話、そして行き着くのは百年前にハワイに移民した日本人の話――自在に空間と時間を往来する、「私」を巡る五つの物語。 タイトルになった〈往古来今〉とは、「綿々と続く時間の流れ。また、昔から今まで」を表す中国の四字熟語。時空がなだらかに転調していくこれまでのスタイルを踏襲しながらも、新しい挑戦に挑んだ意欲作である。 解説・金井美恵子
  • 黄金海流(上)
    値引きあり
    4.0
    江戸の人足寄場を束ねる呑海に持ちかけられた、伊豆大島・波浮の築港計画。それは従来のモノ・カネの流れを革命的に変えるものだった。計画阻止を狙って忍び寄る、深い闇。立身出世を夢見る下田の役人、狩野英一郎に下ったのは、築港のキーパーソン暗殺の命だった……。濁流のごとくうねる、正義、思惑。暗闘に次ぐ暗闘。結末やいかに!
  • 黄金街
    3.6
    1巻1,562円 (税込)
    大事な人をなくし、いまは小さなバーを営む渚。街のギター流しの入院を聞き、思いは揺れる。切なくも温かい人生を切りとる珠玉の6篇
  • 黄金宮1 勃起仏編
    値引きあり
    3.0
    1~4巻275円 (税込)
    欲望と人混みの街・新宿――アフリカ人の戦士が現れ、いきなり槍で中年男を刺し殺す。通りかかった都内最強の男・地虫平八郎の腕の中で息絶えた男は奇妙な黄金の勃起仏と地図を持っていた。さらに地虫の前にブードゥーの呪術師が立ちふさがる。地虫は拳法で銀髪の呪術師を迎え撃つ。黄金宮シリーズ第1弾!
  • 黄金幻魚
    3.2
    1巻1,672円 (税込)
    三陸海岸の港町の漁師・神林優作は船のメンテナンスで休漁中に、中学三年生の息子悠太が同級生を殴ったと学校から呼び出される。母親不在のうえ仕事柄あまり口を利かなくなった息子は、殴った理由を話そうともせず、毛鉤釣りをやりたいという。息子の釣りの師匠は、小山内未帆という妙齢の美女だった。息子との交流を求め優作も弟子入りするのだが、いつのまにやら“幻の大物”を釣り上げる「ひと夏の冒険」が始まっていた。
  • 黄金の石橋
    3.7
    “軽井沢のセンセ”の策略で、浅見光彦は、俳優・絵樹卓夫の依頼を受けるはめに。鹿児島にいる絵樹の母が、謎の男から「金の石橋」の古文書を渡せと、脅迫されているのだ。石橋の取材を兼ね、鹿児島を訪れた浅見は、殺人事件に巻き込まれる。金の石橋と恐喝と殺人……3つの絡み合った謎に浅見が挑む! 著者自作解説つき。
  • 黄金の犬(上)
    3.0
    1~2巻550円 (税込)
    森林警備官・北守と愛犬ゴロは、北海道の原野で凶暴な羆と闘った。重傷を負い病院に運ばれた北守と別れ別れになったゴロは、郷愁に駆られ、一路東京を目指す。途中、ゴロが出会った流浪の男が刺殺されたことから、刑事官・安高則行が捜査に乗り出す。流浪の男の背後には、巨大な政治悪と暴力が蠢き、ゴロの孤絶の旅を阻む。人間と犬の愛を謳いあげた感動巨編!
  • 黄金の犬《第一部》(電子復刻版)
    -
    1~2巻605円 (税込)
    北海道の原野で羆と決闘した日から狩猟犬ゴロの孤絶の旅がはじまった。飢餓と郷愁に駆られ、ゴロが一路目指すは飼主の家族の待つ東京――そんなゴロの運命は1人の流浪者と出会ったことからさらに苛烈なものとなった。男は通産省の武器課長で、その背後には巨大な政治悪と暴力が蠢き、ゴロはいくたびか絶望の淵に立たされた! 人と犬との愛を感動的に謳いあげて、映画・TVに好評を博した冒険小説の雄篇!

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  • 黄金の檻
    4.5
    ストックホルムの高層アパートで、CEOの夫と暮らすフェイ。夫の成功のために全てを捧げた末に獲得した、誰もが羨む人生。しかし幸福だったはずの家庭が次第に彼女らしく生きる道を奪っていく。夫の束縛と裏切りで傷ついた妻の、一生をかけた復讐が始まる。スウェーデン犯罪小説の女王の、新シリーズ第一作。
  • 黄金の鍵~墨野隴人シリーズ1~
    3.0
    〃愉快な未亡人(メリー・ウィドウ)〃と呼ばれ、気ままな生活を送る村田和子。そんなある日、不思議な魅力をたたえた謎の中年紳士・墨野隴人(すみのろうじん)と知り合う。……時を同じくして、百年以上も前の不動明王の絵と埋蔵金の噂にからむ奇怪な連続殺人事件が発生。現場に残された一枚の小判とは!? 事件に巻き込まれた和子は墨野に助けを求めたが……。
  • 王将たちの謝肉祭
    4.0
    美少女棋士、今井香子は新幹線の中で、見知らぬ男から一通の封書を預かった。その男が死体となって発見され、香子も何者かに襲われた。そして第二の殺人が起こる。感動を呼ぶ異色サスペンス。
  • 王将の前で待つてて
    4.1
    作家として次々と物語を生み出す傍ら、コツコツと詠んできた句を集めた著者待望の第二句集。 2010年~2023年の220句に加え、過去30年に詠んだ句から特にお気に入りの句を選んだ「自選一年一句」と、俳句に興味を持っている「あなた」へと向けた巻末エッセイを収録。日常から銀河まで、豊かなスケールで広がる川上弘美ワールドを堪能しながら、俳句の喜びに心から浸れる一冊。 ●収録句より10句 不機嫌に人ほめちぎるさくらかな たうがらし死んだともだちに会ひたい メロン切るときをんなの目酷薄に 沖遠く鯨を呼びて鯨鳴く 交む前ザトウクヂラはみつめあふ ラムネ痛しけふも朝より何もなし ヒトやがて示準化石や冬銀河 掌の中の枇杷潰すなりはればれと スマホ買ひ即罅入れる夜寒かな レンジの中の小爆発も夏の果 【著者略歴】 川上弘美 (かわかみ・ひろみ) 1958年東京都生まれ。94年「神様」でパスカル短篇文学新人賞を受賞。96年「蛇を踏む」で芥川賞、99年『神様』でBunkamuraドゥマゴ文学賞、紫式部文学賞、2000年『溺レる』で伊藤整文学賞、女流文学賞、01年『センセイの鞄』で谷崎潤一郎賞、07年『真鶴』で芸術選奨文部科学大臣賞、15年『水声』で読売文学賞、16年『大きな鳥にさらわれないよう』で泉鏡花文学賞、23年『恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ』で野間文芸賞を受賞。19年紫綬褒章、23年フランス芸術文化勲章オフィシエを受賞。 その他の小説に『なめらかで熱くて甘苦しくて』『ぼくの死体をよろしくたのむ』『某』『三度目の恋』など、句集に『機嫌のいい犬』がある。
  • 黄色館の秘密 新装版~黒星警部シリーズ3~
    3.3
    実業家の阿久津又造一家が住む「黄色館」は、世界の珍品を集めた秘宝館。そこへ犯罪集団から純金製の黄金仮面を盗むという予告が。フリーライターの葉山虹子に呼ばれて密室マニアの黒星光警部が訪れるが、はたして黄金仮面が消え、密室で殺人事件が発生する。この難事件、迷警部・黒星はどう解決するのか――。異色の長編ミステリーが大幅加筆修正のうえ新装版で登場。
  • 王子様なんていりません! 訳あって、至急婚活することになりました。
    4.5
     祖父が会長を務める会社で働く小鳩亜子。事務仕事は得意だが、人間関係は希薄で恋愛にも興味がない。ついたあだ名はロボ子。  ところがある日、祖父に病気が見つかり、一年以内に社内で結婚相手を見つけるよう命じられてしまう。悩んだ亜子は、エレベーターを降りて最初に会った人物にプロポーズ。相手は、悪名高いチャラ男・城守蓮司だった。玉砕するも、見かねた城守が「婚活」の指南役を引き受けてくれて――。  恋愛音痴のロボ子と結婚したくない恋愛マスター。二人による理想の王子様探しが始まる!!
  • 桜大の不思議の森〈新装版〉
    3.5
    昔はどこにでもあった少し不思議で大切な何か、 そんな何かを思い出させる優しさあふれる日常物語。 不思議と感動がいっぱい。 都会から遠く離れ、豊かな自然に囲まれた黒沼村。 村の傍にある森の奥には〈禁忌の場所〉があったが、 村人たちは森を愛し、そこにおわす神々の存在を信じていた。 村で生まれ育った中学生の桜大(おうた)も、不思議なできごとをいくつも体験してきた。 「センセイ」と呼ばれている謎の男に導かれ、桜大が森で見出すものとは--。 日本の原風景を鮮やかに描き出す、優しく心温まる物語。 〈目次〉 四季うつり センセイ あとがき
  • 凹凸
    3.0
    結婚13年目で待望の第一子・栞が生まれた日から、その夫婦は男女の関係を断った。 やがて夫の正幸と決別することを選んだ絹子は、栞を守るため母親としての自分を頑ななまでに貫こうとする。 しかし、絹子のもとを離れ24歳になった栞は、〈あの日〉の出来事に縛られ続け、 恋人の智嗣と実の父親である正幸を重ね合わせている自分に気が付いてしまう。 家族であり、女同士でもある、母と娘。 小説デビュー作『最低。』で若い女性から圧倒的な支持を集めた著者が、 実体験を基につづった、母子二代にわたる性と愛の物語。
  • オウマガの蠱惑
    3.0
    1巻1,540円 (税込)
    “大人になるまで見てはいけない” 九州北部の限界集落、朽無村。 廃村に近いその村に、たった一人、娘が静かに暮らしていた。 村のお社に祀られる“シラカダ様”という異形の神、 サトマワリという謎の慣習、突如消えた一家。 娘が隠してきたのは、代々伝わる異端の信仰と、 村を襲った忌まわしい悲劇の記憶だった。 辺境の集落に潜む悍ましきモノとは―。
  • おおあんごう
    3.0
    「僕のつま先を車で轢くという遊びをしていた父をモデルに書きました」 大好きな母、ふんわりしたおばあちゃん、無二の親友――。 守りたかった。離れないでいてほしかった。 これは、傷を抱えたぼくが「笑い」に出会い「夢」へと走り出す物語。 岡山県の小さな田舎街。小学生のぼくは、理不尽で自分勝手な父に振り回されてばかりだった。自分の心と大好きな母を守るため、勇気を出し父にある言葉をぶつける。純粋な願いを聞いた父は改心すると思っていたが……。苦しくて悔しいのにどこか笑える家族の日常を描いた、「かが屋」加賀翔の初小説! 「なぜか、涼やかな風が吹きとおった。 うつむくと胸もとに、 ビール缶みたいな穴がまんまるく空いていた」 いしいしんじ 「私もこの絶望を知っている。悔しくて恥ずかしくて、それでもまた期待してしまう。そして当然に裏切られる。 少年には憐れみも情けもいらなかった、笑いとなることだけが救いになった。 自然をかき分けて歩き続けた日々を、カエルのぬいぐるみと一緒に抱きしめたい」 吉澤嘉代子 「理不尽な父の言動に早く大人になるしかなかった少年が、生きる。 苦しくて、優しくて、悲しくて、笑えて。 岡山の鮮烈な言葉がざくざく刺さる、とてつもない小説です!」 東 直子 「読みだした時は、相方だからか照れ臭かったのですが、 気付いたらいつの間にか、悲しくなったり、思わず吹き出したり、ムカついたり。 皆、幸せになって欲しいです」 「かが屋」賀屋壮也
  • 大江いずこは何処へ旅に
    4.5
    旅をとおして心の再生に出発! マルコ・ポーロにいざなわれ、京都、春日井、若狭、伊豆、尼崎へ。 今日はいずこへ明日はいずこへ。大江いずことマルコ・ポーロのぶらり珍道中。 別れた彼氏のことを引きずる大江いずこ。普段の仕事でも集中力を欠く日々が続く中、帰りがけに呼び止められた道端のアクセサリー売りから思いがけず安物のペンダントを買ってしまう。その夜、マルコ・ポーロを名乗る不思議な声が聞こえ……姿を現した自称マルコと、ドタバタとやりとりしながら、日本各地を旅するいずこ。行く先々で出会う人々と、旅ならではの出来事をとおして、次第に自分を取り戻していく。 大宮いお・装画
  • 大江戸仙女暦
    3.0
    雪見、顔見世、白魚。つかの間の江戸の恋――江戸で最高の贅沢……歌舞伎の顔見世興行を初日に特等桟敷で見物。大川の舟遊びでは、澄んだ水に泳ぐ白魚の鍋を味わい、愛宕山で雪見しながら江戸市中を一望する。現代から「転時」した男が、芸者・いな吉と味わう、贅を尽くした名所絶景巡り。美しい江戸に花開くせつない恋を描く傑作小説。好評の「大江戸シリーズ」。<『いな吉江戸暦』改題作品>
  • 狼の幸せ
    3.9
    人生に疲れた40歳のファウストは、長年暮らしたミラノを離れてイタリアンアルプス近くのレストランで働き始める。山に囲まれ次第に人間らしさをとりもどしていたとき、狼たちが山からおりてきていた――。ストレーガ賞受賞作家が描く、人生やり直し山岳小説。
  • 大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇
    値引きあり
    3.8
    1巻423円 (税込)
    映画化の話題作! 長い同棲を経て結婚した大木信義と咲は、占い師にのせられ久しぶりの旅に出る。小さな池を抜け、向かった先は一泊二日の地獄旅行。猫畑、巨大旅館、ビーフシチュー温泉、そして赤と青の地獄人。不思議な出来事ばかりの奇妙な旅路は、馴れ合いになった二人の意識を少しずつ変える―。異世界だから気づく大切なこと。笑えてなぜかせつない物語。
  • おおぎりぼっち 大喜利百題百答
    3.5
    1巻1,760円 (税込)
    芥川賞作家でお笑い芸人の「ピース・又吉直樹」も推薦、「赤嶺総理は、面白い言葉を生み続けている。日常を掘り下げ、世界を拡張し、純性の愚かさで笑わせる。大喜利界、異端の旗手だと思う。 」ーーー。大喜利最強芸人の頭の中が丸分かり。「こんな学校はイヤだ」をテーマに赤嶺総理自身がお題をアレンジ。「こんな〝少年漫画みたいな〟学校はイヤだ」のような自作アレンジお題が100題ズラリと並ぶ、。そのお題にストイックに打ち返していく姿は、まさに大喜利100本ノック。R藤本、ザ・ギース高佐との共作のお題・回答も収録。読むだけで少し大喜利が得意になった気になれる至極の一冊。 ※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
  • 大阪城殺人紀行 歴女学者探偵の事件簿
    4.0
    豊臣の姫の正体は聖母か、それとも――? 静香・ひとみ・東子の歴史学者三人組は、歴史的名所を歩き、酒と食事を楽しむのが趣味。豊臣秀頼の妻・千姫の伝説に惹かれてゆかりの地へ観光に来たが、待ち受けていたのは不可解な事件ばかり! 井戸の底で発見された死体、盗み出された金塊、未亡人をとりまく謎……。ひらめきの鍵は悲劇の千姫の意外な伝説にあった!? 「姫路城殺人紀行」、「大阪城殺人紀行」、「熊本城殺人紀行」の歴史トラベルミステリー三話収録。
  • 大阪弁おもしろ草子
    3.0
    時代とともに標準語風に変容していくものの、大阪弁の精神には、なお不変の表情がある。「そこそこやな」「ぼつぼついこか」……。こうした言葉が人生のキャリアを積んだオトナの口からこぼれるとき、大阪弁はより生彩を帯び、迫力を増す。味わい深い大阪弁を通して、上方文化を考察する好エッセイ。〈解説〉國村 隼
  • 大阪弁ちゃらんぽらん 〈新装版〉
    3.0
    「ああしんど」「あかん」「わやや」……。大阪弁独特のこうした言い回しのなかには、大阪人のどんな真情がひそんでいるのか。千年もの間、磨き抜かれた社交技術の粋ともいえる京の言語文化と、三百年の伝統ある商都の知恵を併せ持つ大阪弁。その魅力と、大阪弁を育んだ精神風土を明らかにするエッセイ。〈解説〉長川千佳子
  • 大べし見警部の事件簿
    3.0
    この男、警視庁捜査一課の係長なのに、事件を解決する気、まったくなし! 思いつきで部下をこき使い、暴言と居眠り三昧。それでいてなぜか検挙率100%の大べし見警部。下ネタ大好き、ブルドックのような容姿の「警視庁最悪の警部」が、“本格ミステリーのお約束”を薙ぎ倒し、踏み躙りながら難事件を次々解決!? 著者のミステリーへの愛と造詣に満ち溢れた抱腹絶倒の連作集!
  • おかえりシェア
    4.0
    新鮮みのない毎日。人生の不感症。アラサ―OLの道子は、退屈な日々を過ごしていた。ときめきを求めていたある日、家に帰ると、部屋の壁に「穴」が!? そこから覗いていたのは隣人のイケメン男子手近くん。穴を空けたお詫びとして、彼が引っ越すまでの1週間、毎日顔を合わせて会話することを提案される。『あいさつ、おしゃべり、一緒にごはん』 三つのルールでつながる不思議なシェア生活がはじまってーー? 期間限定ときめきラブコメ!
  • お菓子手帖
    3.5
    1巻1,430円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 この本は、ぜんぶがすきとほったお菓子でできた、あまくてなつかしいお話です。ことばの菓子司が贈る自伝風極上スイーツ小説。
  • お菓子の本の旅
    3.8
    1巻1,265円 (税込)
    アメリカにホームステイをした中学1年生の遥。あれもしたいこれもしたいと思い描いていたのに、初日から英語の発音をからかわれ、落ち込みます。そんな時、遥は、荷物の中に一冊の手描きのお菓子の本をみつけます。その本は遥に「自分で切り抜ける力」を与えてくれたあと、今度はおじいちゃんをなくしたばかりの中1の男の子、淳の手元に旅をしていきます。お菓子の本が運んでくれるのは「愛する人の気持ちの入ったレシピ」!?
  • 丘の上の洋食屋オリオン
    4.0
    1~2巻814~858円 (税込)
    このお店の味が食べたくて、普通の日も特別な日も行きたくなる〈洋食屋オリオン〉。両親を失った少女と叔父の心をつなぐトマトソースオムライス。キャバクラでナンバーワンの女性が、素の自分に戻るためのカルボナーラ。高校時代、友人と夢を語りながら食べた煮込みハンバーグ。シェフのくるみが作る料理は、祖母から受け継いだ味を守りながら、今日も常連客たちを温かい幸せで満たす。人生のほろ苦さと喜びを丁寧に紡ぐ物語。
  • 岡山女 新装版
    4.5
    妾として囲われていたタミエは、ある日主人に日本刀で切り付けられ左目と美しい容貌を失った。 代償に彼女が手にしたのは、この世ならざる魑魅魍魎と死霊の影を捉える霊能力であった。 「霊感女性現る」と評判を呼び、霊媒師として生計を立て始めるタミエ。 やがて彼女の許へは、おぞましい事情を抱えた奇妙な依頼者たちが集まってくるようになり――。 明治の岡山を舞台に、隻眼の女霊媒師の怪異との邂逅を描いた幻妖怪奇小説。 解説・池澤春菜
  • オカルティック・ノスタルジア 流説の落とし子たち
    4.3
    時は1974年。 雑誌記者の丈治は、ブームに乗って新設されたオカルトコーナーの記事を任される。 命じられてツチノコ探しに出かけた帰り、丈治はマンホールに落ちていた子供、明を助ける。 彼と食事する店を探す中で、ツチノコを振る舞うというレストランを見つけ……。 マンモス団地に現れる少年の霊、飼い犬の心霊写真、そして都市伝説「カシマレイコ」。 オカルトに詳しい明とそれらを調査するうち、丈治は驚くべき秘密を知り……。
  • 拝み屋怪談 鬼神の岩戸
    3.9
    都内で起こった幽霊騒動。解決を要請された拝み屋を営む著者は、現地の地下室に騒動の原因があると判断。閉ざされていた扉を開けようとしたが、そこには残酷でおぞましい現実が広がっていて――。
  • 拝み屋の遠国怪奇稿 招かれざる伝承の村
    4.0
    【戦後昭和、拝み屋兼記者&心霊写真を撮ってしまうカメラマンのコンビが”因習村”の真相を探る、怪奇ミステリ―!】 戦後昭和、新人カメラマンの瑛吉は、いわゆる心霊写真のようなものしか撮れなくなってしまい困り果てていた。まともな写真が撮れず仕事も失っていたある日、胡散臭いオカルト雑誌から声が掛かる。 「月刊奇怪倶楽部」は怪しげな因習・風俗など何でも載せる下世話な雑誌で、目玉は国内の秘境をおどろおどろしく紹介する連載記事「本邦魔境紀行」。世界の秘境ブームに便乗した企画だが、取材費がないので場所を国内に絞り、曰くつきのスポットや儀式について書かれている。担当のライターは飛鳥という大学生のアルバイト記者だった。 飛鳥は瑛吉と近い年代の人当たりのいい青年であるが、実は拝み屋だという。瑛吉は不安に駆られながらも、日本全国の辺境で行われる奇祭や儀式に取材に行くことに――!?
  • 拝み屋備忘録 怪談首なし御殿
    4.0
    首のない異形の人びとが巣食う最凶心霊物件 (「首なし御殿」収録) 拝み屋が綴る大人気シリーズ第2弾! 拝み屋を生業にする郷内心瞳が書き下ろした、大人気シリーズ拝み屋備忘録の第2弾! 日夜現れる異形の医者に身体をボロボロにされていく恐怖と絶望を綴った三部作「診察」「往診」「再来」、迷い込んだ神社で遭遇した、記憶に留めたくないほど恐ろしいおんな「忘れ去りたい」、依頼を受けて著者が訪れた怪しい気配が蠢く戦慄の館。そこに隠された因果とは…「首なし御殿」など、著者自らの体験を含めた数多の怪奇譚を収録! 著者について 郷内心瞳 (ごうない しんどう) 宮城県出身・在住。郷里の先達に師事し、2002年に拝み屋を開業。憑き物落としや魔祓いを主軸に、各種加持祈祷、悩み相談などを手掛けている。2014年『拝み屋郷内 怪談始末』で単著デビュー。『拝み屋備忘録 怪談双子宿』(小社刊)のほか『拝み屋郷内 花嫁の家』『拝み屋怪談 逆さ稲荷』『拝み屋怪談 来たるべき災禍』『拝み屋異聞 うつろい百物語』などを執筆。
  • おきつねさまのティータイム
    3.7
    心休まる洒落た雰囲気の紅茶専門店マチノワでは、女の姿に化けた狐が紅茶を出してくれるという――。 実は、トウカという名で呼ばれる彼女、紅茶を淹れるのが苦手。客に紅茶をつくるのは、もっぱら尼子拓巳という青年の役割だった。 そんな店を訪れるのは、悩みやトラブルを抱えた客ばかり。お節介焼きのトウカと、そんな彼女に呆れつつもフォローする拓巳。いいコンビに見える二人だが、実は――。 これは、人を騙すことがきわめて下手な狐と、人を騙して生きてきた詐欺師との、嘘と紅茶にまつわる物語である。
  • 沖縄オバァ烈伝
    5.0
    沖縄戦を生き抜き、老いてなお現役で働く沖縄のおばあちゃんたち。彼女たちのパワフルな日常生活とそのすばらしき人生哲学を生き生きと描いたルポエッセイ。出版されて以来沖縄でロングセラーとなり、日本中に「沖縄オバァ」の存在を知らしめた話題作。 ※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
  • 沖縄の怖い話 琉球怪談物語集
    4.0
    1~3巻1,100円 (税込)
    「過去と現在、呪術と日常が紙一重の世界、そんな沖縄の異界へようこそ」「琉球怪談」著者、小原猛の沖縄怪談話。凍てつくほど恐ろしく、それでいて美しい闇と癒しの怪談が今、始まる……。【収録予定内容】イチジャマ/イチジャマア/ジョンソンさんの部屋/佐伯さんの部屋/VFダンスホール跡にまつわる話/砂場のオジイ/キンジョー/グスク跡/それはタイヤじゃない/ただの泥じゃない/タバコ銭/どつぼにはまる/ハタパギマンジャイの話/ヒラウコー/フツダーミ/メーヌカー祟り、等々。沖縄の潜む静寂な怪談が多数掲載。
  • 荻窪 シェアハウス小助川
    4.1
    十九歳春、佳人(よしと)のシェアハウス生活が始まった。地元の人々を診てきた医院を閉院し、リノベーションした「シェアハウス小助川」で一つ屋根の下に暮らすことになるのは、年齢も職業も様々な男女六人。自室を持ちながらリビングや台所や風呂を共有する生活だから価値観の違いも見えてきて……。そして家主のタカ先生をはじめ皆が抱える人生に触れながら、佳人は夢に辿り着けるのか。
  • お銀ちゃんの明治舶来たべもの帖
    3.7
    女子が写真を学ぶ学校として、明治時代に日本で初めて設立された「女子写真伝習所」。伝習所に通う銀・基美・シズは見た目も育ちも性格も全く違うが、なぜか仲が良い三人組。ある日食いしん坊の銀は、新宿高野に「バナナ」という南国の果物が輸入されたと聞きつけた。しかしバナナは、三人のお小遣いを集めても手が届かない高級品。どうしても諦められない銀は【写真よろづ相談所】を立ち上げ、お金を稼ごうと計画するが、舞い込む依頼は、写真がらみではあるものの奇妙な謎ばかりで……。写真師になることを夢見る少女たちの美味しく楽しいミステリー!
  • 奥方は名探偵
    4.0
    ヨーロッパじゅうを遊び歩くマイロとの結婚をすこしだけ後悔しているエイモリー。マイロが久しぶりに帰宅したその日、エイモリーのもとを元婚約者が訪れた。どうしても頼みたいことがあるので海辺のホテルへ一緒に来てほしいという。夫が好きに旅行するならわたしがおなじことをしてもいいでしょう? しかしホテルでは殺人事件が待ち受けていて――上流階級の奥方が謎と夫にふりまわされるキュートなコージー・ミステリ。
  • 屋上で縁結び
    3.1
    1~3巻528~605円 (税込)
    勤め先が倒産し、再就職活動中の苑子。生来の地味さゆえか連敗中のある日、面接会場の窓から遠くのビルの屋上に建つ神社を見つけ、神頼みをする。数日後、採用が決まったのは、なんとその神社があるビルの受付だった。初出勤日の昼休み、何気なく屋上に上がった苑子はモッズコート姿で掃除をする神主の幹人と知り合い、弁当を分け合うことになり…。すこし不思議で心温まるお仕事ミステリー。
  • 屋上と、犬と、ぼくたちと
    3.5
    1巻1,320円 (税込)
    ガソリンスタンドでバイトをしている野村修司は、アパートの新聞受けに謎のメモがはさまれていることに気付く。それは小学校時代に起きた不幸な出来事を指しているようだった。仲間と拾った子犬を内緒で飼っていた秋葉ビルの『屋上の屋上』から、台風の日に仲間の一人、オッタが転落して亡くなったのだ。バイト先のミステリー好きの店長にメモを見せると、オッタの死に不審を抱き、メモの主を突き止めようと言い出すのだが――。
  • お口直しには、甘い謎を
    3.3
    腑に落ちないことがあると、ストレスから甘いものをドカ食いしてしまう女子高生のカンナ。ヤセの大食いの親友・佐知を横目にダイエットに勤しむも、彼女の食欲をかき立てる事件が次々と発生する。学食での異物混入、イケメン男子からのまさかの告白、佐知の転落事故……。お腹が空くのは事件の予感!? 甘い謎とスイーツに溢れたミステリー小説。
  • お口に合いませんでした
    3.6
    1巻1,980円 (税込)
    フードデリバリーの冷めたシチュー、北欧家具店のミートボール、激安居酒屋の肉寿司…… タワマンを遥か頭上に見上げ、気鋭の文筆家が都市生活の不満を嘆く憂鬱グルメ小説。 食事はいつもおいしくて満たされて幸せ、なんてやっぱり嘘だった。 ——高瀬隼子(『おいしいごはんが食べられますように』)推薦! 体調を崩した私は初めてデリバリーを注文するが、届いたシチューからは独特の冷えて固まった油のような匂いがして……(ゴースト・レストラン)。10年ぶりの同窓会、クラスのLINEグループに「完全個室創作和食バル★肉寿司食べ放題! 3時間飲み放題付き2980円」の食べログURLが送られてくる(Girl meats Boy)。おいしくない食事の記憶から都市生活のままならなさと孤独を描く、憂鬱なグルメ小説13篇を収録。
  • 臆病同心もののけ退治
    3.5
    北町奉行所に勤める同心・逆勢華彦は、剣の腕はたつが、生来の臆病。 臆病がわざわいして捕り物でしくじり、尾田仏馬の組――通称「オダブツ組」に組替えとなってしまった。仏馬の組は、遠山金四郎が独自に設けたもので、出世の見込みもなく、「吹き溜まり」と称される。 意気消沈した華彦を待ち受けていたのは、オダブツ組の意外な仕事――江戸の町に現れる魑魅魍魎を見つけ出し、吟味し、退治すること――だった。
  • 送り火
    3.8
    1巻682円 (税込)
    家族の幸せを思うとき、自分自身は勘定に入れない。「あの頃の父親って、ウチのお父さんだけじゃなくて、みんなそうだったんじゃないの?」女手ひとつで娘を育てあげ、いまはさびれた団地で独居する母が娘にそう呟く(表題作)。パンクロック評論で注目された青年の四半世紀後を描く「シド・ヴィシャスから遠く離れて」。大切なひとを思い、日々を懸命に生きる人びとのありふれた風景。とある私鉄沿線を舞台に「親子」「夫婦」のせつない日常を描いた胸に沁みる9つの短篇。
  • おくりびとは名探偵~元祖まごころ葬儀社 事件ファイル~
    4.0
    渋井和馬は売れないミステリー作家。実家の葬儀社のアルバイトで食いつなぐ日々だ。そんなある日、葬儀場のトイレで「お母さんを殺してしまった」という何者かの独り言を聞いてしまう。その日は、地元きっての資産家で、ドケチで有名だった女性の通夜の予定だった。三人の息子の誰かによる殺人!? 和馬は、涙もろい僧侶の翠芳とともに真相解明に乗り出してゆく!
  • おさかな棺
    3.3
    迷走と妄想の迷探偵・紅門福助の元に奇天烈な依頼が飛び込んできた。依頼人の別れた夫が、セーラー服を着たまま、車に轢かれたというのだ。紅門は調査の過程で、予備校講師・柏葉に話を聞く。しかしその夜、柏葉は首が切断された死体として発見される。容疑者はリストラされた元講師。果たして“首切り”の復讐のため、柏葉の「お頭」を切断したのか?(第一話・春「顔面神経痛のタイ」) タイ、ウナギ、サンマ、アンコウと四季折々の旬の魚を題材に、4本の本格ミステリが味わえ、全編が一本の線につながる仕掛けになっている連作短編集。

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