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無国籍で摩訶不思議 華麗でクレイジーな変奏曲集!
指や手の形をした巨岩があちこちから生える奇妙な村に、妻と私はやって来た(「観光旅行」)。後期ロト7の当箋通知が届いた。まさか、この俺が?(「当箋者」)。大人なんだから不用意な発言はやめてほしいよ。だって僕らは…(「夕飯は七時」)。恩田ワールドの原点<異色作家短篇集>への熱きオマージュ。小説のあらゆるジャンルに越境し読者を幻惑する15篇。
新装版刊行に当たって、書評家・杉江松恋氏が解説「パレードは世界の果てまでも」を寄稿。また、2010年版の表紙に使用されたジョセフ・クーデルカの写真作品を斬新なデザインで再構成し、パッケージの奇想度合いもバージョンアップした「ジャケ買い」必至の一冊です。
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Posted by ブクログ
ダークファンタジーからSF、ホラー、コメディのようなものまで様々なジャンルのものが収録された短編集
観光旅行
スペインの苔
蝶遣いと春、そして夏
橋
蛇と虹
夕飯は七時
隙間
当籤者
かたつむり注意報
あなたの善良なる教え子より
エンドマークまでご一緒に
走り続けよ、ひとすじの煙となるまで
SUGOROKU
いのちのパレード
夜想曲
観光旅行、夕飯は七時、隙間、当籤者、あなたの善良なる教え子より、SUGOROKUが特に好きでした!
「観光旅行」は指や手の形をした巨岩が生える奇妙な村を観光する夫婦の話。オチが最後まで全く予想できず驚き!不穏な空気で進むストーリーもよかったです
「夕飯は七時」は知らない言葉を聞くと頭の中のイメージが実体化してしまう兄弟の話。おじいちゃんに実体化がバレないよう奮闘している兄弟の姿がとっても可愛らしかったです
「隙間」は隙間を恐れている男の話。何を恐れているのか、よく分からず不気味に話が進み、最後まで怖かったです
「当籤者」はロト7に当籤したと通知がきた男の話。物語では2週間は当籤者を殺しても罪にはならない。設定が面白く、オチもよかったです
「あなたの善良なる教え子より」はイヤミスのような読後感。教え子からの手紙による告白で話が進みます。真の善とは何かを考えさせられるお話でした
「SUGOROKU」は少女たちが上がりを夢見て日々を過ごすお話。毎日あるお告げで進むのか、戻るのか、振り出しになるのか決まることや上がりの先には何があるのか…など空気感は不穏ですが、設定が楽しかったです。解説にある少女が感じる成長への不安という主題は全然読み取れていませんでした笑
読後の余韻がすごくよかったです。「短編でごく一部を切り取り、読者がそこから覗きこむことで向こう側にある無限の広がりを感じることができる」という解説の言葉が印象的でした。余韻を感じる所以はここにあるのかなと思いました。
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