あらすじ
無国籍で摩訶不思議 華麗でクレイジーな変奏曲集!
指や手の形をした巨岩があちこちから生える奇妙な村に、妻と私はやって来た(「観光旅行」)。後期ロト7の当箋通知が届いた。まさか、この俺が?(「当箋者」)。大人なんだから不用意な発言はやめてほしいよ。だって僕らは…(「夕飯は七時」)。恩田ワールドの原点<異色作家短篇集>への熱きオマージュ。小説のあらゆるジャンルに越境し読者を幻惑する15篇。
新装版刊行に当たって、書評家・杉江松恋氏が解説「パレードは世界の果てまでも」を寄稿。また、2010年版の表紙に使用されたジョセフ・クーデルカの写真作品を斬新なデザインで再構成し、パッケージの奇想度合いもバージョンアップした「ジャケ買い」必至の一冊です。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
恩田陸さんは恩田陸さんだなぁ。
恩田さんの世界だなぁ。
面白い面白くないではなく、興味あるなしでもなく、恩田陸を読みたいから手に取る感じだなぁ。
そういうふうに読める作家もそんなに知らないので、まだまだ追いかけて読み続けたい。
Posted by ブクログ
80点
不思議なエピソードたち。まさにパレードのような。
癖があり、合う話合わない話があった。
岩が生えてくる村のエピソードが好きだった。オチも面白い。
カタツムリは不思議な感じ。
当籤者も好き。
双六はさらに好き。不思議な世界観に引き込まれた。他の話もそう。
隙間の話、夢の話?はあまりピンと来なかった。
最後のアンドロイドの話も良かった。今の時代に合っている。
全体通して、異国へ小旅行したような読後感で楽しかった。
入院時にプレゼントしてもらった少し特別な一冊。
Posted by ブクログ
なかなか不思議な物語がいっぱい。
ちょっとそういう世界があってもおかしくないかもと
思ってしまう。
やはり短編は合わないなあ
じっくりと深く物語にひたりたい
Posted by ブクログ
伝説のシリーズ「異色作家短篇集」にインスパイアされたという短編集。確かに色んな異色作家を思わせる短編が並んでいて、今ではほとんどが大御所のシリーズに含まれる作家さんだけでなく、今造られたら入りそうな人、例えばアグラム・デヴィッドスンやウィル・セルフあたりまで連想した。ただ、これぞ「異色作家短篇集」というような、最後の一行でドンと落とすような作が含まれていないのは残念かな。