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Posted by ブクログ
MAZE。恩田陸の初期の名作にして、その後続く神原恵弥シリーズの第一作目。出版は2001年。当時中学生だった私は夢中で読んだのを覚えている。ミステリーともホラーともファンタジーとも取れる恩田陸特有のボーダレスなジャンルが、まだ目新しかった。この度このシリーズの最新作がめちゃくちゃ久しぶりに刊行されたとあり、久々に読み返さねばと手に取った。
舞台は西アジアのとある国。地元の人間も立ち寄らない不気味な丘に、謎の巨大な白い立方体の構造物がある。この白い構造物の中は迷路のようになっており、複数人で入ると人が消失するという事件が長い歴史のなかでたびたび起きているらしい。
この謎を1週間で解く、というのが本書内の登場人物のミッション。高校の級友だった神原恵弥に久しぶりに誘われ雇われて連れてこられた冴えないミッドサーティの男が主人公。神原恵弥は製薬会社に勤める謎多きイケメン(なのにオネエ言葉)。そしてお供するはローカルガイド的な現地人の男と、アメリカの軍人の男。
4人はこの白い構造物を「トーフ」と呼びながら、過去の文献をひもとき、謎解きを試みる。この構造物は何のためにどうやってできたのか?何でできているのか?なぜ人が消失するのか?その間も日々不思議なことが起こり続ける。そして神原恵弥は本当は何者なのか?謎が謎を呼び、誰が信用できる人間なのか、ハラハラもする。なのに毎日4人は和やかに食卓を囲みながらしゃべり倒し、緩急が絶妙。
刊行当初よりも読者として読書舌が肥えた私には、当時のワクワクは残念ながら再現されなかったが、恩田陸らしさが凝縮された初期作品に、感慨深い気持ちになりながら読み終えた。
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