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Posted by ブクログ
恩田陸は恐ろしい作家だ。読み始めると止まらなくなってしまう。抜き差しならない用事がある時はいいが、これと言ってすることがない時は、どっぷりはまってしまう。しかも読み終わったあと2度も3度もページをめくって読み返してしまう。
本書は比較的早い段階で真犯人がわかり、大どんでん返しはなかった。にもかかわらず何度も読み返してしまう。やっぱり凄いぞ恩田陸!
今回殺された女流画家は美人で才能もあるのに気性が激しく自分勝手。他の女は見下し母としての役目はまったく果たさない絵に描いたような嫌な女。でもそんな女になってみたいと誰しも心の奥底で思っていたりする。
今回登場した大学教授とその秘書のコンビ、また何処かでお目にかかりたい。シリーズ化してほしい。
Posted by ブクログ
ひとよりカンがよく、ひとの後ろに"失せ物"を"見て"しまう能力のある万由子は、とある展覧会の絵を見て失神してしまう。それは変死した作者の最期を"見て"しまったためであった。それに気づいた作者の息子・秒は万由子を母の生まれ変わりだと思い、母の最期を思い出してほしいと頼んでくる。
まずもって"見る"という能力に現実味が薄いのだが、それを差し引いても面白い!恩田さんの文章は物語の世界に読者をぐいぐい引き込む力がある。
物語は絵の作者・倫子を中心にぐるぐるとまわっていく。彼女はなぜ死んだのか。絵にはどんな意味があるのか。
途中から先が少し見えてしまう展開ではあるけど、あれ以外にベストなラストはないかな。
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