あらすじ
アジアの西の果て、荒野に立つ直方体の白い建物。一度中に入ると、戻れない人間が数多くいるらしい。その「人間消失のルール」を解明すべくやってきた男たちは、何を知り得たのか? 人間離れした記憶力を持ち、精悍な面差しながら女言葉を繰り出す魅惑の凄腕ウイルスハンター・神原恵弥を生み出したシリーズ第一弾、新装版!
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久しぶりに恩田ワールドに浸りたく、再読。
結末あんまり覚えてないなと思ってたけど、物語の起承転までがロマンに溢れて魅力的すぎるから、どうしても結が弱くなって印象に残らなかったのかも。物語と直接関係ない雑談が知的で面白いのも好き。
ラスト、上下左右の闇に人が無数に浮かんでいる場面だけなぜか脳裏に映像として焼き付いていて、何か挿絵なり特別な装丁なりがあったんだっけ?と思ってたら、全然文章だけで表現されていて驚いた。恩田さんはイメージを読者の脳裏に描く魔術師だ。
そして神原恵弥のキャラは改めて良きですね。
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SFミステリーかと思いきやホラー要素もあり、人間模様だったのかと思えばやはりSFなのか…なんて、さまざまな展開を楽しめる作品でした。
随分前のことなので記憶が定かではありませんが、恩田先生の作品は「夜のピクニック」を読んだ後に「ロミオとロミオは永遠に」を読むところからスタートしたため、作風が全然違っていて驚いたことを思い出しました。
シリーズ物の作品のようなので、続きも読んでいきたいです。
とてもおもしろかったです!
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SF?ホラー??すごく面白かった!個人的には6番目の小夜子よりずっと好きだった。
中に入った人が消えてしまう謎の遺跡、通称「豆腐」の謎を解く一般人・満、得体の知れないアメリカ製薬メーカー勤務・恵弥、軍人スコット、現地の要人セリムの4人。「豆腐」を巡るそれぞれの使命…
スリリングで夜中に読むとすごく怖かった…!
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MAZE。恩田陸の初期の名作にして、その後続く神原恵弥シリーズの第一作目。出版は2001年。当時中学生だった私は夢中で読んだのを覚えている。ミステリーともホラーともファンタジーとも取れる恩田陸特有のボーダレスなジャンルが、まだ目新しかった。この度このシリーズの最新作がめちゃくちゃ久しぶりに刊行されたとあり、久々に読み返さねばと手に取った。
舞台は西アジアのとある国。地元の人間も立ち寄らない不気味な丘に、謎の巨大な白い立方体の構造物がある。この白い構造物の中は迷路のようになっており、複数人で入ると人が消失するという事件が長い歴史のなかでたびたび起きているらしい。
この謎を1週間で解く、というのが本書内の登場人物のミッション。高校の級友だった神原恵弥に久しぶりに誘われ雇われて連れてこられた冴えないミッドサーティの男が主人公。神原恵弥は製薬会社に勤める謎多きイケメン(なのにオネエ言葉)。そしてお供するはローカルガイド的な現地人の男と、アメリカの軍人の男。
4人はこの白い構造物を「トーフ」と呼びながら、過去の文献をひもとき、謎解きを試みる。この構造物は何のためにどうやってできたのか?何でできているのか?なぜ人が消失するのか?その間も日々不思議なことが起こり続ける。そして神原恵弥は本当は何者なのか?謎が謎を呼び、誰が信用できる人間なのか、ハラハラもする。なのに毎日4人は和やかに食卓を囲みながらしゃべり倒し、緩急が絶妙。
刊行当初よりも読者として読書舌が肥えた私には、当時のワクワクは残念ながら再現されなかったが、恩田陸らしさが凝縮された初期作品に、感慨深い気持ちになりながら読み終えた。
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良い。
作者の多様な作風を感じる。
不可思議な話かと思いきや大国の都合で作り上げられた話とは。
2002年当時に原発の爆発、ウィルスの脅威と予言していた一文?一小説家でも書けることが防げていない社会は情けなく感じた。
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人間は最初から圧倒的な謎を提示されると興味を持って読み進められるらしい。SNS中毒になる理由と一部同じでもある。なのでずっと気になりながら面白く読めた。
きちんとした結末があったのは満足。ただセリム1人を騙すためだけにここまでやるかというのは大いなるツッコミどころ。外交問題を避けるために彼を黙らせる方法はむしろこれ以外なら無限にあるだろう。セリムを「豆腐」に連れてこなければ、嘘をつかずに撤去作業ができる。いくら小説でもちょっと無理があると思った。何か他に理由があったっけ。
お姉キャラもいいかも。男主人公だったらのめり込めなかったかもしれない。次巻も読んでみたい。
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アジアの西の果て、入った人間が消える不思議な白い建物。友人である神原恵弥の依頼で謎解きを請け負った時枝満。恵弥、スコット、セリムと共に「豆腐」と名付けた建物を調べるが…。カメラをつけたラジコンでの調査で映った人影、消えたセリム。
入った人間が必ず消える訳ではなく、消えない人間もいる不思議な謎。神原恵弥と満のやり取りが面白い。
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辺境の地に立つ不思議な建物。
そこに迷い込んだ人間は、消えてしまうという。
建物に関する謎をとくのか、呪いなのか、魔法なのか
はたまたトリックかあるのか?
なにもわからないまま物語が進んでいく。
わけわからん世界観を描かせたら天才だよね。
そしてまた広げまくった風呂敷をすごい勢いで畳んでいく。いいぞ、これぞ恩田陸だぞ。
ありがとうございました。
メグミが良いキャラしている。続きも買ったので楽しみ!
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久しぶりに一気読みした一冊でした。
恩田陸さんの著書は多く読んできましたが、新しい一面に触れた気がします。
人はなぜその建物に入ると消えるのか。
そんな非科学的な事をどう解決してまとめるのか。
気になってページを捲る手が止まりません。
最後の結末は想像の斜め上でしたし、なるほどと思わず唸る内容でした。
シリーズ3部作という事もあり、次の本も読み進めたいと思います。
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シリーズのブラックベルベットよりも読み応えあり。もしかして、人を飲み込む遺跡?と思いきや、人為的なものとオチがつくと思いきや、超常現象なのかも、と流石、可能性を残して終わる。
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この静かに得体のしれない恐怖が近付いてくる感じ、たまらない!
本当に様々なジャンルを書かれるけれど、このタイプの作品を無性に読みたくなることがしばしばあるからシリーズがあると知って嬉しい
2003年の作品か…未来のことを語る場面、確かになと感じるところも多くさすがの想像力に脱帽
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恩田陸ワールド全開だった。
地に足が着きそうで着かない浮遊感のあるストーリーと、現実的でシリアスなコントラストが相変わらず癖になるおもしろさ。
安楽椅子探偵?いやフィールドワーク系?なんだこのミステリは!
心が疲れた時でも読める甘口カレーミステリ的な存在でもある気がする。
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誰もいない辺境の地に立つ不可思議な建造物にまつわるホラーミステリ。古い時代から訪れる人々がこつ然と消えてしまう。そんな謎の建物、豆腐の謎に挑む主人公。なぜ人が消えるのか。なぜ生きて帰ってくる人もいるのか。急にリアルなミステリが始まったと思ったら、横からホラーやファンタジーな要素が襲いかかってくる感じ。あの下にあった基地、マジで呪われていそうで怖い。
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不思議な世界観に唐突に舞い降りるスケールの大きな結末。
恩田陸の本に多く感じる内容だが、この不思議な世界をしっかりと掴みきれないふわふわとした感覚が大好きだ。
この本も恩田陸の世界観が短い中にしっかりと盛り込まれておりとても面白かった。
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ドキドキした。面白くてすぐに読み終わってしまった。恩田さんのこのような作品にはいつも本当に魅了される。
恵弥さんが登場する続きの話も読みたい。
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ウイルス・ハンター神原恵弥シリーズの第一作。
恵弥が高校時代の友人、満を巻き込み、西アジアの荒野に立つ一見豆腐のようでありながら、中に入った人が消えてしまうと言い伝えのある建物の謎を解こうとする。
しかし、実はその建物の地下では核兵器が作られていた。
素人である満の推察力がスゴくて、しかも、少しずつ謎解気が進んでいると思いきや、最後に更なる秘密が明かされる。
最後までハラハラしながら読み進めた。面白かったー。
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恩田陸ワールド!って感じではなかったかなぁ。でも中盤までの話が広がって行く感じがわくわくして良い。最後のたたみかける感じも恩田陸っぽくはある。
しかし主人公が呼ばれた理由がいまいちわからず…
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人が消える白い塔。その謎を解くために駆り出された満。ルールを導き出したが全ては真実を隠すための罠だった。秘密基地を運び出すための巧妙なカラクリ。謎を残して終わりそうな予感がしたが、しっかりと答えを出してくれてまぁスッキリ。
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なんか面白いのか面白くないのかよくわからない感じで終わった…
最後、こう終わるのかー!と思ったけどどんでん返しとかなわけでもないし。
神原恵弥シリーズということなので次も読んでみようかと思う。
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訪れた人が消えてしまう謎の白い建物は何なのかを調べていく謎解きミステリー。ウイルスハンター神原シリーズの1作目。
消えた理由は呪いなのか科学的なものなのか。散々推理してきたものがグルリと覆される感じが気持ちいい。今回探偵役に選ばれた神原の友人の満くんが好き。
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恩田陸ってそつなく何でも書けるし、文章も平明でこれといった瑕疵もないが逆に胸を突くような感動もしない小説家というイメージであった。ところでこの小説、正にイメージ通りのそこそこ面白い小説だった。
謎の白い箱というフックで読者を引っ張りながら、キャラクターの軽妙な語り口やホラー描写で盛り上げて、その間に社会批評的なワードもしれっと混ぜてくるという素晴らしい構成だ。
だが、まじでこれっぽちも感動しない。
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遺跡。ロマンを感じます。今は廃墟となり朽ち行く壁際にそっと手を当てて、数百年前、いや数千年前にもそこに人が生を営んでいた。
…なんて考えるだけで少し興奮します。私は遺跡も古墳も行ったことははありませんが。
今回は遺跡を巡るミステリーを読んだ次第です。
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あらすじ
アジアの西の果て、荒野に立つ直方体の白い建物。一度中に入ると、戻れない人間が数多くいるらしい。その「人間消失のルール」を解明すべくやってきた男たちは、何を知りえたのか? めくるめく幻想と恐怖に包まれる長編ミステリー(裏表紙より)
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この謂わば「人喰い遺跡」をめぐり、西アジアの果ての人里離れた地域で大人4人がパーティーを組んで7日間を期限に謎を解きます。構成の内訳はおかま?の製薬会社社員の神原恵弥、その同級生時枝満、米国軍人スコット、そして現地コーディネーターのセリム。
どうやら神原恵弥というキャラクターのシリーズものらしいのですが、今回の実質的主人公は満。彼が安楽探偵として、当初提示された「遺跡の中には入らない」という制約を踏まえて謎に挑んでいくという筋です。
私は物語の展開をあまり読まない(読めない)タイプで、次々と起こる怪奇現象におどろき、最後の結論に驚き、なるほどねぇー、などと独り言ちつつ楽しみました。ただ、思ったより突飛な展開ではありません。
一つ特長を言えば、上記の4名がメインキャラでそれ以外殆ど主だった登場人物が出てきません。ですので、舞台で演じたら絵になるかもなあと感じました。
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恩田氏のイメージは青春なのですが、色々と渉猟してゆくとホラー系・ミステリ系も得意なのかもしれません。氏の『三月は深き紅の淵を』『Q&A』など謎解き系が好きな方は本作も楽しめるかと思います。
Posted by ブクログ
シリーズと聞いたから主人公がそうなのかと思ったら違い、肩透かし食らった気分。
構成はいつもの恩田陸さんだし、内容も薄っすら先が読める感じでストレスなく読めた。意外性やどんでん返し感はあまり感じられなかったが、描写や言葉選びの感性はとても好み。他シリーズも読もうと思いました。
Posted by ブクログ
かつての同級生である恵弥に誘われ、西アジアでの極秘プロジェクトに参加した満。そこで彼を待っていたのは、砂漠の丘の上に立つ巨大な白い立方体形の建築物だった。そこは〈存在しない場所〉〈有り得ぬ場所〉と呼ばれ、なかに入った人が消えてしまうという謎の迷路。恵弥が満を呼んだのは「迷路で人が消失する条件」を推理させるためだというが……。〈神原恵弥シリーズ〉第1作目。
ファンタジックな遺跡をめぐるオカルトミステリーかと思いきや、立地と国際問題に基づく現実的な真相が明かされ、しかも最後にはSFのかけらもチラッと見せてくれるサービス精神旺盛なエンタメ小説。
いちおう表向き製薬会社勤めの恵弥がこの件でコーディーネーターをするか?というのはそういうスーパーマンキャラだから良いとして、恵弥が探偵役として呼んできたのが事件に対して何のキャリアもない満でも信じるのか?ってことは気になるが、全体としては納得のいくところに着地するので満足度が高い。このくらいの分量だと謎のひっぱりにそこまでイラつくこともないので、恩田さんは中篇くらいがいいのかもしれない(笑)。