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SF?ホラー??すごく面白かった!個人的には6番目の小夜子よりずっと好きだった。
中に入った人が消えてしまう謎の遺跡、通称「豆腐」の謎を解く一般人・満、得体の知れないアメリカ製薬メーカー勤務・恵弥、軍人スコット、現地の要人セリムの4人。「豆腐」を巡るそれぞれの使命…
スリリングで夜中に読むとすごく怖かった…!
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入ると人が消えたり消えなかったりする人喰い白い迷宮の謎を追う話。
消える法則は? 消えない法則は?
人が消えるのは何故なのか、どうやって消えているのか?
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ドキドキした。面白くてすぐに読み終わってしまった。恩田さんのこのような作品にはいつも本当に魅了される。
恵弥さんが登場する続きの話も読みたい。
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ウイルス・ハンター神原恵弥シリーズの第一作。
恵弥が高校時代の友人、満を巻き込み、西アジアの荒野に立つ一見豆腐のようでありながら、中に入った人が消えてしまうと言い伝えのある建物の謎を解こうとする。
しかし、実はその建物の地下では核兵器が作られていた。
素人である満の推察力がスゴくて、しかも、少しずつ謎解気が進んでいると思いきや、最後に更なる秘密が明かされる。
最後までハラハラしながら読み進めた。面白かったー。
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入った人が「消える」呪いの建造物。白く巨大な荒野の迷宮。
眼前に聳え立つ謎と幻想と恐怖、そして「意図」…
回収される伏線も流石ですが、不可思議に魅せられ、解明しようとする男達の思索の迷路にワクワクが止まらない!
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一人で静かに話にのめり込んでいたので、ある箇所でビクッとなってしまった。普通の生活のすぐそばに、少し不思議な世界があるかもしれない、という世界観の描き方がさすが。
でも最後のネタばらしの所は、こんなのあり?って拍子抜けした。
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アジアの西のある場所に豆腐のような白い直方体の建物。中に入ると戻れない人がいるらしい。その謎は一体? 神原恵弥シリーズ第一作みたいですね。最初は、ファンタジー系なのかと思い読もうかどうか迷ったんだけれど。個性的で魅力ある主人公、数々の推理、物語の世界の緊張感、面白かったなあ。そんなに長くないこともあってさっと一気読み。白い建物が目に浮かぶほど、印象に残っています。自作も読んでみようと思った。恩田さんってすごい人だなとも思ったよ。
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「存在しない場所」人が消えることのある場所。不思議な設定の話。真実を知りたくて、ページをめくる手が止まらなくなった。神原恵弥シリーズ1作目。次も楽しみ。
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恩田作品で、
登場人物達が船だったり、夜行列車だったりでとりとめもなく会話するシーンが好きなのだが
(皆頭がいいので、思いもよらなかった考え方に触れられて面白い。)
今作は安楽椅子探偵ではなく、正に起こっている現場で、そういった会話がされている作品。
勿論一筋縄ではいかないのだが。
超常現象かと思いきや、ミステリー?となり、どんどんきな臭くなっていって。。。
満の存在が不思議だったけれど、メインがセリムだからこそ、だろうか。。。
だとしたら恵弥の頭脳が怖い。。
ラストが3人、なのはひょっとして満の存在、満との会話のおかげなのかな。。
一見、とっつきやすそう。
いかにも、な黒幕感が無かったので。
現在シリーズ化して3作あるそうなので嬉しい。
今回は満目線だったので、恵弥のキャラが掴みきれていないので。
以下のセリフ、ツイッターで営業さんが文句をオカマ口調で言いあうと社内円満、という書き込みを読んだ事があるが
恩田先生はいつも的確にピタリと書き表してくれるなぁ。。
日本人が論理的なのが苦手で
頭ごなしに叱るか、情に訴えるか、他の人もやってるよと言うしか他人を服従させる手段がない
論理、合理的がベストだとはしているけれど、心の底では憎んですらいる。
からの、恵弥氏の上司を説得するセリフが秀逸です。
自分もこんな風にうまく上司をせっつきたい。。。
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内容(「BOOK」データベースより)
アジアの西の果て、白い荒野に立つ矩形の建物。いったん中に入ると、戻ってこない人間が数多くいると伝えられている。その「人間消失のルール」とは?謎を解き明かすためにやってきた4人の男たちは、果たして真相を掴むことができるのか?異国の迷宮を舞台に描かれる、幻想的な長編ミステリー。
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なんか面白いのか面白くないのかよくわからない感じで終わった…
最後、こう終わるのかー!と思ったけどどんでん返しとかなわけでもないし。
神原恵弥シリーズということなので次も読んでみようかと思う。
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訪れた人が消えてしまう謎の白い建物は何なのかを調べていく謎解きミステリー。ウイルスハンター神原シリーズの1作目。
消えた理由は呪いなのか科学的なものなのか。散々推理してきたものがグルリと覆される感じが気持ちいい。今回探偵役に選ばれた神原の友人の満くんが好き。
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恩田陸ってそつなく何でも書けるし、文章も平明でこれといった瑕疵もないが逆に胸を突くような感動もしない小説家というイメージであった。ところでこの小説、正にイメージ通りのそこそこ面白い小説だった。
謎の白い箱というフックで読者を引っ張りながら、キャラクターの軽妙な語り口やホラー描写で盛り上げて、その間に社会批評的なワードもしれっと混ぜてくるという素晴らしい構成だ。
だが、まじでこれっぽちも感動しない。
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遺跡。ロマンを感じます。今は廃墟となり朽ち行く壁際にそっと手を当てて、数百年前、いや数千年前にもそこに人が生を営んでいた。
…なんて考えるだけで少し興奮します。私は遺跡も古墳も行ったことははありませんが。
今回は遺跡を巡るミステリーを読んだ次第です。
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あらすじ
アジアの西の果て、荒野に立つ直方体の白い建物。一度中に入ると、戻れない人間が数多くいるらしい。その「人間消失のルール」を解明すべくやってきた男たちは、何を知りえたのか? めくるめく幻想と恐怖に包まれる長編ミステリー(裏表紙より)
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この謂わば「人喰い遺跡」をめぐり、西アジアの果ての人里離れた地域で大人4人がパーティーを組んで7日間を期限に謎を解きます。構成の内訳はおかま?の製薬会社社員の神原恵弥、その同級生時枝満、米国軍人スコット、そして現地コーディネーターのセリム。
どうやら神原恵弥というキャラクターのシリーズものらしいのですが、今回の実質的主人公は満。彼が安楽探偵として、当初提示された「遺跡の中には入らない」という制約を踏まえて謎に挑んでいくという筋です。
私は物語の展開をあまり読まない(読めない)タイプで、次々と起こる怪奇現象におどろき、最後の結論に驚き、なるほどねぇー、などと独り言ちつつ楽しみました。ただ、思ったより突飛な展開ではありません。
一つ特長を言えば、上記の4名がメインキャラでそれ以外殆ど主だった登場人物が出てきません。ですので、舞台で演じたら絵になるかもなあと感じました。
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恩田氏のイメージは青春なのですが、色々と渉猟してゆくとホラー系・ミステリ系も得意なのかもしれません。氏の『三月は深き紅の淵を』『Q&A』など謎解き系が好きな方は本作も楽しめるかと思います。
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シリーズと聞いたから主人公がそうなのかと思ったら違い、肩透かし食らった気分。
構成はいつもの恩田陸さんだし、内容も薄っすら先が読める感じでストレスなく読めた。意外性やどんでん返し感はあまり感じられなかったが、描写や言葉選びの感性はとても好み。他シリーズも読もうと思いました。
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かつての同級生である恵弥に誘われ、西アジアでの極秘プロジェクトに参加した満。そこで彼を待っていたのは、砂漠の丘の上に立つ巨大な白い立方体形の建築物だった。そこは〈存在しない場所〉〈有り得ぬ場所〉と呼ばれ、なかに入った人が消えてしまうという謎の迷路。恵弥が満を呼んだのは「迷路で人が消失する条件」を推理させるためだというが……。〈神原恵弥シリーズ〉第1作目。
ファンタジックな遺跡をめぐるオカルトミステリーかと思いきや、立地と国際問題に基づく現実的な真相が明かされ、しかも最後にはSFのかけらもチラッと見せてくれるサービス精神旺盛なエンタメ小説。
いちおう表向き製薬会社勤めの恵弥がこの件でコーディーネーターをするか?というのはそういうスーパーマンキャラだから良いとして、恵弥が探偵役として呼んできたのが事件に対して何のキャリアもない満でも信じるのか?ってことは気になるが、全体としては納得のいくところに着地するので満足度が高い。このくらいの分量だと謎のひっぱりにそこまでイラつくこともないので、恩田さんは中篇くらいがいいのかもしれない(笑)。
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人が消える迷宮にはどんなからくりが?それぞれの目的は?と、ワクワクしながらよめた。満の推理には、ほほうと思わされたけど、その後がなんだかあっけない収束だったなあ。不思議さを残すラストはよかった。
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こんな夢見たことあったかも
切り立った崖の先の開けた場所にそれはある
鉄条網のような茨に守られた小高い丘の上の白い遺跡
人が作ったのか、自然の仕業か、はたまた宇宙人か…
そこは『存在しない場所』『有り得ない場所』として知られ、数百年前から存在しているよう
この謎の遺跡の調査に訪れたウイルスハンター神原恵弥と友人 満
満は遺跡の謎を解く推理を毎日行い、7日間で徐々に真理に近づき、ある日の奇怪な幻想体験を経て謎は解明される
ホラーとして怖かったけど、真実を知ると呆気ない
現実はそんなもの
女家族で育ちオネエことばを話す、神原恵弥シリーズの一作目
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その場所に行き着くまでの狭い谷を抜けていく道程は、ペトラ遺跡に向かう「インディ・ジョーンズ 最後の聖戦」の場面をイメージしてしまいました。また、色もシチュエーションも違いますが、丘の上のその物は「2001年宇宙の旅」のモノリスをイメージしてしまいました。なかなかに魅力的な設定です。
アジアの西の果て、荒野の中にたった四人、これは冒険ものなのか、ミステリーものなのか、はてまたホラーなのかという雰囲気が漂う一方で場違いとも思える怪しさ満点の主人公・神原恵弥の登場。そんな謎に満ちた異世界の空間の中で食事風景だけがやたら活き活きとしてリアルなのがまた不思議な雰囲気を纏います。このなんだかよくわからないゴチャ混ぜ感が如何にも恩田さんの作品らしく感じ、一気に作品の世界に入っていけました。
ストーリーは、特に中盤を過ぎるあたりまでがとても興味深く感じました。また、後半に種明かしとなりますが、ここに一枚被せて余韻を残す終わり方に持っていくのもこれまた印象的でした。
神原恵弥はここから始まったんですね。
ところで、私的にこの作品で面白いと思ったのは普段あまり耳にしない次の三つの言葉の登場でした。恩田さんが作品を越えて好んで使われる言葉は他にもありますが、これらはあまり記憶にないです。
もんどりうって
まんじりともしない
頽れていく
思わず辞書で調べてしまいました。会話の内容やストーリーの平易さと比較しても、どうしてここでこんな難しい言葉を使ったのだろうと感じました。確かに謎めいた雰囲気が増して、動きのあるとても面白い表現ではあります。
いずれにしても全体としてテンポも良く、分量の割には小気味良くまとまっていて、それなりの納得感も得られる、なかなか面白い作品でした。
Posted by ブクログ
とても不思議な物語だった。
人が消失してしまう言い伝えが残る建物。
消えた人間たちの話はいくつも語り継がれていて、何故それが起きるのか。
どんなときに消失現象が発生するのか。
一定の法則はそこにあるのか。
何ひとつ、確かなことがわからないまま物語は進んでいく。
主人公である満は様々な仮説を仲間たちとたて検証していく。
謎に迫っていく過程は読みごたえがあって面白かった。
そしてひとつの真実が明かされる。
提示された事実に満は愕然としながらも、やはり自分自身の目で確かめたいと思うのだけれど。
明かされた真実の向こう側にあったものは何だったのだろう?
はっきりと完結していない分だけ、読んでいる側にいろいろな想像をさせる結末になっていた。
幻想的な世界の中で進んでいくミステリーは、恩田さんらしい物語だった。
Posted by ブクログ
恩田陸らしい話。頭脳明晰、容姿端麗の神原恵弥ってどんだけイケメンなんだろうと期待して読んだらオネエキャラだった。しかも名前の読み方も「けいや」だと思ったら「めぐみ」だった。
ストーリーと直接関係ないけど満の料理が非常に気になった。一応決着が着いた…と思ったらまた大きな疑惑が残る…ある意味恩田さんらしい終わり方、だけど、これはこれでいいんじゃないかと思う。