あらすじ
アジアの西の果て、荒野に立つ直方体の白い建物。一度中に入ると、戻れない人間が数多くいるらしい。その「人間消失のルール」を解明すべくやってきた男たちは、何を知り得たのか? 人間離れした記憶力を持ち、精悍な面差しながら女言葉を繰り出す魅惑の凄腕ウイルスハンター・神原恵弥を生み出したシリーズ第一弾、新装版!
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Posted by ブクログ
久しぶりに恩田ワールドに浸りたく、再読。
結末あんまり覚えてないなと思ってたけど、物語の起承転までがロマンに溢れて魅力的すぎるから、どうしても結が弱くなって印象に残らなかったのかも。物語と直接関係ない雑談が知的で面白いのも好き。
ラスト、上下左右の闇に人が無数に浮かんでいる場面だけなぜか脳裏に映像として焼き付いていて、何か挿絵なり特別な装丁なりがあったんだっけ?と思ってたら、全然文章だけで表現されていて驚いた。恩田さんはイメージを読者の脳裏に描く魔術師だ。
そして神原恵弥のキャラは改めて良きですね。
Posted by ブクログ
人間は最初から圧倒的な謎を提示されると興味を持って読み進められるらしい。SNS中毒になる理由と一部同じでもある。なのでずっと気になりながら面白く読めた。
きちんとした結末があったのは満足。ただセリム1人を騙すためだけにここまでやるかというのは大いなるツッコミどころ。外交問題を避けるために彼を黙らせる方法はむしろこれ以外なら無限にあるだろう。セリムを「豆腐」に連れてこなければ、嘘をつかずに撤去作業ができる。いくら小説でもちょっと無理があると思った。何か他に理由があったっけ。
お姉キャラもいいかも。男主人公だったらのめり込めなかったかもしれない。次巻も読んでみたい。
Posted by ブクログ
アジアの西の果て、入った人間が消える不思議な白い建物。友人である神原恵弥の依頼で謎解きを請け負った時枝満。恵弥、スコット、セリムと共に「豆腐」と名付けた建物を調べるが…。カメラをつけたラジコンでの調査で映った人影、消えたセリム。
入った人間が必ず消える訳ではなく、消えない人間もいる不思議な謎。神原恵弥と満のやり取りが面白い。
Posted by ブクログ
誰もいない辺境の地に立つ不可思議な建造物にまつわるホラーミステリ。古い時代から訪れる人々がこつ然と消えてしまう。そんな謎の建物、豆腐の謎に挑む主人公。なぜ人が消えるのか。なぜ生きて帰ってくる人もいるのか。急にリアルなミステリが始まったと思ったら、横からホラーやファンタジーな要素が襲いかかってくる感じ。あの下にあった基地、マジで呪われていそうで怖い。
Posted by ブクログ
人が消える白い塔。その謎を解くために駆り出された満。ルールを導き出したが全ては真実を隠すための罠だった。秘密基地を運び出すための巧妙なカラクリ。謎を残して終わりそうな予感がしたが、しっかりと答えを出してくれてまぁスッキリ。
Posted by ブクログ
遺跡。ロマンを感じます。今は廃墟となり朽ち行く壁際にそっと手を当てて、数百年前、いや数千年前にもそこに人が生を営んでいた。
…なんて考えるだけで少し興奮します。私は遺跡も古墳も行ったことははありませんが。
今回は遺跡を巡るミステリーを読んだ次第です。
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あらすじ
アジアの西の果て、荒野に立つ直方体の白い建物。一度中に入ると、戻れない人間が数多くいるらしい。その「人間消失のルール」を解明すべくやってきた男たちは、何を知りえたのか? めくるめく幻想と恐怖に包まれる長編ミステリー(裏表紙より)
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この謂わば「人喰い遺跡」をめぐり、西アジアの果ての人里離れた地域で大人4人がパーティーを組んで7日間を期限に謎を解きます。構成の内訳はおかま?の製薬会社社員の神原恵弥、その同級生時枝満、米国軍人スコット、そして現地コーディネーターのセリム。
どうやら神原恵弥というキャラクターのシリーズものらしいのですが、今回の実質的主人公は満。彼が安楽探偵として、当初提示された「遺跡の中には入らない」という制約を踏まえて謎に挑んでいくという筋です。
私は物語の展開をあまり読まない(読めない)タイプで、次々と起こる怪奇現象におどろき、最後の結論に驚き、なるほどねぇー、などと独り言ちつつ楽しみました。ただ、思ったより突飛な展開ではありません。
一つ特長を言えば、上記の4名がメインキャラでそれ以外殆ど主だった登場人物が出てきません。ですので、舞台で演じたら絵になるかもなあと感じました。
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恩田氏のイメージは青春なのですが、色々と渉猟してゆくとホラー系・ミステリ系も得意なのかもしれません。氏の『三月は深き紅の淵を』『Q&A』など謎解き系が好きな方は本作も楽しめるかと思います。