いつかたどりつく空の下

いつかたどりつく空の下

1,980円 (税込)

9pt

3.7

葬儀社「せせらぎ典礼」で「湯灌・納棺師」として働く綾乃は、幼いころから母親の愛を十分に受けずに育った。そんな綾乃が、働くことを通して、徐々に生の意味を感じ取っていく感動作。

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いつかたどりつく空の下 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年07月19日

    前作『ランドルトの環』よりも、テーマが興味深く面白かった。
    綾乃は心のどこかで死への憧れを抱きながら葬儀社で働く女性。綾乃の先輩である民代の潔い引き際、自らの死の受け入れ方が素敵だなと思った。日々、死に接するからこそ生を感じるというのは、病院で働いていた自分にも身に覚えがある。自分だったらこんな最期...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2021年10月29日

    睦綾乃は葬儀社で働き6年になる。
    ベテラン、川瀬民代に教えられることも多い。
    ある時、彼女から「孤独の反対ってなんだと思う?」と訊かれる。
    綾乃は考える。
    自分のことは、煙のように消してしまいたいと思ってきた。
    湯灌、納棺の仕事をしながら変わっていく綾乃の姿が
    無理なく自然に描かれている。
    線香の煙...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2021年08月30日

    遺体を、湯灌し納棺する仕事。
    先輩の民代さんは、納棺と遺体の復元専門で、
    顔の損傷の激しい「変死体」を修復、復元する特殊技能士。
    それを引き継ぐ綾乃。
    綾乃は死にたい願望があるが、沢山の死別を見送り、生きたい気持ちに変わって行く内容。
    エンバーミング→最初から遺体の腐敗を遅らせ、美しく保持すること。...続きを読む

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