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Posted by ブクログ
高校2年生の瞬とバツイチ38歳那知の出会いと恋を描いたお話。
初めての恋ですっかり周りが見えなくなっている高校生と、色々なつらい経験をしたために臆病になり年齢差や常識から一歩を踏み出せない女性の気持ち、どちらもよくわかる。二人のその後、10年後くらいにどうなっているのかを読みたいなと思った。この選択を思い出として次のステップに進んだのか、それともずっと想い続けているのか。いい大人としては、本当に好きなら自立してからまたお付き合いしなさい、と思ってしまうけど、高校生としては突っ走っちゃうよね。
大人だなあと思ったのは那知の息子で、瞬と同学年でもある孝之の態度。同居していないとはいえ、自分の母親が同学年の子とそういう関係をもっている(まだ16歳だもんね)と知ったら立ち直れないよ、たぶん。なのに、瞬への対応が大人でびっくりした。
逆に、どうなのかなと感じたのは瞬の母親の行動。瞬に対する噂を本人に確かめもしないで、あんな突飛な行動を起こすのはちょっとどうなのかなと思った。結局、大事なのは瞬ではなくて、自分の母親としてのプライドみたいな感じがした。たまたま好きになった相手の年齢がかなり上だっただけであって、それが何か問題なんだろうか?不倫でもないし。もうちょっと息子の気持ちを聞いてあげてもいいんじゃないかなと感じた。その上で、親としての自分の考えを伝えて話し合ってみればいいんじゃないのかなあ。
Posted by ブクログ
〇ある眼鏡屋をめぐる、高校生の青春哲学物語。彼は何を見つけるだろうか?
メガネ男子・白砂瞬は、大学受験が近づく中父親の経営する眼鏡店で店番をするのが放課後のもっぱらの過ごし方だった。あるときそこに来た、メガネを作りに来たひどい視力の38歳女性・一村那知がパートとして働くことになる。絵のうまい彼女と古いマンガで意気投合し、そしてマンガアシスタントをしていたと知った瞬は、マンガ賞へ応募することを提案し手伝うと言い出して執筆がはじまるが・・・
白砂家は、恋愛結婚だったのに母が父をこきおろし、妹は生意気。その長男が瞬。どこにでもありそうな家族だが、なんだかいびつに読者は感じるはずだ。
一村家は、昔仕事していた那知が結婚し子どもを産んだときに、子供を守り切れず悔やんで離婚する。
その2つの家族にはさまれる瞬の、思春期最中の葛藤やうっとうしく思う感じは、なんだか懐かしくさえ感じるのではないか。友達にいたとか、自分もそうだったとか。
白砂家のいびつさは、最後に破裂する形で明かされるが、そこまで読者の興味をひっぱってやまない。
瞬がある女性に惹かれてしまうが、それはなぜだろうか。家族にヒントがあるのかもしれないが、瞬の家庭での抑圧、やりたいことを見つけられていない苛立ち、瞬のやさしさ、すべてが複雑に絡み合って、物語を作り上げる。
ここに紹介していない様々な登場人物のエピソードも面白く、高校生が「哲学」する様を見せつけられながらも、ずっと飽きずに読ませる小説になっていると思う。
結論は残念だったが、登場人物それぞれが成長できたという点ではハッピーエンドなのでは?
Posted by ブクログ
高校生男子・瞬。その高校生らしい行動と、脳内で繰り広げられる哲学的な思考の混じり合いが、とても面白く、共感できる。
彼が恋に落ちる年上の女性・那知さん。こちらはちょっと掴み所のない天然ボケな人だけど、一つの才能が露顕すると共に、どんどん魅力溢れる女性になっていく。
これは瞬の目線で那知さんを好きになるよなぁと読み進めていくが、すぐ恋に落ちるのでなく、同じ目標に向かって行動を共にするという展開がうまい!そして、同士から恋人へと変わる次の展開がまた見事!
二人の恋を多くの読者はどう捉えるだろう。
僕は100%応援してしまった。
映画のようなメリハリある展開で、一気読み。
いやぁ~、すごく好き!
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