ポーランド発怪作ミステリーシリーズ第2作。
古都サンドミエシュのシナゴーグで見つかった女性の遺体。咽喉元を幾重にも切り開かれ、体中の血を抜かれて不自然なほどに真っ白になった「名士の妻」の無残な姿に、町の人々は騒然とする。独り身となりワルシャワから新天地に赴任した傷心の検察官シャツキは、久しぶりの大きな事件に腕を鳴らすが、やがて第2の遺体が発見され……。
欧州一ボヤく男、中年検察官シャツキが殺人事件の謎を追う「地獄めぐりの旅」。第3作『怒り』、第1作『もつれ』で日本のミステリーファンを驚かせた「ポーランドのルメートル」による怪作シリーズ、衝撃の第2作。
Posted by ブクログ 2020年02月06日
シャツキ検事シリーズ第二作。女性が切り刻まれ殺される事件。凶器はユダヤ人が肉用に使う日本刀のように鋭利な刃物。反ユダヤ授業が根底にあるのか?そして第二の殺人が。
意外と楽しめた。ポーランドの反ユダヤ主義蘊蓄がこれでもかと出て来る。教会にユダヤ人がキリスト教徒を惨殺してる絵が飾られている所もあるそう...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年02月15日
シャッキ検察官との付き合いも3作目となると、この残念さ加減にも愛着が湧いてきた。
どこまでも女関係ダメ人間のわりとどうでも男女関係が・・・いやそんなことやってるヒマあるなら睡眠とれよ。
だが、1人おうちにいると、さみしくなって元妻に電話して、冷たくされて逆ギレ。どこまでも残念である。睡眠とれよ。
さ...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年01月24日
3部作の2作目。
3→1→2の順で翻訳されたのだが、確かに順番に読んでいくと1番出来が良いと思われる「怒り」まで到達できる人は少ないかも。
ポーランドにおけるユダヤ人問題の部分がサクサクとは読めないせいだと思うが、シャッキのひねくれたキャラクターは好きだ。
ポーランドの鬱屈と、美しい地方都市にも興味...続きを読む