【感想・ネタバレ】一抹の真実 ~A GRAIN OF TRUTH~のレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年02月15日

シャッキ検察官との付き合いも3作目となると、この残念さ加減にも愛着が湧いてきた。
どこまでも女関係ダメ人間のわりとどうでも男女関係が・・・いやそんなことやってるヒマあるなら睡眠とれよ。
だが、1人おうちにいると、さみしくなって元妻に電話して、冷たくされて逆ギレ。どこまでも残念である。睡眠とれよ。
...続きを読むて、事件はというと、これがまた壮大な話が展開して、やっぱり秘密警察が!なんと事件関係者が!
町に伝わる陰惨な伝説、歴史、それを下敷にした2代に渡る怨念が!間にはさまれる老婆の悲しい思い出やら教会の隠された絵やら、ほとんどが顔見知りという閉鎖社会のエピソードなどが、これでもかと続き、ついに謎が解けたら!
うん。間違ってるね。逮捕された人が言う通り間違ってましたー
正解の伏線は、たった1行。
あれか!と、思った時には唖然とした。
これもどんでん返しと言っていいのだろうか?
この作者には、なるほど、確かに毎回驚かせれる。
ポーランドのルメートルと言われてるそうだが、なんかそれは違う気がする。カチリ。と、思った。
ここまでくると全作読まないと気が済まない気になってきた。
シャッキ検察官以外の主人公も残念人物なんだろうかとか、余計な興味が止まらない。
ともかく、ポーランドの歴史や地理や生活については、き毎回、非常に興味無く読んでいる。

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Posted by ブクログ 2020年02月06日

シャツキ検事シリーズ第二作。女性が切り刻まれ殺される事件。凶器はユダヤ人が肉用に使う日本刀のように鋭利な刃物。反ユダヤ授業が根底にあるのか?そして第二の殺人が。

意外と楽しめた。ポーランドの反ユダヤ主義蘊蓄がこれでもかと出て来る。教会にユダヤ人がキリスト教徒を惨殺してる絵が飾られている所もあるそう...続きを読むだ。ナチスドイツの迫害以前そして以後も根強く存在してる。事件と関係あるかどうかと関係なくこの話は面白かった。そして真相もわりと好みだった。

そしてバツイチのシャツキは女性にモテモテ、にもかかわらず苦悩を抱える。彼の内面を読むのも(共感なのか反感なのか、その両方なのか)興味深い。

どうでもいいことなのだけれど、作者のミウォシェフスキはグラマーな女性が好きなのだろうか。

「法服を脱いだタタールスカ判事はまさにダイナマイトボディの持ち主だった。見開きページを飾るモデルの女の子のようだった。紫色のブラウスからは胸の谷間がのぞいていた。ナイトクラブでも大胆を思われるほどに」

「国家記銘院キェルツェ分室のとびきり美しい助手は曲線だけでできていた。それでいて余分な曲線はひとつもなかった」

次はやっと三部作最後の「怒り」

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年01月24日

3部作の2作目。
3→1→2の順で翻訳されたのだが、確かに順番に読んでいくと1番出来が良いと思われる「怒り」まで到達できる人は少ないかも。
ポーランドにおけるユダヤ人問題の部分がサクサクとは読めないせいだと思うが、シャッキのひねくれたキャラクターは好きだ。
ポーランドの鬱屈と、美しい地方都市にも興味...続きを読むがわく。

魅力的な登場人物も多数。でも長いと感じる。

「怒り」を読み返したくなるエンディングだが…。

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