あらすじ
ポーランド発怪作ミステリーシリーズ第2作。
古都サンドミエシュのシナゴーグで見つかった女性の遺体。咽喉元を幾重にも切り開かれ、体中の血を抜かれて不自然なほどに真っ白になった「名士の妻」の無残な姿に、町の人々は騒然とする。独り身となりワルシャワから新天地に赴任した傷心の検察官シャツキは、久しぶりの大きな事件に腕を鳴らすが、やがて第2の遺体が発見され……。
欧州一ボヤく男、中年検察官シャツキが殺人事件の謎を追う「地獄めぐりの旅」。第3作『怒り』、第1作『もつれ』で日本のミステリーファンを驚かせた「ポーランドのルメートル」による怪作シリーズ、衝撃の第2作。
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Posted by ブクログ
シャッキ検察官との付き合いも3作目となると、この残念さ加減にも愛着が湧いてきた。
どこまでも女関係ダメ人間のわりとどうでも男女関係が・・・いやそんなことやってるヒマあるなら睡眠とれよ。
だが、1人おうちにいると、さみしくなって元妻に電話して、冷たくされて逆ギレ。どこまでも残念である。睡眠とれよ。
さて、事件はというと、これがまた壮大な話が展開して、やっぱり秘密警察が!なんと事件関係者が!
町に伝わる陰惨な伝説、歴史、それを下敷にした2代に渡る怨念が!間にはさまれる老婆の悲しい思い出やら教会の隠された絵やら、ほとんどが顔見知りという閉鎖社会のエピソードなどが、これでもかと続き、ついに謎が解けたら!
うん。間違ってるね。逮捕された人が言う通り間違ってましたー
正解の伏線は、たった1行。
あれか!と、思った時には唖然とした。
これもどんでん返しと言っていいのだろうか?
この作者には、なるほど、確かに毎回驚かせれる。
ポーランドのルメートルと言われてるそうだが、なんかそれは違う気がする。カチリ。と、思った。
ここまでくると全作読まないと気が済まない気になってきた。
シャッキ検察官以外の主人公も残念人物なんだろうかとか、余計な興味が止まらない。
ともかく、ポーランドの歴史や地理や生活については、き毎回、非常に興味無く読んでいる。