イミテーションと極彩色のグレー

イミテーションと極彩色のグレー

1,540円 (税込)

7pt

3.8

中学生の山浦大志は、“完璧”でなければいけなかった。

家にも学校にも居場所を作らず、世界に絶望していた彼は、ある日、夕陽の落ちる公園で少女と出会う。
古びたカメラを提げ、青い瞳をしたその少女は、写真を撮りながら旅をしていると語った。
誰よりも自由に羽ばたく彼女に、大志は自然と心惹かれていく。

だが、出会いから1ヶ月がたった頃、名前も知らぬその少女に大志がついに想いを伝えようとすると、
彼女は思いがけない言葉を残し、それっきり姿を消してしまった――。

彼女はなぜ、どこへ、消えてしまったのか?
それから7年、“完璧”な大学生になった大志は、写真共有アプリで偶然見つけた1枚の画像から、またしても奇妙な出会いを果たすことになる。

時を越え、場所を越え、人々の前に姿を現す不思議な少女と、その軌跡を追いかけ続けた一人の不器用な少年。
時と、場所と、人。
全ての点が繋がるとき、少女が胸に秘めていた“ある後悔”が、二人の運命の歯車を大きく動かしていく。


イラストレーターとしてデビューし、装画担当作品の累計発行部数は400万部以上を記録。
さらに、近年ではアニメーション、マンガ、音楽などの分野でも活躍するなど、いま、その才能に注目が集まるloundraw。
“イラストレーションの表現の壁を越える” ために言葉で創られる物語は、
ダイナミックな世界観と、鮮やかな描写力で紡がれたラブストーリー。
雑誌『ダ・ヴィンチ』での連載を大幅に改稿し、カバーイラスト&挿絵を全て自ら描き下ろした、渾身の初小説。

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イミテーションと極彩色のグレー のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2019年06月12日

    『君の膵臓をたべたい』や『君は月夜に光り輝く』などの表紙カバーイラストが代表作の新進気鋭のクリエーター・loundrawの初小説。

    丁寧な文体・文章、考え抜かれたストーリー構成、登場する各キャラクターの生き生きとした描写、絶妙に張り巡らされた伏線、文中に挿入されている素敵なイラスト、そして想像の斜...続きを読む

    1

    Posted by ブクログ 2019年08月18日

    イラストレーターloundrawさんの小説。短編集かと思いきやラストで繋がって、ただのラブストーリーではありませんでした。
    時間軸が何でバラバラなのかもSF的な要素です。

    0

    Posted by ブクログ 2024年02月02日

    久しぶりに本が読めた。
    最初は青春小説?かなと思ったが、それだけではなく気になってしまい一気に読んだ。

    表紙に惹かれて手に取った。綺麗な本だった。

    0

    Posted by ブクログ 2022年03月31日

    人と一緒にいても、どれだけ相手を理解できているのか自信がない。
    変なことを言っていないか心配になるし、嫌われるのが怖いし、余計なことばっかり考えちゃう。
    相手を知りたいはずなのに、自分の心配だけなんだ。

    僕たちの現在は限りない偶然の積み重ねだ。
    逆に言えばその偶然こそが、僕たちをここに立たせている...続きを読む

    0

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