【感想・ネタバレ】イミテーションと極彩色のグレーのレビュー

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2019年06月12日

『君の膵臓をたべたい』や『君は月夜に光り輝く』などの表紙カバーイラストが代表作の新進気鋭のクリエーター・loundrawの初小説。

丁寧な文体・文章、考え抜かれたストーリー構成、登場する各キャラクターの生き生きとした描写、絶妙に張り巡らされた伏線、文中に挿入されている素敵なイラスト、そして想像の斜...続きを読むめ上を行く壮大なラストへの物語の展開。
感動しました。

小説のジャンルとしては、大きく分ければやっぱりラブストーリーになるのかな。
「旅するカメラマン」を自称する謎の美少女・伊藤チナミと主人公・山浦大志の成長物語でもあり、命のはかなさや人間関係を描くヒューマンドラマでもあり、伊藤チナミとは誰なのかという謎を解明するミステリーでもあり、そしてSFでもあり・・・と盛りだくさんです。

それぞれの登場人物をテーマに、時系列を無視したオムニバス方式のストーリーがラストに向かって鮮やかに、そして見事に紡がれ、読者は知らず知らずのうち、著者の描くイラストと同じような、美しく、そして透明感のある独特な世界観に引き込まれていきます。
 
『伊藤チナミ』の名前の真の意味を知り、この本の題名の意味を理解した時に僕の心に訪れた感動は、言い表しがたいですね。読み終わって、すぐにもう一度最初から読みたくなった本は久しぶりです。

切ないなかにも、何か暖かいものが心に残るこの物語、loundrawのイラストを知らない人でも十分に楽しめる小説です。

P.S.
こういう終わり方なので続編は難しいのかも。でも、個人的にはチナミの「おじさん」を主人公にした本書の前日譚をぜひ読みたいですね。この「おじさん」もチナミに負けず劣らずのドラマチックな人生を歩んできたようですから。

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Posted by ブクログ 2019年08月18日

イラストレーターloundrawさんの小説。短編集かと思いきやラストで繋がって、ただのラブストーリーではありませんでした。
時間軸が何でバラバラなのかもSF的な要素です。

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