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閉塞した日常、退屈な仕事、つまらない男、結婚への焦燥……。でも――。顔をあげ、風を感じてごらん、世界はやさしく豊かだ。親元から離れたい娘、スキャンダルに巻き込まれたニュース・キャスター、他人の幸せを見送る結婚式場で働く女性、夢にもがき、恋に悩む……様々な境遇に身を置いた女性たちの逡巡、苦悩、決断を丁寧に切り取り描いた連作短篇集。大人になって、知ってしまった。社会に出て、知ってしまった。人生甘くないし、不公平だな、理不尽だな、ってことが、たくさんある。いやになるくらい、落ち込んだり、あせったり、つまずいたり……。でも、学んだことだってある。人生に潔く向き合う気持ちがあれば、遠くまで歩いていけるんじゃないかな。ふと振り返ると、ずいぶん歩いたな、という日がきっとくる。大切なのは、「潔く向き合う気持ち」を忘れないこと。読むほどに、元気になって、視線もグッと上がる1冊。
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Posted by ブクログ
インディペンデンス・デイ・・・直訳すれば「独立記念日」。
どんな長編作かと思ったら、
原田マハさんによる
現在の境地から新たな出発を決意する女性たちの
連作短編集だった。
24の短編から成り立っているが、
そのうち最初と最後は同じ主人公なので、
実際は23人の女性たちの物語、ということだろう。
物語の引き継ぎ方も面白い。
最初の主人公が自立するためのアパートを捜すのに訪れた
不動産屋の受付女性が次の章の主人公になっている、という具合だ。
章の中にちらりと登場した人物のエピソードが
次の章で始まるので、
今度は「この人の話かな?」と想像しながら読むことができる。
どれも平凡な毎日を送りながら
人生に悩み、疲れている主人公たちが一つのきっかけで、
前向きになる話で、とても明るい気持ちになった。
2017年。
果たして私の一年はどうなるのだろう。
前向きにそしてしたたかに
私も、独立宣言してみようか。
「今日が私の、独立記念日」。
声に出すだけで力が出てくる言葉だと思う。
Posted by ブクログ
キング、タレマユで、やや自信無さげ?
ジャック、自分の美しさに陶酔している気がする。
クイーン、落ち着いて未来を見通している感じ…。
そして、顔を持たないその他の彼らが誰一人欠けたとしても、
ゲームはできない、
世界は動かない。
24編の短編に登場する女性達を、
トランプゲームの最中にフト思い出してしまったのは、
このクイーンの強い視線を感じての事だろうか。
24の短編は
(物語にはあるはずの)筋書きが透明で、
力強く生きてゆく決意をした女性達の意志次第で
動いていくかのような印象を受けた。
どの物語も大好きだが、
印象に残ったのは、
<お宿かみわら>
<しあわせの青くもない鳥>
いや、でもぜんぶ面白かったなぁ~♪
事あるごとに読み返したい本だな、と思った。
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