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Posted by ブクログ
「龍臥亭幻想」が2004年の冬(1月〜2月)で、
この「犬坊里美の冒険」は2004年の夏なので、
ほとんど直後といっていい。
それにしては、冒頭、里美が岡山の坂出を訪ねた際の、
坂出の老いはどうしたことだろう。
年の割にピシッとした坂出の姿はなく、
無性に切なくなってしまった。
起こる事件としては死体消失事件だが
御手洗シリーズっぽさはなく、
全体を通しての雰囲気は、
自分の力不足に泣く若者の成長物語としての印象が強く、
異邦の騎士時代の石岡さんを彷彿とさせる。
里美が落ち込んでその石岡さんに電話した際に
石岡さんが語る言葉は重みがあって、心に刺さる。
石岡さんがかっこいいと思える場面なんて
そうそうないよ(笑)
全体通して、里美の言葉遣いだったり、
里美の考えだったりに幼稚さがあって、
それは、解説ではポップと評しているけど、
旧来の島田作品にはない要素なので、
馴染めない人もいるかも。
島田作品にしては珍しくトリックが途中でわかったし、
トリックの大掛かりさはないけど、
最後の法廷の場面など
見るべきところは多い。
最近は御手洗さんも石岡さんも吉敷さんも歳をとって、
テーマが重かったり、重々しい作品が多くなってきたので、
若者が主人公でフレッシュさがある、
いい意味で軽めの作品もあってもいいと思う。
レオナは里美とはタイプ違うし、
こういうキャラクターあってもいい。
これはこれで悪くない。
Posted by ブクログ
『龍臥亭事件』からの犬坊里美が、司法試験に受かり、いよいよ修習生としての生活が始まるのだが、短いスカートで叱られ、漢字の書けないメモで叱られ、被告にはからかわれ泣かされ、裁判でも失笑され・・・・・・と散々。
事件は、祭りで大勢いる中、腐乱死体が現われて消え、その死体現場にいた藤井という男が逮捕された。修習することになった弁護事務所が国選弁護の依頼をされ・・・・という事態。
それにしても、里美、石岡くん目線では成長したのかと思ってたけど、成長してない~。読んでいて喋り方とかにイライラするし、泣いてばかりなのにもイライラする。
同期の添田女史も好きではないけど、彼女に嫌われる理由も判る。
トリックと云うか、犯人とかその辺は判る。里美がたどり着けるかどうか。
2時間サスペンス?みたいな感じなのだけど、そこは島田先生なので、司法の問題点、冤罪が作られてしまう状況とか、日本の司法のあり方に訴えているのだと。
これからも里美シリーズとして続くのかな、という感じはする。
でもやっぱり私は、御手洗さんと石岡くんに出てきて欲しい!
龍臥亭事件と龍臥亭幻想に続いて読んだのですが、里美のキャラクターが石岡君視点からのものと随分違って違和感を感じます…。その点を除けば、他の島田作品と同様にかっちり構成されているので楽しんで読めると思います。
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