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舞台には誰もいない
舞台のリハーサル中、不可解な死を遂げたひとりの女優。 事故なのか、自殺なのか、それとも――。 女はみんな、誰かを演じて生きている。 舞台の上でも、日常でも、 演じることをやめられなかった女優を描く、 今、大注目の著者があぶり出す女のリアル。 他人を演じている間だけは、ここにいていいんだと思える。 ゲネプロの最中に一人の女優が命を落とした。彼女の名は遠野茉莉子。開幕を直前に控えた舞台で主役を演じる予定だった。舞台演劇界で高い評判を得て、名声をほしいままにしていた茉莉子。彼女をその地位に押し上げたのは、劇作家の名倉敏史だった。 茉莉子の死からほどなくして、舞台の関係者が一堂に会するなか、名倉は重い口を開く。「遠野茉莉子を殺したのは、ぼくです」。やがて関係者たちも次々に、彼女について語りだす。茉莉子の「死」の真相を探るほどに、次第に彼女の「生」が露わになっていき――。 -
夢を叶える!起業のノート ラフ描きで始まる、がんばりすぎないビジネスの作り方
◆最初の一歩を踏み出してアイデアを形にする方法、教えます。◆ 「今の仕事に不満がある…」 「本当に自分がやりたいことをやれていない…」 「叶えたい夢があるけど、なにから始めればいいんだろう?」 そんな悩みを感じている人にとって大切なのは、なにより「行動に移すこと」。そして、「そのためのイメージや計画を絵に描いてみること」です。この本では、26歳で起業し、「ROUGH LABO」や「北野メディウム邸」を実現させてきた著者が、これまでに実践してきた「ラフ描き」の方法を紹介。5つのステップで、会社やサービス、お店を立ち上げ、「自分が本当にやりたいこと」を実現させるためにやるべきことを解説します。ポイントは、「がんばりすぎない」こと。そして、「機嫌よく人生を楽しむ」こと。自分らしくありながら、周囲の人たちを巻き込んでビジネスを作っていくためのコツが、この本でわかります! ■こんな方におすすめ ・起業を考えている20~30代女性/現在の仕事や生活に不満を持っている20~30代女性 ■目次 ●第1章 自分を知る~ラフに未来を思い描く~ ・01 よし、起業するぞ! でも…… ・02 目標を立てるためのトレーニング ・03 ステップ①「やりたいこと100」を書く ・04 ステップ②1本線で「人生計画」を書く ・05 ステップ③10年後の「なりたい自分像」を書く ・06 ステップ④「自分の性格」を分析する ●第2章 環境を整える~人、物、仕事の断捨離~ ・01 自分を変えてみる ・02 身の回りの環境を変えてみる ・03 出会う人を変えてみる ・04 仕事を変えてみる ・質問にお答えします[パーソナル編] ●第3章 企画を形にする~ラフ描きを実践する~ ・01 ラフ描きでアイデアを膨らませる ・02 ラフ描き前の準備体操 ・03 ラフ描きステップ①コンセプトをラフに描いてみる ・04 ラフ描きステップ②お金の流れをシミュレーションする ・05 ラフ描きステップ③未来のイメージやゴールを設定する ・06 ラフ描きステップ④似ている企業やサービスを分析する ・07 ラフ描きステップ⑤サービスの内容とストーリーを言葉にする ・08 ラフ描きステップ⑥キャッチコピーを作る ・09 ラフ描きステップ⑦ラフ描きを活用する ●第4章 小さな一歩を踏み出す~やってみて微調整する~ ・01 0.1歩を踏み出す~達成できそうな小さな目標~ ・02 0.1歩を見つける~今すぐできる小さなこと~ ・03 0.1歩を伝える~ちょっとだけ聞いてほしい~ ・04 3歩踏み出すと棒に当たる~小さな一歩の大きな答え~ ・05 反対意見に「ありがとう」~反対も意見の1つ~ ・質問にお答えします[起業編] ●第5章 事業を大きくする~北野メディウム邸の挑戦~ ・01 眠っている文化遺産を人の集まる場所に ・02 場所や規模が変わると同じようにはいかない ・03 事業を大きくするときに必要なこと ・04 経験をノウハウに変える ・05 社長の役割 ・質問にお答えします[事業拡大編] ●第6章 山本宝の「がんばりすぎない」ラフ思考マインド ・肩の力を抜いてチャレンジするために ・「難しいこと」は「新しいこと」 ・モヤっとしたら自分を更新する ・一番身近な人に応援してもらえるように ・最悪のシナリオをイメージできればラフになれる ・なんでも自分1人でやろうとしない ・他人と同じ土俵に上がらない ・「どうなったら辞めるのか」を決める ・「卒業」も楽しむ ・1日の売上よりも1人のお客様の感動を ・「ラフさ」がなぜ必要なのか? ・「ラフさ」はお客様にも伝染する ・自分たちが「今」を楽しむとコミュニティになる ・自分たちでルールを作るからイノベーションが生まれる ・「それあり?」柔軟さを身につける ・人とのつながり「自分のルーツ」を大切にする ■著者プロフィール 山本宝:株式会社ROUGH LABO 代表取締役社長。ミスSDGs/関西学院大学国際学部 非常勤講師。神戸市生まれの社会起業家。関西学院大学卒。2016年、起業を目指す若者たちが集まる癒しの空間ROUGH LABOを立ち上げ。2022年、次世代型クリエイティブ拠点「北野メディウム邸」をオープン。ブルーパールブランドの立ち上げ、そのイメージ曲でシンガーデビューする他、女性の起業家育成等、マルチに活動中。 -
増補版 ある異常体験者の偏見
日本人の常識が戦争実体験で鋭く問い直される! 昭和17年(1942年)、21歳で入営。野砲少尉としてフィリピン戦線で闘い、捕虜となった戦争体験をもつ著者。フィリピン・ルソン島で終戦を迎えるまでの日々は凄惨を極め、かつ復員後もマラリアや結核の再発に苦しめられ29歳まで就職すらできなかった「死にぞこない」と自称。 1970年、イザヤ・ベンダサン名で出版した『日本人とユダヤ人』で脚光をあびた後、1974年、文藝春秋より『ある異常体験者の偏見』(絶版)を上梓。自らの体験にもとづき日本軍の特異な問題をあぶりだし、衝撃をもって読まれたものを、さらに補強し「増補版」として、ここに出版! -
ROCK & SNOW 105
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ■追悼 倉上慶大 6月に他界した世界的トップクライマー倉上慶大。倉上がクライミング界に与えた衝撃をその足跡とともに振り返る。 ■クライミングシューズ2024 テスト&レコメンド 恒例の人気企画、最新モデルのシューズテスト企画。 クライマーのテスト&インプレッションに加えて、掲載シューズのメーカーから作り手としてのレコメンド情報も紹介しながら、各モデルの特徴も伝えていく。 ■平出和也・中島健郎の軌跡と惜別 8000m峰の未踏ルート、K2西壁登攀に挑み、滑落遭難した平出和也・中島健郎ペア。 今回の挑戦の意味と平出・中島2人が遺してきた記録をたどる。 ■速報!パリ五輪スポーツクライミング 東京五輪から3年。4年に一度の大舞台でメダルをめざした日本人選手たちの活躍と結果をレポートする。 そのほか、山形・玉川ボルダー、デナリ南鐐の完全トレース、ペルー・キタラフ新ルート、カリムノス島の岩場情報…など。 -
マザー
5つの短編に待ち受ける、予想外の驚愕の結末! あなたはもう、以前の家族には戻れない。衝撃の令和の家族像。 「母という禍、家庭という地獄。 ひょっとして獄吏は自分自身なのかもしれない」 ーー中島京子(小説家) <崩壊する家族を描く、衝撃の連作短編集!> セメタリー ワンピース ビースト エスケープ アフェア <書評家も絶賛> 「よくぞこの全人類にとって厄介で気になりすぎる母という存在を描き切ってくれた。不謹慎なほどの面白さ!」ーーマライ・メントライン 「作者がエールを送っているのは、母という名の女性たちなのだ。母親という呪縛に囚われている、すべての女性たちなのだ」--吉田伸子 母と娘の関係性はたくさん書かれているが、これは、母とかつて母だったものとの物語だ。 アニメのような三世代家族から独立して家庭を持った青年が、コロナ禍の間に立て続けに身内が亡くなった実家に久々に帰る「セメタリー」、過労によるうつ病で医師の仕事をやめて離婚した兄から、その身を案じながら亡くなった母の一周忌を前に再婚の知らせが届く「ワンピース」、娘が嫁いで一人残された高齢女性が、やがてマンション内で鞘当てが起きるほどに華やかに変貌していくさまを管理人の目から見た「アフェア」など、「母」という名に隠された一人の女性としての“本当”の姿を描き出す、直木賞作家渾身の家族小説! -
日航123便墜落事件 隠された遺体
日航123便墜落事件から39年、フライトレコーダーの情報開示裁判が高裁へ、そして最高裁へと展開していく最中、ある「事実」が明らかになる……。 森永卓郎氏(『書いてはいけない』/経済アナリスト)が大絶賛!! 「書いてはいけないことを ここまで書いたのか! 新事実に驚愕した」 日航123便墜落事件から39年、ボイスレコーダーの情報開示裁判が高裁へ、そして最高裁へと展開していく最中、墜落当日の現場を知るある人物から、前代未聞の証言が……。日本航空、行政、メディアの思惑が絡み合う先に「新たな事実」が浮かび上がる。真実に肉薄した衝撃のノンフィクション! -
あくまのかんづめ~周防パトラのエッセイ集~
〈電子書籍版について〉 本書は固定レイアウト型の電子書籍です。リフロー型と異なりビューア機能が制限されるほか、端末によって見え方が異なります。 【オタク悪魔のすべてが詰まった1stエッセイ】 超人気VTuber・周防パトラの初エッセイ。 幼少期、挫折、配信裏話、ASMRなどなど…… 自らをとりまくキーワードをフックにして あらためて内面と向き合い、 さまざまな想いを丁寧に描き出す! 「周防パトラ」という唯一無二の存在 その中核にあるものを 言葉によって削り出した珠玉の一冊 ファン必携の悪魔的バイブルです。 また、エッセイ以外の内容も超豪華! カバーイラストは、カグラナナ先生の描き下ろし! 人気声優・上坂すみれさんや 「デスクリムゾン」の真鍋賢行さんとの対談は超必読! 「ごくちゅう!」「のむラリアット!」の こんぱる先生&ふじしまペポ先生による描き下ろし漫画も掲載! 周防パトラ親友・Mちゃんによる実録漫画も! 周防パトラの魅力を詰め込んだ 最高にエンターテインメントなかんづめです。 〈こんな方にオススメ〉 ・周防パトラファン ・VTuberに興味がある人 〈本書の内容〉 第1章 周防パトラができるまで 第2章 VTuberの配信裏話 第3章 上坂すみれとASMR対談 第4章 周防パトラの好きな話 第5章 真鍋賢行とデスクリムゾン対談 第6章 まだまだ終わらない周防パトラのetc 上記のほか、イラストギャラリー、漫画、ミニコーナーなど コンテンツ盛りだくさん! 〈プロフィール〉 周防パトラ 8月10日生まれ。魔界からやってきた悪魔で、女王なのだけれども魔界の財政が厳しくVTuber活動を開始し、アニメとゲームにハマってしまった。ASMR、アニメ、マンガが大好き。自ら作詞作曲も手がける一面も魅力的。ほぼ毎日YouTube配信をしており、活発に活動している。 -
オオクワガタに人生を懸けた男たち
オオクワガタは男なら一度は手にしてみたい憧れの虫であり、自然界で見つけるのは極めて難しい。本書は、オオクワガタ採集家集団「インフィニティ・ブラック」のメンバーたちと行動をともにし、その活動を追った著者によるノンフィクション。幻とまで呼ばれるような存在に、いかにストイックに向き合っているかを克明に書き記す。解剖学者・養老孟司氏とチームリーダによる対談も収録。 -
常夏荘物語
遠州峰生の名家・遠藤家の邸宅として親しまれた常夏荘。10歳の時にこの屋敷に引き取られた耀子は、寂しい境遇にあっても周囲の人々の優しさに支えられて子ども時代を生き抜いてきた。 時を経て38歳になった耀子は、ある日、夫の龍治から突然離婚を切り出される。その思いもよらない理由に耀子は驚くが、それを機に自分にとって本当に大事な人が誰だったのか、思いを巡らし始める―。 耀子の葛藤、娘・瀬里の巣立ち、義母・照子の愛。 激動の時代に遠藤家の三代の女たちが守り抜いた家と暮らしは、峰生に暮らす人々にとってもかけがえのない居場所になっていく。 伊吹有喜デビュー15周年記念作品。 -
ほんとうのことは誰にも言いたくない
わかりあえない。それでも 『くいもの処 明楽』から『違国日記』まで、ヤマシタトモコ全編語り下ろしインタビュー本 全コミックスを作者自身が振り返るのみならず、幼少期や学生時代、同人活動、デビュー前夜など漫画家へと至る歩みを述懐 変わらないもの/変わっていくもの、社会に向ける眼差し、物語の核にある思い……20時間以上にわたる取材から浮かび上がるヤマシタトモコの現在―― BL誌、青年誌、女性誌とさまざまな媒体で多種多様な人たちの「名前のつけられない」関係を描いてきた漫画家ヤマシタトモコ。全編語り下ろしとなる本書は、幼い頃から「フィクション」に惹かれてきた彼女が、自身の全コミックスについて語るのみならず、幼少期や学生時代、同人活動時代、雑誌への投稿を行っていた時期など、漫画家へと至る歩みも振り返る内容となっています。 20時間以上におよぶ取材では、代表作である『違国日記』や『さんかく窓の外側は夜』はもちろん、商業デビュー作の『くいもの処 明楽』、『このマンガがすごい!2011』オンナ編で1位、2位をそれぞれ獲得した『HER』『ドントクライ、ガール♥』、年に5冊も刊行していたBLコミックスなどを現在の視点から述懐する中で、社会に向ける眼差しや物語の核にある思いなど、作り手としての姿勢が立ち上がってきます。また、影響を受けた作家や作品、作品の発想源となった音楽、そして『違国日記』が完結したあとのことも述べられています。 インタビュアーはBLに造詣が深く、これまでにヤマシタへの取材や登壇イベントの司会を多数行っているライターの山本文子が担当。デビュー単行本刊行時から取材を行ってきた山本の質問によって、ヤマシタの軌跡が生き生きと浮かび上がってきます。 装画はヤマシタの描き下ろし。デザインは『違国日記』でもタッグを組んでいる川名潤が担当しています。 -
うたたねの地図
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできません。 “どこにでもある眺めとここにしかない眺めが交錯する” これまで取りこぼしてきた日々の感情を忘れないために短歌を詠む、人気歌人・岡野大嗣さん初の短歌×散文集です。 さまざまな場所をテーマに、 短歌を詠むときのまなざしから生まれた散文とたね(短歌が出来上がる前のメモ)、150首の短歌をもとに、〈夏のとある街〉を作りました。 今まさにその場所にいるような、その場所とつながっているような感覚になれる新しい本。 さまざまな場所と出合いなおすことで、 短歌と散文、感情が響き合って、懐かしさとともに新しい風景があふれだします。 ぜひ、短歌の世界と歌人のまなざしを追体験しながら うたとたねをヒントに、夏のとある街の地図を心に描いてお楽しみください。 ※装画・挿絵:中村一般さん <岡野大嗣さんよりコメント全文> タイトルに「夏休み」と入れておきながら僕は、夏があまり得意ではありません。 命の危険を感じる暑さからも、ただ生き延びることにやたらと意味を浴びせてくる光からも、なるべく距離を置いていたい。 でも、夏にふと感じる、ほっとするようなさびしさとは握手をしたくなります。 暑さを逃れて立ち寄った本屋さんで迎えてくれる涼しいインクのにおい。信号待ちの日傘に感じるなつかしい気配。 図書館の片隅で空調の音に包まれてめくられるページの響き。 この本には、そんなさびしさが集まっています。 時間はたっぷり百年用意しました。 いくらでものんびりと、この街で涼んでいってくださいね。 -
城砦
忘れられた名著であるJ.A.クローニンの「城砦」が夏川草介氏の新訳でよみがえりました。英国の医師であり小説家だったクローニンと、日本の医師である「神様のカルテ」シリーズの著者である夏川草介氏。この時代を越えたコラボで新たに誕生したのが「新訳 城砦」です。 本書は、医師の仕事に情熱を燃やす若き医師アンドルーが様々な苦難に立ち向かう半生を描いたものです。ある時は、医療制度に立ち向かい、ある時は、富や名声への渇望という自らの欲望に足をさらわれそうになりながら、希望の灯を絶やさない心の軌跡が描かれています。「何のために生きるのか?」「何のために働くのか?」そんな人生の難問に出逢った際、きっと本書から得るものがあるはずです。いつの時代であっても生きていればかならず遭遇する苦難や人生の落とし穴。あなたはどう対応しますか。 -
皇妃エリザベートの暗殺者 ルイジ・ルキーニ回顧録(集英社インターナショナル)
人気ミュージカル『エリザベート』に狂言回しとして登場するルイジ・ルキーニ。実在した彼は、19世紀末に孤児として生まれ、10代から職を転々とする。やがて無政府主義に傾倒、25歳の時にオーストリア皇妃を暗殺した。本書はルキーニが11年にわたる獄中生活で記した回顧録に加え、当時の公文書から暗殺事件の詳細や、逮捕当日から10回以上にわたる尋問、裁判での証言、手紙などから、真実の姿に迫る。ミュージカル『エリザベート』がより深く理解できる必読の書。俳優・成河(ソンハ)さん推薦。 -
籠の中のふたり
すべてを許したい。 そう思える友がいる。 最後に芽生える真の友情に、 あたたかい涙が止まらない―― 孤独な弁護士と人殺しの罪を背負う男。残酷な運命と過ちを知り、それでも友達でいたいと思う。二人は「過去」という「籠」から羽ばたけるのか。 著書25作目、もっともハートフルな長篇ミステリーの誕生! 《あらすじ》 父親を亡くしたばかりの弁護士・村瀬快彦は傷害致死事件を起こした従兄弟の蓮見亮介の身元引受人となり、釈放後に二人は川越の家で暮らし始める。小学6年生のときに母親が自殺し、それ以来、他人と深く関わるのを避けてきた快彦だったが、明るくてお調子者の亮介と交流することで人として成長していく。だが、ある日、母が結婚する前に父親の安彦に送った手紙を見つけ、衝撃の事実を知る。母は結婚前に快彦を妊娠していて、快彦に知られてはならない秘密を抱えていた。そして、出生の秘密は亮介の傷害致死事件とも繋がっていく。二人は全ての過去と罪を受け入れ、本当の友達になれるのか――。 《著者より》 ずっと描きたかった友情の物語です。自著で一番好きな作品になりました。ひとりでも多くの方に届いてほしい物語です! 《編集担当者より》 読後、こんなに心があたたまるミステリーは他にありません。つらい過去を背負った二人が共に暮らすことで成長し、受け入れ合う――とてもシンプルなストーリーです。その中に薬丸さんは、他人と触れ合うことの喜びと難しさ、人殺しの罪と贖罪、そして、ミステリーの面白さを凝縮させています。少年犯罪や理不尽な殺人事件など、重厚なテーマに挑み続けてきた薬丸さんだからこそ書き切れた最高の人間ドラマになりました。私はこの作品が大好きです。 【電子書籍版特典付き】 電子書籍版の特典として、巻末に直筆原稿の画像を収録してあります(100枚超)。 物語の途中までとなりますが、直筆原稿であることや、赤字が入った推敲の様子も見られるなど、作家の創作の過程に触れられるような特典となりました。 是非お楽しみください。 -
大学生の時間管理ワークブック
勉強に、バイトに、サークルに、就活――大学生活は忙しく、時には困難ですが、充実させることができれば明るい人生が開けるでしょう。いつもギリギリ、いつもバタバタ、決まった時刻や期限に間に合わない、やることが多すぎてパニック、何から手をつけたらよいか分からない、他者の都合に振り回されて自分の時間がない、スマホに時間を取られてやるべきことができないなど、困りごとはありませんか。日常的にそうした困りごとがある方はもちろん、タイパ重視で効率よく時間を使いたい方、無事に卒業して目標達成したい方に最適なワークブックです。大学生が入学直後から卒業までにつまずきやすい場面をピックアップして対処法を示しました。本書で身につけた時間管理術は、卒業後にもあなたの財産になります。 -
未来のソフィーたちへ 「生きること」の哲学
世界を守る、哲学で。 世界的ベストセラーの哲学小説『ソフィーの世界』の作者が、いまこの惑星に生きるすべての人にストレートに語る、初の自伝的哲学エッセイ。 わたしたちは、46憶年の地球の歴史のなかで、地球とそこに生きるものにとって決定的な時代となるであろう「150年」のただなかを生きている。わたしたちの生き方が、次の世代が22世紀を無事に迎えることができるか否かの鍵を握る。 ゴルデル自身の「生きる哲学」はどのようにして育まれてきたのか? これまでの作品のなかで彼がわたしたちに伝えたかったことは何なのか? 『ソフィーの世界』で書き洩らした重大な哲学的問いとは何だったのか? 6人の孫たちに語りかける独特の筆致で、自然環境、思想、老い、愛、生と死、幅広いテーマについて科学的にかつやさしく、人類にとって最も重要な哲学的問いについて考え、これからの人生をどう生きるかのヒントを与えてくれる。 きっとだれしも子どものころに、自分がいずれ死ぬということについて初めて気づいたときのことを覚えているだろう。人は、人生のどこかの時点で、かならず命のはかなさに気づくときがくる。けれど、そのことにいつまでも思い悩むことなく日々の生活を営むようになる。ときには死の恐怖から逃れるために、宗教や超自然的な何かにすがることもあるだろう。それでも、命の終わりはまちがいなくやってくる。 「世界がある」ということ、「ここに生きる」ということ、それを突き詰めていくのが哲学だ。宇宙の歴史から見ればわたしたちの命など瞬きほどの時間にも満たないくらい短い。しかし、現代のわたしたちの生き方は、連綿と続いてきた人類の歴史を中断させてしまう可能性を秘めている。化石燃料を使い尽くし、自然環境を人為的な力で変えるほどの規模でこの世の生を謳歌するわたしたちを、次の世代は許してくれるだろうか? いまのわたしたちに必要なのは何をおいても「生きること」の哲学だ。 著者は言う。 「自分たちの時代が次の世代の人びとの時代より重要であるかのように生きてはいけない。」 「わたしたちはいつかきっと、未来の子孫たちによって裁きの場に立たされることになるだろう。」 いますぐ、わたしたちはこの生き方を変えなければならない。未来のソフィーたちのために。 -
ライチョウ、翔んだ。(集英社インターナショナル)
半世紀前に絶滅したはずの中央アルプスに、突如1羽のライチョウが現れた。絶滅危惧種に指定されているライチョウを救わんと情熱を燃やすのが、信州大学名誉教授の中村浩志(76)だ。ライチョウの知られざる生態を解明し、木枠と金網で作ったケージでヒナと母鳥を守る「ケージ保護」を考案、動物園での人口飼育、卵やヒナのヘリコプターでの移送などを指揮、難題を次々に解決していく。新聞記者だった筆者が、早期退職してまで追い続けたライチョウ奇跡の復活劇。 -
オックスフォード式「勉強感覚」の育て方 頭のよさは10歳までに決まる
受験大国、韓国で話題のベストセラー 待望の邦訳! 島村華子氏(オックスフォード大学卒 児童発達学博士)推薦! 暗記式詰め込み方教育につきまとう「出る杭は打たれる」という社会の呪縛から子どもたちを解放し、子どもが飛び立てるようにサポートする最善の方法とは? 教育理論と実例をもとにしたガイダンス本。 オックスフォード大学教授が、入試担当として数十万人の学生を分析してわかった、 10歳までに身につけたい「没頭力」を育てる方法とは? 子どものテストの点数を上げたい、偏差値を伸ばしたい…。 そんな目先の数字に囚われていませんか? これからの時代本当に必要になるのは、自ら勉強する力=「没頭力」です! 本書を読めば、「没頭力」を身につけるための具体的な習慣がわかります。 【こんな方におすすめ】 ・受験だけにとどまらず、子どもに学ぶことを好きになってほしい ・学ぶことを好きになって、自ら進んで学ぶ力をつけてほしい ・偏差値ではかれるような単純な学力ではなく、自ら問いを見つける力やコミュニケーション力のある子どもになってほしい 著者は、オックスフォード大学教授として、さらにオックスフォード大学入試面接官として、何十万人もの学生を分析してきたチョ・ジウン氏。 そんな著者が子どもの学習について研究してきた成果をまとめた原著は、受験大国である韓国でベストセラーになりました。 【目次】 第1章 学習感覚:学習感覚を目覚めさせるには「待つ」ことが必要 ・ただ積み上げた100点が問題になる理由:質問できなければ、問いを立てられない ・子どもが型にはまらないようにする方法:子どもにタグを付けない ・一人で起き上がるまで待って:過程で「気を付けて」と言わない ・10歳までは机に向かわせない! 第2章 英語感覚:正しくではなく、豊かに学ぶ ・10歳以降に英語を始めても差はない: 10歳前に必ずやるべきこと ・「おうち英語」は可能なのか? ・鈍い子どもをつくる親の行動:思い、感情、疑問、子どもの話を遮らない 第3章 未来感覚:未来が望む人材の核心要素 ・10歳前に問題集を解かせるのは危険:暗記式学習は脳の発達に悪影響 ・なぜ、ただの秀才は落とされるのか:100冊の本より1冊の本、さまざまな受賞歴より1つの関心事を掘り下げる思考の深さ ・独走する1位が淘汰される未来:優秀な1人より、感性と共感でチームで問題解決できる人 ・AIネイティブを理解しよう:AIをうまく使えるように子どもを教育する 第4章 コミュニケーション感覚:人と交流して学ばせよ ・断れる子が賢く育つ:丁寧に断る技術は自分を守る ・子どもを生かす言葉、殺す言葉:言葉で希望を与えた2つの事例 ・転んだときこそ褒める:本当に褒め言葉が必要なのは失敗したとき ・健全な関心、健全な無関心:心のこもった関心は子どもへの共感から始まる 第5章 幸せ感覚:幸せを感じられてはじめて勉強感覚は完成する ・習ったことよりも多くを学ぶ子の秘密:つねに疑って疑問を持つ ・ぼーっとしなさい:退屈な時間が好きなことに気付かせてくれる ・勉強の最強の原動力:勉強と同じくらい本気で、遊びについて考える など -
人魚の嘆き(乙女の本棚)
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 人気シリーズ「乙女の本棚」第39弾は、文豪・谷崎潤一郎×イラストレーター・ねこ助のコラボレーション! 小説としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。 私はむしろ人間よりも人魚の種属に堕落したい。 歓楽の絶頂を極め、なお新たな楽しみを求めつつもそれが手に入らない貴公子。あるとき彼は、珍しいものを扱う外国人に出会う。 谷崎潤一郎の名作が、書籍の装画、ゲーム、CDジャケットなどで美麗な人や獣を描き本シリーズでは『ルルとミミ』『鼠』『魚服記』『山月記』『赤とんぼ』を担当するイラストレーター・ねこ助によって描かれる。名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。 自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。 -
語りだす奈良 1300年のたからもの
◎奈良はなぜ、すごいのか。その秘密を理解できる名エッセイ集。奈良の仏像や文化の解説に定評のある著者による、エッセイシリーズ第3弾にして完結編です。 2014年まで奈良国立博物館で学芸部長をつとめ、正倉院展など100以上の展覧会を運営してきた著者。奈良に息づく様々な文化をわかりやすく、学術的価値のある知られざるエピソードを盛り込んだ講演が大人気です。 本書では、著者がこれまで触れてきた奈良の文化財や史跡、伝統行事などを手がかりに、仏教が根付いた奈良の真髄をやさしく解説。仏像が作られたきっかけ、伝統行事の知られざる意味など、奈良で暮らし、奈良を愛してきた著者ならではの “奈良学” が満載です。 [目次] 1 耳をすませば 2 奇跡のような 3 心が宿るもの 4 尊き願い 5 続いてゆく物語 6 愛しい存在 7 素晴らしい出会い この電子書籍は株式会社ウェッジが刊行した『語りだす奈良 1300年のたからもの』(2024年5月20日 第1刷)に基づいて制作されました。 ※この電子書籍の全部または一部を無断で複製、転載、改竄、公衆送信すること、および有償無償にかかわらず、本データを第三者に譲渡することを禁じます。 -
六色の蛹
昆虫好きの心優しい青年・エリ沢泉(えりさわせん。「エリ」は「魚」偏に「入」)。行く先々で事件に遭遇する彼は、謎を解き明かすとともに、事件関係者の心の痛みに寄り添うのだった……。ハンターたちが狩りをしていた山で起きた、銃撃事件の謎を探る「白が揺れた」。花屋の店主との会話から、一年前に季節外れのポインセチアを欲しがった少女の真意を読み解く「赤の追憶」。ピアニストの遺品から、一枚だけ消えた楽譜の行方を推理する「青い音」など全六編。日本推理作家協会賞&本格ミステリ大賞を受賞した『蝉(せみ)かえる』に続く、〈エリ沢泉〉シリーズ第3作!/【目次】白が揺れた/赤の追憶/黒いレプリカ/青い音/黄色い山/緑の再会/あとがき -
【カラー写真版】ズボラさんの 買わない、捨てない ちょこっとガーデニング&レシピ(集英社インターナショナル)
あるもので! 再生栽培で! 「春に作る桜の花と葉の塩漬け」「秋に作る柿の葉茶」「冷凍ベリーミックスからだって発芽させて再生可能!」「根から再生してパクチーの花芽サラダ」などなど、手間もお金もかけずに今すぐ始められる、本にもネットにも載っていない、ビックリ、楽しい、使えるアイディア満載! 料理本のアカデミー賞「グルマン世界料理本大賞」グランプリ受賞の著者による待望の新作! -
フェミニスト、ゲームやってる
ゲームをつくり、プレイし、プレイし損なう。そのすべてがフェミニズムの実践たりうると教えてくれる。 ──三木那由他(哲学者) ■ようこそ、私たちのパーティーへ。 「ゲームはフェミニズム的にもホットなメディアになっている」フェミニストで歴史研究者、パンセクシュアルで車いすユーザーの書き手が、フェミニズムとクィアの実践の場となっているビデオゲームの世界の面白さを伝える、画期的なエッセイ! 「トラウマを語ったり、現実の世界の問題を考えたり、そうした行為を少しだけ遠く、少しだけコントロールできる状態でやっていく。ゲームのそんな機能に私は助けられてきた。そこでは自分にとってつらい問題を、距離をとりつつ思考することができる。この本も、誰かにとってそんな役割を持つことができたら、そしてそんなゲームを、フェミニズムを広めることができたら、そんなふうに考えながら今、書いている」(「おわりに」より) ―POINT― ◇『ラスト・オブ・アス パート2』や『エーペックスレジェンズ』、『アサシン クリード オデッセイ』、そして『スプラトゥーン3』といった大作タイトルを、フェミニズムの視点からプレイ・評論しており、従来のビデオゲーム評論には無かった新たな観点を提示。 ◇『ゴーンホーム』や『アンパッキング』といったインディーゲームを多数取り扱い、それらの作品がいかにクィアやフェミニズムといったテーマに描いているかを描き出す。 ◇『ポケットモンスター』『ドラゴンクエストⅥ』『ファイナルファンタジーⅥ』『MOTHER2』といった日本発の大型タイトルについても振り返る。 ◇コラムでは障がい、都市、コミュニティ、能力主義などのテーマによって『Horizon Zero Dawn』から『ストリートファイター6』までさまざまなゲームを横断的に描き出す。 ◇プレイに際してのアドバイスや購入方法を明記。さらにフェミニストに向けたゲーム作りガイドも収録! 【目次】 はじめに なぜフェミニスト、ゲームやってる Ⅰ あの有名なゲーム #01 かくして私は収奪と救出に失敗する──「ピクミン4」、やってみた #02 多様なキャラクター表象が見せるものと見せないもの──「スプラトゥーン3」「オーバーウォッチ」「エーペックスレジェンズ」、やってみた #03 大作ゲームの女性表象とクィア表象の良さと歪みを体感する──「アサシン クリード オデッセイ」、やってみた 【コラム】語られるレイシズム・語られないセクシズム Ⅱ クィアが活躍するゲーム #04 クィアがオプションじゃない恋愛ゲーム!──「ボーイフレンド・ダンジョン Boyfriend Dungeon」、やってみた #05 ゲームの難しさがマイクロアグレッションを表現する?──「セフォニー Sephonie」、やってみた #06 選べない環境と自分自身のはざまで──「ラスト・オブ・アス パート2」、やってみた 【コラム】ボーイズクラブとしてのゲームコミュニティ Ⅲ マイノリティの日常を感じるゲーム #07 トランスジェンダーの日常と過去と未来を描く──「テル・ミー・ホワイ Tell Me Why」、やってみた #08 バイセクシュアルの表象とモノの方を向くお引越しゲーム──「アンパッキング」、やってみた #09 トランスジェンダー男性同士の交流──「ペイトンの術後訪問記 Peyton’s Post-Op Visits」、やってみた #10 卒業間近のノンバイナリーの学生たちの卒業前夜──「ノーロンガーホーム No Longer Home」、やってみた 【コラム】ゲームと能力主義 Ⅳ 80-90年代を描くゲーム #11 90年代のZineとレズビアンの反抗物語 ──「ゴーンホーム Gone Home」、やってみた #12 クィアなミドルエイジ女性の過去・現在・未来 ──「レイク Lake」、やってみた #13 記録を消しながら記憶をたどるトランスジェンダー女性の旅 ──「イフ・ファウンド… If Found…」、やってみた 【コラム】ゲームと障がい Ⅴ 歴史を想像するゲーム #14 台湾の戦後と恐怖を再訪するホラーゲーム ──「返校-Detention-」、やってみた #15 哀悼と歴史の可能性を考える ──「シベリア:ザ・ワールド・ビフォー Syberia: The World Before」、やってみた #16 男らしさに呪われる運動家たちの殺人事件 ──「ディスコ エリジウム Disco Elysium」、やってみた #17 社会運動の理想と抵抗のあいだに ──「スパイダーマン:マイルズ・モラレス」、やってみた 【コラム】オープンワールドと都市の遊歩者 Ⅵ ファンタジー世界を旅するゲーム #18 ヘイターと戦うレズビアンでトランスなロードムービー ──「ゲット・イン・ザ・カー・ルーザー Get In The Car, Loser! 」、やってみた #19 過去と未来を作り変えられる魔女になってどうする? ──「コズミックホイール・ホイール・シスターフッド The Cosmic Wheel Sisterhood」、やってみた #20 かつて私は、あのゲームの余白にフェミニズムやクィアを投影していた ──「ドラゴンクエストⅥ」「ファイナルファンタジーⅥ」「MOTHER2」、やってみた 【コラム】フェミニストのためのゲーム作りガイド おわりに フェミニストたち、ゲームやっていく 参考文献 さらにゲームを知るための文献リスト フェミニストのためのゲームリスト -
東京ハイダウェイ
ようこそ、心休まる「隠れ家」へ。 東京・虎ノ門の企業に勤める桐人は、念願のマーケティング部に配属されるも、同期の直也と仕事の向き合い方で対立し、息苦しい日々を送っていた。 直也に「真面目な働き方」を馬鹿にされた日の昼休み、普段は無口な同僚の璃子が軽快に歩いているのを見かけた彼は、彼女の後ろ姿を追いかける。 辿り着いた先には、美しい星空が描かれたポスターがあり――「星空のキャッチボール」 桐人と直也の上司にあたるマネージャー職として、中途で採用された恵理子。 しかし、人事のトラブルに翻弄され続けた彼女は、ある日会社へ向かう途中の乗換駅で列車を降りることをやめ、出社せずにそのまま終着駅へと向かう。 駅を降りて当てもなく歩くこと数分、見知らぬとんがり屋根の建物を見つけ、ガラスの扉をくぐると――「森の箱舟」 ……ほか、ホッと一息つきたいあなたに届ける、都会に生きる人々が抱える心の傷と再生を描いた6つの物語。 -
「反・東大」の思想史(新潮選書)
国家のエリート養成機関として設立された「東大」。最高学府の一極集中に対し、昂然と反旗を翻した教育者・思想家がいた。慶應義塾、早稲田、京大、一橋、同志社、法律学校や大正自由教育を源流とする私立大学、さらには労働運動家、右翼まで……彼らが掲げた「反・東大」の論理とは? 「学力」とは何かを問う異形の思想史。 -
それでもステージは続いていく K-POPアイドル8人のインタビュー集
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 J-HOPE、HOSHI、LEO、チョンハ、イ・チェヨン などK-POP界で今まさに大活躍をしているアイドルたちの努力と苦悩をオールカラーの写真とともに綴った豪華インタビュー集! 「あの時、僕は/私は──」 つらかった練習生時代からデビューまでの苦悩や、グループのメンバーとの関係性、力を与えてくれたファンたちへの想いなど、テレビでは見せない素の彼らの表情をインタビューを通して紐解いていきます。 【目次】 INTERVIEW1 IZ*ONE出身 イ・チェヨン 再び、チェヨンの挑戦 INTERVIEW2 I.O.I出身 チョンハ もう、チョンハの時間 INTERVIEW3 SF9 チャニ 今日、チャニの始まり INTERVIEW4 ASTRO ムンビン ここに、ムンビンの情熱 INTERVIEW5 SEVENTEEN ホシ 今日、ホシの成長 INTERVIEW6 OH MY GIRL ユア 本当の、ユアの声 INTERVIEW7 VIXX レオ ただ、レオの運命 INTERVIEW8 BTS J-HOPE 今ここに、J-HOPEの希望 -
トランスジェンダーQ&A
トランスジェンダーの人たちは生活上の困難を抱え、様々な不合理や社会からの排除に直面しています。また、SNSを中心にトランス差別・ヘイトが急速に拡大して、トランスジェンダーの人たちの生存を脅かしています。 様々な「議論」をする前に、トランスジェンダーの人たちの「生きる現実」を知ることがなにより必要です。 「なぜ性別が社会で重視されるのか?」「トランスジェンダーとは?」「性別を変えるために何が必要?」「トランスジェンダーの人たちが直面している困難は?」「トランス差別・ヘイトがなぜ跋扈しているのか?」――。 本書は、性別を重視するいまの社会のありようを押さえたうえで、トランスジェンダーをめぐる大きなクエスチョンを21個、そこから派生するクエスチョンを64個設けています。それらの基礎的な質問から性別分けスペースにまつわる疑問、「トランス差別はいけないけれど気になる」疑問まで、語りかける文体でわかりやすく答えています。 いまの社会がどうなっていて、そこでトランスジェンダーの人たちがどんな困りごとを経験していて、それを解決するには何が必要なのか――Q&A形式でそれらを具体的に知ることができる一冊です。 -
闇医者おゑん秘録帖 碧空の音
わけありの女たちを診療するおゑんの許へ、何かを極度に怖れている妊婦が訪ねてきた。彼女は目を血走らせ、十両を差し出しながら言った。「お願いします。この子を産ませてください」と――。 後日、吉原惣名主に依頼され診ることになった女郎も、奇矯な妊婦だった。大店の主人に身請けされることが決まっていて、その子を身籠っていながら、「産みたくない」と叫びながら自死しようとしたのだ。 彼女たちは何者で、何故、一人は出産を望み、もう一人は出産を拒否するのか? 疑念がきざしたおゑんは、遊女連続死を調べる過程で親しくなった吉原の用心棒・甲三郎や薬草に詳しい末音らの力を借り、その謎に迫ろうとするが……。 「読売新聞オンライン」人気連載、待望の書籍化。 -
離島建築 島の文化を伝える建物と暮らし
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 日本には、定住者のいる有人島がおよそ400島ある。 それらの島々には、貴重な生態系や日本の原風景があり、 暮らしのなかには伝統の習俗や祭りが数多く残されている。 こうした特有の文化や自然が色濃く反映されているのが、離島の建築群。 本書は、“日本の縮図”とも言われる離島の文化や生活、 住人のストーリーについて、島々の建物を通して知る一冊。 100の島、150以上の建造物を収録。 -
ケアする声のメディア
病院内の小さなスタジオで放送されるホスピタルラジオ。サンドウィッチマンが出演するNHK『病院ラジオ』で日本でも知られるようになったが、発祥の地イギリスではすでに大病院の多くで設置し運営している。そもそも、なぜ病院内でラジオ放送が始まったのか。声のメディアは、どのようにしてケアの役割を担っているのか。 イギリスのホスピタルラジオの歴史や事例を押さえたうえで、日本の藤田医科大学のホスピタルラジオを紹介する。ボランティアが放送し、患者がベッドサイドで耳を傾け、医療従事者や当事者リスナー同士のコミュニケーションも促進する「ケアするメディア」の実践を描き出す。 また、ホスピタルラジオにとどまらず、高齢者や依存症患者の孤立を防ぐ音声メディアの事例も取り上げ、閉じられた空間に暮らし、社会から排除される人々をゆるやかにつなぐ声がもつ可能性を検証する。 本書では、これまで研究が手薄だったラジオとケアをめぐって、患者や医療従事者だけでなく、社会の周縁に生きる人々を包摂し、コミュニケーションを促し、相互にケアをしあえる環境を作り出す可能性や、音声メディアを介したケアの倫理を展望する。 -
レーエンデ国物語
毛布にくるまって読みふけった あの頃のあなたへ―― 家を抜け出して、少女は銀霧が舞う森へと旅に出た。 こんなファンタジーを待っていた! ーーー 異なる世界、西ディコンセ大陸の聖イジョルニ帝国。 母を失った領主の娘・ユリアは、結婚と淑やかさのみを求める親族から逃げ出すように冒険の旅に出る。呪われた地・レーエンデで出会ったのは、琥珀の瞳を持つ寡黙な射手・トリスタン。 空を舞う泡虫、琥珀色に天へ伸びる古代樹、湖に建つ孤島城。ユリアはレーエンデに魅了され、森の民と暮らし始める。はじめての友達をつくり、はじめて仕事をし、はじめての恋を経て、親族の駒でしかなかった少女は、やがて帰るべき場所を得た。 時を同じくして、建国の始祖の予言書が争乱を引き起こす。レーエンデを守るため、ユリアは帝国の存立を揺るがす戦いの渦中へと足を踏み入れる。 -
猿ヶ島(乙女の本棚)
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 人気シリーズ「乙女の本棚」第38弾は、文豪・太宰治×イラストレーター・すり餌のコラボレーション! 小説としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。 ああ。この誘惑は真実に似ている。あるいは真実かも知れぬ。 おおきな海を渡った先は、深い霧に包まれた島だった。そこで私は同郷の者と出会い、ある決意をする。 太宰治の名作が、水墨画のような柔かな色合いの和風イラストで話題のイラストレーター・すり餌によって描かれる。名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。 自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。 -
22歳の扉
【小説すばる新人賞、史上最年少受賞から8年】 三重で育ち、京都の大学に入学した数学好きの田辺朔。 大学生活に馴染めず、漫然と授業に出て、バイトをしているうちに一回生前期は終わってしまった。 後期に入り、旧文学部棟の地下、通称「キューチカ」でひっそりと経営されているバーのマスターである先輩の夷川と出会い、朔の大学生活は一変した。 夷川につれられ、初めてのウイスキー、タバコ、そしてバーやクラブなど、これまで見たこともない世界を知っていく。 しかし、ある日をさかいに、何の前触れもなく夷川はナイジェリアへ留学に行ってしまった。「バー・ディアハンツはお前に任せる!」の一言を残して。 そこからマスターとしてバーに立つことになった朔は、その大学内の不思議なバーで数々の出会いと別れを経験する――。自由奔放な女の子に振り回されたり、学生運動紛いに巻き込まれたり、自分の行く末に悩んだり…… 二十代前半の「不変」と「今」が詰まった圧倒的青春小説! -
ピン芸人、高崎犬彦
『芸人雑誌』の太田出版が送る、『おもろい以外いらんねん』大前粟生による世界初“ピン芸人”小説! Aマッソ加納の紹介(『アメトーーク!!』)によって業界の話題をさらった『おもろい以外いらんねん』に続く大前粟生「芸人本」の最新作は、これまで描かれることの少なかった“ピン芸人”にフォーカスをあてる。主人公・高崎犬彦とそのライバル・安西煮転がしの約20年もの人生を追いかけることで、芸人にまとわりつく「売れること」と「消費のされやすさ」の葛藤を描く。 「本気でネタを見てくれてる人って、売れれば売れるほど少なくなっていくんか? 売れるほど芸人らしくなくなっていくんか? せやったら、売れるってなに? 僕は、僕らは、なんのために芸人しとるん?」 ――本文より -
WILL 「キャリアの羅針盤」の見つけ方
時代にも人にも左右されないWILL=意志を発掘する CAN(できること)や、MUST(やるべきこと)ばかり考えていませんか? <strong>3000人以上のWILL(意志)の発掘をおこなってきた著者による、 大人気ワークショップを初書籍化! 自分のWILL(意志)を言語化し、「動きたくても動けない」を脱却する方法とは? </strong> 50社以上の会社で導入され、大学生のキャリア教育や、中高生の「探究学習」としても取り入れられた、 「自分のやりたいことやありたい姿」を言語化する<strong>WILL発掘ワークショップ。</strong> 本書は、そのワークショップで大好評のノウハウを、オリジナルのワークシートを用いながら実践できる一冊です。 「転職を数回繰り返してきたが、自分が本当にやりたかったことが見つからない…」 「新卒の会社に勤め、キャリアを積み上げてきたが、今後も今の会社で勤め続けるべきだろうか…」 こういった悩みの根っこはすべて、「自分は何をしたいのか?」がわからないことが原因にあります。 自分が何をしたいのかがわからないのだから、動きたくても動けない。 このような悩みを、本書を通して自分の「WILL」を見つけて言語化することで脱却しましょう。 <strong>【目次】</strong> はじめに 登場人物紹介 第1部 WILLって何? 第1章 明日会社がなくなったら何をする? 第2章 WILLっていったい何? 第3章 WILLがあると何がよいの? 第2部 WILLを見つけよう 第4章 過去の自分が今につながる 第5章 カコ・イマ・ミライを掘り起こそう 第3部 WILLを語ろう 第6章 「ざらつく言葉」はどこにある? 第7章 ミッション・ビジョン・バリューからWILLを組み立てよう 第8章 WILLを物語化する 第9章 WILLを行動につなげる おわりに 【お詫びと訂正】 本書(第1刷)カバーそで部分の著者プロフィールに下記のとおり誤りがありました。 読者の皆さまに深くお詫びするとともに、訂正させて頂きます。 誤:早稲田大学大学院機械工学科に入学し博士課程を修了。 正:早稲田大学大学院にて機械工学の修士課程を修了。 -
東京ミドル期シングルの衝撃―「ひとり」社会のゆくえ
未婚率全国トップの東京23区で進む「日本の未来」とは。 孤独担当大臣も知らない、35歳から64歳の「都市型」孤独に焦点を当てる。 高齢者のひとり暮らしが増加していることは誰でも知っている。その現象は公私ともに対応が必要な課題となり、取組みも進んでいる。 ところが、若者期と高齢期に挟まれた35歳から64歳のミドル期のひとり暮らしが増加していることに関しては、基本的に問題の少ない世代と認識されて、政策課題になることは希だ。 この状態が続くと、ミドル期シングルが高齢期に達する頃、高齢シングル問題は大きな社会問題になる可能性がある。 東京23区はなぜシングル化が突出しているのか。その結果、どのような現象が生じているのか。ミドル期シングルの増加は何をもたらすのか。 本書は、増加するミドル期シングルにフォーカスし、そこに多くの問題が内在していることを明らかにし、取り組むべき課題の骨格を提起する。 東京都特別区長会調査研究機構のプロジェクト研究で、東京23区の中年期一人暮らし(ミドル期シングル)の調査研究を令和2-3年に行い、そのデータをもとにプロジェクトメンバー5人が解析を続けて執筆。 ミドル期シングルは、行政サービス的観点からみて、属性的に問題があるとは考えられていない人々でした。その見識は妥当なのでしょうか。ミドル期シングルは、すでに2020年に東京区部人口の3割近くを占めており、それ以後も上昇が続き、中でも前期ミドル期シングルは相対的に増加が大きいと見通されています。日本でシングルの割合が最も高い東京区部は、納税者としての比重も相応に大きいミドル期シングルを、まず政策対象として認識するところから始めることが必要です。また、これらの人々の多くがやがて高齢期シングルになり、高齢者政策の対象となる時代が近いことを認識する必要があります。――「終章」より -
カワイソウ、って言ってあげよっかw
仲良し5人組が、1人ずついなくなる。「私は悪くない」から始まる「エゴミス」! いわゆる「HSP」であるヒトミは、その繊細な性格のせいで損ばかりしてきた。大学時代からの親友4人を見て劣等感をくすぐられ、また惰性で付き合う彼氏やアルバイト先の人間関係などに辟易していた。ある日Kポップにハマってしまった彼女は、無垢なアイドル達のきらびやかな笑顔を見て、自分もすべてを捨てて渡韓しようとする。 女性5人それぞれが自らの「生きづらさ」を語るが、いつの間にか他人への浅はかな羨望、嫉妬といった黒々とした感情が渦巻き...... 「Cocoon」シリーズの作者が贈る、全く新しい「生きづらさ」文学。 -
小学生おまもり手帖 友達関係、性教育、 スマホルール…子どもを守るために知りたいこと、ぜんぶ
小学生子育ての悩みを解決するバイブル! 環境がガラリと変わり、初めてだらけの小学生。体、心、ネットなどのお悩みに各ジャンルの専門家が寄りそい答える現代の子育て指南書です。母子手帳の次にいつもそばにおきたい、頼もしい「お守り」になる一冊。 《コンテンツの紹介》 【CHAPTER 1】からだのこと ・好き嫌いが多いうちの子、給食が心配です ・太ってる・やせてるはどこからが赤信号? ・タブレット学習やスマホゲームで目が悪くならないか心配… ・うちの子、まだおねしょするんです ・便秘がちでつらそうです ・背が低いうちの子、ずっとこのままでしょうか ・体型を気にしてごはんを食べたがりません ほか 【CHAPTER 2】性のこと ・「赤ちゃんはどこからきたの?」ときかれました。なんて答えるべき? ・お風呂はいつまでいっしょに入ってもいいの? ・子どもがエッチな動画を見てしまいました ・「男らしく」「女のくせに」子どものジェンダー差別が気になります ・初経についてどう伝えるべき? ・恋人ができたと喜んでいます。望まぬ妊娠などが心配です ・脱毛やヘアカラーをしたいと言われた。どう答える? ・子どもを性被害から守るにはどうしたらいい? ほか 【CHAPTER 3】こころのこと ・人見知りで友達ができるか心配です ・引っ込み思案です。授業中、手を挙げて発言できるか心配 ・けんかっ早く、かんしゃく持ち。どうしたら落ち着きますか ・少しのミスでパニックになり、次の挑戦をしようとしません ・気が弱く、友達にいいように使われています ・子どもがいじめられた! どうするべき? ・いじめる側になってしまった! どうしよう? ・学校に行きたくないと言います ・なんでも友達のまねをしたがります ほか 【CHAPTER 4】あんぜん・ネットのこと ・登下校の交通事故が心配です ・不審者に遭ったとき、逃げられるようにするには? ・スマホデビューはいつ、どんなことに気をつけたらいいの? ・オンラインゲームにハマりすぎていて心配です ・LINEデビューした子ども。SNSトラブルが心配です ・ネット犯罪に巻き込まれないようにするには? ・AI時代に必要なICT教育とは ほか ※定価、ページ表記は紙版のものです。一部記事 写真付録は電子版に掲載しない場合があります。 -
SHOーTIME2.0 大谷翔平 世界一への挑戦
エンゼルスの番記者のジェフ・フレッチャーが綴る、現在進行形の生きる伝説の舞台裏! 二刀流・大谷翔平のMLBの2022年シーズンから始まり、2023年シーズンとWBC優勝、そして新天地移籍までの舞台裏を追ったノンフィクション。 アーロン・ジャッジ、マイク・トラウトといった、強力なライバル&盟友らの生い立ちなど、アメリカのベテラン記者ならではの視点で描かれた「大谷本」の決定版!! -
物語としての旧約聖書 人類史に何をもたらしたのか
2018年度のNHK「宗教の時間」ガイドブックとして大好評を博した『物語としての旧約聖書』が、満を持して待望の単行本化! 【「はじめに」より】 聖書には、旧約聖書と新約聖書があり(略)旧約聖書のほうは、大小39の書から構成されています。そのほぼ半分は古代イスラエルの先祖たちの物語や王国の歴史記述ですが、預言者たちの言葉、イスラエルの民が詠った詩歌、さらに短編小説を思わせる物語や人生を省察した作品などがそこに加わります。聖書と呼ばれるので、堅苦しい宗教的な教えを思い浮かべる方もおられるかもしれませんが、そこには人間味あふれる物語が少なくありません。(略) ユダヤ教の聖書がキリスト教に受容されることにより、旧約聖書に伝わる思想の多くもキリスト教へと引き継がれました。唯一神観、自然観、歴史観、人間観など、キリスト教思想の多くは旧約聖書に由来します。それだけではありません。ユダヤ教やキリスト教を介して、旧約聖書の物語や思想はイスラム教にも受け継がれました。初期のイスラム教徒が自分たちを創世記に物語られるアブラハム(イブラヒム)の子孫と理解したことなどは、その一例です。 旧約聖書を残した古代イスラエルの民は、紀元前1200年前後にパレスチナに定住した弱小の一民族でした。紀元前1000年ころに王政に移行したあとも、彼らは弱小の民であるがゆえに、南のエジプトと東のメソポタミアに興ったアッシリアやバビロニアといった大国のはざまで翻弄され続けました。王国は南北に分かれ、北王国は紀元前七二二年にアッシリアに滅ぼされ、南のユダ王国は紀元前586年にバビロニアによって滅ぼされ、主だった人々は失ってバビロニア捕囚民となりました。捕囚から帰還した紀元前6世紀後半以降、エルサレムを中心とする彼らの地はペルシア帝国の一属州になり、ペルシア帝国が滅亡してからは、エジプトのプトレマイオス朝の、またシリアのセレウコス朝の支配下に組み込まれました。旧約聖書に記されたもっとも新しい時代は、マカベア戦争と呼ぶ、ユダヤの民が蜂起し、セレウコス朝に独立戦争を挑んだ紀元前二世紀前半です。その後、独自の王政が敷かれた時期もありますが(略)反ローマ独立戦争に敗れたユダヤの民は故地を失い、世界に散在する民(ディアスポラ)となるのです。 古代イスラエルのこのような歴史のなかで、旧約聖書は書き記されました。そしてそれが、ユダヤ教成立の基礎となり、キリスト教誕生の土壌となり、イスラム教にまで浸透しました。当時の古代オリエントの強大国に翻弄され続けた弱小の民が残した旧約聖書は、こうして、その後の宗教の歴史にはかりしれない影響をおよぼすことになりました。それは人類宗教史に生起した一大逆説と呼びうるような現象です。(略) 本書では、ヘブライ語で伝わる旧約聖書にもとづき、古代西アジア文明地の一隅に歴史を刻んだイスラエルの民が伝える物語をたどりながら、そこにたたみ込んだ思想と信仰の特色を探ってゆきます。それによって、人類の宗教史にはかりしれない影響をおよぼしえた旧約聖書の秘密の一端を、また旧約聖書のもつ今日的意義の一端を明らかにできれば、と願っています。 【内容】 第1章 天地創造 人間と自然の調和を願って 第2章 エデンの園 人は塵から造られ塵に帰る 第3章 カインの末裔 都市文明への批判的視座 第4章 大洪水 物語の現代的意味 第5章 アブラハム おそれとおののきのなかで 第6章 ヤコブとその子ら 目に見えない神の摂理 第7章 出エジプト 苦境からの解放 第8章 カナン定住 嗣業の地の配分 第9章 ダビデとその後 翻弄される王国 第10章 預言者の言葉 時代批判と将来への希望 第11章 預言者群像 その素顔と個性 第12章 小さき者たちの神 多様性と逆説性 -
ベニシアの「おいしい」が聴きたくて
2023年夏、ベニシア・スタンリー・スミスさんが京都大原のご自宅で亡くなりました。 64歳で発症したPCA(後部皮質萎縮症)が進行し、亡くなる72歳までの8年間のベニシアさんの日々の様子を、夫である梶山正氏がつづったエッセイ集です。 徐々に目が見えにくくなり記憶が薄れてゆく中で、悪戦苦闘しながら介護を続けた正氏の葛藤の日々が赤裸々につづられています。 この日を予告するかのように、大原の古民家に暮らすことになったベニシアさんが初めて口にしたのが「私はこの家で死ぬ」という言葉。 月日は流れても、今も、ベニシアさんの高い志しに多くの人々が感動し、彼女を慕い続けています。 彼女が日本人の心の中に残したものは一体何だったのでしょうか。 本書は亡くなるまでの7年間の足跡を追う貴重な一冊です。 ■内容 まえがき Chapter 1ベニシアを介護しながら歩んだ最期のとき ベニシア64歳/ベニシア67歳/ベニシア68歳/ベニシア69歳/ベニシア70歳/ベニシア71歳/ベニシア72歳 Chapter 2ベニシアの「おいしい」が聴きたくて僕は夢中で料理を作った アイリッシュ・シチュー/シェーパーズ・パイ/フィッシュ&チップス/魚介のパエリア/サモサ/サンデー・ロースト あとがき -
二人の稚児(乙女の本棚)
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 人気シリーズ「乙女の本棚」第37弾は、文豪・谷崎潤一郎×イラストレーター・夜汽車のコラボレーション! 小説としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。 その悶えは苦しいと同時に甘かった。 幼いときから稚児として寝食を共にしてきた千手丸と瑠璃光丸。何をするにも一緒だった二人の運命は、成長とともにそれぞれの道へと分かれていく。 谷崎潤一郎の名作が、ノスタルジーを感じさせる美しい作品で大きな話題を呼び、本シリーズでは江戸川乱歩『人でなしの恋』、谷崎潤一郎『刺青』、坂口安吾『夜長姫と耳男』を担当するイラストレーター・夜汽車によって描かれる。 名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。 自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。 -
ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール 市民が育む芸術イヴェント
辻井伸行とハオチェン・チャンが優勝した2009年、第13回コンクールの全ドラマと、1200人のボランティアが支える舞台裏を熱くドキュメントする! 2009年、日本人ピアニスト、辻井伸行さんが優勝したことにより、日本中にその名を知られるようになった「ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール」。ハワイ大学でアメリカ研究を専攻する著者は、その第13回コンクールの予選から本選までを研究者として取材し、はからずも辻井さんの優勝にいたるドラマの一部始終の目撃者となった。 テキサスの一地方都市で開催されるコンクールが、チャイコフスキー、ショパンといった世界的な音楽コンクールと肩をならべるまでの権威を獲得し、国際的な成功をおさめるにいたった理由とは? 1200人もの市民ボランティアが支えるコンクールの舞台裏はどうなっているのか? そして、辻井伸行とハオチェン・チャン(中国)が1位、ヨルム・ソン(韓国)が2位と、2009年も入賞を独占したアジア人音楽家たちの活躍の背景にはなにがあるのか──。 「理想のコンクール」を求める人々の姿を熱くドキュメントした音楽ノンフィクションの快作! -
バットマン(THE NEW 52!)
新たな謎ときと恐怖の物語が始まった――。 ”梟の法廷ご用心。彼らはじっと見ているぞ。薄暗がりの高みから、大きな岩の後ろから、彼らはゴッサムを支配する。暖炉にいてもベッドにいても、押しもその名を口にすれば……爪タロンに首をとられるぞ” ゴッサムシティには、「梟の法廷」という伝説が流布していた。彼らは”フクロウ”を紋章にした強大な闇の秘密結社であり、ゴッサムの真の支配者だという。しかし、闇の騎士バットマンはそうした伝説を単なる風説として相手にすることはなかった。なぜならば、ゴッサムは彼の街なのだから――今までは。野蛮な暗殺者の鋭い爪が、この町の重要人物、そして危険人物にも襲いかかる事件がおきた。闇の伝説が事実ならば、その黒幕はバットマンの想像を超える恐るべき存在となるだろう。奴らの巣はいたるところにあったのだ……。 ●収録作品● 『BATMAN(2011-2016)』 #1-7 (c) & TM DC. -
みなさんのおかげです 木梨憲武自伝
喜劇王が初めて明かす「とんねるず」の真実。 木梨憲武が還暦を期に書き下ろした本格自叙伝! 祖師谷・木梨サイクルの幼少期。 全国制覇を目指した帝京高校サッカー部。 新宿中央公園でのネタ合わせ。 駆け上ったテレビのスターダム。 テレビバラエティの栄枯盛衰。 愛妻・安田成美。 「みなさんのおかげでした」伝説の最終回の裏側。 そして、盟友・石橋貴明との本当の関係。 エンタテイメントを取り巻く時代の劇的な移り変わりを、彼は何を武器にして、どう生き抜いてきたか。 喜劇王の知られざる歓喜と苦悩がいま明かされる。 ~~~ 俺たちをおもしろがってくれて、40代、50代、60代と一緒に年齢を重ねてきた「とんねるず」世代にも、感謝や恩返しがしたい。そういう人たちの中には、このところの暗くて冷え込んだ世の中の影響で気分的に落ち込んだり、長年勤めた会社で定年を迎えたりして、人生の次なるステップを見つけられずに、迷子になっている人も少なくないんじゃないかな。そんな人たちに、俺という人間を知ってもらい、そして、もしそこに人生の後半戦を生きる「ヒント」みたいなものがあるとするならば、参考にしてくれたらうれしいと思う。(「プロローグ」より) ~~~ -
ひとりの宇宙
夜な夜な多様な人々が集まるバーが新宿二丁目に。やってくるのはLGBTQの人、アーティスト、作家……。バーのオーナーは木更津出身で元芸能人。普通の人の三倍くらいに濃い経験をした、その数奇な運命が、いま語られる。帯文は、氣志團の綾小路翔さん! -
北辰の門
疫病に荒れた世を建て直す救国の英雄か、 古代社会を破壊する稀代の逆賊か。 謎多き人物の実像に、直木賞作家の筆が迫る。 時は天平。都には天然痘が蔓延し、朝廷にて我が世の春を謳歌していた藤原一族も権勢に陰りを見せていた。その中において、ひとり異彩を放つ男がいた。藤原仲麻呂(恵美押勝)。祖父・不比等や父・武智麻呂の血を色濃く受け継いだこの男は、叔母の光明皇后や次代の天皇である阿倍内親王の寵愛を受け、急激に頭角を現していく。だが仲麻呂は、祖父や父も持ちえなかった、危険な野望を胸に宿していた。北辰の門――この国の皇帝となる道を開こうとした男の、鮮烈なる一生。 -
遺伝子が語る免疫学夜話
「人類はウイルス、細菌、寄生虫との戦いと共生の歴史。読むとやめられなくなる」──養老孟司 リウマチ・膠原病、クローン病、さらに花粉症、アトピー性皮膚炎などの疾患は、なぜ起きるようになったのか? その背景から、人類が何万年もかけて積み重ねてきた進化の物語を読む。 自己免疫疾患(体を守る免疫が逆に自分の体を攻撃する疾患)とは、清潔で快適な環境を求めてきた人類の代償というべき「宿業の病」。そのような病が生まれたのはなぜか? マラリアやインフルエンザなど感染症との戦いの歴史、寄生虫との共生、腸内細菌叢の知られざる力、爬虫類・昆虫などとの毒を介した生存競争、脊椎動物の「顎」の獲得、ネアンデルタール人との混交、農耕革命・産業革命などの生活様式の変化……数々の驚くべきトピックとともに語る、読み出すとやめられない「遺伝子と免疫」の秘密。 “本書がご紹介するのは、「自己を攻撃する病」がなぜ起きるようになったのかについての夜話です。ただし、その夜話は、できるだけ現代医学の最新のエビデンス(根拠)に基づいてお話ししたいと思っています。根拠として用いたのは、遺伝学やバイオインフォーマティクスの考え方。この最先端の学問を使って、自己免疫疾患やアレルギーといった病気がなぜ起きるようになったのか、その謎について迫りたいと思います。(序章より)” 【目次】 序章 「免疫学」から学ぶこと ■第I部 免疫と遺伝子──時空を超えてつながる病 第1章 病原体なき病 第2章 ガラパゴス島の啓示 第3章 史上最悪のインフルエンザ 第4章 コウモリの不吉 第5章 シマウマのステルス戦略 第6章 進化医学の考え方 ■第II部 免疫と環境──運命を異にする双子の姉妹 第7章 「清潔」という病 第8章 昭和の子ども「青洟」のヒミツ 第9章 寄生虫という「古き友」 第10章 腸内細菌のチカラ ■第III部 免疫系の進化──自己免疫とアレルギーの起源 第11章 顎の出現とともに現れた病 第12章 哺乳類の勝利の代償 第13章 旧人類との邂逅と新型コロナ 第14章 農耕革命の光と影 終章 免疫進化のガラパゴス -
恋愛論(乙女の本棚)
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 人気シリーズ「乙女の本棚」第36弾は、文豪・坂口安吾×イラストレーター・しきみのコラボレーション! エッセイとしても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。 恋愛は、人生の花であります。いかに退屈であろうとも、この外に花はない。 「人間永遠の問題」だという恋愛。『夜長姫と耳男』などの傑作小説で知られる著者が、その奥深さを語る。 坂口安吾の名作が、有名ゲームのキャラクターデザインなどで知られ、本シリーズでは萩原朔太郎『猫町』、『詩集『青猫』より』、江戸川乱歩『押絵と旅する男』、夏目漱石『夢十夜』、坂口安吾『桜の森の満開の下』、谷崎潤一郎『魔術師』、泉鏡花『夜叉ヶ池』を担当する大人気イラストレーター・しきみによって描かれる。 名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。 自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。 -
あけくれの少女
「どこで、どうやって生きていくのか、うちは自分で決めたい」12歳の少女・真記は上京を目指すも、80年代後半の狂騒に翻弄され……親世代にも子世代にも読んでほしい、宝石のような20年間を描いた佐川光晴の最新長編小説。 広島は尾道の小学五年生・真記は、1970年生まれ。子供のいない伯父夫婦からかわいがられ、養女になるかもと心配事は絶えない。中学では英語部の朗読劇が大成功をおさめ、英語を一生の仕事にしていこうと決意する。念願の学生生活は、80年代後半のバブル経済のただなかで、順調そうにみえたのだが……。 当時の時代背景や男女の考え方を、時に繊細に、時にユーモラスに描出する。真記と同時代を生きた人にも、そしていま同世代の人にも読んでほしい青春小説。 -
人事がこっそり教えるヤバい内定術
■上位1割の就活強者になるための方法を完全網羅! 就活と言えば、精神論、根性論、感情論?そんなのに振り回されるのは、 コスパもタイパも悪いと思いませんか? 無駄な時間と労力をかけずに内定率を最大化する一番の方法は「内定からの逆算」。 もっと言えば、「面接官の視点」から逆算すること。 ■現代の情報社会における就活は、情報があふれかえっていて、 多くの就活生が「何が本当に正しいのか?」と疑念を抱き、 時には誤った情報に踊らされ、信じ込み、下手に行動に移してしまっています。 たとえば、「逆転内定のための逆質問!」「会話は絶対に45秒~1分以内で語れ!」 などという情報がSNSで拡散されていたりしますが、 これは信ぴょう性のない、いい加減な情報です。 それに加えて、就活における根本的なゴールの設定ができていません。 就活のゴール=目的をしっかりと設定し、 正しい情報の取捨選択、正しい行動を取ることができれば、必ず内定を獲得することができるのです。 就活は攻略のできる「ゲーム」です。ゲームであるのだから、もちろん「攻略本」もあります。 ■本書は、就職氷河期時代に就活無双した著者が、 「自分が就活生だった時にどんな本が一番欲しかったか?」という視点で、徹底的に内容を追求した「就活の攻略本」です。 精神論、根性論、感情論は一切ない、内定を獲得するためだけに特化した「就活の攻略本」である本書を持って、 就活というゲームをクリアしましょう。 -
記憶の歳時記
想い出をひもとくと、人生の味わいはぐっと深まる。デビュー作『天使の卵』がベストセラーとなり、南房総・鴨川でのゆたかな自給自足生活。出奔そして離婚、東京での綱渡りの日々。常識はずれな軽井沢の家で新たな生活、3度目の結婚――。そんな村山由佳の大胆な生きざまと、作家としての30年を支えてきたものとは? 季節・猫・モノをキーワードにひもとく、極彩色の記憶たち。人気作家になって抱えた葛藤、編集者との関係、20年隠してきたある猫の秘密、過去の恋愛の数々など、初めて明かすエピソードも満載。年若いあなたの肩を「案外、大丈夫よ」とやさしくたたき、人生後半戦のあなたに「この先が楽しみ」と思わせてくれる、滋味あふれるエッセイ集。 -
あわせて学ぶESG×リスクマネジメント
・コーポレート部門は何を拠り所にして最低限何をするのか分かりやすく解説します。 ESG誕生に関与したコフィ・アナン前国連事務総長の想いを企業が実践するためには何をすれば良いのでしょうか? ――世界共通の理念と市場の力を結びつける道を探りましょう。 民間企業のもつ創造力を結集し、弱い立場にある人々の願いや未来世代の必要に応えていこうではありませんか。 ――第7代国連事務総長 コフィー・A・アナン―― ESGという言葉自体は、企業の中長期的成長のために不可欠な要素として、すでに一定の認知度があります。しかしながらビジネスの現場では、金融業界や投資家、経営者が取り組むこととして認識され、ESGに取り組む部門や業務の仕組みが社内にあったとしても、何が本当に求められているのかについて理解されていないように見受けられます。 ▼世の中の物差しが大きく変わった今こそ理解しておきたいESG×リスクマネジメント ・コーポレート戦略・KPI立案、サステナビリティ情報開示、ESGスコア改善に役立ちます。 ESG開示基準をもとにしたサステナビリティ文脈と、セクター/業種の特徴やマテリアリティを理解した上で、全社方針・戦略のもとに事業部門とコーポレート部門が協力し、ESGの取り組みを加速することが求められることは間違いありません。 本書では、企業のコーポレート部門担当者であれば、ぜひ知っておくべき「ESGの必要性と本質」と、その「リスクマネジメント」についてわかりやすく解説します。 -
マンション フォンティーヌ
『東京バンドワゴン』シリーズの著者が贈る 住むと幸せになれる不思議な〈場所〉? 30年居つく教授、空手の有段者、DV夫から逃げたシングルマザー。 ワケあり住人と強面の管理人で繰り広げられる心温まる人間ドラマ! 小説家になった羽見晃が入居を決めたのは、墨田区鐘ヶ渕にある築60年、 2階建ての〈マンション フォンティーヌ〉だった。 真っ白いアーチの入口、中庭には噴水と少女像、花壇もあって、フランスにありそうな建物。 管理人の嶌谷さんの腕には本物の入れ墨があったり、大家のリア―ヌさんは78歳のフランス人だったり色々変わっている。 30年もいる教授や生まれた国を追われたハーフの男性とかワケありの人が多く住んでいるけれど、みんな優しくて仲がいい。 ガーデンパーティ中、3号室の三科さんが元DV夫から追われていることを知り、 住人たちで役割分担して守ることに。 でも同時に、思わぬ人物がマンションを訪れていて……。 -
月のうらがわ
深川の新兵衛長屋に住む十三歳のお綾。三年前に母を亡くしたが、大工の父直次郎、弟正太と慎ましく暮らしていた。 ある日、父の朋輩重蔵の店賃滞納で揉めている中、隣に坂崎清之介という写本を生業とする侍が越してきた。 本好きのお綾は、部屋の片づけを束脩代わりに坂崎に手習いを見てもらうことに。そこで書きかけの本 『つきのうらがわ』を見つける。 子が亡き母の住む月へ辿りつこうとする物語だった。 「続きを考えさせてくれませんか」とお綾は頼みこみ、正太と重蔵の子おはると一緒に考え始める。 次第に子どもたちは優しい坂崎を慕うようになる。だが、坂崎には人を殺して生国を追われたという噂があった――。 -
自殺帳
人はなぜ自殺するのか? 人はなぜ自殺しないのか? そのあわいをみつめつづけてきた精神科医、春日武彦による 不穏で不謹慎な自殺論考。 自殺は私たちに特別な感情をいだかせる。もちろん、近親者が死を選んだならば、なぜ止められなかったのかと、深い後悔に苛まれ、悲しむことだろう。だが一方、どこかで覗き見的な欲求があることも否定できない。「自殺はよろしくない」「でも自殺せざるを得なかった人の辛さに思い巡らせるのも大切」「あなたの命は決してあなただけのものではない」など、さまざまな意見を持つ人に読んでもらいたい、自殺についての深掘りエッセイ。自殺されたクライアントとの体験や、さまざまな文学作品、遺書、新聞報道記事などを下敷きにした、自らも自殺に近い位置にいる精神科医による、自殺をめぐる集大成。 「強引に言い切ってしまうなら、人間そのものに対する「分からなさ」が身も蓋もない突飛な形で現出しているのがすなわち自殺ということになろう。その突飛さを前にして、動揺した我々は、(情けないことに)つい「ゲスの勘ぐり」やら下品な好奇心至上主義を全開にせねばいられなくことが稀ではない。悼んだり悲しむと同時に、無意識のうちにそんな方向に走ってしまう。だから「その不可解さがもはや珍味と化している事案」と表現してみても、あながち的外れではあるまい。 そんな次第で自殺に関して思うこと、感じること、精神科医としての意見、文学的関心などをだらだらと書き連ねていきたい。もっとも、それが正鵠を射た内容であるのか否かは、自殺を遂げた当人ですらはっきりとはしないであろうけれど。」 (「はじめに」別バージョンより) 目次 はじめに 第1章 胃の粘膜 第2章 石鹸体験 第3章 登場人物を自殺させる 第4章 遺書のリアル 第5章 自殺の七つの型 ①美学・哲学に殉じた自殺。 第6章 自殺の七つの型 ②虚無感の果てに生ずる自殺。 第7章 自殺の七つの型 ③気の迷いや衝動としての自殺。 第8章 自殺の七つの型 ④懊悩の究極としての自殺。 第9章 自殺の七つの型 ⑤命と引き換えのメッセージとしての自殺。 第10章 自殺の七つの型 ⑥完璧な逃亡としての自殺。 第11章 自殺の七つの型 ⑦精神疾患ないしは異常な精神状態による自殺。 第12章 漆黒のコアラ おわりに -
人間として最良のこと as a person
★韓国で60万部の心理学書、ついに日本で発売★ ・「すごい自分」をあきらめられる人は強い ・他人と親しくできる人は「心理的距離」を持てる人 ・職場に家族関係を求めない ・傷は親しい人たちから受けるほうが多い よりよい人生をおくるために、韓国の精神科医が教える 現代人には、大人になるための「あいだ」がありません。昔は、若い人はさまざまな大人にまじり、大人になるためにはどうしたらいいかを学んだり、メンターに教えてもらっていました。しかし、現代にはもうそのような余裕はありません。 この本では、韓国で尊敬を集めている精神科医であり、精神分析医でもあるキム・ヘナム氏が、豊かな人間とは何か、どうしたら幸せな人生になれるのかを解説します。通り一遍の人生訓ではありません。 「叶えられなかった夢をどうあきらめるか」 「ナルシシズムの極致にいる人は、自分は正しいと信じ込んでしまう人」 「危険な世の中で安全に暮らすには、世の中には悪い人よりいい人の方がずっと多いと知ること」など、現代を生きる知恵を知り、自分の人生に活かしてください。 -
ナポレオン街道 可愛い皇帝との旅
「戦争と人間」に迫る思索の旅エッセイ。 1815年地中海に浮かぶ流刑地エルバ島を脱出したナポレオン・ボナパルトがサン・ジュアン湾に上陸して、再び天下を取るために都パリを目指し進軍した「ナポレオン街道」。現地実際に辿り、ナポレオンの子孫の取材なども交えながら、「英雄」「戦争」とは何かを綴った思索の旅エッセイ。征服者が繰り返し現れるヨーロッパにおいて、プーチンにはなくて、ナポレオンにあったものとは? 貧しいコルシカ島に生まれ、軍事の天才として頭角を現し、皇帝にまで上り詰めたナポレオン。法典を整備し、道路やルーヴル美術館、競馬の基礎を作るなど、数々の偉業を成し遂げながらも、ワーテルローの戦いに敗れ、セント・ヘレナ島に流され、孤独な最期をとげた。「英雄」の一生を紐解きながら「戦争と人間」の本質に迫る。当時の貴重なカラー写真も16ページ収録。27年前に週刊ポスト誌で連載していた「ナポレオン街道」(1996年7月26日号~1998年2月13日号)に加筆、修正して編集したもの。 ※この作品はカラーが含まれます。 -
生命 最初の30億年~地球に刻まれた進化の足跡~
地球の生命史40億年において、多くの生物が登場したカンブリア大爆発以降の最近5億年についてはよく知られている。世界屈指の古生物学者である著者は、あえてそれ以前の「空白期間」に着目。北極海の孤島からオーストラリアの奥地まで世界各地の調査地に赴き、地球科学の知見もふまえ、原始の生物たちの発生と進化のドラマを描く。名著との定評を得た原書刊行から約10年の時を経て、新たに追加された「新版へのまえがき」も収録! -
怪物のゆりかご
美麗の変人&超絶お人好し、ふたりの高校生探偵が、“怪物”に迫る。 ボイルドエッグズ新人賞受賞作『ドールハウスの惨劇』から続く、衝撃の連鎖! 探偵たちが目にしたのは、男子高校生が自分自身を傷つける衝撃の動画だった。 “呪いの動画”の中で、血塗れの少年は加害者たちを告発していた。 動画に隠された真意を追うと、禍々しい事件の幕が開く! 爽やかで凄惨な心ゆさぶるミステリー! 鎌倉にある名門・冬江高校2年の滝蓮司は、眉目秀麗だが変人の卯月麗一とともに生徒や教師からの様々な依頼を解決する”学内便利屋”活動にいそしむ。 よく晴れた秋の日、“凄惨な動画”がSNSで注目を集める。 蓮司と麗一は、動画内で自殺を図り何者かを告発した男子高校生・円城寺蒼と交際していた少女・田崎菜月から、ある依頼を受ける。 ――蒼は何者かに脅迫されていたのではないか。 真実を知ろうと調査を進めるふたりは、“人の闇”と直面する。 良妻賢母と評判の、蒼の母親・貴子、お嬢様学校に通っているはずの菜月、同級生から慕われていたという蒼自身にさえも、仄暗い噂が……。 さらに事件は過去へもその業火を広げてゆく! -
楽園の犬
1940年、太平洋戦争勃発直前の南洋サイパン。日本と各国が水面下でぶつかり合う地に、横浜で英語教師をしていた麻田健吾が降り立つ。表向きは、南洋庁サイパン支庁庶務係として。だが彼は日本海軍のスパイという密命を帯びていた。日本による南洋群島の支配は1914年にさかのぼるが、海軍の唱える南進論が「国策の基準」として日本の外交方針となったのは1936年だった。その後、一般国民の間でも南進論が浸透していった。この地にはあらゆる種類のスパイが跋扈し、日本と他国との開戦に備え、海軍の前線基地となるサイパンで情報収集に励んでいた。麻田は、沖縄から移住してきた漁師が自殺した真相を探ることをきっかけに、南洋群島の闇に踏み込んでいく……。時代が大きなうねりを見せる中、個人はどこまで自分の考えを持つことができるのか? そして、どこまで自らの意思を通すことができるのか? 南洋の地を舞台にした壮大な物語がここに――。 -
熱狂と欲望のヘルシーフード 「体にいいもの」にハマる日本人
■老若男女、いつの時代も変わらない欲求として存在する「健康でありたい」という願い。 いつまでも元気でいたい、痩せて健康的になりたい……。その「健康欲」が、これまで幾度となく健康食品やダイエットのブームを起こしてきた。流行食を追い、「ファッションフード」という言葉を生み出した著者が健康をめぐる食文化史、メディア史という観点から、「ヘルシーフード」の流行を振り返る。 [目次] 第1章 繰り返される「体にいい・悪い」論争 第2章 こんなもの、はやりました。~健康食品流行クロニクル 第3章 「トクホ」「機能性表示食品」の流行と定着 第4章 科学は食と健康にどれだけ役に立ってきたのか 第5章 ダイエット狂騒曲 第6章 新時代のダイエット 【著者略歴】 畑中三応子 (はたなか みおこ) 1958年東京生まれ。『シェフ・シリーズ』『暮しの設計』(ともに中央公論社)の編集長をつとめるなど、編集者としてプロ向き専門技術書から超初心者向きレシピブックまで約300冊の料理書を手がけ、流行食を中心に近現代日本の食文化を研究・執筆。第3回「食生活ジャーナリスト大賞」ジャーナリズム部門大賞受賞。著書に『ファッションフード、あります。——はやりの食べ物クロニクル』(ちくま文庫)、『〈メイド・イン・ジャパン〉の食文化史』『カリスマフードーー 肉・乳・米と日本人』(ともに春秋社)などがある。編集プロダクション「オフィスSNOW」代表。 ※この電子書籍は株式会社ウェッジが刊行した『熱狂と欲望のヘルシーフード 「体にいいもの」にハマる日本人』(2023年8月18日 第1刷)に基づいて制作されました。 ※この電子書籍の全部または一部を無断で複製、転載、改竄、公衆送信すること、および有償無償にかかわらず、本データを第三者に譲渡することを禁じます。 -
少女小説をジェンダーから読み返す―― 『若草物語』『秘密の花園』『赤毛のアン』が伝えたかったこと
〈女性作家たちの生涯から読み解く〉 少女だけでなく、大人の読者も魅了してやまない三人の少女小説作家──オルコット、バーネット、モンゴメリ。 栄光に包まれた彼女たちの道のりは、決して平坦なものではなかった。 彼女たちが闘ったジェンダーの壁を、その作品と生涯から読み解く。 ---------------------- 【目次】 ■はじめに ■第1章 『若草物語』 反抗の叫び──ルイザ・メイ・オルコット ■第2章 『小公子』『小公女』から『秘密の花園』へ 野ブドウを摘んだ少女──フランシス・ホジソン・バーネット ■第3章 「アン」と「エミリー」 光と闇のはざまで──ルーシー・モード・モンゴメリ ■註 ■おわりに ■作家たちが生きた時代 ■略年表 ■主な参考図書 -
花散るまえに
今村翔吾氏 推薦! 「たおやかな筆致で描かれる、苛烈な愛のゆくえ。この作品を書く感性をまぶしく思う」 最初に父親から教えられたのは自害の作法……細川忠興は愛を知らなかった。 玉(ガラシャ)は、妻として忠興に寄り添いたいと思う。 しかし父・明智光秀の謀反により、夫婦の運命は暗転。 謀反人の娘となって幽閉された玉は、やがてキリスト教の愛に惹かれていく。 一方、忠興は玉の心を失う孤独と恐怖から、刃を振り上げ――。 本当に大切にすべきものは何だったのか。 物語は歴史上もっとも美しいラストシーンへ。 細川ガラシャと忠興、日本史上もっとも歪んだ純愛を描いた歴史小説。 -
死者宅の清掃
生きづらさを独りで抱え込むすべての人へ贈る 韓国で15万部突破の衝撃作、待望の日本語版刊行決定! 韓国で特殊清掃の会社「ハードワークス」を経営し、自身も清掃員として現場へ赴くキム・ワン氏が綴る、孤独な死者たちの部屋に残された生前の痕跡。 キム氏の視線をだどった先に私たちは何を見るのか。 彼らを死へと追いやったものは一体何だったのか。 それぞれの部屋に残された届かぬままの「たすけて」が浮き彫りになる。 「コロナウイルス感染者が爆発的に増加し、毎日死亡者に関するニュースが続いていた2020年の初夏に韓国でこの本が発売されました。発売後すぐに多くの人が読んでくださり、出版社・書店・読者による「今年の本」に選んでくださいました。死という重い主題の本が成功した前例がなかった韓国で、思いもよらないことが起きたのです。」―本文より -
「日本に性教育はなかった」と言う前に
今度こそ、あらゆる子どもに性教育を、 性の多様性に関する教育を届けるために! 【本書の内容】 2015年にはじまる「LGBTブーム」。そして2018年にはじまる「おうち性教育ブーム」。そうした流れの中で、性と性の多様性に関する教育の必要性が、改めて叫ばれている。 しかし歴史を見れば、権利保障が前に進もうとするとき、それを揺り戻そうとする動きも前後して起こってきた。そんなバッシングがまかり通ってしまったために、性教育の機会が、性的マイノリティの居場所が、奪われてしまったこともある。 そう、戦後の日本には、性教育をめぐって三度のバッシングがあった。そのとき、教員に限らない社会の人々は、何をして、何をしなかったのだろうか? 気鋭の教育学者がその歴史をひもときながら、バッシングを目の前にしたとき、私たち一人ひとりにできること、すべきでないことを考える一冊。 【本書の見取図】 三度にわたるバッシングの歴史をひもとく! ◆80年代――萌芽期 「性教協」という団体で、性の多様性に関する教育がすでに練り上げられ、実践されていた。 ◆90年代――スルーされたバッシング 「官製性教育元年」が興るも、旧統一協会が「新純潔教育」を掲げ、性教協に対する批判キャンペーンを展開。 ◆00年代――燃え盛ったバッシング 「七生養護学校」の性教育実践に対し保守派が批判を展開。裁判で教師側が勝利するも、以後、性教育はハレモノ扱いに……。 ◆10年代――失敗したバッシング 「足立区立中学」の性教育実践に対し保守派が批判を展開。結果的に、いまに続く「おうち性教育ブーム」につながる。 -
日本一長く服役した男
男は何故、61年も服役しなければならなかったのか。 更生と刑罰をめぐる、密着ドキュメンタリー。 令和元年秋、1人の無期懲役囚が熊本刑務所から仮釈放された。 「日本最長」61年間の服役期間を経て出所したのは、80代のやせ細った男。 出所後も刑務所での振る舞いが体に染みつき、離れないでいた。 男はかつてどんな罪を犯し、その罪にどう向き合ってきたのか? 一地方放送局の記者2人とディレクター1人の取材班は、男に密着取材を行った。 更生の物語を期待し、取材を進めるものの、一向に態度が変わらない男。 それでも彼らは、この謎めいた男がなぜ服役し、どう罪と向き合ったのか 伝えることをあきらめなかった。 取材班が一丸となって、各々の巧みな取材手法を使い分け、番組制作を進めていった。 度々の全国放送が見送られつつも、 いよいよ放送前日となったある日、取材班に衝撃的な連絡が入った。 その時、彼らがとった行動とは―― 「更生」とは。「贖罪」とは。そして「報道」とは。 3年にわたる取材の全記録。 【目次】 【目次】 はじめに 第1章 その男との出会い 第2章 偶然か、必然か 取材班結成秘話 第3章 プリゾニゼーションの現実 第4章 裁判記録、その入手までの長い道のり 第5章 日本一長く服役した男“誕生”の秘密 第6章 彼は「ありがとう」と唱え続けた 第7章 刑務官たちの告白 無期懲役囚と社会復帰の理想 第8章 遺族はいま 母との思い出を辿って 第9章 もう一度、問いかけることができたなら 終章 〈鏡〉としての日本一長く服役した男 おわりに 注・参考文献
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