舞台には誰もいない

舞台には誰もいない

1,980円 (税込)

9pt

舞台のリハーサル中、不可解な死を遂げたひとりの女優。
事故なのか、自殺なのか、それとも――。
女はみんな、誰かを演じて生きている。
舞台の上でも、日常でも、
演じることをやめられなかった女優を描く、
今、大注目の著者があぶり出す女のリアル。

他人を演じている間だけは、ここにいていいんだと思える。
ゲネプロの最中に一人の女優が命を落とした。彼女の名は遠野茉莉子。開幕を直前に控えた舞台で主役を演じる予定だった。舞台演劇界で高い評判を得て、名声をほしいままにしていた茉莉子。彼女をその地位に押し上げたのは、劇作家の名倉敏史だった。
茉莉子の死からほどなくして、舞台の関係者が一堂に会するなか、名倉は重い口を開く。「遠野茉莉子を殺したのは、ぼくです」。やがて関係者たちも次々に、彼女について語りだす。茉莉子の「死」の真相を探るほどに、次第に彼女の「生」が露わになっていき――。

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舞台には誰もいない のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    すごく面白かった!!
    読むことを止めることができず、ひさびさに一気読み!!
    映像化できそうだけど、映像化すると、薄っぺらくなりそう…(笑)
    主人公である遠野茉莉子は、演じるなら
    河合優実さんがピタッとハマった私でした

    0
    2025年03月22日

    Posted by ブクログ

    私には、感想が難しいですが、とても内容の濃い素晴らしい一冊です。何度か繰り返して読むとより整理が出来るのかも、実際の役者さんはこんな気持ちなんだろうなぁ、と失礼ながら思いました。

    0
    2024年12月14日

    Posted by ブクログ

    y yさんのレビューで、本書と『文身』の繋がりを教えていただき、なぬ?読まなくては!と思い手に取りました。
    『文身』は私にとってはかなり衝撃的な物語でした。弟が書いた小説の内容を後から兄が経験する、そして経験した後に自分の私小説として兄が世に出す、それもその内容がもう‥‥。
    その兄の娘が本書には登場

    0
    2025年10月02日

    Posted by ブクログ

    著者の作品を何作か読んだが、どれも違う作風で毎回驚かされる。茉莉子が徐々に破滅の道を進んでいく描写が凄い。
    最初は面白く読み始めたけど、茉莉子の狂気の世界に圧倒され、最後の方は早く読み終えたくなった。

    0
    2025年05月01日

    Posted by ブクログ

    ここまでしないと、この世の中に、生存できない、一見、えっと思うかもしれないが、現実にそんな人がいるような…とても、リアルに感じた

    そんな主人公に、共感さえ、覚える
    少なくとも、この世の中で、仮面をいくつも、使い分けて生活している人は、たくさんいるだろうと思う
    そうしないと生きづらいのだから

    この

    0
    2025年04月21日

    Posted by ブクログ

    a great entertainment!
    人気女優がリハーサル中に亡くなり、関係者達による事故か自殺かの推察で話は進む。
    誰もが精神を病んでしまう可能性はあるとは思うが、茉莉子の場合は不幸な生い立ちが原因か

    0
    2025年04月13日

    Posted by ブクログ

    怒り、悲しみ、恐怖といった負の感情を表現する為、心身を徹底的に痛めつけ、役に没入する遠野茉莉子。彼女が演技の域を超え、自身を消滅させてしまうのは毒母の影響だろう。境界を失った茉莉子。遺憾である。

    0
    2025年03月08日

    Posted by ブクログ

    ──私はもう、遠野茉莉子という役から降りた。
    私は今、誰でもない、ただの〈私〉だ。──


    語り手は幽霊の茉莉子。
    ずっと自分自身を演じて生きてきた。
    演じる事でしか生きられない人生とは…


    最初から最後まで不穏な空気を纏ったまま、物語は進行していく。
    しかし重苦しくは感じず、すいすいと頁を捲って

    0
    2024年12月06日

    Posted by ブクログ

    ゲネプロ中に奈落に落ちて死亡した女優、遠野茉莉子。彼女がなぜ死んだのか?彼女の生い立ち、遠野茉莉子がどういう人間だったのか?を幽霊となった遠野茉莉子が、自分自身を淡々と語っていく。
    たぶん淡々と語る口調が、人の怖さを感じさせる効果があるんだろうな。なんか終始怖かった。

    まず彼女の生い立ち。毒母のせ

    0
    2024年11月23日

    Posted by ブクログ

    主演女優が舞台直前に亡くなった、ミステリーと思いきや主人公がこうしなければならなかった切ないノワール文学に近い本でした。
    岩井圭也さんの作品は楽しみに拝読していますが、今回も期待を超えた深い洞察で、読み進めながらも考えさせられる内容でした。

    0
    2024年11月17日

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