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科捜研トップと言われる鑑定技術力と幅広い知識、そして、信じられないほどの愛想のなさで警察内部でも有名人の土門誠。科学鑑定に並々ならぬ熱意を捧げ、「科捜研の最後の砦」と呼ばれる土門は、遺体や現場に残された、少しの違和感も見過ごさない。そこに隠されているのがどれほど残酷な事実だったとしても、土門は必ず真実を追究する――。 『楽園の犬』『われは熊楠』など、次々と話題作を刊行し続ける気鋭の作家が描く、鑑定ミステリ。
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「最後の鑑定人」
2025年7月9日~ フジテレビ 出演:藤木直人、白石麻衣、迫田孝也
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Posted by ブクログ
土門真の過去が、周囲の人間の目線から語られる。 まだ、科捜研にいた時代の土門。 尾藤との出会いから結婚生活の一端も知ることができて楽しかった。加賀副所長も好きだ。それだけに、その後の展開が、、、 菅野のパートは、苦さもあるけれど、あのままにならなくて本当によかった。 続きが気になるので、3作目が手元...続きを読むにあってよかった。
主人公は、っていうか主役は科捜研の砦!土門 30歳男性インテリ 幾度も繰り返されている「無表情 ベージュの上下スーツ 寡黙 」 だが、人間であり、生きており、排せつも恋愛も所Ⅸ久慈もする・・正直、想像しがたいが。 自室に閉じこもり、内省の時間が生きているうちの5割はあろうかと。 対象となる事件の...続きを読む主役脇役には事情があり、感情がある。 もちろん、土門にも‥しかし、彼の身上は「人はうそをつくが 科学はうそをつかない」 しかし携わる人には誤謬も、バグも、勘違いもあり得る‥それが幸運に繋がることもあるし、残酷な事も。 久しぶりに燃える程面白いシリーズに出会った・・追いかけなきゃ。 読む順は多少ランダムでもよさそう
最後の鑑定人の方を先に読んでたので、その先の続編かと思ってたら、それより過去のお話でした。 短編の事件を通して土門さんの成り立ちがわかった気がする。冷静で理論的、でも人間味もある、感情的にもなるけとそれを相手に表現するのは不器用な感じ。 事件の中身も科学がいいバランスで混ぜられてて読んでて楽しかっ...続きを読むた。
目次 ・罪の花 ・路側帯の亡霊 ・見えない毒 ・神は殺さない 四話どれも印象に残るストーリーだった。 前作と比べて、登場人物たちの人間の深い部分を描いているのかな、と思う。 土門は無表情で感情が読み取れない。 しかし、とても人間らしい土門誠がこの作品の中に生きている。 特に最後の【神は殺さな...続きを読むい】は苦しかった。 ある事件により心が深く傷付く土門。 そんな土門が自分を頼ってくれないことに打ちのめされる尾藤宏香。 ラストシーンの切なさ。:゚(;´∩`;)゚:。 「人は嘘をつきますが、科学は嘘をつきません」 真実を明らかにすることは、残酷なことでもあるんだな… あぁ、辛い… またいつか、続編が出ることに期待したい。
面白い。シビれた。『最後の鑑定人』の続編だが、時系列は以前。私立科捜研の土門が警察組織に従事していた頃の物語4編。能面で不愛想な科捜研の技官、土門誠。その取っつきにくさから敬遠されがちだが恐ろしく頭が切れ、その優秀ぶりは警察内外でも有名だ。「科学は嘘を吐かない」を信条に次々と事件を解明していく。小さ...続きを読むな糸口からジワリジワリと科学的アプローチで真相に近づいていく展開に思わず手に汗握る。そして土門その人の人間味も前作からアップしてより解像度が深まった。お気に入りは『路側帯の幽霊』『見えない毒』『神は殺さない』
「最後の鑑定人」の前日譚ということで、どちらから読もうか迷ったのだけど、こちらを後にして大正解だった。 「最後の鑑定人」の通り名には実績からくる華やかさだけでなく哀しみも含まれているということが深く感じられてさすが岩井さんだと思った。 岩井さんの作品は読む人を裏切らない。次回作も楽しみ。
シリーズ2作目なので、続きかと思ったら、土門と尾藤が出逢って結婚した頃に遡った話。まあ、立場が科捜研と科警研の時代なので1作目の不自然さは逆にない感じ。で、結局別れた理由までは知らされず
ドラマ化もされた『最後の鑑定人』の続編・・というか、前日譚。 凄腕鑑定人・土門誠がまだ科捜研(科学捜査研究所)に在籍していた頃のお話、連作四話が収録されております。 あの土門さんの、科捜研時代のストーリーということで、第一話「罪の花」では、前作『最後の鑑定人』にもチラっと登場した科警研(科学警察...続きを読む研究所)の尾藤さんとの出会いが書かれているのも興味深いですね~。 勿論、各話とも抜群の安定感で、遺体や現場に残されたほんの小さな違和感も見過ごさない土門さんのストイックな仕事ぶりがカッコよく、見事に事件を解決にもっていく展開にグイグイ惹きこまれて読みました。 そんな真摯に真実を追い求める土門さんが、何故科捜研に入ったのか・・彼の父親の死に対する忸怩たる思いを吐露する場面もあったりして、“人間・土門”の部分も垣間見れるのも良かったです。 中でも印象的だった話は第四話「神は殺さない」ですね。 火災現場の死体の“ある痕跡”から事件は思わぬ方向に向かっていくのですが、そこから浮上したまさかの“容疑者”と、土門さんとのの対決が圧巻で、辛い場面ではあるのですが読み応えがありましたね。 結果、この件よって土門さん自身も深く心の傷を追ってしまう事になり、とても切ない結末でした。 「科学は嘘をつかない。嘘をつくのは、いつだって人間だ」 ・・という決め台詞も痺れる、人呼んで「科捜研の最後の砦」、土門さんの魅力がクセになる(?)鑑定ミステリを堪能させて頂きました。 是非さらなる続編を期待したいですね♪ ところで、めっちゃしょーもない事ですが、土門さんて某ス〇ィーブ・ジョ〇ズばりに、服装選びに時間を取られない為に、ベージュの上下のコーディネートを7セット揃えているらしいのですが(尾藤さん談)、何故ベージュなんですかね?ベージュのセットアップというと、つい「SUPER EIGHT」の村上信五さんを思い浮かべちゃうのは私だけですかね~(;´∀`)
岩井圭也の科捜研の砦を読んだ。 主人公の土門は科捜研の砦と呼ばれている。 土門が解決できなければ誤った判断がされてしまうということだ。 どんな些細なことも見逃さない。 私にはとても考えられないような観察力だ。 こういう仕事自体私には向いてないように思う。 最後は、悲しい結果だが、少しストーリーに無理...続きを読むがあるような気がした。 科捜研も進化しているんだなと感心しながら読んだ。 ドラマになりそうな内容だった。
最後の鑑定人シリーズ、2作目。 前作の前日譚。 前作を読んで一番気になっていた人物の視点から物語が始まって、テンションが上がった。 現在の土門を作り上げたのは何なのか。 彼の過去を辿ることで、見えてくるものがあったので、この順番なのは◎。 ありふれた事件だと思っていたら、わずかな痕跡から驚愕の真...続きを読む相が明らかになっていく様に、前作同様引き込まれた。 特に「神は殺さない」。 犯人は容易に想像できるので、そこに関しての驚きはなかったが、事件に関わる2人と犯人の心情を考えると、やるせない。 土門の苦悩と決めゼリフの重みが一番感じられる事件だった。 それまでに土門が関わってきた人たちが全員出てくる展開が、個人的には胸熱ポイント。 前作よりも今作の方が土門の人間味を感じられて好みだった(*ˊ ˋ*) 9月には3作目が発売されるので、楽しみです♪ ✎︎____________ 私たち職員は依頼されれば全力で鑑定をこなします。一方、鑑定結果がどう活用され、捜査がどんな顛末をたどったかについて知らされることはあまりない。この検査は、被疑者という科学鑑定の終着点を直接見届けられる唯一の機会なんですよ(p.43) 私たちの主人は刑事部や警察幹部ではありません。科学です。科学は嘘をつかない。われわれ科捜研は真実を明らかにするため、科学の僕として働いているに過ぎません(p.51) 人間が科学を使っているなんて傲慢だ。正義を果たすため、科学の足元にすがっている存在こそが自分たちなのだ。(p.52) 終わりのない道を一人で歩くのはつらい。この道で合っているのか、この速さが正解なのか、常に不安と闘いながら歩むことになる。しかし誰かが先を歩いていれば、道標となってくれる。追いつき、追い越したくなる。そうやって苦闘しているうち、一人で歩くよりもはるかに速くなる。(pp.64~65) 私にはわかるのです。身近な人間が死因不明と判定される、その悲しみが。だから、自分自身の手で、一人でも多くの遺族に答えを示したかった。(p.97) 組織の力学なんて関係ないよねぇ。だって、科学は嘘をつかないから。嘘をつくのは、いつだって人間だ(p.205) 人は、生きてるととてつもない悲しみに襲われることがある。僕はそういう現場をたくさん目にしてきた。だから自分の身に悲劇が起こっても、うろたえない自信があった。でも、いざ実際に起こってみると、そんな経験は役に立たないものだねぇ。みっともなく取り乱して、この世の終わりみたいに落ち込む。それでもなお、乗り越えられない悲しみというのがあるんだよ(p.208) 嘘をつくのはいつだって人間だ。けれど、だからこそ、正直であろうとすることは美しい。他人を騙さず、自分を偽らない。そういう理想を掲げて生きることが、間違っているとは思わない。互いに正直でさえあれば、どんな生き方であろうと悔いることはない。(p.268)
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