殺め家
  • 完結

殺め家

1,980円 (税込)

9pt

3.0

棲家は事件を語る!

犯罪とは、個人の性質だけでなく、
生まれ育った環境や暮らしていた家というものが、結びついて起きる。

家には、その人物が重ねて来た人生、
育ってきた環境、経済力、出自というものが、くっきりと反映される。
そうした意味で、人間のもうひとつの顔であるとも言える。

凶悪犯はどこで生まれ育ったのか?
「新潟少女監禁事件」から「茨城ぽつんと一軒家殺人事件」まで、
欲望と鬱積と狂気の42現場を気鋭のノンフィクション作家が撮り下ろした。


■目次

・巻頭グラビア
・新潟少女監禁事件 佐藤宣行/懲役一四年
・鳥取連続不審死事件 上田美由紀/死刑
・奈良月ヶ瀬村女子中学生殺害事件 丘崎誠人/無期懲役
・群馬女子高生誘拐殺人事件 坂本正人/死刑
・はじめに

●第一章 狂気
・山口連続殺人放火事件(保見光成/死刑)
・大阪姉妹殺人事件(山地悠紀夫/死刑)
・三菱銀行人質事件(梅川昭美/死亡)
ほか

●第二章 悪女
・阿部定事件(阿部定/懲役六年)
・和歌山毒物カレー事件(林眞須美/死刑)
・松山ホステス殺害事件(福田和子/無期懲役)
ほか

●第三章 欲望
・東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件(宮崎勤/死刑)
・ルーシー・ブラックマン事件(織原城二/無期懲役)
・東電OL殺人事件(未解決)
ほか

●第四章 因縁
・永山則夫連続射殺事件(永山則夫/死刑)
・埼玉愛犬家連続殺人事件(関根元/死刑)
・附属池田小児童殺傷事件(宅間守/死刑)
ほか

●第五章 洗脳
・福島悪魔払い殺人事件(江森幸子/死刑)
・あさま山荘事件(連合赤軍/主犯・坂口弘死刑)
・オウム真理教事件(起訴一九二人/主犯・松本智津夫「麻原彰晃」死刑)
ほか

■著者 八木澤高明(やぎさわ・たかあき)
1972年神奈川県横浜市生まれ。ノンフィクション作家。
写真週刊誌カメラマンを経てフリーランスとして執筆活動に入る。
世間が目を向けない人間を対象に国内はもとより世界各地を取材し、
『マオキッズ 毛沢東のこどもたちを巡る旅』で第19回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。
著書に『黄金町マリア』(亜紀書房)『花電車芸人』『娼婦たちは見た』(角川新書)
『日本殺人巡礼』『青線 売春の記憶を刻む旅』(集英社文庫)
『裏横浜 グレーな世界とその痕跡』(ちくま新書)『忘れられた日本史の現場を歩く』(辰巳出版)などがある。

■編集 高木瑞穂(たかぎ・みずほ)
1976年生まれ。ノンフィクションライター、編集者。
著書に『売春島「最後の桃源郷」渡鹿野島ルポ』『東日本大震災 東京電力「黒い賠償」の真実』
『覚醒剤アンダーグラウンド「日本の覚醒剤流通の全てを知り尽くした男」』(彩図社)、
『裏オプ JKビジネスを天国と呼ぶ“女子高生"12人の生告白』(大洋図書)
『ルポ新宿歌舞伎町 路上売春』『事件の涙(鉄人社)』などがある。本書の編集を担当した。
X @takagimizuho2

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殺め家 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    評価低いけど、一章が4頁ずつくらいなので、ノンフィクションとして読むと物足りないかも。文章の質がわりと良い週刊誌連載をまとめた本ってかんじ。もっと背景が知りたいとかその事件に興味を持って深掘りたいという方はその事件の関連の書籍を読めば良いと思う。
    日本を震撼させた様々な殺人事件をわりと満遍なく扱って

    0
    2025年07月01日

    Posted by ブクログ

    読んでいて、結構怖くなりました。なぜこのような人生を歩んでしまったのか、家というか、住んでいた環境というか、家庭も含めて勉強になりました。

    0
    2025年05月06日

    Posted by ブクログ

    様々な事件の犯人の育った「家」または「土地」に焦点を当てたノンフィクション。一件一件が短すぎるのが難点。扱う事件数を減らしてより深く犯人について掘り下げて欲しかった。ちなみに同著者の『日本殺人巡礼』と一部内容が重複している箇所がある。(山口連続殺人放火事件など)

    0
    2025年03月15日

    Posted by ブクログ

    有名な事件ばかりで当時の記憶がよみがえる。
    こういう本に興味を持つことがなんとなく後ろめたいような気分にもなるが、
    こういう視点で事件を見られることはないので。
    事件の深堀り、というほどでもないけれど、丹念に現場を訪れ危険もあっただろうがその土地のことをいろいろ調べている

    「かつてここに怪物が住ん

    0
    2025年02月03日

    Posted by ブクログ

    過去に日本で起こった凶悪事件の現場やその犯人が生まれた場所を訪ね、写真と共にその犯罪、犯行、犯人の生い立ち、動機等を振り返る一冊。

    流石に50年以上も生きているので、掲載されているほとんどの事件に記憶がある。

    犯人に同情する訳ではないが、やはり犯人には出自に問題があるケースが多い。「貧困」「偏見

    0
    2024年11月09日

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